~~~幸太郎の部屋前~~~
満月を満喫した幸太郎達は、就寝する為に部屋の前に来ていた。
マイルナ「あら?三人とも、こんな時間にどこに行ってたのかしら?幸太郎がいないから心配してたのよ、ねぇ千冬。」
千冬(本当にこの人は、白々しい…。)
幸太郎「あっお姉ちゃん、俺達はさっきまで満月を見てたんだ!凄く綺麗な満月だったんだよ!」
楽しそうに、生き生きと話している幸太郎を見てマイルナも優しそうに微笑んだ。
幸太郎「そう言えばさ、今から寝るんだけど束とラウラは、部屋に戻らないの?」
ビーチバレーでの事を知らない幸太郎は、二人に首をかしげながら聞いた。
マイルナ「幸太郎は知らないかも知れないけど、この二人も幸太郎と一緒に寝るのよ。」
幸太郎「そうなんだ。それじゃあ、眠たくなって来たから早く寝ようよ。」
マイルナ「ちょっと待って幸太郎。」
そう言ってマイルナは、幸太郎に一つのスイッチを手渡した。
マイルナ「もし、睡眠を邪魔される様なら押して。すぐにかけつけるわ。」
幸太郎「もう大袈裟だよ…。でも、心配してくれてありがとう。」
そう言い、幸太郎は部屋の中へ入っていった。
束とラウラも、幸太郎の後を追って部屋に入ろうとした。
だが、そんな二人の肩をマイルナが掴んだ。
突然の事に、二人は心拍数が急上昇した。
ラウラ「あ、あの…マイルナさん、早く入らないと嫁が待ってますが…。」
束「そ、そうですよ。それに私達が、幸太郎の眠りを妨害する訳無いですよ。」
マイルナ「そうね。貴方達が無駄に喧嘩をしなけば、私は余計な心配する必要は無いわ。
あの子は、睡眠を邪魔されるのが一番嫌がる事だわ。嫌われたくなければ、大人しくする事ね。
あぁそれと…。」
そう言ってマイルナは、二人に顔を近づけた。
マイルナ「月が綺麗で良かったわね。」
ボソッと耳元でささやくと、楽しそうな顔をして自分の部屋に戻っていった。
自分達が、少しだけ調子にのっていたのがマイルナにバレている。
その事実が判明した事で、束とラウラの顔色は一層と悪くなった。
千冬「まぁ、あの人もお前達の邪魔をする気は無いと言っている。
そう深く気にする必要は無いと思うぞ。それよりも、幸太郎が待っているんだろ?早く、一緒に寝てやれ。」
千冬も、呆れながら自分の部屋へと戻っていった。
千冬(まったく、あの人は根っからのサディストだな…。私がターゲットじゃ無くて、本当に良かった。)
束「幸太郎が待ってるわよね?」
ラウラ「そうだな。今は過去の事は気にせず、未来の事を考えよう。」
二人は、マイルナへの恐怖心と逆らえない感情を高めながら、部屋に入っていった。
幸太郎「もう遅いよ二人とも。さぁ、布団は敷き終わってるから、早く寝よっか。」
幸太郎は、既に布団の中で横になっていた。
束「そうね。幸太郎が真ん中で、私達が横で寝れば寒さを少しは和らぐわよねラウラ…!」
束はラウラのいる方に振り返りながら、同意を求めようとした。
だが、いつの間にか裸になっていたラウラに驚いていた。
束「貴方なにをしてるのよ!まさか、そのまま幸太郎に添い寝するつもり!」
ラウラ「いつもこうしてるから、今日もそうするつもりなんだが…。
それが、何か問題でもあるのか?」
束「大有りよ!そんなはしたない格好で幸太郎を誘惑して、恥をしれ!」
ラウラ「はしたないだと!これは、私と嫁の間柄だからこその、私なりの愛情表現の一つだ!
それをばかにされる筋合いはない!」
二人は、また口喧嘩を初めてしまった。
すると既に軽い睡眠に入っていた幸太郎が、不機嫌そうに起きてきた。
幸太郎「うるさい!いい加減にしないと、このスイッチ押すよ!そんなに騒ぎたいなら、とっとと部屋から出てけ!」
そう言って、また眠りだした。
ラウラ「お前のせいで、嫁に怒られたじゃないか。」
束「私のせいですって…っと、これじゃあ繰り返しね。今日の所は、幸太郎の為にこれ以上は何も言わないわ。でも!」
束「私だって、貴方には負けないわ!」
そう言って束も、裸になった。
束「これで、条件は同じね。これ以上お前の好きにはさせないわ。」
ラウラ「ふん、こっちこそ負けない。それよりも、私達も早く寝よう。」
裸の束とラウラは、寝ている幸太郎を挟む様にして布団に入り眠ったのだった。
束も大胆!と言うか、幸太郎は気にして無いですが、圧倒的なサービス状態ですね。
そしてマイルナはやっぱり、怖いし逆らえないですね。
最近、ヤンデレを登場させたいと考えていますが、今のままなら新作で出しそうですね。