ハイスクールD×D ~それは現か幻か~   作:DDX

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今回はオリキャラ登場

それも結構なレベルの・・・・

それでは本編どうぞ


第70話

レイナーレが駒王学園に通い始め、レイヴェルが訪問してきて三日経ったある日、俺は今日の授業が終わってレイナーレを迎に行こうとするが・・・・

 

「現世くん、少しいいかな?」

 

そんな俺を引き止める者がいた。メガネをかけ、いかにも優等生ですと言わんばかりの可愛い女の子。彼女のことは知っている。俺と同学年の二年でありながら駒王の風紀委員を務める無雲(むくも)零華(れいか)だ。ちなみに学内では生徒会長であるソーナと並ぶ人気を誇っている。

 

「何の用ですか風紀委員長。俺これから部活があるんですけど?」

 

「ちょっと君と話がしたくてね。ボクと一緒に来てもらおうか」

 

あと、言い忘れていたがこいつはボクっ娘である。おお、あざといあざとい。

 

「話って・・・・また厳重注意か何かですか?俺最近は風紀委員に目をつけられるような風紀を乱す事してないと思うんですけど?」

 

「確かに朧って最近はこれといって目立ったことしてないな」

 

一緒にいたイッセーが俺にフォローを入れてくるが・・・・その言い方じゃ俺が以前までは面倒事を働いているように聞こえるだろうが。隣にいるアーシアが苦笑い浮かべてるぞ。

 

まあ確かに・・・・・多少女関連で風紀を乱すようなことはしていた自覚はあるから反論はできないけども。

 

「球技大会でほぼ全校生徒を敵に回すようなことをしておいてよくそんなことが言えるね?」

 

「そんな昔のことは忘れましたー」

 

「ほんの少し前のことだっていうのに君という人は・・・・・」

 

俺の発言に額に手を当てて呆れ顔を浮かべる零華。相変わらず演技の上手い女だ。

 

「まあ今回話したいのは別件についてだけどね」

 

「別件?」

 

「うん。なんでも君、最近転入してきたレイナーレ・ノワールさんと一緒に住んでて尚且つただならぬ関係だそうじゃないか。だから彼女に対して風紀に反する事をしないようにボクとしては釘を刺しておきたいのさ」

 

「家ならともかく学校でそういうことするつもりはないんですからいいじゃないですか・・・・・人のプライベートに首を突っ込まないでください」

 

「言い分はもっともだけど、君はこの学園一の問題児だからね。プライベートから釘を刺すぐらいでちょうどいいというのがボクの見解さ」

 

なんとも解せない見解もあったものだ。

 

「それを言うなら俺の隣にいるイッセーもアーシアや我等がリアス部長と暮らしてるんですけど?」

 

「兵藤一誠さんに関しては同性だからセーフ判定だよ」

 

ますます解せない。イッセーは俺と同レベルの変態だっていうのに女ってだけでセーフ判定とか・・・・・まあいいか。どうせこんなの口実なんだろうし。

 

「わかりましたよー。どうせ断っても引かないんでしょう?大人しく従います」

 

俺は零華に従い彼女についていくことにした。最近話すこともなかったし、ちょうどいい機会といえばちょうどいい機会だな。

 

「というわけだイッセー、アーシア。用ができたから俺は遅れるってレイナーレやリアス部長達に言っておいてくれ」

 

「はい。わかりました」

 

「せいぜいしごかれてこいよ」

 

「イッセーてめぇ・・・・・人ごとだと思って」

 

「ちゃんと話を聞くつもりがあるって言うなら早く行こうか。君と違ってボクは忙しいからあまり時間をかけたくないんだ」

 

よくもまあこんなに嫌味ったらしい言葉を選べるものだ。ここまで来ると嘘に自信がある俺も感服だ。

 

「はいはい。それじゃあイッセー、アーシア。また後でな」

 

イッセーとアーシアにヒラヒラと手を振りながら、俺は零華のあとについて教室をでた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・・ちゅ・・・・」

 

風紀委員の部屋に連れてこられた俺は・・・・・部屋に入って早々、零華にキスされた。それも舌を入れてくる深いキスだ。

 

「ふふふっ。不意打ちなのにしっかり舌を動かして答えてくれて・・・・・・さすがは本校きってのプレイボーイだね朧くん」

 

数十秒ほどしてようやく唇を離した零華は、メガネを外して不敵な笑みを浮かべながら言う。

 

「褒めの言葉として受け取っておくよ。というか、風紀委員長のくせに学内で不純異性交遊とはいい度胸だな」

 

「いいんだよ。誰も見てないんだから。そのためにほかの風紀委員の皆には席を外してもらって人払いしたわけだからね」

 

「風紀委員長の言動じゃないな・・・・こんな本性が知れたら何人の生徒が失望するのか・・・・」

 

「それはどうかな?真面目なそうな風紀委員長が実は・・・・って、結構な萌え要素だと思うんだけど?」

 

まあ、確かにこのギャップにころっと落ちそうなのは多いかもしれないな。

 

「まあ、そんなことはともかくとして・・・・・こうして君と二人で話しをするのは久しぶり・・・・・いや、二人じゃなくて三人だったねラムさん」

 

『・・・・・』

 

「おや、だんまりか。相変わらず君はボクのことがお気に召さないようだね」

 

『・・・・・』

 

零華の問いかけを徹底的に無視するラム。ほんっと、ラムの零華嫌いは筋金入りだな。

 

無雲零華・・・・こいつは俺の中のラムのことを知っている。いや、ラムのことだけじゃない。悪魔や天使、堕天使のことも知っているし、それ以外のことも理解しているらしい。そのうえ二天龍クラスの力まで備えているとか・・・・・まあそれに関しては零華が自分で言っていることなんだが。ただ、ラムが必要以上に警戒していることからそこそこの信憑性はある。

 

あと、お分かりだろうがこいつは風紀委員長のくせに本性は俺に近い気質のロクデナシだ。そう言う意味では気が合いそうなのに、なんでラムはこいつを嫌うかね。

 

「それで?なんでいきなりキスなんてしてくれたんだ?」

 

「報酬の前払いさ。君に聞きたいことがあってね。ただで聞き出すのは失礼だと思ってこうしてボクの唇を舌付き捧げたってわけさ」

 

やっぱりそういうことか。零華は時々こうやって俺から何かを聞きだそうとしてくることがある。その内容は大抵人に聞かれたら困る悪魔やら俺の事情だったりするから毎回こうして人のいない部屋に連れてくるわけだが・・・・こんなふうに報酬を払うだなんてことは初めてだった。

 

「それともこれじゃあ足りないかな?なら・・・・これはどうだい?」

 

零華はクスリと妖艶な笑みを浮かべ、スカートをつまんで捲り上げた。ギリギリ下着は見えないが、太ももが顕になる。

 

「どうだいボクの太ももは?これにはちょっと自信があってね。君のフェチには含まれてはいないが悪くはないだろう?」

 

なんでこうも自信満々に言えるかね。まあ、確かに悪くはない・・・・・いや、どころかかなり良い。細すぎず太すぎず程よいむっちり加減の肉付きの良い太もも。腰から膝にかけてのラインも芸術的だと言わざるを得ない。俺が最近太ももにも興味を抱いたのは零華が理由だったりするしな。

 

「いっそのこと触って堪能してみるかい?君だったら・・・・・ボクも構わないよ」

 

「嬉しい申し出だが今回は遠慮しておく。あんまりレイナーレを待たせるとうるさそうだからね」

 

「それは残念。というか、随分とあの堕天使にぞっこんなようだね」

 

こいつ・・・・・やっぱりレイナーレが堕天使だってこと知ってたか。

 

「当然さ。レイナーレは俺好みの理想の黒髪の持ち主だしな。まあ、今となってはそれ以外のところも愛おしくて堪らないが」

 

「お熱いことで。となると他に手っ取り早く渡せるものを用意したほうがいいかな?」

 

「いや、いいよ。さっきのキスと太ももを晒してくれただけで十分さ。聞きたいことがあるのなら何なりとお聞きくださいレディ」

 

俺は仰々しく礼をしながら零華に言う。

 

「おや、紳士的なことで。なんでうちの生徒の大半は君を蔑むんだろうね・・・理解に苦しむよ。まあいいか。さて、それじゃあ遠慮なく聞かせてもらおうかな」

 

遠慮なくか・・・・・はてさて、一体なにを聞いてくるのやら。

 

 




零華は朧と同じように原作とはかけ離れたイレギュラーです

朧とは方向性は違いますがね

それでは次回もまたお楽しみに!

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