アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第41話

幸太郎は旅館の、自分の部屋で休んでいた。

一夏達は、授業の最中なので他にやる事が無いのである。

 

幸太郎「はぁ…、お姉ちゃんも、もしもの付き添いに行っちゃったし暇だなぁ…。」

 

すると、部屋のドアを誰かがノックをした。

 

束「あの、幸太郎いる?良かったら、お話でもどうかな…て思ってね。」

 

幸太郎「おっ!ちょうど良いところに来たね!さぁ入ってよ!」

 

幸太郎がそう言うと、ドアの向こうで束はガッツポーズをとった。

そして、ドアを開けて中に入っていった。

 

幸太郎「ふと考えたら、束と二人で話すのなんて小学校いらいだね。」

 

束「そ、そうだね//それよりも今日は、幸太郎にどうしても聞きたい事があるの!」

 

幸太郎「俺に聞きたい事?俺なんかが答えられる範囲だったら、何でも答えるよ。」

 

幸太郎の返事を聞いた束は、少し残念そうな顔をした。

 

束「まぁ、質問はいつでも出来るから今は普通のお話をしましょう。」

 

幸太郎「そうだね…。そう言えば、昔に話し合った事だけど、夢を叶えられたんだね。

凄いよ!今やISは世界の一部分と言っても過言じゃないよ。」

 

愛する人に誉められて、束は赤面した。

良くも悪くも、世界の常識になってしまった自分の発明品であるIS 。

 

その大きすぎる影響力に、束は少し自信をなくしていたのだ。

 

束「でも、おかけで女性が強い社会になっちゃったし、単に喜べないよ。

それに、今のISは軍事目的の為に利用されようとしてる。もしISが戦争に使われたらと思うと私は…。」

 

不安そうに話す束の頭を、幸太郎は優しく撫でた。

 

幸太郎「大丈夫だよ。ISって、女性しか使えないんでょ?だったら、そんなに心配する事ないよ。

それにISは、束の夢の結晶だ。その想いを、皆わかってくれるよ。」

 

優しく、温かい幸太郎の言葉に束の目からは涙が流れてきた。

それを誤魔化すかの様に、束は幸太郎に抱きついた。

 

幸太郎「よしよし。誰にも悩みを打ち明けられなくて、辛かったんだね。

こんな俺の胸なら、いつでも貸してあげるから今は我慢せずに泣くと良いよ。」

 

それから5分、今まで溜まっていた辛さを洗い流すかの様に、束は涙を流していた。

 

束「ありがとね幸太郎。まさか、こんなところで泣くなんて、私そうとう疲れてたんだね…。

でももう大丈夫よ。もし幸太郎が良かったら、またツラくなって来たら、またむねを借りても良いかしら?」

 

幸太郎「うん!それくらい、お安いご用だよ。それより、俺への質問って何なの?

もうそろそろ、教えてくれよ。」

 

束「そ、そうね…。」

 

束の顔色は、悪くなっていた。

 

いずれ聞かなければならない事だが、いざ真実を知ってしまうと思うと、勇気が無くなってしまう。

 

束「その…、凄く聞きにくい事なんだけども…幸太郎、貴方の病状は良く無いはず。

しかも、とても危険な状態の筈よ!」

 

幸太郎「なんだ、その事か。その事なら心配いらないよ。だってほら俺は凄く元気だし。」

 

束「誤魔化さないで!誤魔化しても、貴方の事ならわかるのよ!だって私は貴方を愛してるから!」

 

束「私はこれまで、貴方の側にいてあげれなかった。今でも悔やんでいるわ…。

だからこれからは、貴方の為になりたいと想ってるの!」

 

束の心からの涙に、幸太郎は観念した。

 

幸太郎「たしかに束の言う通り、俺の病状は凄く悪くなってる。もしかしたら、明日死んじゃうかも知れない程だ。

でも、それでも俺は生きていれる今を楽しみたいんだ!だから例え束がなんと言おうとも、俺はこのまま生活をする!」

 

束「そう…幸太郎がそう決めたなら、私は何も言わないわ。でもこれだけは言わせて。」

 

そう言って束は、幸太郎に近づきそのまま幸太郎の口にキスをした。

 

突然の事に、幸太郎は唖然としていた。

 

束「私は、貴方を全力でサポートするわ。フフッ、私の初キス//幸太郎にあげちゃった//」

 

恥ずかしそうにそう言うと束は、部屋から出ていった。

 

幸太郎「キス…、束が俺にキス…。俺も初キス…。」

 

あまりの事に、幸太郎はその場で気を失ってしまった。

 

 




寝オチしたので、文がおかしいかも知れません。ですが、まぁご了承下さい。

それにしても、本当に乙女ですね束は。
初キスをして、ラウラより一歩リードしてますかね?

もしですが、私がツイキャスをした場合、皆様は見てくれますか?

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