アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第112話

~~~アリーナ~~~

 

学園に帰った一夏達はその足ですぐさま、アリーナに来ていた。

 

一夏「徒手格闘術を教えてくれるって話ですけど、アルさんが直々に教えてくれるんですか?」

 

アル「そうとも言うが、違うとも言う。それよりももう一人呼んでるんだが。」

 

するとアリーナの入り口からロゼットが入ってきた。

 

ロゼット「まったく、自主連の途中だってのに何のようですか社長・・・ゲッ!ナターシャさんも!!」

 

ロゼットはナターシャを見るなり、嫌そうな顔をした。

その反応を見たナターシャは、にっこりと微笑んだ。

 

ナターシャ「自主連とは関心ですね。ですがロゼ、あなたは最終試練も終えていないのですよ?もっと危機感を持つべきです。

それに聞いた話によると、あなたは・・・。」

 

そのまま、ナターシャはロゼットに説教を始めた。

 

ロゼットの萎縮した姿を見て、一夏は目を丸くして驚いた。

 

一夏「まさかあのロゼットが、ここまで言われる何て。アルさん、あの女性は誰なんですか?」

 

アル「あいつは俺の秘書兼、教育係だ。それじゃあ時間ももったいないからさくっと始めるか。じゃあ一夏、いまからナターシャと組手をしてもらう。 

お前がナターシャに触れる事が出来れば、第一関門突破だ。」

 

ロゼット「えっ、いきなりそれですか?社長、さすがに無茶じゃ。」

 

アル「時間がねぇんだ。さて、ルールは簡単に時間無制限、一夏がナターシャに触れれば即終了だ。」

 

アルベルトがそう言うと、ナターシャは慣れた様子で一夏の正面に立った。

 

ロゼット「一夏、アドバイスとしてだが。死ぬなよ。」

 

ロゼットは、苦い顔をしながら一夏の肩を叩いた。

 

一夏(なんだよ、死ぬなだって大げさすぎるだろ?要は触ればいいんだろ?だったら!)

 

そう言って一夏は、タックルの要領でナターシャに駆け寄っていった。

ふと、ナターシャの足元を見てみると右足が一夏の視界から消えていた。

 

一夏(あれ?さっきまで右足があったのに。どうなっ・・・!!)

 

一夏はいきなり自分の頭に襲ってきた衝撃に耐えきれなくなり、その場に倒れこみ気絶してしまった。

 

なぜなら、その衝撃の正体はナターシャによるかかと落としだったからだ。

 

アル「あ~あ、だろうと思ってたけど瞬殺か。ナターシャ、やりすぎ。」

 

ナターシャ「すみません社長。ですが、私が想定していたよりもあまりに隙だらけでしたので。ですがこれでもものすごく手加減をしたのですが。」

 

ロゼット「ほぼ素人相手に、あそこまで綺麗なかかと落としを決めるとは。やっぱり、ナターシャさんは鬼だな。」

 

アル「感心してる場合じゃねぇぞ?お前も速くクリアしねぇといけないんだぞ?ちゃちゃっとやって、ちゃちゃっと落ちてこい。」

 

その後、ロゼットもナターシャに挑んだが一夏とおなじくナターシャに触れる事なく物の五分で気絶させられてしまっていた。




まさかの強さですねナターシャさんは。
アルベルトの秘書にしてこの強さとは!!

もしかしたら、千冬を越える戦闘力かも知れませんね。

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