TS少女のラブライブ!   作:水羊羹

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第二十三話 新たな仲間達

 あれから星空と中庭に来てみると、何やら小泉は西木野と向かい合っていた。

 二人は両手を広げて口を開けており、どうやらボイストレーニングをしているらしい。

 思わず星空と顔を見合わせた後、急ぎ足で小泉達の元へ駆け寄っていく。

 

「どう、声を出すと気持ちいいでしょ?」

「うん、凄く楽しかったよ!」

 

 小泉達の元まで近づくと、彼女達の会話が耳に入ってきた。

 ニコニコと嬉しそうな笑顔をしている小泉に対して、西木野はどこか照れくさそうにそっぽを向いている。

 そんな西木野達の姿を見て、星空は数瞬眉を寄せてから小泉へと声を掛ける。

 

「かーよちん!」

「あ、凛ちゃん!」

「何をしてたの?」

「あのね、今西木野さんと声を出す練習をしてたんだ」

「西木野さんと?」

「そうよ。彼女、声が綺麗なのに声量が小さくてもったいないって話していたの……それにしても」

 

 星空へと返事をしていた西木野は、不意にジト目で俺を睨みつけた。

 ああ、そういえば西木野から逃げるように立ち去ったんだっけ。

 西木野はあの時の事を根に持っているのだろう。現に俺を睨んでいるし。

 昨日の出来事を思い返しつつ、俺は西木野に微笑みかけて口を開く。

 

「どうしたのかな?」

「どうしたのじゃないわよ! 昨日、貴女がまた私から逃げだしたんでしょ」

「うーん、そうだったっけ?」

「くっ……その笑顔が腹立たしいわ」

 

 拳を掲げ、怒りからか肩を震わせている西木野。

 そんな西木野の様子を見て、星空は驚愕した表情を浮かべている。

 確かに、普段の西木野からは想像できない姿だろうな。

 あくまでもこれは俺の予想だが、西木野はクラスではいつも澄ました顔をしていそうだし。

 しかし、現在の西木野は表情がコロコロ変わって豊かだ。

 

「に、西木野さん落ち着いて。雨宮先輩も西木野さんをからかっちゃ駄目ですよぉ」

「そうだね、すまない。少々からかいすぎた」

「貴女、謝ればなんでも許されると思っているでしょ」

「そんな事は思っていないよ」

「だったら私の目を見て言いなさい」

 

 西木野とふざけあっていると、星空が小泉の手を取る。

 そして、突然の事に目を白黒している小泉を尻目に、星空は彼女の手を引っ張っていく。

 

「り、凛ちゃん?」

「行くよ、かよちん。今日こそはアイドルになりますって先輩達に言わなきゃ!」

「えぇっ!?」

「雨宮先輩、かよちんをアイドルに入れてください!」

 

 困惑気味な声を上げる小泉を無視した星空は、途中で俺の方へと顔を向けてそう告げた。

 俺としては、小泉がμ'sに加入するのは大歓迎だ。

 しかし、その小泉本人が戸惑っている様子を見せている。

 ……うん、この状況は使えるかもしれない。

 

「まあまあ、まずは少し落ち着こう」

「そうよ。そんな彼女をせかさせるより、もっと自信をつけさせてからの方がいいわ」

「なんで西木野さんが凛達の話に入ってくるの?」

「なんでって……スクールアイドルって歌うでしょ? だったらそうした方がいいと思っただけ」

「それじゃあ駄目なの! かよちんはいつも迷ってばかりだから、こういう時は凛がパッと決めた方がいいんだよ!」

「そうかしら? 昨日、彼女と話した時はそんなイメージを持たなかったわ」

「ふ、二人共喧嘩は止めようよぉ……」

 

 至近距離で顔を合わせ、口論していく西木野と星空。

 そんな二人の姿を見て、小泉は涙目でオロオロとしている。

 やがて、小泉は助けを求めるようにこちらを見たので、それに頷きを返してから俺は勢いをつけて手を叩く。

 

 瞬間、辺りに小気味よい音が鳴り、西木野達が思わずといった様子で俺の方へと顔を向ける。

 三人の意識がこちらに向いたのを確認した俺は、微笑みを浮かべて口を開く。

 

「二人共、落ち着いたかな?」

「私は元々落ち着いていたわよ」

「だったら、わかるよね? 星空の言う事にも一理あるというのが」

「それは……」

「やっぱり、雨宮先輩も凛の意見が正しいって思いますよね!」

 

 言葉を濁して目を逸らす西木野を見て、星空は勝ち誇ったように俺へと顔を向け、同意を求めてきた。

 それに、俺は首を横に振る事で応える。

 

「星空。西木野の時もそうだけど、君達は大事な事を忘れている」

「大事な事?」

「そう。小泉の気持ちを聞いていないって事だよ」

「え、え?」

 

 小泉に視線を転じると、彼女は素っ頓狂な声を上げて交互に俺達を見つめた。

 対して、西木野達は俺の言葉の意味に気が付いたのか、小泉へと申し訳なさそうな表情を向ける。

 

「ごめんなさい、貴女の意見を聞いていなかったわ」

「ごめんね、かよちん。かよちんだって言いたい事があるよね」

「えぇと?」

「君の正直な気持ちを言えばいいんだよ」

「わ、私は……」

 

 俺達に見つめられた小泉は、やがて瞳に決意の炎を灯す。

 そして、俺達を順番に見回しながら、小泉は小さい声で、それでも充分熱が篭った声色で告げる。

 

「私、アイドルやりたいです。声が小さいし、背も低いけど……それでも、アイドルになるのを諦められない!」

「かよちん……!」

「それで、星空はどうなんだい?」

 

 感極まったのか瞳を潤ませていた星空に水を向ければ、彼女は驚いたように目を瞬かせた。

 数瞬して星空は俺の言葉の意味に気が付いたのか、両手を上げて勢いよく顔を横に振る。

 

「無理無理無理! さっきも言いましたけど、凛には無理ですって!」

「あら、私は貴女もアイドルに向いていると思うけど」

「西木野さん!?」

「わ、私も凛ちゃんと一緒にアイドルをしたいなぁ」

「かよちんまで!?」

 

 笑みを浮かべて告げる西木野に、不安げに頼み込む小泉。

 二人に詰め寄られた星空は、あちこちに視線を飛ばしながら頬を紅潮させている。

 そんな三人の様子を尻目に、俺はある事(・・・)をした後、星空へと声を掛ける。

 

「私も星空には入ってもらいたいな」

「雨宮先輩っ!」

「小泉だって、自分一人より星空達と一緒の方が良いよね?」

「はい、凛ちゃん達と一緒なら心強いです!」

「そうよ。彼女のために貴女達も……達?」

 

 小泉に続いて同意するように頷いていた西木野だっだが、不意に何かに気が付いたのか首を傾げた。

 そして、西木野が不思議そうにこちらを見たので、俺は笑顔を返す。

 

「うん。小泉、星空、西木野の三人だよ?」

「ゔぇぇっ!?」

「西木野さんもアイドルやってくれるの!?」

「私はそんな──」

「に、西木野さんがやるなら凛もアイドルやる!」

「──なんでそうなるのよ!?」

 

 暫くガヤガヤと揉めはじめた三人を眺めていると、遠くから人影が近づいてきているのに気が付く。

 無事に来てくれた事を嬉しく思いつつ、俺は手を叩いて小泉達の注目を集める。

 

「星空も西木野も、スクールアイドルに興味があるんだよね?」

「別に私は……」

「興味がなかったら曲を創ってくれないでしょ?」

「え、あの曲を西木野さんが創ったの? その、凄く良い曲だったよ」

「あ、ありがとう」

 

 小泉が笑顔で賞賛を告げると、西木野は照れたように指に髪の毛をクルクルしていく。

 思わず話が脱線してしまったが、その空気を直すために咳払いを落とす。

 

「コホン。……ともかく、私は西木野にもμ'sに加入して欲しい。将来の事はもちろん大事だと思う。でも、自分のやりたい事に見ない振りするのは違うとも思う」

「私は……」

「音楽、西木野の音楽が好きなんだ。西木野がピアノを弾いている時、凄く輝いていた。もう一度、μ'sのメンバーとしてその輝きを見せてくれないかな?」

「輝き……」

 

 呟きを漏らした後、思案する仕草をする西木野。

 それを確認した俺は、今度は先ほどから悩むように瞳を揺らしていた星空に声を掛ける。

 

「星空、私は君にもμ'sに加入して欲しい」

「凛も?」

「星空は自分が女の子らしくないって言ってたけど、そんな事はない。むしろ、私は今まで見た人の中で一番女の子らしくて可愛いと思うよ」

「そんなの嘘です。かよちんや、先輩と一緒にいた南先輩とかの方が可愛いと思います!」

「確かに小泉も可愛らしいよ。だけど、仕草が一番女の子っぽいのは星空だと思うな」

「う、うぅ」

「か、可愛いって恥ずかしいよぉ……」

 

 顔を真っ赤にしている小泉を尻目に、俺は唸り声を上げている星空の肩に手を置く。

 

「私の言葉は信用できないかもしれないけど、もっと自信を持っていいんだよ」

「自信……」

「それに、ことりの場合は可愛いっていうより──」

「──ことりが、何かな〜?」

 

 背後から聞こえた声に思わず振り向けば、いつの間にかことり達が近くにいた。

 俺が伝えた内容からか、嬉しそうな表情で西木野達に目を向けている穂乃果達。

 対して、ことりはニコニコと満面の笑みで俺の方へと微笑んでいる。

 もしかして、ことりは何かを感じとったのだろうか。

 確かに、星空を説得するためにことりはあざとい時があると伝えようとしたが、それを察して俺に声を掛けたのか?

 いや、流石にそれは考えすぎだよな。例えことりの目の奥が笑っていなくても、どこかその笑顔が黒くても俺の考えすぎだろう。

 ともかく、気を取り直して咳払いを落とし、穂乃果達へと声を掛ける。

 

「練習中に呼びだしてすまない。改めて、穂乃果達に聞いて欲しくてね」

「全然いいよ! それで、花陽ちゃんだよね?」

「は、はい!」

「私達と一緒にアイドルになるって本当?」

「えっと、その」

 

 窺うようにこちらを見つめていた小泉に頷きを返すと、彼女は胸に手を置いて一度瞳を閉じた。

 そして、深呼吸してから瞳を開いた小泉は、高らかに声を響かせていく。

 

「私、一年生の小泉花陽と言います。皆と違って背が低くて、声も小さいです。それに人見知りで、得意な事は何もありません。でも、アイドルへの情熱は誰にも負けないつもり……いいえ、誰にも負けません! アイドルの情熱しか誇れない私ですけど、どうかμ'sのメンバーにしてください!」

 

 様々な想いが込められた小泉の言葉。

 途中からこの場の全員が惹かれたように小泉から目を離せず、誰もが彼女の言葉に耳を傾けていた。

 そんな小泉の想いを受けとめた穂乃果は、大切な物を受けとったように胸に手を置く。

 

 そして、小泉へとふわりと微笑み──

 

 

 

「──喜んで!」

 

 

 

 ──手を差し伸べた。

 

 

 

 小泉は穂乃果の顔と手を交互に見ていたが、やがて涙を流しながらも嬉しそうにその手を握る。

 

「うぅー、良かったにゃー」

「なんで貴女が泣いているのよ」

「そういう西木野さんだって泣いてるよ」

「な、泣いてなんかいないわよ!」

 

 そう告げると、西木野はそっぽを向く。

 しかし、西木野の目元がじんわりと滲んでいるのが見えるので、星空の言う通り泣いているのだろう。

 それにしても、無事に小泉がμ'sに加入してくれて良かった。

 俺のできた事は殆どなかったけど、少しは小泉の背中を押せたのだろうか。

 そんな事を考えつつ、俺はそのまま揉めだした西木野達に近寄っていく。

 

「それで、星空達はどうするのかな?」

「えっ……」

「……」

 

 言葉に詰まる様子見せる星空に、黙して瞳を閉じた西木野。

 そんな二人の様子を見たことり達は、微笑みを浮かべて手を差し伸べる。

 

「まだまだμ'sは」

「部員募集中ですよ」

 

 ことり達が手を差し伸べてから、どれぐらいの時間が経っただろうか。

 何度も小泉とことりの手に視線を送っていた星空だったが、やがて真剣な表情を浮かべると、大きく一歩踏みだす。

 

「一年生の星空 凛と言います! 先輩達みたいに可愛くないし、女の子らしくありません! それでも、私もスクールアイドルをやってみたいです! だから、私もμ'sに入れてください!」

 

 そう想いを告げ、星空はことりの手を握る。

 対して、ことりは柔らかい笑みを星空へ向けて口を開く。

 

「ううん、凛ちゃんはとっても可愛いよ! これからは一緒に可愛い衣装を沢山着ようね」

「あ、ありがとうごさいます……」

 

 ことりに褒められて照れている様子を見せる星空を尻目に、俺は瞳を閉じたまま微動だにしない西木野に問いかける。

 

「西木野もどうかな?」

「……貴女、言ったわよね。私が本心を押し殺しているって」

「そう、だね。確かにそのような事を言った」

 

 突然どうしたのだろうか?

 あの時は、西木野に不愉快な思いをさせてしまっただけだと思っていたのだが。

 そんな事を考えていると、西木野はふっと自嘲したような笑みを浮かべ、目を開く。

 

「貴女の言う通りだったわ。私はまだ音楽を諦めきれなかったみたい」

「という事は?」

「ええ。……私の名前は西木野 真姫。貴女達μ'sの曲を手掛けた一年生よ。改めて、貴女達の輝きに魅せられたわ。私もμ'sの中で輝いてみたい。だから、私をμ'sの一員にしてください」

 

 最後に敬語で締めくくり、西木野は海未の手を取る。

 対して、海未は頬を綻ばせて優しい口調で言葉を返す。

 

「私も、貴女の曲に魅せられました。これからは協力してμ'sを更に魅力的にしていきましょう」

「ええ、もちろん。これからも貴女の詩には期待しているわ」

「そ、そうですね。はい、これからも頑張ります……頑張りましょう」

 

 突然吃ってあらぬ方向に目を向ける海未に、西木野は不思議そうに首を傾げていた。

 ああ、いまだに海未は自分の詩を聞くのが恥ずかしいのか。

 できるだけ俺も手伝っているが、やはり作詞のメインは海未になってしまう。

 だから、海未には作詞に慣れてもらうしかないというか……。

 作詞を恥ずかしがる海未の姿を思い返しつつ、とりあえず一年生が全員加入してくれる事に、俺は思わず安堵の息を漏らすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──ふぁー、眠いにゃぁ」

「ほら、もっとシャキッとしなさい」

「朝練ってこんなに朝早くからやるのぉ?」

「当たり前じゃない。朝から練習するから朝練って言うのよ」

 

 何度も目を擦って欠伸を漏らしている星空に、気合い充分な様子を見せる西木野。

 そんな二人の様子を尻目に、俺は一年生達がμ'sに加入した喜びを噛み締めていた。

 

 小泉達がμ'sに加入した次の日。

 早速六人となったμ'sで朝練をしようという話になり、俺達は神田明神に集合する事となった。

 そして、神田明神に向かう途中で星空と西木野に会い、こうして三人で階段を登っている。

 

「ふふふ、西木野は随分とやる気みたいだね」

「なっ! ち、違うわ。これは最初が肝心だからしっかりしてるだけよ」

「ふーん、まあそういう事にしておくよ」

「くっ……また嫌らしい笑顔をして」

 

 おっと、顔に出ていたか。

 西木野が不機嫌そうな眼差しを送ってくるので、俺は表情を作りなおして咳払いを落とす。

 

「ん、んん。よし、これでいいな」

「何がいいのよ、意味わかんない」

「私もよくわからないな」

「益々意味わかんない……って、なんで髪の毛を指に巻いているのよ」

「西木野の真似をすれば賢くなれそうだから」

「ま、またそうやって私をからかっているんでしょう!?」

 

 そんな風に西木野とじゃれ合っていると、頭で船を漕ぎながら階段を登っていた星空が、不意に顔を上げる。

 

「にゃ? ……あ、かよちーん!」

 

 ちょうど階段を登りきった所で、俺達は小泉の後ろ姿を発見した。

 星空が元気な声を上げて駆け寄っていき、その言葉に振り向いた小泉は──

 

「おはよう、凛ちゃん」

 

 ──眼鏡をかけていなかった。

 

「あれ? かよちん、眼鏡は?」

「えっとね、自分を変えるためにコンタクトにしてみたんだ。変、かな?」

「そんな事ないよ! 可愛いよ、かよちん!」

「えへへ、ありがとう」

 

 星空に褒められ、恥ずかしそうにはにかむ小泉。

 それから暫し二人がやり取りを交わした後、星空が俺達の方へ顔を向けて口を開く。

 

「雨宮先輩と西木野さんもそう思うよね?」

「うん、眼鏡をしていた小泉もいいけど、眼鏡がない方も可愛いな」

「まあ、似合っていると思うわよ」

「えっと、その。褒めてくれてありがとうございます」

 

 不安げな面立ちでこちらを見つめていた小泉にそう返すと、彼女は頬を赤らめて微笑んだ。

 すると、小泉の笑顔を見て照れたのか、西木野はサッと目を逸らす。

 

「小泉から目を逸らしてどうしたんだい?」

「う、うるさいわね! ……ねぇ」

「うん?」

「私達って、μ'sに入ったじゃない?」

「まあ、そうだね」

 

 要領の得ない西木野に、俺は思わず首を傾げてしまう。

 小泉達も不思議そうに西木野を見つめており、自然と全員の注目が彼女に集まっていく。

 

「だからね、その」

「その?」

「な、名前で呼んで!」

「名前?」

「そう、名前。せっかくチームになったんだから、その方が効率的でしょ?」

 

 自信満々に告げるが、西木野は不安げに瞳を揺らしていた。

 そんな西木野の様子を見て、小泉達はお互いの顔を見合わせ、くすりと笑う。

 

「うん、私も西木野さん……ううん、真姫ちゃんとはもっと仲良くなりたいな」

「凛も真姫ちゃんとはもーっと仲良くしたいにゃー!」

「花陽……凛……」

 

 小泉達から名前を呼ばれ、呟きを漏らす西木野。

 そして、次に彼女達は揃って俺の方へと顔を向ける。

 

「その、雨宮先輩の事を名前で呼んでもいいですか? 私の事は花陽でいいので」

「凛も先輩を名前で呼びたい!」

「わ、私も名前で呼んでいいかしら?」

 

 三者三様で尋ねてくる小泉達に、俺は笑みを返して頷く。

 

「もちろん、いいよ。改めて、これからよろしく。花陽、凛、真姫」

 

 その言葉を聞いて、小泉──花陽達は各々が満面の笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

『──よろしくお願いします、朝陽先輩!』


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