ギンガ「良太~!」
ギンガ達は別れて良太を捜索していた。
ギンガ「良太~!」
しかし夕方になっても見付からなかった。
チンク「姉上」
チンク、ディエチ、ウェンディ、ノーヴェが集まった。
ギンガ「いた!?」
ノーヴェ「駄目だ、何処にもいねぇ」
ディエチ「何処に行ったのかな?」
おばさん「あら、ギンガちゃん」
ギンガ「あ、惣菜屋の…」
おばさん「今日はパーティーかい?」
ギンガ「え?」
おばさん「いやね、さっき良太君が沢山の惣菜を買っていったから」
ギンガ「良太を見たんですか!?」
おばさん「う、うん。三十分位前かね」
ギンガ「すいません、ありがとうございます!」
ギンガ達は商店街に向かった。
ギンガ「良太~!」
おじさん「おや、ギンガちゃん」
ディエチ「薬局のおじさん」
おじさん「おや?誰か怪我をしたんじゃないのかい?」
ウェンディ「誰も怪我をしてないっすよ?」
おじさん「変だね?さっき良太君が沢山のガーゼと包帯を買っていったから…」
チンク「良太が!?」
おじさん「お、おう。ついさっきだよ」
ノーヴェ「どっちに行きました?」
おじさん「あっちだよ」
おじさんは旧市街地を指した。
ギンガ「まさか…!」
ギンガが走りだしチンク達も後を追いかけた。
ウェンディ「どうしたんっすか!?」
ギンガ「良太、昔の…一人でいた時の寝床に向かったんだわ!」
ギンガ達は旧市街地に入ると一つのビルに入った。すると…
ギンガ「良太!」
良太が倒れていた。
ギンガ「凄い熱…無茶して!」
良太「……ん?」
ギンガ「良太?気がついた?」
良太「…離して」
ギンガ「駄目だよ!病院に戻ろ?」
良太「どうでもいい…もう…何も…」
ギンガ「…良太?」
良太「お姉さんに嫌わ…れた…なら…もう…どうでもいい」
ギンガ「馬鹿!私が良太を嫌う事何てないよ!」
良太「でも…」
ギンガ「ごめんね…私があの時…即答出来なかったから…」
良太「自分…要らない子じゃ…ない?」
ギンガ「当たり前でしょ!要らない子だったら皆探さないよ!」
良太「……」
良太は視線を動かすとチンク達を順番に見た。
ギンガ「病院に戻ろ?シャマル先生も心配してるよ?」
良太「…怒られる」
ギンガ「ちゃんと謝ろ?」
良太「了…解…」
良太は意識を失った。
ギンガ「良太!?急いで病院に!」
良太は再び病院に戻された。
シャマル「め!」
良太「ごめんなさい?」
シャマル「め!!」
良太「ごめんなさい」
シャマル「抜け出さない約束でしょ!」
良太「呼んだら抜け出すとは言ったけど抜け出さないとは言ってない」
シャマル「屁理屈言っても駄目よ」
良太「ごめんなさい」
病院に戻り次の日、意識が戻った良太はお説教されていた。
シャマル「抜け出さないように面会謝絶取るからね?」
良太「了解」
シャマル「どうぞ」
シャマルが病室の扉を開けるとギンガ達が入って来た。
ギンガ「ちゃんと謝った?」
良太「うん」
シャマル「何かあったら呼ぶのよ?」
シャマルは部屋を出ていった。
ディエチ「ほら、良太?果物だよ」
ディエチは果物の盛り合わせを置いた。
良太「これ」
ディエチ「はいはい♪」
ギンガ「良太、少し大事な話しをしてもいい?」
良太「なに?」
ギンガ「あのね?良太のデバイス…ベルトを調べててわかったんだけどね?」
良太「ベルトを?」
ギンガ「うん、調べたら良太のベルトね?非殺傷設定がなかったの。このままだと危険すぎるから非殺傷設定を組み込みたいの。じゃないとベルトを使わせれないよ」
良太「使えないのは困る。組み込んで」
ウェンディ「ありゃ?意外とすんなりオッケーしたっすね」
良太「付けないとお姉さんが困るでしょ?」
ギンガ「うん」
良太「なら任せる」
ギンガ「じゃあ直して貰うね?直ったら返してあげるから」
良太「了解」
ディエチ「ほら、剥けたよ」
良太「モグモグ」シャリシャリ
チンク「そんなにお腹空いてたのか?」
良太「病院食は味が薄い」
ウェンディ「あ~…」
良太「お姉さん」
ギンガ「なに?」
良太「いつ退院?」
ギンガ「う~ん、一月位だって」
良太「元気」
ノーヴェ「包帯だらけだけどな」
良太「無念」
良太は一月程入院した。
良太「またね~」
看護婦「もう来ちゃ駄目だからね~((苦笑))」
一月後、良太は無事に退院した。
良太「受け入れ拒否された」
ギンガ「あれは怪我をしないようにね。って意味だよ」
良太「なるほど」
ギンガ「退院祝いしようか?」
良太「暴露…」
ギンガ「しないよ?」
良太「新ネタが…」
ギンガ「何が食べたい?」
話しをすり替えた。
良太「お姉さんのご飯」
ギンガ「外食でもいいんだよ?」
良太「お姉さんのご飯がいい」
ギンガ「ならお買い物して帰ろうか?」
良太「おー」
ギンガ「皆にも来てもらう」
ギンガはチンク達と商店街での待ち合わせをした。
ウェンディ「良太~」
良太「……」
ギンガ「お待たせ」
良太「材料確保」
ギンガ「はいはい♪」
ギンガ達は食材を沢山買い込んで帰った。
良太「わくわく」
良太はナイフとフォークを持ってテーブルについていた。
ギンガ「はい!完成」
テーブルには沢山の料理が並べられていた。
ギンガ達「いただきます」
良太「モグモグ♪」
そして食べた結果…
良太「う~ん…」
ギンガ「食べ過ぎるから…」
また懲りずに腹を抑えていた。
良太「反省してる…」
ギンガ「後悔は?」
良太「してない」
ディエチ「ほら、胃薬」
良太「感謝…」
ディエチから胃薬を貰い飲んだ。
ギンガ「♪」
良太「すぅ~…」
ノーヴェ「寝ちまったな」
チンク「よほど嬉しかったんだな」
ウェンディ「愛するギンガお姉さんっすから」
ギンガ「もちろんです♪」
ギンガ達は愛らしい良太を微笑ましく眺めて過ごした。