ナルト機神咆吼伝   作:ナガレール

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第5話 忍者登録とライバルだってばよ

下忍合格の翌日

 

「九喇痲おはようだってばよ」

 

『あぁおはよう、それより机を見てみろ』

 

「ん?机?」

 

九喇痲と挨拶を交わし促されるままに机を見ると、馴染み深い気配がした。そう死霊秘法の写本、ミコである

 

「おはようアシュラ」

 

「ミコ、おはようだってば」

 

「まずは母様からよ、『義理とは言え、妾の息子であれば合格して当然、これからも精進せよ!』だそうよ」

 

『相変わらずだな』

 

「次は父様よ、『よくやったな、任務は何でもやるんだぞ。でないと、でないと・・・・・・うわぁはぁぁん』赤貧時代を思い出して話にならなかったそうよ」

 

「父ちゃんカッコ悪いってばよ」

 

「兄様と姉様からもあるけど、聞く?」

 

「またの機会で頼む・・・・・・辛辣なコメントが頭を過ぎるってばよ・・・・・・」

 

この後は寝起きの日課を済ませて朝食を取る

今日は、久しぶりにミコと食事ができるので、せっかくだからと九喇痲も呼び出し和気あいあいと食事をした

そしてアシュラはポストを確認する、火影名義で書類が着ている、忍者登録のための書類だ

封を開け、書類が揃っているか確認する、記入が必要なものに記入し出かける準備をする

ミコは父の筆跡を真似、同意書にサインし書類全てを整えて、書類が入っていた封筒に入れた

 

「うっし!ミコはどうするんだ?」

 

「残った魔力を取っておくわ、私が必要な時に呼んで。制限時間は20分よ、良いわね?」

 

「わかった!」

 

『儂はそうだな、まぁいい中に戻るぞアシュラ』

 

「おう!」

 

「じゃ、行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい!」

 

そう言うとミコは魔導書の姿へと戻り、九喇痲もナルトの中へ戻り、部屋の中に静けさが戻った

 

そして火影執務室へと向かう

 

火影邸に着くとまずは写真撮影、その後書類を提出し、身分証明書や、忍者として他国へと行く際に必要となる忍者登録証ができるまで、火影執務室で話を聞いた

そして登録証を受け取り帰ろうとすると執務室の扉が開いた

 

「ジジイ!勝負しろコレ!っいったぁぁぁ!」

 

勢いよく入ってきた子供が転んだ、その後すぐに罠だなんだとわめき始めた

 

「・・・・・・おい大丈夫かってば?」

 

「さっきの罠はお前の仕業かコレ!」

 

「いやお前が勝手に転けただけだろ」

 

「う、うるさい!」

 

「やはりここですかお孫様!さぁ勉強の続きですぞ」

 

「うるさい、お孫様お孫様って、オレの名前は木の葉丸だコレ!」

 

(そうか・・・・・・)

 

「申し訳ありません。すぐに連れて行きますので」

 

「おいガキ」

 

「何するんだコレ!は、放せ!」

 

「良いから黙って付いて来い木の葉丸!」

 

「え?うわああああ」

 

そう言って木の葉丸を執務室から連れ出したアシュラは、先日の演習場へと向かった

 

「ふぅここまでくれば大丈夫だろ」

 

「何なんだよお前!」

 

そう木の葉丸が言うとガン!と言う良い音が木の葉丸の頭から聞こえた

 

「お前じゃねぇ、風波アシュラだ!!」

 

「アシュラ兄ちゃん?」

 

「おう!」

 

「それで何なんだよコレ」

 

「少し親近感がわいた。俺も昔は、名前なんて、三代目の爺ちゃんと、一楽のおっちゃんにしか呼ばれなかったからな」

 

「兄ちゃんも?」

 

「あぁ、詳しくは言えないんだけどな」

 

ニシシと笑うアシュラを見た木の葉丸は思った

 

「オレが子分になってやるんだなコレ!」

 

「はぁ?」

 

「お前が先で、オレが後だから子分だ」

 

「あぁ、そう言うことか。ホントムカつくよな名前以外で呼ばれるのはよ、俺もいつかこの里のバカどもに認めさせてやるんだ、俺は俺だ、化け物じゃねぇってな!

俺達にも親から貰った命があるんだ、名前があるんだ、だから俺は親から受け継いだ意志だけは絶対に護る

そんで、自分の言葉は真っ直ぐ曲げねぇそれが俺の忍道だ!!」

 

「にい・・・ちゃん?」

 

「・・・・・・見つけましたぞ木の葉丸君!」

 

「見てろよ木の葉丸、こういうむっつりメガネにはこうすんだ!影分身の術!!続いて変化!!」

 

「「「うっふ~ん」」」

 

「あらぁオジ様どうされましたの?」

 

「あらやだ、は・な・ぢ・出てますわ」

 

「オ・ジ・さ・ま・のスケベ」

 

「なななななな、何というハレンチな!うぅぅ」

 

ブッパアアアアアと鼻血を噴出させて空の彼方に飛んでいった

 

「名付けてハーレムの術!」

 

これを見た木の葉丸は決意した

 

「子分なんかやーめた!」

 

「もう飽きたのか」

 

「うん、これからはどっちが先に里の皆に認められるかライバルだコレ」

 

「・・・・・・おう!」

 

アシュラは思った、俺にもあの時木の葉丸のような強い意志があれば、あの状況を変えられたのだろうか、自分に良くしてくれた兄ちゃんを傷つけずに済んだのだろうかと

 

だが今はどうでもいいとも思った、過去(きのう)は変えられないけれど現在(きょう)は未来(あした)は変えられるのだから

ちっこいライバル、だけど絶対に負けないと自分の忍道に賭けて誓った

 

その頃鼻血噴射で飛んでいった、黒い忍び装束のメガネ上忍は

 

「風波アシュラですか、一体何者なのでしょうか、彼も過去に何かあったのでしょう。名前を呼ばれない辛さですか、考えもしなかった・・・・・・」

 

ここに1人アシュラを認めようとする人物が現れた


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