アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第44話

マイルナ「でも、いざガールズトークをしようと思うと、話題が見つからないわね。」

 

そう言いながら、マイルナは缶ビールの蓋を開けた。

 

箒「義姉さん、ビール飲むんですね。イメージでは、ワインとか高級そうな感じですけど。」

 

千冬「そんな事よりも、お前達を集めたのは他でもない。お前達、一夏の事を好いているんだろう?」

 

千冬のこの発言に、箒とシャルロットと鈴音とセシリアは、赤面した。

 

鈴音「い、いきなり何を言い出すんですか千冬さん!まぁ…、嫌いでは無いけど//」

 

箒「そうですよ!今その話は、関係無いですよ!」

 

千冬「そうか?女子が集まってする話と言えば、恋ばなしかないだろう。

それに、もしかしたらこの中の誰かが私の義妹になるかもしれん。だったら、色々と話をしたくてな。」

 

慌てている四人を見てラウラは、自分の初めはあんな感じだったのかと、実感した。

 

千冬「だが覚悟しておけよ?一夏の家事スキルは、そこいらの女子よりも高い。

だからと言って、気を落とすなよ。」

 

すると、マイルナが千冬の肩を掴んだ。

振り向くと、既にマイルナは酔っていた。

 

マイルナ「一夏の家事スキルが高いですって?そんなの、私の可愛い幸太郎の方が高いに決まってるでしょ!あのね、あの子はね凄く優しい子なの。私達所員の誰かが風邪をひいたら、付きっきりで看病してくれるのよ。」

 

マイルナ「それにこの前なんて、私に四つ葉のクローバーをくれたのよ!

もう//本当に可愛すぎるわよ//」

 

酔ったマイルナは、ブラコン全快になっていた。

 

千冬「まぁ…、その話は追々。それよりもマイルナさんは、ラウラと束に話を聞かないんですか?

大切な弟の嫁候補ですよ?」

 

マイルナ「ラウラと束の事は、十分認めてるわ。でもね、私としては幸太郎には清い交際をしてほしいのよ。

私がいない時を狙って、キスする人。そして大勢の前でキスする人…。」

 

そう言ってマイルナは、束とラウラを順番に見た。

 

束とラウラは、気まずそうにマイルナから目をそらした。

 

マイルナ「でも、幸太郎を任せられるのは今のところ、ラウラと束の二人しかいないわ。」

 

ラウラ「マイルナさん…。」

 

束「義姉さん…。」

 

マイルナの最後のフォローに、二人は感動していた。

 

千冬「その心配、凄くわかります!私も一夏には、しっかりとした職についてもらって、幸せな家庭を築いて欲しいんです!」

 

お酒が入って来たからなのか、千冬も上機嫌になってきていた。

 

そして千冬とマイルナは、そのまま姉トークを初めてしまった。

 

残されたラウラ達は、自分はとこに惚れたのかや、どんなデートがしたいか等を話し合っていた。

 

マイルナ「ふぅ、もうこんな時間ね。私はそろそろおいとまさせてもらうわ。

あっ…そうそう千冬、一夏の事はわかるけど先に自分の相手を見つけなきゃね。」

 

千冬「ウグッ!で、ですがマイルナさんだって、幸太郎にお熱じゃないですか!」

 

痛いところをつかれ、千冬は少し強気に返してみた。

するとマイルナは、笑っていた。

 

マイルナ「教えてなかったけど、私じつは結婚してるわよ?」

 

「ええええぇぇぇ~~~~~~~!!」

 

今年一番の驚きを味わった、マイルナ以外だった。




まさか、結婚してたとは!
以外ですね…。ただのブラコンじゃありませんね。

果たして、マイルナの旦那は誰なんでしょう?

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