死の支配者と英雄の王の邂逅   作:霞梳卯狩

7 / 16
ちょっとこれどうしよう

ちょっと直したけど・・・


戦闘

3方向から自分へと放たれる拘束系スキル

弾き飛ばされるも体勢を立て直し再び向かってくる2人

防ぐことから受け流しへと変更しこちらへと向かってくる1人

 

この程度の雑種相手に苦戦なんてできるわけがない

 

次に取り出すのは「神器級(ゴッズ)」

 

それを100ほど出現させる

 

自分の放てる武器や防具の中でも一級品

これを対人で使ったことはなかった

使う機会がなかった

 

 

ギルド長としてワールドの長となって戦闘をすることがなくなってしまって以来だった

だから

 

「面白い」

 

そんな圧倒的な暴力に守護者達は防がれ弾かれ吹き飛ばされる

コキュートスの外殻は削られるだけに留まらず砕かれアルベドは防御に回した腕が砕かれアウラマーレへと向かった武器はデミウルゴスによって防がれたがデミウルゴスは腕と足が切り裂かれ身動きが取れなくなってしまった

 

シャルティアはドレスの胸元を切り裂かれ最早何も言えない

 

「貴様等、その程度か?」

 

「お前達!」

あまりの出来事にアインズが慌てる

「「問題ありません!アインズ様!」」

主を安心させるためにすぐ様体勢を立て直しギルガメッシュへと向かう

最早勝敗は決したようなものだった

完全武装で挑めばまだやりようはあっただろうが舐めていたといわざるを得ない

 

だがここで引けば自分たちの主人の顔に泥を塗ってしまう

それだけはいけないと回復アイテムや魔法、スキルを使い自身の身体を動けるようにして再び立ち上がる

 

「良い、良い顔だ、その顔に免じこの程度で済ませてやっても良いぞ雑種共」

「誰が!」

「我々ヲ」

「舐めるな!」

「フン!」

 

あの攻撃を前にしてこの顔

挑戦者の顔だ

隣に立つ少女を見ると一切の油断なく相手を見極めるような顔で守護者達を見ていた

まだ比べられるほどではないが近しいものを感じる

自分の譲れないものの為に立ち上がろうとするその様が

 

 

「その不敬、許そう」

 

そして取り出すのは常に形状を変え続ける黄金の鍵

「貴様等の忠誠に免じ拝謁するがいい」

 

王の財宝より指定して取り出すは世界の王にしか所有が認められない覇者の剣

 

「エアよ、一掃せよ」

 

その場にいる全員に悪寒が走った

 

 

 

「あれは・・・」

 

英雄王の右手に握られたモノ

形状は騎士の持つ突撃槍のようだが刃に相当する部分は3つのパーツに分かれ回転している

 

「ワールドアイテム、乖離剣『エア』」

(たしかワールドキングになった際に運営にねだって手に入れたアイテムだったはずだけど見た目とか効果はどこにも載っていなかったな)

それはちょっとした興味だった

「〈道具鑑定〉」

 

初めて見るワールドアイテムについて知りたかった

 

だが表示されたのは゛わからない゛ということだけ

 

名前、分類、等級、性能、説明文

その全てがわからなかった

(なんなんだアレは!)

 

そんな疑問を持つアインズを置いて戦闘は続いていた

視界を覆うような暴力の権化を前にも怯まずに

アルベドの真なる無(ギンヌンガガプ)を盾に暴力の合間を縫い攻撃を仕掛ける

仕掛けられた攻撃は爆風によってかき消される

そんな戦場にあった1人だけ場違いな者がいた

 

「ギルガメッシュ、流石にやり過ぎなんじゃないか!?」

「なに、加減はしている。殺すなと言われているからな」

「だから、また煽るようなことを!」

「ふははははは!!!臆したか白野!」

「そんなことは、ない!」

「ならばそこで見ているがいい」

「だからアインズさんがすごいこっち凝視してるんだって!やり過ぎだって!」

 

戦場でありながらそこだけはギャグのような

あと岸波白野のスカートが常時風に煽られパンツが見えている

 

「それは貴様の貧相な下着に哀れみを感じているからではないのか?」

「な!?」

 

そんなやり取りをされて守護者達が許すはずがない

 

「油断を!」

「油断ではない、これは余裕というのだ」

「ソレハ慢心ダ」

「いうではないか」

 

戦いは激化する

より速く

より密度を増して

 

そして届く

連携やフェイクを重ねたその先に

 

「トッタ!!」

 

コキュートスの持った刀が

英雄王の顔に迫る

最早両腕を砕かれ武器を持つのも必死な者

足を砕かれ地に這いずる者

誰もが倒れ伏すのを堪える様な

 

その場の誰もが勝利を確信した

 

 

 

 

王と従者以外は

 

王へと届くはずだった刀による刺突

それは宙から伸びる鎖によって止められる

 

「見事だ」

明確に聞こえた賞賛の言葉

その言葉を境に両者の攻防が止む

 

 

「戦を知らぬ人形だと思ったが評価を改めよう」

英雄王の言葉に顔を顰める守護者達に発せられたのは

 

「自らを知り己の成すべきことを成す、その姿勢、見事だ。アインズよ、この者達の忠誠は見れたか」

 

確かな賞賛だった

構えは解かれていが守護者達の顔は驚きに変わっている

 

「ああ、ああ!見事!見事だ!守護者達よ、我がアインズ・ウール・ゴウンの誇る階層守護者達よ!お前達の力、確かに見届けた。」

 

自らの主の言葉に安堵する守護者達

 

「エアを前に良くあれだけ持ったものだ、その功績を讃えよう」

アインズにいくつかの回復薬を渡しその後は解散となった

 




次回はアルベド達にちょっとした御褒美が(ご子息的な)

乖離剣『エア』
他者から見た情報
名前『  』
分類『  』
等級『  』
性能『    』
説明文『      』

本人から見れる情報
名前『  』
分類『剣』
等級『世界(ワールド)』
性能『指定範囲内防御、耐性無視指定ダメージ
指定範囲内アイテム、スキル、魔法無効化
指定範囲内吹き飛ばし効果、吹き飛ばし無効無視』
『所有権制限:クラス:ワールドキング』
『出力開放時特定PASS必要:天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』
説明文『この剣に銘はない、表すは原初の星』

名前はなく乖離剣やエアはただそう呼んでいるだけです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。