魔法少年リリカル良太!?   作:高町 優希

11 / 16
第11話

 

 

 

 

 

 

 

良太「……」トテトテ!

 

 

ザーザー!

 

 

良太は散歩に出掛けていると雨に降られてしまい、店先で雨宿りしていた。

 

 

ディエチ「あれ?良太」

 

 

良太「……」

 

 

ディエチ「傘、忘れたの?」

 

 

良太「うん…」

 

 

ディエチ「ほらおいで。一緒に帰ろう」

 

 

良太はディエチと一緒に帰った。

 

 

ディエチ「ただいま~」

 

 

ウェンディ「お帰りっす!良太?一緒だったすか?」

 

 

ディエチ「途中で一緒になったの」

 

 

良太「……」トテトテ

 

 

良太はそそくさと自分の部屋に戻ってしまった。

 

 

ウェンディ「ありゃりゃ」

 

 

そして別の日…

 

 

良太「♪~」

 

 

良太が家の庭先で遊んでいると…

 

 

ポツリ

 

 

良太「雨…」

 

 

良太は急いで洗濯物を頑張って取り込んだ。

 

 

ザー!

 

 

良太「……」トテトテ

 

 

良太は玄関に向かうと自分のカッパを着ると大きな傘を持って外に出た。

 

 

ディエチ「弱ったな~…」

 

 

ディエチは今日は休みなので家の事を任されており、買い物に来ていたが雨に降られてしまった。

 

 

ディエチ「洗濯物、ダメになってるだろうな…」

 

 

ディエチは雨雲を見ていた。

 

 

トテトテ!

 

 

ディエチ「ん?あれは…」

 

 

ディエチが商店街の入口で立ち往生していると前から小さな子供が走って来た。

 

 

ディエチ「良太位かな~」

 

 

だんだん近寄って来ると…

 

 

ディエチ「アレ?良太と同じカッパ?」

 

 

トテトテ!

 

 

良太「……」

 

 

するとディエチに気付いた良太が近寄ってきた。

 

 

ディエチ「良太!?どうしたの!?お留守番は?」

 

 

良太「ん」

 

 

良太は傘を差し出した。

 

 

ディエチ「え?持って来てくれたの?」

 

 

良太「うん」

 

 

ディエチ「ありがとう♪」

 

 

ディエチはカッパの上から頭を撫でた。

 

 

ディエチ「帰ろうか」

 

 

ディエチは良太が傘を持って迎えに来てくれたのが嬉しくて洗濯物はどうでも良くなっていた。

 

 

ディエチ「ただいま~」

 

 

良太「ただいま」

 

 

良太はカッパを脱ぐとハンガーにかけて干した。

 

 

ディエチ「さて、洗濯物は全滅だね」

 

 

ディエチがキッチンから居間に移るとそこには濡れる前の洗濯物が積んであった。

 

 

ディエチ「濡れてない?良太?どうしたの、これ?」

 

 

良太「雨降ってきた。だから取り込んだ」

 

 

ディエチ「ありがとう♪良太~♪」

 

 

ディエチは良太を嬉しさのあまり抱き締めた。

 

 

良太「頑張った」

 

 

ディエチ「偉いね。そうだ!オヤツ食べようか?」

 

 

良太「食べる」

 

 

良太はディエチにオヤツを貰い食べた。その夜、ディエチが今日の事を自慢するとウェンディが悔しそうにしたのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「……」ブン!ブン!

 

 

ある日は良太久しぶりに稽古をしていた。自主トレだが。

 

 

ウェンディ「良太?何してるっすか?」

 

 

良太「自主トレ」

 

 

最近は喋ってくれるようになった。

 

 

ウェンディ「強くなりたいっすか?」

 

 

良太「お父さんと約束した。家族を守れる男になるって」

 

 

ウェンディ「そうっすか!」

 

 

良太「次」

 

 

良太は棒を構えると練習を始めた。

 

 

ウェンディ「良太は幾つ武器を使うっすか?」

 

 

良太「六個くらい」

 

 

ウェンディ「多いっすね」

 

 

良太「疲れた」

 

 

しばらく練習してると疲れたようだ。

 

 

ウェンディ「そうだ、良太?こっちに来るっす」

 

 

良太「?」

 

 

言われるがまま近付いた。

 

 

ウェンディ「よいしょ」

 

 

ウェンディは軒先で座ると良太に膝枕をした。

 

 

ウェンディ「頑張った後はお昼寝っす」

 

 

良太「……」

 

 

言い終える頃には眠ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーヴェ「良太~。行くぞ~」

 

 

トテトテ!

 

 

良太「……」

 

 

良太はノーヴェに呼ばれると玄関に走ってやって来て靴を履いた。

 

 

チンク「気をつけてなノーヴェ。良太、ヴィヴィオによろしくと伝えてくれ」

 

 

良太「了解」

 

 

ノーヴェ「じゃあトレーニングに行ってくる」

 

 

何故良太が付き添うかというとヴィヴィオ達が久しぶりに会いたいからと言われたからである。

 

 

良太「……」トテトテ

 

 

ヴィヴィオ「あ、ノーヴェ~」

 

 

ノーヴェ「おっす」

 

 

コロナ、リオ「こんにちはー」

 

 

良太「こんにちは?」

 

 

ノーヴェ「疑問系にするな」

 

 

ヴィヴィオ「わぁ~♪良太だ~♪相変わらず可愛いね♪」

 

 

良太「自分、男の子」

 

 

ヴィヴィオ「可愛いは正義だよ!」

 

 

ノーヴェ「変なこと吹き込むな」ペシン

 

 

ヴィヴィオ「あ、痛!?」

 

 

ノーヴェ「着替えてくるから先に行って待ってろ。良太、お前はどうする?」

 

 

良太「……」キョロキョロ

 

 

ヴィヴィオとノーヴェを見比べてノーヴェを選んだ。

 

 

ノーヴェ「よし!行くか!」

 

 

少し嬉しさが残るノーヴェだった。

 

 

ノーヴェ「ふっ!ふっ!」

 

 

ノーヴェは柔軟体操をした。

 

 

良太「んー!」

 

 

良太も真似をしていた。

 

 

ノーヴェ「さて誰からやる?」

 

 

コロナ「私からです」

 

 

コロナ、ヴィヴィオ、リオの順番に組手の練習をした。

 

 

ノーヴェ「今日はこんなもんだな」

 

 

ヴィヴィオ達「ありがとうございました!」

 

 

良太「……」ウズウズ

 

 

ノーヴェ「ん?ハァ…ちょっとだけだぞ?」

 

 

良太「うん」パァ!

 

 

良太はノーヴェの前に立った。

 

 

リオ「うぇ!?大丈夫なの!?」

 

 

初めて見るリオは驚いていた。

 

 

ノーヴェ「防護服つけな」

 

 

良太「……」カシャン

 

 

良太はベルトを巻くと…

 

 

良太「変身」

 

 

青いスイッチを押して青い仮面ライダーになった。

 

 

リオ「何あれ!可愛い格好いい!」

 

 

良太「お前、僕に釣られてみる?」

 

 

ノーヴェ「釣ってみな」

 

 

良太は口上を述べてる間に組み立てた電ガッシャー、ロッドモード使いノーヴェに襲いかかった。

 

 

良太「ふっ!」

 

 

良太は巧みにロッドを使いノーヴェに攻撃していた。

 

 

ノーヴェ「まだまだ修練が足りないな!」バキィン

 

 

ノーヴェはロッドを蹴り飛ばした。

 

 

良太「ふっ!」

 

 

良太はロッドを拾いに行かず蹴り技中心に切り替えた。

 

 

ノーヴェ「なるほど。棒術無しでも戦えるようになったか」

 

 

良太「まぁね」

 

 

ノーヴェ「だが!」ビシッ!

 

 

良太「……」

 

 

良太の顔面の前で蹴りは止まっていた。

 

 

良太「負けました」カシャン

 

 

良太は変身を解いた。

 

 

ノーヴェ「ちゃんと基礎練習してるようだな」

 

 

良太「アレンジを加えるのはまだまだ無理」

 

 

ノーヴェ「それでいい。実力を見謝ったら負けだ」

 

 

リオ「すごーい!」

 

 

ノーヴェ「まぁ良太ならお前達を相手に出来るだろうな。させねぇけど」

 

 

ヴィヴィオ「え~」

 

 

ノーヴェ「そのうちな」

 

 

ヴィヴィオ「うん」

 

 

ノーヴェ達は着替えて帰路についた。

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。