~~ほむらサイド~~
私、暁美ほむらは路地裏に佐倉杏子を連れ出しイレギュラーが多発しているこの時間軸の情報を少しでも得ようと接触していた所を突如現れた魔女と使い魔に襲われ苦戦していた。
苦戦の理由は二つ
私の不注意で佐倉杏子を見かけたまどかと美樹さやかにこっそり跡を追われ一緒に魔女の結界に巻き込まれてしまい
その為、二人を護りながらの戦いを強いられてしまう。
さらに私とこの時間軸の佐倉杏子は初対面で信頼関係がない上に私がまどか達に危害を加えると佐倉杏子は、思い込みながら護っているので二人から離れる事ができず使い魔を生み出す魔女に近づけない。
このままだとこっちが先に体力と魔力が尽きてしまう。
「佐倉杏子、あなたは魔女本体を叩きなさい。その方が確実よ」
相手の武器はあの大きな斧。
私だと懐に入られて接近戦になったら分が悪い。
「そんな言われなくても分かってる。けどなアタシがいなくなったら誰がさやかとまどかを護るんだよ!」
佐倉杏子も分かってたのね。
このまま消耗戦になると確実に負ける。
「二人は私が護るわ、だからあなたは魔女を倒してきて」
「それを信じろと?まどか達を見捨てて逃げない保証がどこにある?それにその銃でアタシの背後から撃たない保証もねえ!」
・・・くっそうね佐倉杏子が魔女に向かってる間に私がいなくなればまどかと美樹さやかの身が危ない。
でも私がまどかを見捨てるわけないし今あなたを撃つ事なんてしない。
「佐倉杏子、今だけは私の事を信じなさい!」
「テメェみたいな上から目線で命令する得体のしれない奴の事なんか信じられるか!」
やっぱりこの時間軸でもダメなの・・・?
店から出てきた穏やかな佐倉杏子を見てせっかくいい方向に進めると思ったのに。
「杏子ちゃん、私達は大丈夫。ほむらちゃんを信じてあげて」
まどか!?
「・・・本当にいいのか?アタシが向こうで戦ってる間にそいつがおまえらを囮にして逃げたら一巻の終わりなんだぞ?」
「分かってる、けどほむらちゃんが嘘をついてるなんて見えないの」
「うう・・・元はといえば私がついていこうって言ったのが原因だし何が何だか分からないけど杏子とまどかを信じるよ、だから杏子頼んだ」
美樹さやか・・・ありがとう。
「分かった、なるべく早く戻ってくる。おいこいつらを裏切ったらアタシが絶対に許さないからな」
そう言うと佐倉杏子は使い魔を薙ぎ払いながら魔女に向かって一直線に跳び出して行った。
【一真サイド】
俺とマミさんはドライグに案内され路地裏で発生している魔女の結界前に到着した。
「ここか」
俺達の前には空中に紋章のような絵柄が描かれている。
これが魔女の結界か。
「見て城戸君、結界が歪んでいる。誰かいるみたい」
紋章が一瞬歪む。つまり中で魔法少女が戦っていることを意味する。
「くっ遅かったか・・・」
中で戦ってるのは暁美ほむらだろう。そしておそらく近くには鹿目さんと美樹さんも・・・
「(遅かった?城戸君はこうなる事が分かってたの?)」
「マミさん急ごう!」
「え、ええ急ぎましょう」
マミさんは素早くソウルジェムで魔法少女に変身して俺も左腕に
~~再びほむらサイド~~
「きゃっ!」
私が襲いかかってくる使い魔を撃った銃声に驚いて両手で耳を塞ぎ叫ぶまどか。
「ご、ごめんほむらちゃん」
「別にいいわ」
そうね日本で普通に生活していたらまず聞く事のない本物の銃声だから怖いでしょうね。
優しいあなたにはこんな恐ろしい場所にいつまでも居てほしくない。
「まどか、怖かったら耳をふさいで目を閉じていて、あなたは絶対に護るから」
「う、うんありがとうほむらちゃん」
「転校生、あたしには?」
「・・・美樹さやか、邪魔にならないように大人しくしてなさい」
「ちょっとなんだこの扱いの差は!」
美樹さやかがギャーギャーと文句を言ってるが無視。
安心なさいあなたもちゃんと護ってあげるわ。
でないとまどかが悲しむ。
「(まだなの佐倉杏子、まだ魔女を倒せないの)
使い魔を撃退しながらチラっと佐倉杏子の方を見ると佐倉杏子の槍と魔女の斧がつばぜり合いになっていた。
佐倉杏子ほどの実力のある魔法少女と対等に戦えるなんてかなりの強敵だ。
使い魔も他の魔女の使い魔に比べてかなり強い。
でもここで引き下がる訳にはいかない。
私の後ろにはまどかがいる。
絶対にあなたは護り通して見せる。
「うお、杏子が四人に分裂した!?」
美樹さやか間違ってるわよ。
あれは分裂じゃなくて分身。
佐倉杏子、幻惑魔法を使ったって事はこれで決める気ね。
~~杏子サイド~~
くそ!こいつの馬鹿力で攻撃を捌くだけで精一杯だ。
それにしても今日はほんとに厄日だな。
変な魔法少女に絡まれて魔法少女だって事さやか達に知られるしよ。
魔法少女だってバレてアタシの事を気味悪がるだろうな。
せっかく友達になれたってのに。
でも大丈夫だ。
二人にどう思われようが絶対にここから生きて帰らせてやるからな。
分身して突撃する。
一つ目魔女が斧を構えて迎え討つ。
「はあああ!」
一人ずつ左右に別れ、残り二人がジャンプする。
魔女は混乱するが上のアタシに狙いを定めて斧で横に薙ぎ払い空中にいた二人のアタシらが斬られる
残念それはニセモノだ。
魔女は斬った分身が消えるとすぐに左右に別れたアタシに狙いを定める。
右側の槍を構え突撃するアタシが横に斬り裂くがそれもニセモノ。
すぐに魔女は最後の左のアタシに向かって斧を振りかぶる。
「しまっ・・・」
アタシの頭に目めがけ振り下ろした。
巨大な斧が振り下ろされ地面が陥没する。
「杏子ちゃん!」
「杏子!」
まどかとさやかが泣きながら叫ぶ声が聞こえた。
安心しろよ。
いつアタシが四人の中に本物のいると言った。
そんなデッカイ斧を地面が壊れるくらいの馬鹿力で振り降ろしたらすぐに体勢を立て直せないよな?
「残念、そっちもニセモノさ!」
姿を消して背後から近づいていた五人目の本物のアタシが魔女を縦真っ二つに斬り裂き斧が転がった。
~~ほむらサイド~~
「終わった~」
魔女を倒して槍を肩に置いて一息ついた佐倉杏子がこっちを向く。
「そんじゃあ、邪魔者も消えたし仕切り直しするか?」
槍を両手に持ち変えて切っ先を私に向ける。
そうだ魔女が乱入して利害の一致で共闘しただけで私達の問題は終わっていない。
緊迫した空気の中第三者の声が割って入る。
「あの杏子ちゃん、ほむらちゃんさっきの怪物は何?それにその姿や杏子ちゃんが四人に増えた魔法みたいなのもできれば説明してほしいな」
「そーだ、ちゃんと説明してよ」
この二人に魔法少女の事を知られてしまった。
こうなるのが嫌だからその前にインキュベーターを始末したかったのに。
邪魔されて毒気の抜けた佐倉杏子もバツが悪そうに頭を掻いてる。
あなたもこの二人に魔法少女だと知られたくなかったのね。
《それなら僕が教えてあげるよ、君達には素質があるからね》
インキュベーター!余計な事をまどか達に言わないで!!
「その必要はないわ」
ベレッタを取り出してインキュベーターを撃とうとすると
「やめてほむらちゃん!」
なんて事、まどかがインキュベーターを抱き抱えて庇いだてするなんて。
「助けてもらって言いたくないけどこんな小さな生き物にそんな物騒な物を向けるなんて最低だよ」
美樹さやかもインキュベーターを庇う。
やめて!そいつの見た目に騙されないで!
「・・・・・・」
「杏子ちゃん?」
今まで黙って事の成り行きを黙って見ていた佐倉杏子がまどかに近づき
「え?え?」
混乱するまどかを無視してまどかからインキュベーターの首根っこを掴み奪い取ると
自分の顔の前までインキュベーターの顔を上げて向かい合う。
「いいか、二人はアタシの大事な友達だ。こいつらは魔法少女になんかにならねえし絶対にさせねえ!こんな報われねえ事に巻き込むんじゃねえよ!!」
そう言うと佐倉杏子はインキュベーターを思い切りどこかに放り投げた。
「杏子ちゃん!」
「杏子、あんたなんて事を!」
二人が非難するけど佐倉杏子が言ってる事は間違っていないわ。
「あれくらいじゃくたばらねえよ。それよりあいつがまた来ても絶対に魔法少女になろうと契約なんかするなよ!命を危険に晒していいのはそうするしか仕方ない奴かどんなんになっても折れない本気の覚悟を持った奴がやる事だ。幸せな家族に囲まれ飢えも知らず不自由なく暮らしてる奴が気まぐれで魔法少女になろうなんてそんなのアタシが許さない」
佐倉杏子の言葉に二人が黙りこむ。
そうね佐倉杏子、あなたは家族を救う為に願いを込めて魔法少女として契約したけれどその所為でご家族の仲はバラバラの末、壊れた父親が佐倉杏子以外の家族を巻き込んで一家心中してしまった。
安易な他人の為の願いは自分やまわりの人間を不幸にしてしまう。
その事を誰よりもよく知っているあなただからこそ、その言葉はとても重いわ。
でも折れない本気の覚悟を持った奴って誰の事を言ってるの?
二人共何も言い返せないみたいね。
このまま二人が魔法少女になる事を諦めてくれたらそれでいいわ。
二人が巴マミに会う前に佐倉杏子と出会ってくれてよかった。
「杏子ちゃん!」
「佐倉さん!」
安心したと同時に二人の男女の声がした。
女性の方は今一番聞きたくない声だ。
声の方を見ると巴マミとあの屋上で私の存在を見つけた城戸一真がいた。
巴マミは魔法少女だから分かるけどなんでこの男がここに!?
せっかくうまくいきそうだったのに・・・!
「城戸君!マミさん!なんで?」
「え?城戸にマミさ!?ってマミさんもその恰好って事は魔法少女なの?あれじゃ城戸はなんでここにいんの?」
二人が巴マミを知っている、顔見知りだったの?
でもまどか達の反応を見ると巴マミが魔法少女だった事は知らなかったみたいね。
「あ~まどかとさやか、たまたま私らと一緒にいて魔女の結界に巻き込まれちゃったんだよ」
「そうか、二人共怪我はない?」
「うん、大丈夫だよ。ほむらちゃんと杏子ちゃんが護ってくれたから」
「私も大丈夫」
「って城戸!何その左腕に付けてる赤いの?」
「ああ、ちょっとした武器だよ」
城戸一真は佐倉杏子や美樹さやか、まどかと話し込んでいる。
一瞬まどかと美樹さやかを見て城戸一真の表情が辛そうに歪んだ気が。
なんで佐倉杏子は普通に魔女の結界内にいる城戸一真と話してるのかしら。
しかも武器とか言って赤い手甲まで付けて。
あんな手甲を付けた程度で魔女と戦えると本気で思ってるのかしら。
まさか巴マミがいつも連れてきているの・・・
「あなたも魔法少女なのね。私は巴マミよろしくね」
私に気づいた巴マミが笑顔を振る舞い話かけてくる。
知ってるわ・・・まどかを魔法少女に引き入れながら魔女と魔法少女の秘密の関係を知ると発狂して無責任に殺そうとした大罪人。
「暁美ほむらよ・・・巴マミなんで一般人をここに連れてきたの?」
一般人を危険な魔女の結界内に連れて来るなんて許されない行為だ。
それを巴マミは当たり前のように連れてきてこの危機感のなさそうな男も付いてきている。
私はそれが許せない。
「え?そ、その彼はちょっと変わった能力を持った協力者なのよ」
巴マミが言いにくそうに困った顔で言う。
なにが協力者よ。
魔法少女でもない非力な一般人を危険な場所に連れてきておいて。
相変わらず戦いを遊びかショーと勘違いしてるみたいね。
「巴マミ!あなたはどこまで!」
我慢の言外が来て一度本気で文句を言おうとしたら
「お~い城戸、マミさん見てよこのでっかい斧、こんなでっかい斧を振り回してた怪物を杏子が倒したんだよ。うわ重!?」
美樹さやかがいつのまにか魔女が持っていた斧の方にいて大声で叫んで持ちが上げようとしている。
なにやってるのあのお気楽娘は!?
危険だから離れなさい!
「さやかちゃん危ないよ」
「早く離れろバカさやか!」
まどかと佐倉杏子が心配してるのにまったく。
「やれやれまだ安全だと分からないからちょっと連れてくるよ」
城戸一真が美樹さやかの方に走っていく。
何他人事みたいに言ってるのよ、あなたもでしょ。
迷惑だからあまりウロチョロしないでちょうだい。
でもまずは彼の言う通りね早く魔法少女じゃない三人を結界内から脱出させて安全な所に避難させたいのに。
・・・・ちょっと待って結界内?魔女が死んだのになんで結界が崩壊しないのよ!
まさか!
つまりそれは・・・最悪な考えと答えが出る。
「美樹さやか、そこから離れなさい!」
叫んだと同時に突如体を何かに締め付けられた。
体を締め付ける何かを確認するとそれはさっきまで戦っていた使い魔だ。
「佐倉杏子!巴マミ!」
二人の方を見ると
「この!離せ!」
「くうう…」
佐倉杏子も巴マミも私と同じように拘束されている。
「ほむらちゃん!杏子ちゃん!マミさん!」
まどかは拘束されていない。
拘束されているのは私たち魔法少女だけのようだ。
どうやら魔法少女だけを脅威と感じて拘束してそれ以外は見逃したのか。
「ほむらちゃん達から離れて!」
まどかが私から使い魔を掴み引き剥がそうとするがビクともしない。
《まどか、みんなを助けたいなら願い事を決めて契約するんだ。早く》
「やめなさいキュゥべえ!まどかダメよ!!」
こんな状況でもインキュベーターはまどかに契約を迫る
その事に怒りを覚えるが拘束されているから時間停止も使えない。
「うわああ!く、来るな!」
叫び声が聞こえ、そこでは佐倉杏子が倒した筈の斧を持った一つ目魔女が復活して美樹さやかに迫っていた。
「さやかちゃん!」
《まどか早く間に合わなくなるよ!》
「・・・ほ、本当に私が魔法少女になればほむらちゃんもさやかちゃんもみんなが助かるの?」
《もちろんさ、君は他の人間と比べとんでもない潜在能力を秘めている。君が魔法少女になればあんな魔女なんかわけもなく倒してみんなを救い出せるよ》
「やめなさい、まど・・・ぐっ!」
使い魔に強く締め上げられ声が出ない。
やめて!・・・まどかが契約したらまたあの時と同じになってしまう。
もうあんな光景も思いも嫌・・・
誰か・・・
誰でもいい・・・
まどかを止めて!
「未来ある女の子を追い詰めて泣かしてんじゃねえよ!」
「・・・分かった。私魔法少女に・・・キャッ!」
《うあああ!》
まどかとキュゥべえの間に高速で飛来する『何か』が割って入る
風圧が起きてまどかは髪とスカートを抑えて体が軽いキュゥべえは飛ばされて行った。
飛来して来た『何か』は私を締め付けていた使い魔を斬り裂く。
「何今の!?」
その何かは空中で動きを止めた。
その正体はブーメランだった。
しかもただのブーメランじゃなく光り輝いており空中で止まっていたブーメランは方向を変え佐倉杏子や巴マミを縛っていた使い魔達を斬り裂いていく。
一体何が?
顔を上げるとそこには赤い手甲を付けた左腕を突き出した城戸一真。
まさか今のブーメランみたいなのを城戸一真が!?
彼はあの赤い手甲以外何も所持してなかった筈。
まさか何もない所から出現させたと言うの?
そんな事できるのは魔法少女だけ。
でも彼は男性だからそんな筈はない。
なら一体何者なの?
そのあと城戸一真はすぐ後ろを向いて走り出し美樹さやかに襲い掛かろうとしている魔女を勢いつけてそのまま手甲付きの左手の拳で・・・
「美樹さん、危ない!」
殴り飛ばした!?
魔女の殴り飛ばされた頭が吹き飛ぶ。
な、なんて威力
いやそもそも魔女って殴り飛ばせるものだったかしら・・・
あ、ありえないわ・・・
だがもっとありえないのは魔女の方だった。
ふっ飛ばされた魔女の頭部すぐに再生して元通りになってしまう。
城戸一真の一撃は完璧だった筈なのに
だが今は考えてる場合じゃない。
魔女が斧の柄を両手で持って振り上げる。
あれが振り下ろされたら例え魔法少女でも助からない。
ましてただの人間ならなおさらだ。
ここからでは距離がありすぎて佐倉杏子のスピードや時間停止しても間に合わない上に私の銃や巴マミのマスケット銃の射程距離外だ。
外したら城戸一真に当たってしまう。
「一真!邪魔だどけ!!」
佐倉杏子が憤怒の表情で槍を構えて魔女に飛びかかって行こうとするが使い魔達に行く手を遮られる。
槍を振り回し使い魔を斬り裂くがあまりの使い魔の数に遮られ城戸一真の元に近づく事ができない。
「くっこの数にこの距離じゃ・・・」
巴マミはどうにかマスケット銃を魔女に撃とうとしているが使い魔に遮られて動けないでいる。
「美樹さん早くそこから逃げろ!」
「あ、ああ・・・・あ・・・」
美樹さやかは恐怖で腰が抜けて座り込み動けないみたいだ。
あなたの軽率な行動がこんな結果を招いたのに何そのザマは・・・・
彼も分かってるのね。
今、逃げたら後ろにいる美樹さやかの命が危ない事に。
だから逃げる事はできない。
彼が美樹さやかを見捨てるなら話は別だが・・・
生き残るには魔女の攻撃を防ぐしかない。
でも魔法少女の私達ならまだしも彼は普通の人間に人とは違う毛が生えてるだけのような人間。
魔女の攻撃を防ぎきれるわけがない。
いくら人とは違う能力があるからって調子に乗って私達の戦いに介入するから。
そして無情にも魔女の斧は城戸一真の頭に振り下ろされた。
「一真!」
「「城戸君!」」
佐倉杏子と巴マミ、そしてまどかが叫ぶが結果は変わらない。
彼はもう助からない。
私は憐れみと同情の眼を向けどうやってまどかと魔女を倒して脱出するか考えていると。
「
『
城戸一真の全身を赤いオーラに包まれる。
「な、何あの姿は・・・ありえない魔法少女でさえ助からない一撃を・・・」
一体なにが起こったの?
光が収まりそこには異形の赤い鎧を纏い魔女の斧を左腕から出る光の剣で受け止めている城戸一真の姿があった。