死の支配者と英雄の王の邂逅   作:霞梳卯狩

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これだけ放置したらばれないはずだ・・・


愉悦の始まり

ナザリック地下大墳墓の最高支配者の執務室にて一人の男が頭を抱えていた

 

「どうする・・・どうすればこの状況を打破できる・・・」

 

 

アインズ達とギルガメッシュ達が戦闘を行って数日、どういうことなのか守護者達のやる気が天井なし過ぎるのだ

しかもそれに加え

 

「ギルガメッシュさんへの態度も僅かだが軟化している・・・」

 

どういう手を使ったのか守護者達のギルガメッシュへの態度が良くなっているのである

 

今までは『隙あらば殺してやろう』とでも言うような態度だったがあの日を境に『憎らしいが今は生かして置いてやる』くらいにはなっているのである

 

「それはいいことなんだよな、一応同盟組んでるわけだし」

 

そんな守護者達の中でも変化が大きかったのは守護者統括のアルベドだった

執務中にこちらを見る目が少し、いや、かなり熱っぽいのだ

 

「最初は設定を俺が捻じ曲げたからだと思ってたんだけど」

 

 

『ふははははははははははは!アインズよ!貴様の臣下共、なかなかに楽しめそうだぞ。我を興じさせた礼だ、受け取るがいい』

 

とか言って〈シューティングスター(流れ星の指輪)〉を4つも置いていったのだ

彼の従者である岸波白野の申し訳なさそうな表情と諦め、同類を見る目からしてあれは絶対にギルガメッシュさんが何かしたに違いない

 

 

「本人に直接聞こうにもそのうちわかるだの楽しみにしておけとしか答えてくれないし・・・」

 

そうやって頭を抱えて悩んでいると執務室のドアがノックされる

 

「失礼します、アルベドです。本日の報告に参りました」

 

「入れ」

 

現在はナザリック内の情報を統制しつつ外の情報を仕入れる為の準備をしている

 

「アインズ様、セバスとソリュシャンの準備が完了し出立いたしました」

 

「わかった、二人からの報告はこちらにまとめておいてくれ、それから・・・」

 

次の話題に移ろうとすると

 

「アインズはここか!」

 

「すまない!失礼する!」

 

嵐と苦労人がやってきた

 

「ギルガメッシュ!執務室に入る際には確認を取りなさいとあれほど!」

 

「うるさいぞ女、我とモモンガは共に認め合った王だ。王同士が言葉を交わすに遠慮などいらん」

 

「すまない!本当にすまない!」

 

「よい、アルベドよ、して、ギルガメッシュよ、今日は何用か」

 

「そう畏まった言葉を使わずともよい不死の王よ、我達はここに来て数日が経つ、このままここで過ごすもよいが我が雑種たる白野が『流石にニートはまずいぞ王様』などと言うのでな」

 

そこまで言ったところで場の空気が固まった

 

「ギルガメッシュが働く・・・?」

 

「あの英雄王が・・・?」

 

「貴様らの我を見る目はよくわかった。が、此度の不敬は許そう、この我とてニートと呼ばれるのは本意ではない、故にこの世界の面白アイテムでも集めてきてやる、それとな」

 

そう言いながら宝物庫から一つの指輪を取り出した

 

「アインズよ、以前期間限定で出たハロウィンイベントの最高ランカーの報酬アイテムは何か知っているか?」

 

「ワールドアイテムクラスのアイテムだということしかわかっていないが、もしやそれが?」

 

「そうだ、期間中にハロウィン系モブやボスをどれだけ狩れたかで決まるイベントでこの我がワールド1位を逃すはずがなかろう」

 

「それで、その指輪がそうであると」

 

「そうだ、ものは試しだ、つけてみるといい」

 

めちゃくちゃに怪しいが部下の前で疑いすぎるのもよくないが英雄王の上機嫌な顔でどうしても嫌な予感しかしない

 

「では・・・」

 

「アルベド、貴様がアインズにつけるのだ」

 

「待て、それは本当に害のないアイテムなんだろうな」

 

「そう疑心暗鬼になるな、これはただのワールド級のジョークアイテムだ」

 

ワールドアイテム級のジョークグッズ、その言葉に唖然としているうちにアルベドがそそくさとアインズに指輪をはめてしまった

 

「なっ!?」

 

「流石だな・・・」

「あぁ・・・」

 

その瞬間に指輪が光だしアインズの目の前は真っ白になった




許してくださいなんでもしますから(なんでもするとはいっていない)


アンデルセンとキアラの組み合わせって良くないですか?(次回ヒント

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