魔法少年リリカル良太!?   作:高町 優希

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第15話

 

 

 

 

ギンガ「どうしよう…血が止まらない…」

 

 

メガーヌ「……」

 

 

ルーテシア「……」

 

 

ルーテシアとメガーヌはシャマルが到着するまで何とか現状維持をするために簡単な治癒魔法を使っていた。

 

 

ノーヴェ「とにかく止血しねぇと!」

 

 

ノーヴェ達も止血作業をしていた。すると…

 

 

シャマル「お待たせ!」

 

 

ギンガ「シャマル先生!」

 

 

シャマル「これは…」

 

 

シャマルは診断魔法と治癒魔法を同時に展開した。

 

 

シャマル「……なのはちゃん、本局の医療班呼んで!このままじゃ危ない」

 

 

なのは「わかりました!」

 

 

ギンガ「そんな!?」

 

 

シャマル「一体何をしたの!」

 

 

チンク「良太が自分に向けて必殺技を放ちました…」

 

 

チンクはすまなさそう話した。

 

 

シャマル「そう…」

 

 

少しして近くまで来ていた医療班に運ばれ良太はクラナガンの病院に運ばれた。

 

 

ギンガ「良太…」

 

 

ゲンヤ「ギンガ!」

 

 

ウェンディ「パパリン…」

 

 

ゲンヤ「何があった!」

 

 

ディエチ「それが…」

 

 

ディエチは事の顛末を話した。

 

 

ゲンヤ「バカ野郎!何で迷った!」

 

 

ギンガ達「……」ビクッ

 

 

ギンガ達は押し黙る。

 

 

ゲンヤ「良太…」

 

 

手術室の前でギンガ達は祈る事しか出来なかった。

 

 

フッ

 

 

カシュ

 

 

シャマル「……」

 

 

ギンガ「シャマル先生!良太は!?」

 

 

シャマル「一命は取り止めたわ。でもしばらくは入院ね」

 

 

ギンガ「良太…」

 

 

少しホッとするギンガ達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「……ん」

 

 

三日後、良太の意識が戻った。

 

 

良太「病院…」

 

 

良太はナースコールのボタンを押して目を覚ました合図を送った。

 

 

シャマル「良太君?」カシュ

 

 

良太「起きた」

 

 

シャマル「良かった。貴方三日も眠ったままだったのよ?」

 

 

良太「……」

 

 

シャマル「今、ギンガ達に…」

 

 

良太「呼ばないで」

 

 

シャマル「良太君?」

 

 

良太「誰にも会いたくない」

 

 

シャマル「でも…」

 

 

良太「ダメなら病院を抜け出す」

 

 

シャマル「…わかったわ。面会謝絶にしとくわね」

 

 

良太「感謝」

 

 

シャマル「ただ1つお願い。意識が戻った事だけ伝えさせて」

 

 

良太「わかった」

 

 

シャマルは部屋を出ていくと…

 

 

ピリリリ

 

 

ギンガ『はい?』

 

 

シャマル「あ、ギンガ?」

 

 

ギンガ『何か…』

 

 

シャマル「良太君、意識が戻ったわ」

 

 

ギンガ『本当ですか!今から…』

 

 

シャマル「駄目よ」

 

 

ギンガ『えっ…』

 

 

シャマル「良太君、体もそうだけど心もボロボロよ。医師として面会謝絶にします」

 

 

ギンガ『そんな…』

 

 

シャマル「皆にも伝えておいてね」

 

 

シャマルは通信を切ると…

 

 

シャマル「ままならないわね…」

 

 

待機室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「……」

 

 

シャマル「はい、シャツを下ろしていいわよ」

 

 

定期検査を受けていた。

 

 

シャマル「じゃあ何かあったら呼ぶのよ?」

 

 

良太「了解」

 

 

朝の定期検査を終えるとシャマルは部屋を出ていった。

 

 

良太「……」

 

 

ドサッ

 

 

良太「入院費はこれでよし。さようなら」

 

 

良太は病院を抜け出し姿を消した。

 

 

看護婦「良太君、ご飯ですよ~」

 

 

看護婦がお昼頃ご飯を持って来るとそこには…

 

 

看護婦「良太君!?」

 

 

ベットにお金が置かれており良太の私物は何もなかった。

 

 

看護婦「シャマル先生呼んで!」

 

 

看護婦2「は、はい!」

 

 

急いでシャマルが呼ばれた。

 

 

シャマル「やられちゃった…まだ動いていい体じゃないのに…」

 

 

シャマルは多重通信を開いた。すると、ギンガ、チンク、ディエチ、ウェンディ、ノーヴェが映った。

 

 

シャマル「皆、大変よ!良太君、病院を抜け出したわ!」

 

 

ギンガ『えっ!?』

 

 

チンク『そこまで回復してるんですか?』

 

 

シャマル「いえ、まだ動いていい体じゃないのに…」

 

 

ノーヴェ『とにかくアタシ達は良太を探します!』

 

 

シャマル「私も病院の回りを探して見るわ。まだそんなに遠くに行ってないと思うから」

 

 

ディエチ「わかりました!」

 

 

通信を切るとシャマルも外に出て探知魔法を発動した。

 

 

 

 

 

 


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