幸太郎「何で、俺だけジャージをはかなきゃいけないんだよ…、俺だって皆と同じ格好で授業に参加したいのに。」
マイルナと千冬に、無理やりジャージをはかされた幸太郎は、体育座りをしながらイジけていた。
千冬「しょうがないだろ?あのままの格好だと、生徒達が集中出来んからな。」
山田「そうですよ!ここにいる殆どの生徒は、男子に免疫が無いんです。
それなのに、あんなのを見せられたら…。」
山田先生は、顔を赤らめながらそう言った。
マイルナ「どうやら山田さんは、むっつりですね。良いですか?良き女たるもの、殿方のモノがどれ程のモノでも受け止める者です。」
千冬「マ…マイルナさん、そんな大きな声で言わないで下さい!生徒に聞こえます。」
山田「それに、私はむっつりではありません!まぁ、女性は子供を産むので、あのサイズならなんとか…。」
マイルナ「むっつりと言うより、ド変態になってきてますよ?」
幸太郎「ねぇねぇ、さっきから何を話してるんだよ?それよりも、速く授業始めたら?」
幸太郎に言われ、千冬は慌てて実技の授業を始めた。
一夏達、専用機持ちがISを展開し空を飛んでいるのを、幸太郎はじっと見ていた。
ISという存在は、軽く話には聞いていたが実際に見てみると、驚きや感動ばかりだった。
幸太郎(凄いなISって。まるで魔法の乗り物みたいだよ。このISを造った束と親友だなんて、俺って恵まれてるんだなぁ。)
幸太郎はしみじみ、そう感じていた。
最近パソコンのキーボードで、アルファベットを入力出来る様になった幸太郎には、別次元の様に感じていた。
千冬「どうだ幸太郎、これが授業だ。まぁ、その様子だと満足してるな。」
マイルナ「そうね、これなら幸太郎に見学させた甲斐があったわね。」
目を輝かせながら見ている幸太郎を、千冬とマイルナは嬉しそうに見ていた。
まるで、我が子を見守る母の様な気持ちになっていた。
マイルナ「それよりも、貴方はISに乗らないのかしら?元世界選手権覇者のテクニックを、是非とも幸太郎に見せたかったんだけども。」
千冬「覇者だなんて、そんな大層なモノでもないさ。それに、私はもう指導者だ。
自主的に乗る機会は、あまり無いだろう。でも、いつかは幸太郎に見てもらいたいものだな。」
優しく微笑む千冬を見て、マイルナは少し満足していた。
自分の最愛の弟は、こんなにも皆に大切に想われている。
それを実感していた。
マイルナ「今更かも知れないけど、貴方や束には本当に感謝しているわ。」
千冬「いきなり何を言うんですか。照れくさいですよ。」
マイルナ「幸太郎に外の世界を見せてくれて、ありがとう。それに、幸太郎の親友になってくれて。
私達所員では出来なかった事を、貴方達は行ってくれたわ。
貴方達がいてくれるお蔭で、幸太郎は独りでは無くなったわ。感謝してもしきれないわ。」
そう言ってマイルナは、千冬に頭を下げた。
千冬「や、止めてくださいよマイルナさん!速く頭をあげてください!
それに、感謝される様な特別な事はしてません。幸太郎のあの優しさは、人を惹き付ける魅力があります。」
千冬「それに感謝するのは、こっちの方ですよ。あの人間嫌いだった束を、恋する乙女にしてくれて、本当に感謝してます。」
マイルナ「そう…。ならお互い様ね。束と幸太郎の結婚式には、友人代表で貴方に出てもらいたいわ。」
そんな和やかな話をしながら、実技の授業は無事に終了した。
千冬とマイルナには、友情の様な素晴らしい繋がりがありますね。二人とも格好いいです。
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