アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第34話

~~~水着売り場~~~

 

幸太郎達が水着売り場につくと、既に一夏達は買い物を終えて外で待っていた。

 

一夏「遅いですよ幸太郎さん。やっぱり迷ってたんでしょ…、て鈴音達も来てたんだな。」

 

千冬「マイルナさん、どうして貴方がここにいるんですか。外で待機するんじゃ無かったんですか!」

 

マイルナ「まぁ、女心と秋の空って言うでしょ?細かい事は気にしない。

それよりも、買い物がすんだなら早く学園に戻りましょ。」

 

そう言ってマイルナは、幸太郎をおんぶした。

突然の事で、周りの一般人達も驚いていた。

 

幸太郎「お、お姉ちゃん!いきなり何するんだよ!恥ずかしいから、早く下ろしてよ。」

 

幸太郎はそう頼んだが、マイルナは気にせず歩きだした。

 

マイルナ「私に隠し事は無理よ。貴方はもう疲れてるはずよ?

こんな時くらいは、お姉ちゃんである私に甘えても良いの。って言うより、甘えて欲しいの。」

 

マイルナの言う通り、幸太郎は久々に沢山歩いた疲労や、人混みでのストレスや緊張感で足がふらついていたのである。

 

幸太郎「お姉ちゃんがそう言うなら、今はいっぱい甘えるよ。でも、誰かにおんぶされるのって、初めてだな…。」

 

幸太郎はそのまま、マイルナの背中で眠ってしまった。

 

マイルナ「皆、ぼーっとしてどうしたの?早く来ないと、置いてくわよ。」

 

マイルナに言われハッとした一夏達も、マイルナの後に続いて歩きだした。

 

マイルナ(それにしても、幸太郎のこの軽さ…まさかここまで軽いだなんて。

まだ大丈夫のはずだけども、最悪の事態を速めに想定する必要があるわね…。)

 

こうして一同は、帰路へとついた。

 

~~~学園~~~

 

一夏「わざわざ、部屋まで運んで下さって本当にすみません。」

 

マイルナ「良いのよ。まだ幸太郎は寝たままだから、このまま寝かせておきたいしね。」

 

そう言って、マイルナは幸太郎をベッドに運び寝かせた。

 

マイルナ「そう言えば一夏、幸太郎の水着はどんな柄なの?」

 

一夏「柄ですか?柄は、こんな感じですね。」

 

買い物袋から、幸太郎が買った水着を取りだしてマイルナに渡した。

その水着は、ハイビスカスが描かれているハワイアンな水着だった。

 

マイルナ「なかなか、ハデハデな水着ね。まぁ、これ位ならまだマシね。」

 

そう言って水着を、一夏に返した。

 

マイルナ「私はまだ仕事が残ってるから行くけど、後の事は頼んだわよラウラ。」

 

ラウラ「はい!任せてください!」

 

ラウラは自分の服を、全部脱ぎながらそう言った。

 

一夏「ば、バカ!いきなり何をしてるんだよ!早く服を着ろよ!」

 

ラウラ「お前こそ、何を言ってるんだ?嫁の布団に入る時は、全裸で入るのが日本の嗜みだろう?

私はクラリッサに、そう聞いたぞ?」

 

マイルナ「まぁ、幸太郎の眠りを妨げなかったら、格好はどうでも良いわ。

それよりラウラ、もし貴方が魔が差して幸太郎を襲ったりしたら…。」

 

マイルナの鋭い視線に、ラウラ緊張が走った。

 

別にそんな事は考えていなかったが、千冬以上の強い圧力にラウラは圧倒されていた。

 

ラウラ「だが、マイルナさんにも正式に許しを戴いたんだ。私が全裸な事に文句は言えないぞ一夏。」

 

ラウラはそう言い、幸太郎のベッドの中に入っていった。

そして幸太郎に抱きつきながら、幸せそうに目をつぶった。

 

マイルナ「やれやれ…、この事を束が知ったら大変ね。あの子の事だから、遅れを埋める為に強行手段をとるかもね。」

 

一夏「なんでそんなに冷静何ですか?もしかしたら束さんが、幸太郎さんを襲うかも知れないんですよ。」

 

マイルナ「束はそんな事はしないわ。もしされても、幸太郎は気にしないけど、束は幸太郎に嫌われたく無いし幸太郎に負担はかけたく無いと思ってるわ。

じゃあそろそろ行くわ。後はよろしくね一夏。」

 

そう言ってマイルナは、部屋から出ていった。




一応マイルナから正式に、ラウラの全裸で布団潜入が認められましたね。
半分あきれた感じではありますが…。

いよいよ、臨海学校がスタートします!久々の束登場、そして幸太郎をめぐる修羅場に突入です!
お楽しみに!

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