リリカル異世界決闘録   作:鹿島 雄太郎

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すみません、お待たせしました。
更新ぺースがガク落ちしました。
FGOのイベント攻略と書き溜めの枯渇が原因ですね、はい。
これ書き終わったら次回の話を書きますんでゆっくり待って下さい。


turn11「宿屋」

「ホテルアグスタ?」

「あぁ、そこで行われるオークションにレリックがあるようでね。」

 

刃とジェイルはレストランのテラス…を投影した部屋で向かい合って食事を取っていた。

ジェイルはたらこスパゲティをスプーンとフォークで巻き取りながら話し、刃はそれをハンバーガーを片手に聞いていた。

 

「んで、俺にそれを取ってこいと。」

「そういうことだ。」

「策は?」

「あるとも、とびっきりの協力者付きでね。」

「話は?」

「ついているさ」

「信頼は?」

 

そう聞くとジェイルは片口角を上げた。

それを見た刃は、

 

「なら、いいがな…」

 

と言ってハンバーガーの紙をくしゃくしゃと丸めて後ろへ投げ捨てた。

 

その投げ捨てた紙の先にはゴミ箱が移動していた。

 

「しかし…便利だな、あれ」

「ん?あぁ、それか。自走式ゴミ箱さ、何度もお世話になってる。」

「更に意外なのは、お前が料理ができるってところだな」

「これでも室内栽培室をしてるのでな、材料の心配はない。料理は少し前から手をつけてるとも。まぁ、興味本位でこそあるがね。」

 

その言葉を最後にジェイルは、投影を切って片付け始める。

 

「さてと、君にはこれからやって欲しいことがある。」

「やって欲しいこと?さっき言っていた襲撃か?」

「その前に、だ。私がさっき言った協力者と会っていただきたい。作戦前に味方同士、顔を会わせておいた方がいいだろう?」

「確かにな。」

「彼女達はノーヴェと一緒に応接室にいるぞ。」

「分かった。」

 

そう言って刃は部屋を後にし、応接室へと向かった。

 

─ジェイルside

私はカード開発室の椅子の背もたれに寄りかかる。

「…ふぅ」

息を吐きながら、パソコンのディスプレイを見る。

そこには開発中のカードと、デュエルディスクが写っていた。それは刃から依頼されたデュエルディスクデバイス、通称『D3』だ。

「見ていたまえ、私が仕上げてみせよう。もっとも、ホテルアグスタに間に合うかは分からないがね。」

そう独り言を独りでに呟き、作業に取りかかった。

 

─刃side

俺は応接室の前に着いた。

この先に誰がいるのかまでは聞いていなかったが、ジェイルのさっきの話からすると協力者だろう。

「入るぞ。」

聞こえてるかは分からないがとりあえず言い、ドアを開けて入る。

そこには一組の男女がいた。

紫の服を着た暗く幼い女と、茶色のような服を着た30代くらいの男。

「お前達があいつの言っていた協力者か?」

「そういうあなたは…ドクターの協力者?」

「火上 刃だ。」

「ルーテシア・アルピーノ…」

「…ゼスト・グランガイツだ。」

「ユニゾンデバイスのアギトだ。言っとくけど信用はしねぇからな!」

…何故だかピリピリした空気が流れた。

警戒しているのか…?

 

 

───そして遂に、作戦の時を迎えた




次回はジェイル側でのホテルアグスタ編に入りたいと思います。

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