(ウルク王朝みたいなギルドホームって広すぎるのでやっぱりなしで…)
予想はしていたが案内された先にはアインズウールゴウンのギルドマスターと動画で見た階層守護者のシャルティア、コキュートス、デミウルゴス、アウラ、マーレ、それと見たことのない美女がそこにいた
「ようこそ、我がナザリック地下大墳墓へ、私が主のモモンガです」
「お招き頂き感謝する、聞いているだろうが私が岸波白野だ、そしてこっちがギルガメッシュだ」
「王であるこの我を迎え入れるのにこんな場所とはな」
『(あなたがモモンガさんですか)』
「すまない、こちらもここへ転移させられ急ぎ確認せねばならぬことがあったので」
『(そうです、そういうあなたはワールドキングのギルガメッシュさんじゃないですか、あなたも転移させられたんですか?)』
「ならば仕方あるまい」
「あなた、一体誰に向かってそんな口を!」
「よい、よいのだ、アルベドよ」
「出過ぎた真似、申し訳ありません」
「なるほど、よい部下たちではないか、客人に対し殺意を隠さぬとはよい対応だ」
「ギル!煽るようなこと言わないで!」
『(モモンガさん、できれば二人で話したいんですけどできます?あと変に煽っちゃってすみません)』
「お前たちも、よさぬか、私の顔に泥を塗るつもりか?」
「「そんな!滅相もありません」」
「よい、主を守るは臣下の役目、よいぞ、その忠道、我が雑種にも見習わせたいところだ」
「悪いが私にはこれが精いっぱいだ」
「わかっておる」
「ギルガメッシュ殿と岸波殿もこちらへと転移させられたと聞いたがどういう状況でしたか」
「王様の移動アイテムで移動していたら黒いナニカに飲み込まれて視界が明けたらここだった」
「大方そちらも同じであろう、ふとした違和感に気づいた時には転移済み、誰がやったは知らぬがな」
「なるほど、では階層守護者たちよ、自らの仕事へ戻れ、ギルガメッシュ殿は私についてきてくださいますか」
「構わぬ、それとこの雑種を風呂と食い物をやってくれ、先ほどから腹の虫が聞こえて仕方なくてな」
「それはギルがリングオブサステナンスをくれないからでしょ!?」
「よいか?食とは愉悦の一つだ、貴様には愉悦が足りぬ、ここならばそれも完備であろう、ここの主が許すのならばな」
「構わんよ、セバス、任せる」
「畏まりました、では岸波様、こちらへ」
「ああ、ギル!気を付けて、それと問題を起こすなよ?」
「誰に向かって言っておるか!」
セバスに案内されついていく岸波を見送り自分はモモンガへとついていく
『さて、これで二人で話ができますね』
『そうですね、それでギルガメッシュさんは本当にこの転移に関して何も知らないんですね?』
『そうなんですよ、サーバーダウンだからって自棄に飛ばしてたらこの様です』
『ギルドにはいなかったんですか?、AUOは出歩かないって掲示板のネタにされてましたけど』
『そのつもりだったんですけどね、最後ぐらい自分の世界を見ておこうと思って』
『わかります、最後の時間は悲しいような悔しいようななんかそんな感じでした』
『そうですね、それでモモンガさんはこれからどうされるんですか?』
『ナザリック地下大墳墓は目立ちすぎるので丘をいくつか作って隠します、あとは周囲を探ってみて、ですかね』
『りょーかいです、何かあれば呼んでください、あと私は半神半人で岸波は人間なんですけど、大丈夫ですか?確かここは異形種オンリーだったはずですけど』
『本来ならそうなんですけど、せっかく仲良くできそうなギルガメッシュさんを追い出したりなんてできませんよ、最初は敵対するかもって怖かったですけど』
『いえいえ、こちらこそありがたいです、私たちは二人だけですし仲間がいるのは助かります、それに怖かったのはこっちですからね、総戦力が待っているなんて予想したら本当に総戦力が待ってるんですもん』
『ははは、すみません、それじゃあ私は少し周りを見てきますので』
『はい、いてらです』
「ユリ・アルファよ、ギルガメッシュ殿を空いている部屋へお連れしろ」
「はい、ではギルガメッシュ様、こちらへ」
「ではな、モモンガよ」
ユリ・アルファと呼ばれたメイドはチョーカーを付けた超美人だった
というよりこのダンジョンにいる女性人全員美人過ぎませんかねぇ
いやぁうちの岸波も美少女だしイケメンボイスなんだけどなんていうかたくさんいると目移りしても仕方ないよね?
と中の人が盛大に身悶えているのを感じ取ってか否か食堂で激辛麻婆豆腐を堪能していた岸波白野は顔を上げた
あと周囲の人物は周囲に漂う刺激臭により少し距離を取り興味本位でひと舐めした一般メイドが倒れたのは余談だろう
ユリ・アルファに案内されたにはおそらく以前のギルドメンバーが使っていた部屋だろう
部屋に入るとユリはお辞儀をして去っていき別のメイドが世話役にと入ってきた
「モモンガ様より命じられギルガメッシュ様の御世話をさせていただきます、どうぞよろしくお願いします」
「よい、我はモモンガが戻るまで眠る、用があれば呼ぶ、下がっていてよい」
「畏まりました」
そうして転移初日は衣食住完備の味方になることができた
次からカルネ村に入ります
あと伝言って普通に話てるっぽいので小声でごにょごにょやってると思ってください(白目)