リリカル異世界決闘録   作:鹿島 雄太郎

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turn21「回収」

管理局本部、その下層の廊下

曲がりの多い通路を、俺たちは目的地に向かって走っていた。

その道中で機材を破壊し、壁を破壊した。

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

「あと少しだ!」

道の先にはシャッターが、今まさに降りていっていた。

「キャリバー!デリンジャー!シャッターを派手に壊せ!」

そういうと同時に、手札のモンスター2体をモンスターゾーンに設置する。

現れたキャリバーとデリンジャーは、登場した時の勢いのままにシャッターを破壊する。

 

シャッターの残骸を踏んで進んだ先には、2つの人影。

起動六課の弾丸、ティアナ・ランスター。

管理局の剛拳、ギンガ・ナカジマ。

「あなた達の犯罪行為はここで終わりです、速やかに投降してください。」

ギンガが眼をとがらせ警告する。

「投降しないなら…実力行使もやむ終えません。」

「はん!あたし達がそれに応じるとでも?」

「そういうわけだ、通してもらうぞ。」

そう言って俺が一歩足を踏み出す。

それに反応し、構えをとる。

「俺は銃士をやる!お前はゼロファーストを!」

「アイアイサー!」

ノーヴェはその言葉を皮切りに駆け出しハイキックを繰り出し、ギンガはそれをガードする。

「ハンデだ、ティアナ・ランスター。俺はお前達の土俵で戦ってやる。その上デバイスも使わない。一方的な戦いじゃつまんないだろう?」

「…こんの…舐めたことを!」

そう言って彼女は俺に魔力弾を乱射した。

俺は右に飛んで避け、ティアナに接近する。

部が悪いと感じたのか、銃型デバイスにブレードを展開した。

彼女はその刃を横に薙ぐが、俺は体を屈めてそれを避ける。

その姿勢のまま俺は、逆回しで回転蹴りを繰り出す。

「ぅあぁ…!」

踵がティアナの脇腹に入り、肉の感触が足を伝う。

倒れはしなかったものの、足をふらつかせその身体をよろめかせた。

それでも意地が成す業なのか、倒れなかった。

視界の端では、ノーヴェがリードブローの拳とギンガ・ナカジマの拳がぶつかり合った。

「やるじゃないか、管理局お得意の正義か?大したもんだな。」

「うっさい!あんたなんかになのはさん達の何が分かるの!」

「埒があかないな…ティアナ・ランスター!」

そう叫び、構える。

「…なによ。」

「次の一撃で終わりにするぞ…」

「…!…望むところよ。」

ティアナ・ランスターはそう言ってデバイスを構える。

その刃は、よりいっそう輝いていた。

俺たちはその言葉を最後に飛んで離れる。

「これで…!」

ティアナ・ランスターが刃を突き出し、突進する。

「甘い!」

その刃を持った手を掴んで引き、鳩尾に拳を突っ込む。

素での威力に勢いが足され、力を増した拳。

「かはっ…!」

肺の中の空気を吐き出すような音が聞こえた。

俺はティアナの耳元に口を近づける。

「─────。」

体がゆらりと倒れ、俺はそれ受け止める。

「終わったみたいだな」

ノーヴェがギンガ・ナカジマを担いで後ろに現れる。

「あぁ。」

「じゃ、早いところ帰りますか。」

「そうしよう」

帰ろうとしてテレポートを発動させる。その最中に青い影が現れた。

─スバル・ナカジマだ。

「待て!ギン姉を返せ!」

「そう思うなら自力で奪ってみろ」

そう言うとスバル・ナカジマは殴りかかり

 

 

 

当たることなく、テレポートが完了した。




ギンガ・ナカジマとティアナ・ランスター
両名を誘拐した刃達
しかしそこには、ナンバーズも知らない計画があった
刃の口から、それが明かされる
次回「秘策」
刃の計画、予想して感想に書いてもいいですよ

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