宗次郎「それもそうだな。早い所パーティーの主役が行かないと、待たしてる客達にも失礼だからな。」
宗次郎のことばで、一同は部屋から出ていった。
そして、パーティー会場でもある中庭に向かう途中、先頭を歩く宗次郎は、いきなり止まり振り返った。
リズ「どうかなされてのですか旦那様。何か忘れ物でもしたのですか?」
宗次郎「いやなに、お前達にも言い忘れた事があってな。既に少年には関係ないが、今日は無礼講だ。
存分に幸太郎を祝ってくれ。」
一夏「そんな事、言われなくてもわかってるさ。俺たちは元々そのつもりで来ているんだから。
心配しなくても大丈夫だよおっさん。」
一夏がそう言うと、宗次郎は嬉しそうに笑った。
宗次郎「ガッハッハ!やはり、お前は面白い奴だな!気に入ったぞ!
IS学園とやらを卒業したら、俺の下で働かないか?
ここにいる男衆は、皆堅物ばっかでよ・・・。どうだ?悪い話じゃないだろ?なぁアルベルト。」
アル「そうですね。寿家という大きなスポンサーがつけば、ISでくっていくにも、困らないですし、ある程度の事ならやりたい放題ですね。」
宗次郎「そうだろ?どうだ少年。なんなら、お前の家族全員でも良いぞ?」
すると桜華が、宗次郎の耳を引っ張り話を止めた。
桜華「宗ちゃん!そんな話は、明日にでも出来るでしょ?それよりも、早く進みましょう。
早くしないと、宗ちゃんだけおいていくわよ。」
宗次郎「わかったわかった。まぁ、そう言う事だから、考えておいてくれよ少年。」
こうして、また歩きだした。
~~~中庭~~~
中庭についた一夏達は、その中庭の広さに驚愕していた。
IS学園の中庭とは、比べ物にならない。もしかしたら、IS学園そのもの並に広い大きさだった。
そして既に中庭には、大勢の人が待っていた。
鈴音「ねぇセシリア。あの目の前にいるタキシードの男性って、どこかで見たことない?」
セシリア「えぇ・・・!!あれは正しく、私の祖国イギリスのカリスマアーティスト、フレディー・マッカートニーですわ!」
箒「あぁ!それにあそこにいるのは、最近テレビに引っ張りだこの、俳優ではないか!」
参列している沢山の著名人達に、一夏達は興奮していた。
一夏「やっぱり、これも寿家の財力と権力のおかげかよ。」
リズ「それもありますが、一番の理由は、ここにいる殆どの方は師匠の孤児院出身が多いのですよ。」
マイルナ「そっ、だから自主的に幸太郎の誕生日を祝おうと、毎年連絡をくれるらしいわ。
そしてここにいるのは、選ばれたごく一部って訳よ。」
二人の答えにも、驚愕していた。
そして同時に、孤児院を作った松陽と奈々の偉大さと凄さも改めて実感した。
そして宗次郎は、マイクを手に持って壇上に上がった。
宗次郎「さて、待たせてすまんな。これより、寿家次期当主でもある、我が孫、寿 幸太郎の誕生パーティーを開催する!
途中俺から、重大発表もある!最後まで盛り上がっていこう。乾杯!」
一同「「乾杯!!」」
いよいよ、パーティー本番です!
世界的スターが、集まるなんて寿家もそうですが、やはり孤児院を作った松陽と奈々さんも凄すぎますね。
フレディー・マッカートニーは、フレディー・マーキュリーと、ポール・マッカートニーから取りました。