「アカそっちはどうだ?」
「目標補足、顔を洗ってる」
「了解、クロはどうだ?」
「問題ない、例の草にアレも用意している」
「了解、モモは行けるか?」
「はい、何とかやってみます」
ある日の昼下がり、依頼人の元から逃げ出した、ある意味極悪非道の獣を捕獲するという任務を受けた第7班は、その獣を補足し今捕らえようとしていた
「よし、各員行動開始!」
「「「了解!」」」
「おい!」
「ニャッ?」
「お前は今から俺の幻術に堕ちて貰う・・・・・・」フリフリ
「ニャニャ」ムズムズ
(頼んだぞサクラ)
「まだよ、もう少し・・・・・・もう少し」
「ニャアアア!」パシっパシッ
何と第7班は猫の捕獲作戦を遂行していた
「今よ!」
「フッニャアアア」
「バカ!何やってんだってばよ!」
「追えアシュラ!」
結果は失敗、即座にプラン乙に切り替え、アシュラの追跡捕獲へと動き出す
そしてついに・・・・・・
「ニャア・・・・・・ゴロニャァン」
猫は捕らえれた、猫好きのアシュラにかかれば一瞬だった
逃げたのも束の間、アシュラに先回りをされ、人懐っこい笑顔を向けられ、マタタビを香がされ、抱かれると大人しくなってしまった
あぁ猫は何故斯くも可愛いのか、猫こそ正義である、但し躾された飼い猫に限る
「任務完了だってばよ!」
『了解、演習場に戻ってこい』
「うぅまた足を引っ張ってしまった・・・・・・」
「気にするな、俺もアイツには何度も苦汁を舐めさせられている」
「うーん、チャクラを使った身体強化すれば一人でもできる任務なんだけどなぁ」
「どうやるのよそれ」
「まぁカカシのおっさんに言ってみるか、何時になったら修行付けてくれるのかって」
「だな、カカシめ、他の同期は着々と強くなってるってのに・・・・・・」
「そうよねぇ、何時になったら忍らしい事を教えてくれるんだろう」
そんな愚痴をこぼしながら演習場に向かい、カカシと合流し猫を依頼主に引き渡す。
「あぁ私のトラチャン!もう離さないわよぉん!」
「ニャアアアアアアアアアア!!!!」
アレでは逃げたくなるのも仕方ないなと・・・・・・アシュラ達は毎回思うのである
「さてお前達の次の任務は、ある人物にこの書状を届けて貰う、ただ居場所がわからんから長期任務になるだろう。
まぁ賭場にでもいるのだろうが・・・・・・
ランクはC。但し、Sランクに変更となる場合もある」
と火影が言うと、サスケとサクラが驚きと戸惑いを見せた
アシュラは何となくその人物に心当たりがあった
カカシは誰なのかすぐにわかった
「わかっていると思うが、書状を見ることは許されない。
見れば投獄されるものと思え」
(まぁ当然でしょ、明らかに機密文書だしね)
「届け先は千手綱手、見付次第書状を渡すように。またはその従者に渡しても良い、くノ一の上忍で5大国で唯一の忍豚使いだからすぐわかるだろう」
「はっ、第7班その任務請け負います!」
「うむ、本来なら信頼の置ける上忍一人に任せる筈だったのだが、そやつは別任務で里を出ておる。
従って現在残っている上忍で任せられるのはカカシ、お前しかおらんのだ。頼んだぞ」
「はっ!」
「うむ、下忍三名は下がれ、カカシお前にはまだ話がある」
そう第7班に伝えると、アシュラ達三人は火影執務室を後にした
「カカシよ、お前はいつになったらあの三人に修行をつけるつもりだ?」
「はぁ」
「大体この程度の任務であれば一人でもできるし、チームワークを大事にするのはわかるがな」
「そろそろやろうかと思っていた所なんですがね」
「それとな、ここ最近任務中に、エロ本を読んでいると報告があるのだが?」
「あぁこれですか?」
「やはりそれか自来也め、このようないかがわしい本を出版しよってからに・・・・・・」
「知ってますよ三代目、三代目も暇なときに」
「いちゃいちゃシリーズの最新の原稿があるんだがいらぬかそうか」
「申し訳ありません出過ぎたマネをしそうになりました」
「わかればよい、何にせよ下忍たちに修行をつけてやれ。この長期任務の間にな」
「わかりました三代目」
「それとな、綱手だが、連れて帰ってこれるようならそうしてくれ。
ワシもそろそろ隠居して、ゆっくり読書を楽しみたいのでな」
「なるほど、そう言うことですか、善処しますよ」
「頼んだぞ」
翌日
第7班は長期勤務のため各員準備をしていた
サスケとサクラは忍具と旅の必需品を
アシュラは、二人と同じものに術の開発帳に、試作品の多面体の匣を1つ持って行く
この多面体の匣は時空間忍術で、中はまるで宇宙のような空間に全長50mを超える何かが入っている・・・・・・はずなのだが所詮は試作品。中身所か開くことも不可能
アシュラは時々これを解体しようと躍起になることがある
術の開発や、修行に躓いた時の暇潰しのつもりで持って行くのだ
そしてさらに次の日の朝・・・・・・
「全員揃ったみたいね、じゃあ出発するけど何か質問ある?」
「まずはどこへ向かうんですか?」
「まずはここから川沿いに湯の国の温泉街へ、その後火の国の短冊街へ向かう」
「その理由は?」
「いる可能性が最も高い地域だからだ、そしてこれはお前達への修行も兼ねている」
「修行ね・・・・・・」
「そうだ、まずはチャクラコントロールを2段階に分けてやってもらう。そして温泉街・短冊街ではそれぞれ情報収集能力を鍛える
各修行のクリア条件は後で伝えるとして、アシュラは別メニューを考えている」
と、ここで何故かとサスケ・サクラは思った
その疑問をぶつけようとすると
「アシュラのチャクラコントロールはまだ荒削りだが、予定している修行は既に終えていると見ている
サスケは見ていただろうが、サクラお前は見ていなかったな、見せてやれアシュラ」
「はぁ仕方ないてっばよ、はあああああ!」
すると突如アシュラの手に球体が現れた、その球体は内部でチャクラが凄まじい勢いで乱回転していた、そして近くの木にそれを当てると・・・・・・その球体と同じ形の穴ができていた
「これは・・・・・・一体何なんです?」
「これは螺旋丸と言ってな、四代目火影が考案・開発したチャクラの形態変化の究極系と言って良い術だ
この術はチャクラコントロールが肝でな、正直基礎ができていない者には絶対に出来ない代物だ
四代目の先生の話では、この術の習得難易度はA、チャクラの総量、コントロール技術、諦めないド根性があって初めて可能になる術だ
俺ですら片手で完全に発動・制御が難しい術だ。まっ、詳しくはお前たちが中忍試験に合格できたら教えてやるよ」
説明を終え一行は演習場から里の門へと向かい、サスケとサクラは内心で行ってきますと、アシュラは少々面倒だなと思いながら里の外へと出発した
波の国?なにそれおいしいの?
カカシの螺旋丸は、左手で右手首を掴んで発動させてたのでこういう解釈をしていますよっと