アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第137話

~~~港の倉庫~~~

 

リズリーはとある倉庫に来ていた。

かつて、寿家が貿易業をしていた時につかっていた巨大な倉庫である。

 

リズ(恐らく、ここにいるはずです。でもどうして・・・。)

 

緊張と恐怖、そして不安をかかえながらも深く深呼吸をしてリズリーは倉庫の扉を開いた。

 

倉庫の中は外の光がはいっているが薄暗く、おどろおどろしい雰囲気を出していた。

 

そしてまるでリズリーの到着を待っていたかの様に、倉庫の明かりがついた。

 

秋水「いや~誰かしらは勘づくと思っていたけど、まさか君が初めに来るなんてね。案外ロゼット君もヒントあげるんだね。まぁ良い、良く来たねフェルティナ君。歓迎するよ。」

 

リズ「その名前はもう捨てました。今はリズリーの名を貰っています。予感はしてましたが、どうして貴方がこんなことを!」

 

すると秋水は明らかに表情が変わり、怒りを露にしていた。

 

秋水「リズリーだと・・・!?ふざけるな!!お前ごときがその名を名乗って良いと思っているのか!!だれだ!貴様にその名を与えた愚か者は!!」

 

あまりの剣幕に、リズリーは困惑していた。

 

「愚か者とは私の事か?その名は私が許可したのだ。無論、アルベルトの名もいっしょに。」

 

秋水「で、ですが!アルベルトもそうです!!こいつらにあの人達の名は相応しくない!!これは、ある種の侮辱ですよ!!」

 

「理由か?それは期待と希望・・・。そして一番は、未練と後悔からですかね。」

 

倉庫の奥から出てきた人物が説明したが、秋水は納得しておらず釈然としない顔をしていた。

 

リズリー「やっぱり、後ろに貴方がいたんですね。どうしてこの様な馬鹿げた真似をしたのですか!?それに幸太郎様は無事なのですか!」

 

「えぇ、幸太郎は無事ですよ。というより、病状が取り敢えず安定したので寿家へ戻っただけです。誘拐、だなんて大袈裟な事をいえば誰かしらここに来るかと思いましてね。」

 

秋水「全く、全部私に任せてくれると思ったんですがね。幸太郎くんに関しては、私よりも存じ上げいますから、適役だったかも知れませんね。」

 

「さて、今回の黒幕、そして幸太郎の無事は判明しましたね。ではリズリー、これからどうするつもりですか?私達ふたりを止めますか?今なら、最悪の事態だけは避けられるかも知れませんよ。」

 

リズ「・・・いえ、貴方が動いている。と言うことは、幸太郎様に危害が加わる心配は無いですから、私は動こうにも動けません。ですが、理由を、目的を教えてください!」

 

「そうですね、正解に辿り着いたご褒美に教えてあげても良いかも知れませんね。それにアルベルトには迷惑をかけていますから。」

 

松陽「これは幸太郎の為だけを考えた行動ですよ。」




ま、まさか松陽が関与してただなんて!!
驚きです!!

そして秋水が怒ったリズリーとアルベルトの名前の意味とは!?
今、松陽の過去話を別でつくっていますのでそこで説明します。

1話1話あげるのではなく、ある程度作ってから挙げますので待っていて下さい。

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