マイルナ「でも、いざガールズトークをしようと思うと、話題が見つからないわね。」
そう言いながら、マイルナは缶ビールの蓋を開けた。
箒「義姉さん、ビール飲むんですね。イメージでは、ワインとか高級そうな感じですけど。」
千冬「そんな事よりも、お前達を集めたのは他でもない。お前達、一夏の事を好いているんだろう?」
千冬のこの発言に、箒とシャルロットと鈴音とセシリアは、赤面した。
鈴音「い、いきなり何を言い出すんですか千冬さん!まぁ…、嫌いでは無いけど//」
箒「そうですよ!今その話は、関係無いですよ!」
千冬「そうか?女子が集まってする話と言えば、恋ばなしかないだろう。
それに、もしかしたらこの中の誰かが私の義妹になるかもしれん。だったら、色々と話をしたくてな。」
慌てている四人を見てラウラは、自分の初めはあんな感じだったのかと、実感した。
千冬「だが覚悟しておけよ?一夏の家事スキルは、そこいらの女子よりも高い。
だからと言って、気を落とすなよ。」
すると、マイルナが千冬の肩を掴んだ。
振り向くと、既にマイルナは酔っていた。
マイルナ「一夏の家事スキルが高いですって?そんなの、私の可愛い幸太郎の方が高いに決まってるでしょ!あのね、あの子はね凄く優しい子なの。私達所員の誰かが風邪をひいたら、付きっきりで看病してくれるのよ。」
マイルナ「それにこの前なんて、私に四つ葉のクローバーをくれたのよ!
もう//本当に可愛すぎるわよ//」
酔ったマイルナは、ブラコン全快になっていた。
千冬「まぁ…、その話は追々。それよりもマイルナさんは、ラウラと束に話を聞かないんですか?
大切な弟の嫁候補ですよ?」
マイルナ「ラウラと束の事は、十分認めてるわ。でもね、私としては幸太郎には清い交際をしてほしいのよ。
私がいない時を狙って、キスする人。そして大勢の前でキスする人…。」
そう言ってマイルナは、束とラウラを順番に見た。
束とラウラは、気まずそうにマイルナから目をそらした。
マイルナ「でも、幸太郎を任せられるのは今のところ、ラウラと束の二人しかいないわ。」
ラウラ「マイルナさん…。」
束「義姉さん…。」
マイルナの最後のフォローに、二人は感動していた。
千冬「その心配、凄くわかります!私も一夏には、しっかりとした職についてもらって、幸せな家庭を築いて欲しいんです!」
お酒が入って来たからなのか、千冬も上機嫌になってきていた。
そして千冬とマイルナは、そのまま姉トークを初めてしまった。
残されたラウラ達は、自分はとこに惚れたのかや、どんなデートがしたいか等を話し合っていた。
マイルナ「ふぅ、もうこんな時間ね。私はそろそろおいとまさせてもらうわ。
あっ…そうそう千冬、一夏の事はわかるけど先に自分の相手を見つけなきゃね。」
千冬「ウグッ!で、ですがマイルナさんだって、幸太郎にお熱じゃないですか!」
痛いところをつかれ、千冬は少し強気に返してみた。
するとマイルナは、笑っていた。
マイルナ「教えてなかったけど、私じつは結婚してるわよ?」
「ええええぇぇぇ~~~~~~~!!」
今年一番の驚きを味わった、マイルナ以外だった。
まさか、結婚してたとは!
以外ですね…。ただのブラコンじゃありませんね。
果たして、マイルナの旦那は誰なんでしょう?