魔法少年リリカル良太!?   作:高町 優希

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第16話

 

 

 

ギンガ「良太~!」

 

 

ギンガ達は別れて良太を捜索していた。

 

 

ギンガ「良太~!」

 

 

しかし夕方になっても見付からなかった。

 

 

チンク「姉上」

 

 

チンク、ディエチ、ウェンディ、ノーヴェが集まった。

 

 

ギンガ「いた!?」

 

 

ノーヴェ「駄目だ、何処にもいねぇ」

 

 

ディエチ「何処に行ったのかな?」

 

 

おばさん「あら、ギンガちゃん」

 

 

ギンガ「あ、惣菜屋の…」

 

 

おばさん「今日はパーティーかい?」

 

 

ギンガ「え?」

 

 

おばさん「いやね、さっき良太君が沢山の惣菜を買っていったから」

 

 

ギンガ「良太を見たんですか!?」

 

 

おばさん「う、うん。三十分位前かね」

 

 

ギンガ「すいません、ありがとうございます!」

 

 

ギンガ達は商店街に向かった。

 

 

ギンガ「良太~!」

 

 

おじさん「おや、ギンガちゃん」

 

 

ディエチ「薬局のおじさん」

 

 

おじさん「おや?誰か怪我をしたんじゃないのかい?」

 

 

ウェンディ「誰も怪我をしてないっすよ?」

 

 

おじさん「変だね?さっき良太君が沢山のガーゼと包帯を買っていったから…」

 

 

チンク「良太が!?」

 

 

おじさん「お、おう。ついさっきだよ」

 

 

ノーヴェ「どっちに行きました?」

 

 

おじさん「あっちだよ」

 

 

おじさんは旧市街地を指した。

 

 

ギンガ「まさか…!」

 

 

ギンガが走りだしチンク達も後を追いかけた。

 

 

ウェンディ「どうしたんっすか!?」

 

 

ギンガ「良太、昔の…一人でいた時の寝床に向かったんだわ!」

 

 

ギンガ達は旧市街地に入ると一つのビルに入った。すると…

 

 

ギンガ「良太!」

 

 

良太が倒れていた。

 

 

ギンガ「凄い熱…無茶して!」

 

 

良太「……ん?」

 

 

ギンガ「良太?気がついた?」

 

 

良太「…離して」

 

 

ギンガ「駄目だよ!病院に戻ろ?」

 

 

良太「どうでもいい…もう…何も…」

 

 

ギンガ「…良太?」

 

 

良太「お姉さんに嫌わ…れた…なら…もう…どうでもいい」

 

 

ギンガ「馬鹿!私が良太を嫌う事何てないよ!」

 

 

良太「でも…」

 

 

ギンガ「ごめんね…私があの時…即答出来なかったから…」

 

 

良太「自分…要らない子じゃ…ない?」

 

 

ギンガ「当たり前でしょ!要らない子だったら皆探さないよ!」

 

 

良太「……」

 

 

良太は視線を動かすとチンク達を順番に見た。

 

 

ギンガ「病院に戻ろ?シャマル先生も心配してるよ?」

 

 

良太「…怒られる」

 

 

ギンガ「ちゃんと謝ろ?」

 

 

良太「了…解…」

 

 

良太は意識を失った。

 

 

ギンガ「良太!?急いで病院に!」

 

 

良太は再び病院に戻された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャマル「め!」

 

 

良太「ごめんなさい?」

 

 

シャマル「め!!」

 

 

良太「ごめんなさい」

 

 

シャマル「抜け出さない約束でしょ!」

 

 

良太「呼んだら抜け出すとは言ったけど抜け出さないとは言ってない」

 

 

シャマル「屁理屈言っても駄目よ」

 

 

良太「ごめんなさい」

 

 

病院に戻り次の日、意識が戻った良太はお説教されていた。

 

 

シャマル「抜け出さないように面会謝絶取るからね?」

 

 

良太「了解」

 

 

シャマル「どうぞ」

 

 

シャマルが病室の扉を開けるとギンガ達が入って来た。

 

 

ギンガ「ちゃんと謝った?」

 

 

良太「うん」

 

 

シャマル「何かあったら呼ぶのよ?」

 

 

シャマルは部屋を出ていった。

 

 

ディエチ「ほら、良太?果物だよ」

 

 

ディエチは果物の盛り合わせを置いた。

 

 

良太「これ」

 

 

ディエチ「はいはい♪」

 

 

ギンガ「良太、少し大事な話しをしてもいい?」

 

 

良太「なに?」

 

 

ギンガ「あのね?良太のデバイス…ベルトを調べててわかったんだけどね?」

 

 

良太「ベルトを?」

 

 

ギンガ「うん、調べたら良太のベルトね?非殺傷設定がなかったの。このままだと危険すぎるから非殺傷設定を組み込みたいの。じゃないとベルトを使わせれないよ」

 

 

良太「使えないのは困る。組み込んで」

 

 

ウェンディ「ありゃ?意外とすんなりオッケーしたっすね」

 

 

良太「付けないとお姉さんが困るでしょ?」

 

 

ギンガ「うん」

 

 

良太「なら任せる」

 

 

ギンガ「じゃあ直して貰うね?直ったら返してあげるから」

 

 

良太「了解」

 

 

ディエチ「ほら、剥けたよ」

 

 

良太「モグモグ」シャリシャリ

 

 

チンク「そんなにお腹空いてたのか?」

 

 

良太「病院食は味が薄い」

 

 

ウェンディ「あ~…」

 

 

良太「お姉さん」

 

 

ギンガ「なに?」

 

 

良太「いつ退院?」

 

 

ギンガ「う~ん、一月位だって」

 

 

良太「元気」

 

 

ノーヴェ「包帯だらけだけどな」

 

 

良太「無念」

 

 

良太は一月程入院した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「またね~」

 

 

看護婦「もう来ちゃ駄目だからね~((苦笑))」

 

 

一月後、良太は無事に退院した。

 

 

良太「受け入れ拒否された」

 

 

ギンガ「あれは怪我をしないようにね。って意味だよ」

 

 

良太「なるほど」

 

 

ギンガ「退院祝いしようか?」

 

 

良太「暴露…」

 

 

ギンガ「しないよ?」

 

 

良太「新ネタが…」

 

 

ギンガ「何が食べたい?」

 

 

話しをすり替えた。

 

 

良太「お姉さんのご飯」

 

 

ギンガ「外食でもいいんだよ?」

 

 

良太「お姉さんのご飯がいい」

 

 

ギンガ「ならお買い物して帰ろうか?」

 

 

良太「おー」

 

 

ギンガ「皆にも来てもらう」

 

 

ギンガはチンク達と商店街での待ち合わせをした。

 

 

ウェンディ「良太~」

 

 

良太「……」

 

 

ギンガ「お待たせ」

 

 

良太「材料確保」

 

 

ギンガ「はいはい♪」

 

 

ギンガ達は食材を沢山買い込んで帰った。

 

 

良太「わくわく」

 

 

良太はナイフとフォークを持ってテーブルについていた。

 

 

ギンガ「はい!完成」

 

 

テーブルには沢山の料理が並べられていた。

 

 

ギンガ達「いただきます」

 

 

良太「モグモグ♪」

 

 

そして食べた結果…

 

 

良太「う~ん…」

 

 

ギンガ「食べ過ぎるから…」

 

 

また懲りずに腹を抑えていた。

 

 

良太「反省してる…」

 

 

ギンガ「後悔は?」

 

 

良太「してない」

 

 

ディエチ「ほら、胃薬」

 

 

良太「感謝…」

 

 

ディエチから胃薬を貰い飲んだ。

 

 

ギンガ「♪」

 

 

良太「すぅ~…」

 

 

ノーヴェ「寝ちまったな」

 

 

チンク「よほど嬉しかったんだな」

 

 

ウェンディ「愛するギンガお姉さんっすから」

 

 

ギンガ「もちろんです♪」

 

 

ギンガ達は愛らしい良太を微笑ましく眺めて過ごした。

 

 

 

 


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