幸太郎は旅館の、自分の部屋で休んでいた。
一夏達は、授業の最中なので他にやる事が無いのである。
幸太郎「はぁ…、お姉ちゃんも、もしもの付き添いに行っちゃったし暇だなぁ…。」
すると、部屋のドアを誰かがノックをした。
束「あの、幸太郎いる?良かったら、お話でもどうかな…て思ってね。」
幸太郎「おっ!ちょうど良いところに来たね!さぁ入ってよ!」
幸太郎がそう言うと、ドアの向こうで束はガッツポーズをとった。
そして、ドアを開けて中に入っていった。
幸太郎「ふと考えたら、束と二人で話すのなんて小学校いらいだね。」
束「そ、そうだね//それよりも今日は、幸太郎にどうしても聞きたい事があるの!」
幸太郎「俺に聞きたい事?俺なんかが答えられる範囲だったら、何でも答えるよ。」
幸太郎の返事を聞いた束は、少し残念そうな顔をした。
束「まぁ、質問はいつでも出来るから今は普通のお話をしましょう。」
幸太郎「そうだね…。そう言えば、昔に話し合った事だけど、夢を叶えられたんだね。
凄いよ!今やISは世界の一部分と言っても過言じゃないよ。」
愛する人に誉められて、束は赤面した。
良くも悪くも、世界の常識になってしまった自分の発明品であるIS 。
その大きすぎる影響力に、束は少し自信をなくしていたのだ。
束「でも、おかけで女性が強い社会になっちゃったし、単に喜べないよ。
それに、今のISは軍事目的の為に利用されようとしてる。もしISが戦争に使われたらと思うと私は…。」
不安そうに話す束の頭を、幸太郎は優しく撫でた。
幸太郎「大丈夫だよ。ISって、女性しか使えないんでょ?だったら、そんなに心配する事ないよ。
それにISは、束の夢の結晶だ。その想いを、皆わかってくれるよ。」
優しく、温かい幸太郎の言葉に束の目からは涙が流れてきた。
それを誤魔化すかの様に、束は幸太郎に抱きついた。
幸太郎「よしよし。誰にも悩みを打ち明けられなくて、辛かったんだね。
こんな俺の胸なら、いつでも貸してあげるから今は我慢せずに泣くと良いよ。」
それから5分、今まで溜まっていた辛さを洗い流すかの様に、束は涙を流していた。
束「ありがとね幸太郎。まさか、こんなところで泣くなんて、私そうとう疲れてたんだね…。
でももう大丈夫よ。もし幸太郎が良かったら、またツラくなって来たら、またむねを借りても良いかしら?」
幸太郎「うん!それくらい、お安いご用だよ。それより、俺への質問って何なの?
もうそろそろ、教えてくれよ。」
束「そ、そうね…。」
束の顔色は、悪くなっていた。
いずれ聞かなければならない事だが、いざ真実を知ってしまうと思うと、勇気が無くなってしまう。
束「その…、凄く聞きにくい事なんだけども…幸太郎、貴方の病状は良く無いはず。
しかも、とても危険な状態の筈よ!」
幸太郎「なんだ、その事か。その事なら心配いらないよ。だってほら俺は凄く元気だし。」
束「誤魔化さないで!誤魔化しても、貴方の事ならわかるのよ!だって私は貴方を愛してるから!」
束「私はこれまで、貴方の側にいてあげれなかった。今でも悔やんでいるわ…。
だからこれからは、貴方の為になりたいと想ってるの!」
束の心からの涙に、幸太郎は観念した。
幸太郎「たしかに束の言う通り、俺の病状は凄く悪くなってる。もしかしたら、明日死んじゃうかも知れない程だ。
でも、それでも俺は生きていれる今を楽しみたいんだ!だから例え束がなんと言おうとも、俺はこのまま生活をする!」
束「そう…幸太郎がそう決めたなら、私は何も言わないわ。でもこれだけは言わせて。」
そう言って束は、幸太郎に近づきそのまま幸太郎の口にキスをした。
突然の事に、幸太郎は唖然としていた。
束「私は、貴方を全力でサポートするわ。フフッ、私の初キス//幸太郎にあげちゃった//」
恥ずかしそうにそう言うと束は、部屋から出ていった。
幸太郎「キス…、束が俺にキス…。俺も初キス…。」
あまりの事に、幸太郎はその場で気を失ってしまった。
寝オチしたので、文がおかしいかも知れません。ですが、まぁご了承下さい。
それにしても、本当に乙女ですね束は。
初キスをして、ラウラより一歩リードしてますかね?
もしですが、私がツイキャスをした場合、皆様は見てくれますか?