アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第120話

アル「ハッ、ハッ、ハクション!!ったく、誰かが俺の話をしてやがるな。」

 

ロゼット「社長はいい意味でも、悪い意味でも有名人ですからね。それは必然でしょう。」

 

激戦の最中なのだか、二人で楽しそうに雑談している様子に一夏は苦笑いをするだけだった。

 

一夏「でもアルさん、もうすぐさっき話してた世界各国の要人達がここに来るんですよね?そしたら、この戦いも終戦なんですか?」

 

アル「そりゃそうだろ?ただでさえ、兵隊たちが本部と連絡がとれなくなって慌ただしくなって来てるしな。

さてと、校内の雑魚どもも一掃した事だし、待ち時間はマイルナ達と合流して暇でも潰すか。」

 

そう言ってアルベルトはアクビをして、頭をかきながら歩き出した。

 

ロゼットと一夏はお互いに顔を見合わせ、能天気でマイペースなアルベルト、そして何とも言えない空気にため息をつきながらアルベルトについていった。

 

~~~職員室~~~

 

アル「なんだよリズリー、こんな所にいたのかよ?それにしても・・・」

 

アルベルトは、落ちている薬莢、そして地面に垂れている血の染みをみて、状況を瞬時にある程度理解した。

 

アル「おまえに脅されるなんて、可愛そうな兵隊達だよほんとに。同情するよ。顔も知らぬ兵隊さん。」

 

リズ「あなたにだけは言われたくありませんよ。お兄様もどうせずいぶんと暴れまわったんでしょう。」

 

アル「人聞きの悪いこと言うなよな。俺は普段通りのことをしただけだぞ?でもあいつらが弱くて脆くて。いや~、手を抜くのって難しいわほんとに。まじで。」

 

マイルナ「まったく、あなたは一回だれかにコテンパンにされた方が良いわよ。」

 

マイルナがそう言うと、アルベルトはニッコリと笑った。

 

アル「やれやれ、相変わらず俺には厳しい事を言ってくれるなおい。でもそれが愛情の裏返しってのはわかってるぜ?」

 

アルベルトがそう言うと、マイルナらミミまで真っ赤にして照れてしまった。

 

マイルナ「バッ//バカ言わないでよね//わたしは思ったことを言っただけよ。」

 

アル「わかってるよ。さて、時間までまだあるあら、ひとねむりでもするわ。輸送組から何か連絡があれば、知らせてくれ。」

 

そう言ってアルベルトは、職員室に勝手に持ち込んだ敷き布団のなかに入り眠りについてしまった。

 

一夏「いいんですかマイルナさん。これからが正念場だってのに、当の俺達の大将が眠りこけちゃって。」

 

マイルナ「良いのよ。この人は前々から忙しくて、ろくに睡眠もとれてなかったし。今くらいは、ゆっくりさせてあげて。

それにこの人は、寝てても話はちゃんと聞いてる器用な人なのよ。」




お久しぶりです。

軽いスランプと、新作の事ばかりが頭にあって更新が遅くなりました。
もう近々、新作を発表する予定ですので、それも合わせて楽しみにしていてください。

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