英霊の力を持って異世界からくるそうですよ?   作:松江陸

5 / 12
お久しぶりです。松江陸です。新しいタグを追加しました。
それではどうぞ‼︎


第4話 ジン=ラッセル登場

目の前に門が見えてきたが、俺は1つ問題を見つけた。いつの間にか十六夜が居なくなっていた。あいつはどこに行ったんだ?近くにいるお嬢様に聞いてみる事にした。

 

「久遠さん、十六夜が何処に行ったかしらないか?」

「久遠さんは辞めて、飛鳥でいいわ。十六夜君なら、"ちょっと世界の果てを見てくるぜ!"と言って駆け出して行ったわ」

「ありがとう、飛鳥」

 

本当、十六夜の奴は自由人過ぎるだろ。そんな事を考えていたら、門のすぐ近くに着いた。門の前には1人の男の子がいた。誰だろう?黒ウサギの知り合いかな?

 

「ジン坊っちゃーーン!新しい方を連れてきましたよ!」

 

あの子の名前は、ジンというのか。覚えておこう。

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの3人が?」

 

あ、

 

「はいな、こちらの御4人様がーー」

 

そして黒ウサギはこちらを見て固まった。無理もない。何故なら十六夜が居ないんだもな。まぁ俺が言うのも何なんだけど、黒ウサギもこの状況になるまで十六夜が居ない事に気が付かないなんてな。びっくりだせ。

 

「・・・・・・・え、あれ?もう1人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から"俺問題児"ってオーラを放っている殿方が」

 

それ、十六夜の事を言っているのか黒ウサギ。だったらすごい言われようだな。黒ウサギの気持ちも分かるけど、少しオブラートに包んで言えなかったのか?

 

「ああ、十六夜君のこと?彼なら"ちょっと世界の果てを見てくるぜ!"と言って駆け出して行ったわ。あっちの方に」

 

そして、飛鳥が指を指したのは、上空3000mから見た断崖絶壁だった。あいつは本当に自由人だな。それを聞いた黒ウサギが、

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

「"止めてくれるなよ"と言われたもの」

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか⁉︎」

「"黒ウサギには言うなよ"と言われたから」

「絶対に嘘です!実は面倒くさかったのでしょう御2人さん!」

「「うん」」

 

黒ウサギは、前のめりに倒れた。マジドンマイだよ黒ウサギ。そんな黒ウサギとは対照的に、ジンは蒼白になって、

 

「た、大変です!"世界の果て"にはギフトゲームのため野放しにされている幻獣が」

「「「幻獣?」」」

 

幻獣とは何なんだろう?

 

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に"世界の果て"付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ちできません!」

「あら、それは残念。もうすぐからはゲームオーバー?」

「ゲーム参加前にゲームオーバー?・・・・・・・斬新?」

「十六夜なら、大丈夫だと思うけどなん」

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

ジンは必死に事の重大さを訴える。それに俺が言った言葉が冗談じゃ、ないんだけどは?すると黒ウサギがため息を吐きながら、

 

「はぁ・・・・・・・・・ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御3人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

「わかった。黒ウサギはどうする?」

「問題児を捕まえに参ります。事をついでにーーー"箱庭に貴族"と謳われるこのウサギを馬鹿のしたこと、後悔させてやりますよ」

 

そして、黒ウサギは怒りのオーラを全身から噴出させ、みるみるとうちに艶のある黒い髪を淡い緋色になった。箱庭の貴族はこんな事ができるのか。すごいな。

 

「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくり箱庭ライフをご堪能でございませ!」

 

そうして、黒ウサギは弾丸のように飛び去り、あっという間に4人の視界から消え去っていった。すごいな黒ウサギ。

マジみなおしたは。

 

「じゃあ、御言葉に甘えて先に箱庭に入るとしましょう。エスコートは貴方がしてくださるのかしら?」

「え、あ、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。若輩ですがよろしくお願いします。3人の名前は?」

「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」

「春日部耀」

「俺は三神直樹だ、よろしく」

「それじゃあ箱庭に入りましょう。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」

 

そして俺たちは箱庭の世界に入っていった。




どうでしたか?
ヒロイン及び登場してほしいサーヴァントのアンケートのご協力ありがとうございました。それを踏まえて考えさせていただきます。それと同じくアンケートで、もしアルゴールがサーヴァント化したらクラスは?宝具は?というアンケートをしています。そちらもご協力よろしくお願いします。
ご意見とご感想をお待ちしています。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。