ハイスクールD×D ~終焉の道化師~ 作:元気マックスssさん
「なぜ貴方から……お姉様の匂いがするんですか?」
「………………………」
『お姉様』確かにそう言った。
すると彼女が黒歌の言っていた妹『白音』か、確かに少しだけ『妖怪』と似た感覚を少しかもし出してる。
「へぇ~……じゃあ君が黒歌が言ってた妹ちゃんかぁ」
「ッ!………やっぱりお姉様と!」
その顔、憎しみの表情だ、それに少し怒ってる。
「うん、俺は今まで黒歌と旅をしていたよ。確か白音ちゃんであってるよね?」
そう言い俺は妹ちゃんへと近づいていく、妹ちゃんは少しずつ後ろへ下がっているが。
そして俺は。
「やぁっと見つけた~!」
妹ちゃんの肩をポンポンと叩く。
「いんやぁ~、ずっと探してたんだよぉ~」
その時、妹ちゃんは警戒心MAXのままで後ろへ下がっていた。
「どうして、SS級のはぐれ悪魔と一緒にいるんですか?殺されるかもし「それはないよ」……どうしてですか」
「君は何か勘違いしてるね」
「?何を」
「はいこれ」
そう言って俺は妹ちゃんに紙を渡した、その紙には俺の電話番号と住所が書かれていた。
「どうしてこれを?」
「ん?いやもう暗いし眠たいし、機会があったらそれで家に来るなり電話かけるなりしなさい……じゃね~」
そして、俺は妹ちゃんを置いて家に帰った。
……………………黒歌には遅いと怒られたが。
翌日。
朝、起きると早速電話がかかってきた。
「もしもシ~☆」
『私です』
「おうおう、妹ちゃんじゃ~ん早速かい?」
『はい昨日の場所で』
「あいよ~」
さてと、早速準備するか。
「ねぇ、さっきの誰にゃん?」
「おう黒歌にしては起きるのが早いな」
なぜか俺のベットの中には黒歌がいた。
「誰にゃん?」
なんだ?微妙な殺気がピリピリと俺に刺さってくる。
「はぐれ悪魔の討伐、依頼人だよ」
俺は適当に嘘を言って、誤魔化した。
場所は変わって昨日の場所。
「よっす」
「おはようございます」
そこには学生服をきた妹ちゃんがいた。
俺達は適当の公園を選びそこのベンチに座り、黒歌について話し始めた。
「なぜ貴方はお姉様と一緒にいるんですか?」
その言葉に少し考えこむ、あの時黒歌を旅に誘ったのもただの気まぐれだった。
「う~ん、なんで……か、そんなの考えたこともないなしばらく一緒に旅してたから、今まで側にいたのが当たり前になってたのか?……う~ん………でも」
「?」
「とにかく、黒歌は君が思っている様な子じゃないよ」
「……それは、どういう意味ですか?」
「彼女は不器用ずぎるんだ」
「お姉様が不器用?」
その言葉にうんうんと俺は頷き言った。
「黒歌は、彼女は不器用すぎて、これでもかってくらい不器用で自分の守りたい物をその不器用さのせいで結局何もかも取り零してしまった……多分、そんな彼女を見ていて俺はほっとけなかったのかな」
「……………………」
「だからさ」
「?」
「もう一度なってくんねぇか?彼女の、黒歌の守りたい物に」
「私が…………お姉様の守りたい物」
そうして妹ちゃん、いや白音ちゃんは決心がついたのか立ち上がり俺に向かって言った。
「お願いがあります」
「ん?」
「私をお姉様の所に連れていってください!もう一度小猫じゃなくて白音としてお姉様に会いたいんです!」
『小猫』ではなく黒歌の妹『白音』として自身の姉『黒歌』に会う、そして俺は。
「わかった、行こう……仲直りをしに」
今回短くてすみません。