転生これくしょん~転これ~ 【一時休止中】   作:上新粉

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 皆さんお待たせしました。
一週間所か三週間ほど時間を空けてしまい申し訳が立ちません。
それと私事ではありますがそれにより失踪する可能性が出てまいりました。
ですので念のため、念の為に此処に失踪フラグを立てておきます。


とまあそんなことはともかく此処からが本編です。
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第二艦隊開放!!(唐突のネタバレ)

一週間だけとはいえそれぞれみっちり特訓をしたお陰で電ちゃん達は比べ物にならない成長を遂げていた。

まず白雪と正面海域に出ていた電ちゃんは一人でも安定して任務をこなせる様になっていた。

次に那珂ちゃんだが、魚雷の撃ち方だけは俺が教え主砲の撃ち方や軽巡洋艦の役割なんかは全て長門(七世)が確りと叩き込んだらしい。

性格はあれな奴だがことこの世界においては正直色々とスペックが高過ぎな気がする。

まあそれはいいとして、最後に深雪の特訓の成果だが……

 

「響ぃ〜〜っ!!!」

 

「うわっとと…………ふぅ、そんなに勢い良く飛び付いたら危ないじゃないか」

 

「へへっ、悪い。でも嬉しくってさ!」

 

見事に克服し、今や海の上でもこうして飛びつける位になったのだ……()()()()()

確かに一週間でかなりの進歩ではあるけれど、何故か長門(七世)や白雪が近付くと途端に艤装が使えなくなってしまうらしい。

 

「う〜ん……どうして私だけは平気何だろう」

 

「それ……は……響の近くなら安心出来るから……かな?」

 

水着だからか?ってそんな事は無いか。もしそうだとしても流石に水着姿で出撃する訳にも──いや、水着で出撃してる艦娘も居たにはいたか……。

 

「まあ、それは徐々に慣れていけば────って、どうしたんだい?」

 

ふと視線を戻すとさっきまで元気にはしゃいでいた深雪は何故か顔を真っ赤にして俯いていた。

 

…………もしかして、何かやらかした?

いやでも深雪が顔を真っ赤にするような事は言って無いはず。

じゃあどうしてだ?直接聞いてみようか……まて、本当に聞いていいことなのか?

万が一深雪が口にしたくない様な発言を俺がしていたらそれを言わせようとするなんて鬼畜の所業じゃないか。

だからと言って俺が無意識にそんな発言をするなら今の内から意識しておかないと取り返しのつかない事になりそうな気もする。

 

「うぅ〜…………」

 

「ひ、響……?」

 

…………聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って言うしな。

 

俺は大きく深呼吸をしてから意を決して深雪に聞いてみた。

 

「あの、さ。もしかして、さっき……」

 

「へっ?ああああいや何でもないっ!何でもないって!?」

 

「そ、そっか………」

 

慌てふためきながら必死に否定する深雪を前に俺は内心膝をついて項垂れていた。

 

何を言ったかまでは聞けなかったが俺が問題発言をした事だけは分かった。

これは以後気を付けなければ……。

 

「そ、そうだっ。そろそろ電達も戻って来るし私達は先に司令官の所に戻っていようか」

 

「お、おう。そうだなっ!なんか話があるんだっけ?」

 

「そうだね、多分次の攻略についてじゃないかな」

 

少し気まずい空気が流れる中、俺達は艤装を片して執務室へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

「司令官、失礼するよ」

 

ノックの後、直ぐに山本からの返事が来たので俺は一声掛けてから扉を開いた。

中には山本の他に先に集まっていた長門(七世)と那珂ちゃんが並んで立っていた。

奴が突っ込んで来るのではと一瞬身構えるが、山本が監視している為か長門(七世)は拳を震わせながらも堪えていた。

 

「おお、お疲れさん響、深雪」

 

「司令官もお疲れっ!」

 

「お疲れ司令官、それに那珂ちゃんと長門も」

 

「お疲れ様っ!響ちゃん、深雪ちゃん!」

 

那珂ちゃんはポーズを決めながら元気の良い声で返してくれた。

それは聞いてるだけで元気が貰えるような声だった。

 

「お疲れ様っ!響ちゃん、深雪ちゃん!」

 

直後、何を考えたのか長門(七世)が那珂ちゃんの真似をしはじめた。

声は那珂ちゃんと聞き間違える程似ていたが、その姿は少し痛々しかった。

 

「それで、そっちはどうだ響」

 

山本はスルーを決め込み話を進める事にしたらしい。

俺もそれには賛成なので視線を山本へ戻し答える。

 

「今の所は私と二人だけでしか出撃は出来ないかな、皆とも馴れて行けば大丈夫だとは思うけどね」

 

「そうか、今の所は響とだけか……わかった」

 

「白雪、電、ただ今帰投しました」

 

「白雪さんお疲れ様っす!電もお疲れさんっ」

 

「……先に戦果報告をさせて頂きます。敵はぐれ艦隊、敵主力艦隊共に撃滅完了。MVPは電、撃沈数三でした」

 

電も頑張ってるなぁ、俺ももっと確りしないと。

 

「おおっ、凄いじゃないか電ぁ〜!白雪さんもありがとうございます」

 

山本は電に近づいてその頭を優しく撫でた。

くっ、なんて羨ましい……。

 

「えへへ、なんだか恥ずかしいのです」

 

「司令官、少しは上司としての威厳を持って頂きたいですね」

 

「え、あ……ごめんなさい」

 

「だからっ…………はぁ、もういいです。早く本題に入りましょう」

 

あの日以降白雪には敬語で話すようになってしまった山本に対して何度も注意する白雪だがそれが逆効果になっている事に気付いていないらしく、一人頭を抱えていた。

素直に言えば良いと思うが、彼女はきっと甘え下手なのだろう。

 

「そ、それじゃあ皆集まったし話を始めようと思うっ。まず始めに、近々第二艦隊の運用を始めようと思っている」

 

第二艦隊の運用か連合艦隊は先の話だし今は遠征を進めていく感じかな。

 

「第二艦隊旗艦は響、随伴艦が深雪。以上二名で暫くは練習航海を一日三回行って来て欲しい」

 

むむぅ、電と一緒に居れないのは残念だけど深雪を一人放っておく訳にも行かないから妥当な割り振りではあるか。

 

「わかった。けど一日三回でいいのかい?」

 

「ああ大丈夫だ。デイリー任務は無いみたいでな、ウィークリー任務の報酬が二十回遠征を成功させる事なんだ」

 

「了解、承ったよ」

 

二十回か……やっぱり遠征が十五分で終わるわけないか。

まあ、どれ位掛かるかは行ってみないことには解らないか。

 

「そしで、第一旗艦が白雪さん。随伴艦に長門、那珂ちゃん、電の四人で製油所地帯沿岸の海上護衛作戦に当たってもらう。それと並行してローテーションで深雪と練習航海にも行ってきてくれ」

 

「「了解(なのです)っ!」」

 

「よし、それじゃあ解散──っとそうだっ、最初だけは那珂ちゃんを旗艦にして出撃してくれないか」

 

「えっ!私がですかぁ!?」

 

「ああ、任務達成の為にな。頼んだぞ那珂ちゃん!」

 

突然の旗艦指名に戸惑っていた那珂ちゃんだったが、決意を固め気合十分とばかりにポーズを決めて応えた。

 

「りょ~かいっ!那珂ちゃんセンター、一番の見せ場ですっ!!」

 

 

 

 

 

 

 




それでは皆様、失踪していなければまたいつか!

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