~~~幸太郎と一夏の部屋~~~
アル「プハァァ~、やっぱり風呂上がりの酒は最高だな!」
先ほどまで、風呂に入っていた七人は幸太郎の部屋に集まっていた。
そしてアルベルトは持参した、焼酎を飲んでいた。
一夏「アルベルトさんが焼酎を飲むなんて、イメージに合いませんね。」
アル「そうか?なら、何がイメージに合うんだ?
言っておくが、俺は発泡酒系は嫌いだぞ。」
一夏「俺のイメージでは、ワインとかの格好いいのを、優雅に飲むイメージでしたよ。」
束「いっくん、それ良くわかる!義兄さんって、お洒落なバーとかで飲んでそうよね。」
わいわい騒いでる二人を見て、アルベルトとマイルナは少し呆れていた。
アル「一応、お前らがイメージしてる酒も飲むぞ?だが、皆で楽しくのむんだから、これが一番だろ?」
そう言ってアルベルトは、一夏とラウラ以外の人のコップに焼酎を注いでいった。
アル「まぁ、一夏とラウラと束とは今日あったばかりで、お互いよくわかってないかも知れんが、楽しく飲もうぜ!乾杯!」
アルベルトの音頭で、乾杯をした。
マイルナ「幸太郎、貴方はジュースにしなさい。貴方には、まだはやいかも知れないからね。」
こうして、少しの間雑談をしながら、飲んでいた。
アル「そう言えばラウラ、マイルナから聞いたんだが、お前全裸で幸太郎の寝てるんだってな。」
アルベルトからの質問に、ラウラの背筋が伸びた。
マイルナは一応認めてはくれているが、アルベルトに怒られるかも知れない。
ラウラは、そう思ったからである。
ラウラ「は、はい!アルベルトさんの言う通り、服は一切着ておりません!
ですが、嫁の眠りを妨げる事や、邪な考えは…。」
怒られるのを覚悟して、ラウラが話しているとアルベルトは、笑い出した。
アル「そんなに怖がらんでも良いよ。別に怒ってる訳じゃねぇよ。
マイルナが許可してるなら、旦那である俺も許可してるのと同じだよ。」
アル「だがよ…、もしその行為自体を面白がってたり、冗談でしてるなら俺は許さんぞ。
俺やマイルナと幸太郎は、血縁上や戸籍上ははっきり言って赤の他人だ。」
アル「それでも、マイルナにとって大事な弟である様に、俺にとっても大切な弟なんだ。
だからよ、幸太郎を悲しませる行為は絶対に緩さねぇ…わかったかラウラ!束!リネ!」
アルベルトの一括に、三人はビシッと気を引き閉めた。
そして、そんな事は絶対にしない。
そんな強い想いを込めて、アルベルトの目を見ていた。
アル「フッ…、良い目をするじゃねぇかよ。あのマイルナが許す訳だ。
お前らなら、幸太郎を幸せにしてやれるな。期待してるぜ。
それに、俺的には重婚もありだと思う。」
そう満足しながら言うと、またコップに焼酎注いで一気に飲み干した。
一夏「か、格好いいですアルベルトさん!俺、将来はアルベルトさんみたいな、格好いい大人になりたいです!」
アル「俺みたいだと?そうか、そう言って貰えるのは嬉しいな!
ようし!今日からお前は、俺の弟子第一号だ!」
そう言ってアルベルトは、一夏の肩を叩きながら笑っていた。
束「義姉さん、もしかして義兄さんはもう酔ってるですかね?」
マイルナ「それは絶対に無いわよ。だってあの人、お酒に凄く強いのよ。
というか、さっきから幸太郎が静かだけどもう眠っちゃったのかしら?」
ふと、マイルナは思い出し幸太郎の方を見てみた。
そこには、ジュースのコップと焼酎が入ったコップを間違えて飲んでしまい、見事に酔ってしまった幸太郎がいた。
アルベルトの人柄が、少しずつ出てきましたね。
格好いいお兄さんって感じですね。
アルベルトに憧れた一夏の気持ち、わかりますね。
そして次回、酔ってしまった幸太郎の登場です!
波乱の予感ですね。