~~~次の日~~~
幸太郎「うぅ~ん…、凄く頭が痛いよ。それに、気分も悪い…。」
ラウラ「あぁ、それに昨日の夜の事をあんまり覚えて無い…。
なにか幸せで、最高な事があった気がするが…。」
この日幸太郎は、初めての二日酔いで最悪な目覚めを迎えていた。
一夏「やっぱり、二日酔いになりましたね。幸太郎さん、水と薬です。
一応これで、少しは楽になるはずです。」
一夏に差し出された薬を飲むと、深く息を吐いた。
そして顔を洗うために、洗面所に向かった。
ラウラ「それで一夏よ、昨日は何があったのか教えてくれないか?
お前は覚えているのだろう?」
ラウラに聞かれた時、一夏はどう答えようか考えていた。
教える事は簡単だが、昨日の出来事は幸太郎からの不意打ちで、それがラウラの初キスだと知ったらどう思うか。
そう思うと、言うに言えなくなっていた。
だが、束とリアネールは覚えている。
それはあまりにも、不公平だと一夏は考え素直に教える事にした。
一夏「あ、あのな…昨日起こった事なんだが、聞いても驚くなよ?過ぎた事だし。」
そう言って一夏は、昨日の事を全て話した。
すると、今まで見た事のない位にラウラの顔は赤くなっていた。
ラウラ「そうか…嫁が私にキスをしてくれたのか//しかも、一番初めに私からキスをしてくれたのだな!!
それはなんて最高なんだ!
ならば、また嫁を酔わせれば…。」
一夏「バカな事言うなよ。もし次に同じ事があったら、今度こそマイルナさんに怒ら…殺されるぞ。」
そう言って一夏は、ラウラを軽く小突いた。
ラウラ「そうだな…。さすがに一度きりの幸せだったのか…。
だが、酔ってたとは言えあのマイルナさんがそんな乙女な事を言ってたなんてな。
余計に惜しい思い出だ。」
その時、洗面所から幸太郎が帰ってきた。
顔色はあまり変わってないが、見た感じは大丈夫そうだった。
ラウラ「よ、嫁よ//大丈夫か//」
ラウラは恥ずかしくなり、幸太郎を直視できなかった。
幸太郎「うん…、少しは楽になった気がする…。じゃあ、お姉ちゃんの所に行くけど一緒に行く?」
ラウラ「え…、あぁ!!その…、よろしくお願いします//」
一夏「今でこれなら、先が思いやられるな…。」
部屋の外に出ると、マイルナをおぶってるアルベルトがこちらがわに歩いてきていた。
アル「おっ!無事に起きれた様だな。これなら安心だ。おい起きろ。目的地についたぞ。」
そう言ってアルベルトは、マイルナに話しかけたがマイルナは無反応だった。
一夏「うわ…、完全にダウンしてますね。まぁ、あれだけ飲んでたら、こうなりますよね。」
アル「あぁ。こいつ、一人で歩けない位だよ。なのに、幸太郎が心配だって言うから、わざわざおぶって来たんだがな。」
幸太郎「お姉ちゃん大丈夫…には見えないけど…。」
幸太郎が話しかけると、マイルナは幸太郎の方を見たがすぐに目を閉じた。
ラウラ「嫁が話しかけてこれなら、そうとう飲んだみたいだな。これだと、夫婦と言うよりは親子だな。」
アル「さて、目的もすんだし俺達は部屋に戻るわ。お前らもさっさと朝飯をすませるんだな。」
そう言ってアルベルト達は、来た道をゆっくりと帰っていった。
そして一夏とラウラは、アルベルトにおぶられてるマイルナの、見た事ない程幸せそうな笑顔を見て、やはりマイルナは乙女であり、本当にアルベルトの事を愛してるのだと、感じたのだった。
結果的に、アルベルトとイチャイチャ出来てますね。
よかったのかどうかは、知りませんが…。
酔いが覚めて、全てを思い出した時のマイルナも見てみたいですね。
ここまで酒に関する話でしたが、私はまだ未成年ですので、正直酔っぱらうと言うのはわかりません!