仮題・・・恋姫世界に幕末日本をぶち込んでみた。   作:3番目

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01話 近代化はする、当然だろ。

 

 国元に帰った二人は藩の近代化に邁進し、将軍家茂は幕府軍の近代化を進めた。

 アームストロング砲を自国生産した事を覚えていたので、佐賀藩に密偵を送り込み、多くの血を流して反射炉の設計図を入手。まだ、出来ていなかった国産アームストロング砲の製造過程もある程度把握できた。

 さらに水戸藩前藩主徳川斉昭にならい領内の寺社の鐘を潰し大砲や鉄砲の材料にした。

 俺達3人は話し合い開国佐幕の思想を軸にやっていこうと考えた。大名という特権階級は手放すに惜しいと思ったからだ。俺たちだって人間だ一度手にした権力を手放せる程のできた人間ではない。

 追々は大陸や南方に植民地を築き大日本帝国と大東亜共栄圏の構築と話は膨らんだが、とりあえず自分たちの足場固めだ。

 自分が大老に指定した井伊直弼、彼もそのうち桜田門で死ぬはずだ。

 まず手始めに彼の死を回避する。開国佐幕の思想において自分たちとは距離のある中高年の藩主たちを纏める役割が必要だ。

 そして、俺たちは、若い藩主達を中心に第三勢力として台頭をし始めていた。

 井伊直弼は自分達と限りなく近いがどこか違う思想を胸に秘めた俺達の思想に気が付いていたが黙認を決め込んでいた。

 

 俺は江戸近郊の朋友たる桑名藩藩主の定敬くんと一緒に諸侯を洗脳しまくった。開国思想に傾けさせ、発展に傾注させた。

 まあ、コー〇ーの維新の〇で言う説得システムですな。「賄賂」「脅迫」「理論」「威圧」「本音」だ。

 国庫が底をつきかけてる現状は何とかしておかねばならないが、まあ、それは後回し。

 

 俺達は国元の鍛冶職人と国友や境等から引き抜き。開国佐幕派の同胞諸藩の総力を結集し、エンフィールド銃を元に日本初の国内生産の施条銃の開発に成功した。

 現在はドライゼ銃を元にボルトアクション式銃の開発を急がせている。

 将来倒幕の敵となる薩長土肥の倒幕当時の技術力と同等である。俺達と同胞諸藩。

 錬鉄製の大砲としてアームストロング砲を青銅製砲としてライット砲の開発を進めている。

 ライフリング技術を獲得した現状、開発成功はもうすぐだろう。

 俺ら憑依組の徳川将軍家・会津藩・桑名藩以外の同胞は、川越藩の越前松平家・上山藩、上田藩の藤井松平家・庄内藩の左衛門尉酒井家、長岡藩の牧野家、佐倉藩の堀田家である。

 その後も数を増やし姫路藩・酒井忠悼、松山藩・板倉勝静、播磨山崎藩・本多忠親、紀伊新宮藩・水野忠幹、越後村松藩・堀直賀、尾張今尾藩・竹腰正旧、上総大多喜藩・松平正質が加わった。その後、仙台藩や米沢藩などの後の奥羽越列藩の諸侯たちも加わる。

 家茂の周辺を岩瀬忠震・小栗忠順・水野忠徳・栗本鋤雲ら俊英で固め幕府内でも地盤固めに邁進した。

 

 


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