赤い骸骨 シャア専用モモンガ   作:なかじめ

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今回は一番難産だった…やはりプロット有るとは言え妄想を文に起こすというのは大変ですね。

とか言いつつ文字数見て自分で呆れ返った…orz
そりゃ時間掛かった訳です。

そして映画見れねえワロタ

…いや、…成る程、流石はアインズ様…限定版(多分有りますよね?)ブルーレイを買えという事ですね!? お布施しなきゃ…



AOG-29S

___

 

ナザリックの頭脳担当者達が居る部屋からはカチャカチャとカップとスプーンが当たる音が静かに響き、紅茶のいい香りが部屋を包んでいた。 

ある程度議論が進み、アインズから言いつけられている休憩の時間になったのでメイドに紅茶を入れさせ、束の間の休息を堪能している所だった。 

三人共に、目の前の資料に目を落としながら紅茶に舌鼓を打っている中、パンドラズ・アクターが、一口紅茶を啜ると他の二名に向かって口を開いた。

 

「良き香りですね。 まるで知性を感じさせるような…貴方達と飲むことで更に香りが引き立っているような気がします。 このように三人でお茶を飲む機会を与えてくれたアインズ様に感謝せねば」

「フフ…詩人だね」

「くふふ…そうね。 確かにシャルティアやアウラと飲む時とは違う気がするわ。 あの二人は少し子供な所が有るからどうしても賑やかになってしまうし」

 

デミウルゴスが怪訝そうな表情をアルベドに向けそうになるのを我慢している中、パンドラズ・アクターが二人に向かってポツリと呟いた。

 

「しかし、アインズ様は何故急に方針転換され、リザードマンを救いに行ったのでしょうか?」

 

パンドラズ・アクターが、ふと漏らしたその疑問に、優しい笑顔でアルベドが応える。

 

「くふふ…あら、パンドラズ・アクター、分からないの?」

 

アルベドの顔はどこか得意げな、少し誇らしそうな顔だった。 デミウルゴスとパンドラズ・アクターとは違い、恐らく正解に…偉大な主人の考えの一端にたどり着いているのだろう、そんな笑顔だった。。 

 

「む、アルベド様はもう御理解なさっているのですか?」

「ほう…流石です…今回ばかりは我々の負けですね…お教え頂けますか?」

 

そのデミウルゴスの分かっていない様子に、パンドラズ・アクターは少し安心する。 恐らく自分達に与えられる以上のヒントをアルベドが貰い、それで彼女だけが正解にたどり着けたのだろうと。 デミウルゴスと目を合わせれば、なんとなくデミウルゴスも同じ事を考えているのが分かった。 流石に二人共、それを表情に出す程子供では無かったが。 

 

「くふふ…これを見なさい」

 

アルベドは一枚の紙を机の上に広げる。

 

「ほぅ…地図…ですか?」

「ええ、人間の作った稚拙な物だけどね。 アインズ様は私に〈伝言/メッセージ〉を送ってきた時にこれを見ながら聞け、と仰ったの」

「ほう…。 確かリザードマンの集落はこの瓢箪型の湖の南側…でしたね」

「そしてスレイン法国はここ…と」

 

アルベドはそう言いながら、すらりと美しい指でペンを掴むと、瓢箪型の湖の端からスレイン法国へと真っ直ぐの線を引き、縦長の長方形で地図を真っ二つに両断するように囲った。

 

「ははぁ…成る程…そう言う事ですか」

「…いやはや…流石はアインズ様…我々の考えの先を常にお行きなさる…更には我々の実行支配していると言っても過言ではないカルネ村、そしてトブの大森林も…ですね…ククク、我々の考えは崩されましたね! 素晴らしいっ! 流石はン〜アインズ様っ!!」

「そうですね。 我々はスレイン法国を乗っ取り、その後人間の国、帝国の皇帝辺りにアインズ様への包囲網、同盟を作らせ、その後に悪の同盟として叩き潰そうかと考えて居ましたが…人間達に同盟すらも許さないとは…」

「くふふ、そして、私達の国との最前線になるエ・ランテルにも、過剰にストレスが貯まらないように『英雄モモン』がいるわ」

「成る程! 確かに! 人が逃げ、廃墟となった地など何の価値も無い…モモンという人物を作ったときから…そこまでお考えとは…!」

「…本当に素晴らしい…! 我々も負けてはいられません! 完璧な作戦を考えてみせましょう!」

 

デミウルゴスの言葉に、他の二人も頷き返し、再び作戦会議が始まる。 

またしても本人不在の間にアインズへの忠誠心はヒート・エンドしていた。

地図を見ながらというのは、分かりやすいかな?という、アインズなりの親切心からなのだが、…完全に裏目…でもないが、アインズの考えとは違う場所…恐らくヒット狙いが完璧に場外ホームランになってしまった。 

その会議室の壁には、縦に真っ直ぐ、トブの大森林からスレイン法国までを大きく四角で囲み、尚且つその四角の中に『アインズ・ウール・ゴウン領』と書かれた地図が飾られていた。

 

 

 

 

 

丁度その頃…先程アルベド達の話にも出た瓢箪型の湖の南側では…純白のリザードマンで有るクルシュ・ルールーが絶望していた。 

将来の伴侶になるかもしれなかった…少なくとも自分はそうなりたいと初めて思ったオスが、木の根の化物、魔樹に腹を貫かれ今まさに命の炎を消そうとしている。 

自分は何も出来なかった。 一番安全な後方に居たにも関わらず一撃で吹き飛ばされ、そのまま起き上がる事もできず、かろうじて戦闘…と呼ぶのもおこがましい一方的な蹂躙を目だけを向けて見ている事しか出来なかった。

そんなクルシュの耳に、自分の初めて愛したオスで有るザリュースの声が聞こえてくる。

 

「逃げろ…ぐるじゅ…」

 

それを聞き、怒りと切なさ、そしてザリュースへの想いで胸が張り裂けそうになる。 本当なら今すぐ跳ね起きてあんな木の根を八つ裂きにしてやりたい。 今すぐザリュースを抱き締めたい。 せめて何か言ってやりたい! しかし… 

 

(何も出来てない…! 声も出せない! 何で! 何で私達はこんな事に! 誰か…、誰か助けて…)

 

分っている。 クルシュ本人も自分達リザードマンを助けてくれる者など誰も居ない事など。 それでも願わずには居られなかった。

 

(私はどうなっても良い! お願いします! ザリュースを助けて下さい! 誰かっ!!)

 

誰も来ることは無いのは分かっている。 人間も、同族も、ましてや他の誰かも来ることは無い。

その事実に思考を放棄しそうになった…その時だった。 ザリュースの後方に黒い渦の様な物が現れ、その渦から…死を具現したような赤いナニか…いや、神が…そう呼ぶしか出来ないような何かが、力強い一歩と共に顕現した。

 

(…え?) 

 

その"神"は、共に連れて来た…これまたリザードマンの少ない語彙では"神"と呼ぶしか出来ない…巨大な昆虫のような青白く大きい者に命じる。

 

「…やれ」

「畏マリマシタ」

 

その後は、先程の焼き直しのような、だが立場は180°逆の…蹂躙だった。

 

巨大な青白い者は先ず、その手に持った巨大な剣でザリュースを突き刺して居る根を断ち切ると、ザリュースを解放し、彼の身体を丁寧に受け止めてくれた。

 

「…天晴ダッタ…良キ勉強ニナッタ…礼ヲ言ウゾ」

 

彼は確かにそう言うと、ザリュースの身体を一歩後ろに、先程の様に丁寧に地面に置き、再び木の根の化物に向き直る。

 

「…仇討チトハ言ワヌ…ダガ…」

 

それだけ言うと、剣を振りかぶり、

 

「多少、力ガ入ッテモ…悪ク思ウナヨ」

 

それは戦いというより、只の伐採のようだった。

まるで、木の根を断つように…いや、もっと柔らかい…雑草か何かを断つようにスパンスパンと、まるで相手が動く事など忘れたように、また相手の木の根も動くのを止め、いや、諦めたような一方的なものだった。

 

「う…嘘…だろ?」

 

今のはゼンベルの声だ。

 

「ゆ、夢…なのか…?」

 

今度はシャースーリューの声…目だけを声のした方に向ければ流石というべきか、ゼンベルとシャースーリューは上半身を起こし、その目線は刀を振るう青白い者に釘付けになっていた。 

そして、クルシュがゼンベル達から視線を青白い者に戻せば、最早動いている木の根は一つも無くなっていた。

それにかかった時間は、自分達が化物にやられるよりも短い、ほんの僅かな時間であった。

 

 

 

アインズは剣を仕舞ったコキュートスの側へと行き、先ずは最後まで立って居たリザードマンへと目を向けるが、そのアインズへとコキュートスが横に首を振る。

 

「…そうか…間に合わなかったか」

「私ガ助ケタ時ニハ既ニ…」

「…仕方あるまい…しかし、見事だったぞ! コキュートスよ!」

「イエ、ツマラヌ戦イヲオ見セシテシマイマシタ。 只ノ伐採ト変ワラヌヨウナ…」

「そのような事は無いぞ。 お前の太刀筋、本当に見事だった。 矢張り巨大な剣を振り回すのは戦士としての憧れだな」

「シカシ…」

 

コキュートスはアインズの言葉に何だか煮え切らない様子だ。 本当につまらない相手だったのだろう。 そんなコキュートスへ他の守護者とクレマンティーヌ達が側に寄り、声をかけた。

 

 

「コキュートス、アインズ様のお褒めに預かっているんでありんすから、素直に喜べば良いのでありんすよ」

「そ、そうですよ。 う、羨ましい…」

「いやー、初めて戦う所を見たけどやっぱ凄いわ。 法国の化物達なんて目じゃ無さそう…」

「そうそう、怒られてばっかの誰かさんよりよっぽどいいでしょ!」

「…チビ助、そうやって誰かを落として誰かを上げるのはどうかと思うでありんすが、あ・り・ん・す・が!!」

「べっつにぃー、誰とは言ってないでしょー」

「く…!」

「フ、オマエタチノ言ウ通リダナ。 アインズ様、申シ訳アリマセン」

「良いとも。 私もあのように巨大な剣を自由自在に振り回して戦いたいものだ」

「矢張りコキュートス殿は凄いでござるなぁ!」

「当然でしょ、お前のような下等生物とは違うのよ」

「ひ、酷いでござるよ!」

 

「…ん?」

 

アインズは最後に聞こえた2つの言葉の主が誰なのか、一瞬本気で誰だか分から無かった為、思わず声のした方に顔を向け確認してしまった。

 

「うおうっ!! い、居たのか!? ハムスケ! ナーベラル!」

「ひ、酷いでござるよぉ…殿」

「ず、ずっと声をお掛けしようと思っていたのですが、アインズ様達が真剣なご様子で鏡を見ていたもので…そ、その後そのまま此方に転移されてしまったので慌てて付いてまいりました…も、申し訳ございません」

「そ、そうだったのか…」

「兄さん、ナーベちゃんにハムちゃんずっと居たのにそれは可哀想だわ…」

「「……」」

 

他の守護者は黙って何も言わないが、多少気不味そうな顔をしている。

 

(あ! お前達も気付いていなかったな!)

 

「す、すまんな…ナーベラル、ハムスケ…」

「い、いえ、大丈夫でございます、謝られる必要などございません!」

「某も畏まったでござるよ!」

 

そうは言いながらもナーベラルのポニーテールはシオシオに萎びている。 恐らく少しショックを受けて居るのだろう。 しかし、ナーベラルは可哀想だがそればかり気にしても居られない。

 

「よ、良し、シャルティア! では、リザードマン達と…そのヒュドラ?…もか?…に治癒の魔法を施してやれ!」

「りょ、了解でありんす!」

 

そうして、リザードマン達の治療と、ナーベラル達への罪悪感をやり過ごし、守護者達と共にリザードマンと対面した。

一人、倒れ伏して目を閉じられた、ザリュースと言うらしいリザードマンの周りへと他の三人も集まっている。

 

「お前達も怪我は治ったようだな」

「は、はい…その…此度は本当に…本当に助けて下さって有難うございます」

 

アインズの問いにシャースーリューという二番目に大きいリザードマンが応える。

 

「ふむ、そちらの綺麗な色の…クルシュだったか?…も大丈夫か?」

「はい…申し訳ありません」

「さて…話をする前に、まあ湖の畔というのも悪くは無いが…〈要塞創造/クリエイト・フォートレス〉」

 

アインズの魔法の発動と同時に、目の前に巨大な要塞が聳え立ち、リザードマン達の顔が更に驚愕に凍り付く。

 

「さて、中で話そうか…おい、そこのデカイのは…何というんだったか?」

「へ、へい! ゼ、ゼンベルと言いやす!」

「その、ザリュースも中に運べ」

「え…!? そ、そいつぁ…」

「も、申し訳ありません! ど、どうか…この者は私の弟なのです! て、手厚く葬ってやりたいと…」

「…葬ってしまったら復活させられないが良いのか?」

「え? 復活?」

 

そこで漸く、クルシュというリザードマンの目にも輝きが戻ってきた。

 

「復活…させて下さるのですか…?」

「クルシュよ、そういう話を中でするつもりだったのだが?」

「も、申し訳ありません!」

「ア、アインズ様…宜シイノデスカ?」

「ふ、どの道お前はそういうつもりだったのだろう?」

「…流石ハアインズ様…オ見通シデアリマシタカ」

「フ、良し! では皆のもの、中に入れ。 そっちの二ひ…二人もな。 ザリュースを忘れるなよ」

 

二匹と言いかけ、ギリギリで思いとどまる。 流石に何匹等と数えられれば彼等も不快だろう。

 

「へ、へい!」

「か、畏まりました」

 

その後を追うように、ロロロと呼ばれたヒュドラも入って来ようとするが、アウラがそれを制止した。

 

「あー、お前はちょっとここで待っていてね。 後で遊んであげるから…お前の家族は大丈夫だからね」

 

アウラがそう言うと、ヒュドラは小さくキーっ、と鳴きその場で座り込んだ。

 

「ふふ、良い子だね!」

「流石でありんすね」

「当然でしょ! いやー、あのヒュドラ可愛いね!」

「うーん、確かに言われて見れば…可愛いかもしれないでありんすね」

 

そう言いながらアウラ達はアインズに追いつき、要塞内部に入っていく。 そしてその後を慌てて付いていくリザードマンを見送り、最後に残ったクレマンティーヌは呻いていた。

 

「うがぁ〜…何だか色々あり過ぎて脳みそパンクしそうなんだけど…突っ込み間に合わねー…何この要塞…えっ!? 復活!? ええっ!?」

「クレマンティーヌ様、お気を確かに…」

「漸く仲間が出来た気がするでござる…」

 

 

そんなこんなで、要塞の中に入り、ザリュースを中の一室に安置しすると要塞の一階の中央、普通の住宅で有ればリビングに当たる場所でアインズと守護者達、そしてそれに、相対する形で…暗黙の了解なのかは分からないがアインズ達は椅子に、そしてリザードマン達は床に…という風に対面した。

 

「良し、では…自己紹介と行こうか。 私はアインズ・ウール・ゴウンと言う。 以後はアインズと呼ぶように」

「は!」「へい!」「はい!」

 

リザードマン達は床に手を付き、顔だけを此方に向けてアインズの言葉に返事を返す。

 

(うーん、何だか随分と尊敬? 畏怖? されてるみたいだけど…やっぱり〈要塞創造/クリエイト・フォートレス〉は良い選択だったな。 それとも復活させると言われたからか? まあ最初に力を見せつけるのは良いことなんだろうな)

 

「それから私の部下達と、義理では有るが妹を紹介しよう…」

 

アインズがそう言ってから、一人一人自己紹介し、それが一回りした。

 

「良し…では、お前達から何か聞きたい事は有るか?」

「あ、有り過ぎて何から聞いて良いんだか…分かりやせん…」

「復活…! ザリュースを復活させて下さるのですかっ!?」

「そ、そうだった。 ザリュースの奴を…復活させて下せぇ!」

「お、弟を…蘇らせて下さるのですか!?」

 

クルシュの言葉に、他の二人も食いつきリザードマン達は全員でアインズに向かい質問を投げかけてくる。 正直五月蝿いぐらいだった。 しかし…

 

「静マレッ!!」

 

コキュートスが発したその声に、リザードマン達は一度大きく震えると、その場が静まり返る。

 

「…では、質問に答えるが…良いな?」

「は、はい」

「復活はさせてやる…だが一つ条件が有る」

「じょ、条件…とは?」

「その前に、先に言っておこう。 私は…いや、私達は…近い将来この世界を頂くつもりだ」

 

アインズの言葉にリザードマン達は絶句しているようだった。

 

「せ、世界とは…?」

「言葉通りの意味だ。 この世の全て…とでもしておいてもらおう」

「な、なんと…いや…あれ程の力が有れば…」

「ふん…力、か」

 

アインズはシャースーリューの言葉に露骨に嫌そうな声で(当然演技だが)反応した。

 

「は、はい…な、何か不快な事を言いましたでしょうか?」

「いや、案ずるな。 シャースーリューよ。 確かに我々は力でもこの世界を征服する事は可能だ。 だがな、出来れば無駄な争い無く、無駄な血を流す事なく、この世界を征服しようと思っている」

「おお…!」

「だが…当然全く力を行使しない訳にはいかんがな…例えば…今回お前たちは存亡の危機に瀕していたな」

「は、はい…」

「だが、誰も手を差し伸べる者は居なかったな」

「は、はい…」

 

アインズの言葉に、今度はクルシュが答えた。

 

「何故だ? 人間共の国では自らの欲に肥太った俗物が闊歩している中、世界の片隅で絶滅しかけている者達が居るのにも関わらず誰も手を差し伸べようとはしない…私はな…リザードマン達よ…」

「「は、はっ!」」

「その事実が非常に…不愉快だ!」 

 

アインズの発した声にビクっと、リザードマンだけで無く後ろに立つ守護者達も震えるのが雰囲気で分かった。 そんな彼等に心の中で謝りつつアインズは言葉を続ける。

 

「それだけではない。 そんな愚かな俗物達は必ず自分達の権益を確保する為に私達の邪魔をしてくるだろう。 我々が力を行使するのはその時だ…私の邪魔をするものは容赦なく、排除させて貰う!」

 

アインズの言葉に、リザードマン達は唾をゴクリと飲み、クルシュに至っては目を赤くしている。

 

(やべ…脅かしすぎたかな…)

 

アインズは一瞬心配になったが、クルシュの目には怯えは無い。 どうやら納得してくれているようだった。

 

「そんな連中が存在するからこそ、私はこの世界を手に入れ、この世界を変える。 異形の者だろうと、人間だろうと笑い、手を取り合い、救いあい生きていけるような世界にな」

「な、なんと…!」

「す、すげぇ…」

「…ありがとうございます…!」

 

「元々、それは我らナザリックに住まう者は当然のようにやっている事。 それを世界中の者達に広めるだけだ。 異形種を人間達に認めさせる。 これこそ…異形種の真の解放とも言える」

「真の解放…」

「うむ。 誰もが、どんな種族だろうと助け合って生きていける世界それを作るのだ、我々がな」

「助け合って、生きていける世界…」

「そうだ。私はな、リザードマン…お前達に我々の最初の同士になってもらいたい」

「ど、同士…とは?」

「別に何かをやれと言うわけではない。 そもそもお前達に出来る事は私達でも出来る事、労働力としても無限にアンデッドを製造出来る我々には不要」

「で、では…何をすれば良いのですか」

「お前達には今後も存在し、我々アインズ・ウール・ゴウンのお陰で助かったという事を忘れることなく、繁栄して行く…それを約束して欲しい」

「え…それって…」

「そ、それじゃ俺達が丸々得してるだけなんじゃ…?」

「うむ。 しかしその代わりに…そうだな、やはりここの適任は…コキュートス」

「ハ!」

「お前がここを守護し、統治せよ」

「ワ、ワタシガ…デゴザイマスカ?」

「うむ、リザードマンよ。 お前達は強き者が族長となる…だったな?」

 

これは前持ってクレマンティーヌからそれとなく聞いていた事だ。

 

「は、はい! その通りでございます!」

「ならばこのコキュートスならば間違いあるまい」

 

アインズの言葉に、リザードマン三人は目を合せ、頷き合うと、三人を代表して、ゼンベルが声を上げた。

 

「へ、へい! コキュートス様なら、俺は何の文句も有りやせん!!」

「シ、シカシ…ソウイッタ事ハ、私ヨリデミウルゴスノ方ガ…」

「コキュートスよ、それは違うぞ」

「ハ…」

「お前の武芸、それが有ればこそリザードマン達はお前なら文句は無いと言ったのだ。 そしてそれはデミウルゴスでは不可能な事。 更に言えば、ナザリックの中でもお前にしか出来ぬ事だ」

「ア、アインズ様…」

「勿論分からない事が有ればデミウルゴスに聞けば良い。 それにアルベド、パンドラズ・アクターにもな。 勿論リザードマンの声もな。 も、勿論…私に聞いても良いのだからな?」

「アリガタキ幸セ…畏マリマシタ!…リザードマン達ヨ、コレカラ宜シク頼ムゾ」

 

「は!」「へい!」「はい!」

 

アインズがその返事に満足していると、シャースーリューというリザードマンが此方を見ていた。

 

「ん? どうした?」

「いえ、我々はコキュートス様のお力を見たので問題は無いのですが…群れの他のモノたちが何と言うか…」

 

アインズはそのシャースーリューの言葉に衝撃を受けた。

 

(あ、あれ!? 生き残りってそんなにいるの!? いやいや…こいつらだけなんて訳ないよな…どうする!?)

「ぐ…ふーむ、ならばどうすれば良いと思う?」

「そ、そりゃ、またお力をお見せくださりゃ一発ですぜ!」

「力…か。 成る程な」

 

アインズは外の風景を思い出し、一つの方法を思い付いた。

 

「…この外の湖の水、再び元に戻るにはどれくらいかかるのだろうな?」

「え?」

 

その突然のアインズの問に、リザードマン達はキョトンとした顔をする。

 

「勿論水位が戻り、魚が戻るまで我々が食料等は援助しよう…しかし魚が戻るには水位が戻らねばなるまい」

「しょ、食料を援助…そこまで!」

 

そのアインズの言葉でリザードマン達は本当の意味で安堵した。 これでトードマン達との戦争を回避できたと。

 

「当然だろう。 守ると言ったのに食料無しでは死んでしまうだろうが。 しかし私が言いたいのはそこでは無い。 水位の事だ」

「い、いえ…分かりませぬ。 こんな事は今まで無かった物で」

 

アインズはその応えに満足した。

 

「クク…ならばその水を…一瞬で戻したとしたら…力を証明した事にはならんか?」

「「なっ!?」」

「アインズ様、超位魔法でありんすか?」

「ああ、その際は眷属やシモベを使い、範囲などのデータの収集も頼む」

「「畏まりました、アインズ様!」」

 

アインズが守護者達からリザードマンへ視線を戻すと、彼らは先程より更に頭を床に擦り付けるようにはいつくばっていた。

 

「フ、…良し。 問題は無いようだな。 では、ザリュースとやらを復活させるとするか」

「「はっ!」」

 

 

 

ザリュースの意識は暗闇に有った。 ずっと誰かに呼ばれているような気がする。 そして、この声には聞き覚えが有る。 この声は…自分の一番、兄よりも愛しい者の声…

 

「く、くるしゅ…?」

「ザリュース!!」

 

ザリュースが目を開ければ、愛しいメスの顔が目の前に有った。

 

「くるしゅも…死んだのか?」

 

そのザリュースの質問に、クルシュの目は真ん丸になる。どうやら違うらしい。

 

「貴方は生き返ったのよ」

「い、いきかえる…?」

 

「まだ喋り方が辿々しいな。 そのえ…魚を食べさせて少し休ませろ」

 

ザリュースは、その聞き覚えの有るもう一つの声のした方に向く…すると、その先に居た…赤いナニかと目が合った。

 

「うっ! うわあああああああっ!!!」

「うおっ!? ええっ!? な、何だ!? どうした!?」

 

その赤いナニかは、ザリュースの声にまるで驚いたように後ろを振り返りキョロキョロし、まるで辺りを警戒しているかのような態度を取っている。 だがそれは有り得ない。 恐らくはアンデッド…それも着ている物からしてかなり高位の者だろう。 それがこんなに取り乱す訳が無い。 もしかしたら此方にレベルを合わせてくれているのかもしれない。 そう考え、ザリュースは少し落ち着いた。

 

「ザリュース、落ち着いて! この方が私達を救い、貴方を生き返らせてくれたのよ!」

「なっ!? ま、まさか…あ、あなたがあの時わたしに話しかけてきた…」

「む…ほう…興味深いな。 お前は死ぬ直前の記憶が有るのか…」

「は、はぁ…ある…いや有ります」

「ふむふむ。 シャルティアの時とは違うという事か… まあ良い、今は食事を取って休むが良い。 事情はそのクルシュに聞くといい」

「かしこまりました…ふ、ふっかつと言うのは、だ、だいぎしきを行って?」

「お前もそう言うのか。 そんな物は私達には必要無い。 短杖(ワンド)が一本有れば良い」

「な…なんと…かずかずのふけい…お詫びいたします…いだいなるおかた…」

「うむ、さあ休め! 後は頼むぞクルシュよ」

「はい!」

「ですが…食事はとれませぬ」

「む、何故だ?」

「私達よりも、群れの子供達に…」

「…ククク…素晴らしいな! 素晴らしい精神だ! だが案ずるな」

「心配無いわ、ザリュース」

「え?」

「アインズ様は群れの皆で食べても余る程の魚をご用意して下さってるから」

「…か…あ、ありがとうございます! ほ、本当に」

「フフ、さあ休め。 早く群れに行かなければいけないんだろう?」

「そうでした…早く群れに帰り、トードマン達との戦争を止めなくては…」

「トードマン…ふむ…では頼むぞ、クルシュ」

「はい!」

 

 

 

アインズは要塞を出て、守護者達の元へと向かう。 そこにはシャースーリュー、ゼンベル、ロロロも共に居た。

 

「ザリュースの復活は済んだ。 お前達も行ってやれ」

「アインズ様、本当に…本当にありがとうございます!」

「ダチを復活させてくれて…俺からも! 本当にありがとうごぜぃやす!!」

「うむ、あいつは今復活したてで少し辿々しいが直に慣れるだろう」

「は!」

「…しかし、トードマンか…」

 

アインズはトードマンという単語を聞いたとき、ツヴェークというモンスターを先ずは思い起こした。 それと、あともう一つ…何故か連想した物があった。 どこで見たのかすらも思い出せない、恐ろしいモンスターを…。 

 

「トードマンというのは…『ゲーロゲロゲロゲロゲロリ』、とか、『侵略するでありまぁす!』…とか言う奴らじゃないよな?」

「え? い、いえ…私も直に見たことはありませんので…」

「そうか…」

(なんなのだこいつは…こんなモンスターはユグドラシルには居なかった筈だ…カエルが二足歩行したモンスター…しかし何故か憎めない…)

 

「何か今の兄さんの声真似…ちょっと可愛くなかった?」

「アインズ様のお声は、何時も魅力的ですよ」

「ほほぅ…やっぱりナーベちゃんは…」

「ちちち、違います!」

 

アインズが、良く分からないカエル型モンスターを妄想していると、シャースーリューと、ゼンベルが要塞の中に入って行くのが見えた。 アウラ達は何やらロロロとかいうヒュドラと遊んでいるようだ。

 

「はぁ〜、やっぱロロロは可愛いねぇ…ザリュースにお願いしてナザリックに連れて行こうかなぁ…あー、可愛いよぉ」

「キー!」

「そうだね! お姉ちゃん! 」

「いひひひ…そんな事言ってるアーちゃんとマーレちゃんの方が可愛いよぉ!」

 

そのクレマンティーヌのあんまりな言葉に、アウラは思いっきりジト目になってクレマンティーヌに振り向いた。

 

「…何か今の、シャルティアみたいだったよ」

「うげぇ…」

「クレマンティーヌちゃん、今の『うげぇ』と言うのはどう言う意味なんでありんすかぇ?」

「いっ!? いえいえ…シャルティア姉サンミタイナ美人ト比ベラレルノハ流石ニハードル高スギダト思イマシテェ…」

「い、今のはコキュートスさんみたいだった…」

「マ、マーレちゃん…」

「マーレ…幾ラ私デモ傷ツクグライノ繊細サハ有ルノダゾ…」

「コキュートス様…どうか余りお気になさらず…」

「ご、ごめんなさい…」

 

(本当に仲良いな…あいつら)

 

そんな彼らを見ていてアインズは一つ気になって居た事を思い出した。

 

「クレマンティーヌ、お前は武技を使えるんだったよな」

 

唐突なアインズの言葉に何事かとクレマンティーヌ含め守護者達はアインズに振り向いた。

 

「え? うん、使えるよー」

「丁度良い暇つぶし…コキュートスも居るしな。 お前の武技を見せてくれないか?」

「? 別に良いけど」

「私ガナニカ?」

「ああ、これからクレマンティーヌに武技を見せて貰い、その戦術に合う装備をお前に考えて貰いたい。 やはり最低限自分で自分を守る為に最適な装備をさせた方がいいだろうからな」

「ナルホド…畏マリマシタ」

「っ!? 装備をくれるの!?」

「うむ、そうだな…先ずはこいつを渡しておこう」

「ん?」

 

アインズは空間に手を入れ、指輪を一つ取り出してクレマンティーヌに差し出した。

 

「指輪? これは?」

「睡眠や休息が不要になる効果の有る指輪だ」

「…はぁっ!?」

 

アインズの言葉に身体を仰け反らせてクレマンティーヌな驚いていた。

 

「うおっ! どうした!?」

「いやいやいやいや! 国宝級の指輪をいきなり差し出されたら驚くでしょ!!」

「これが国宝級? ナザリックでは一般メイドですら所持している基本中の基本だぞ」

「…そうでした、神様達の集まりでした…」

「だが、こいつを付けたとしても休息、睡眠は怠るな。 余り健康には良くないだろうしな」

「了ー解!」

「では…そうだな、あの開けた場所ならどうだ?」

「あそこなら…十分か」

「良し、お前達も武技と言うものを良く見て、いかに強力な物かを再度確認せよ」

「「畏まりました!」」

 

アインズ達は全員でその開けた場所、地面も乾いてしっかりした場所へと向かう。

 

「んー、何を相手に見せれば良いの? ハムちゃん?」

「ひ、酷いでござるよ! 姫ぇ!」

「は? 姫?」

「ホォ…」

「殿の妹と言えば姫でござるよ」

「クレマンティーヌちゃんが…姫ねぇ…」

「似合うような…に、似合わないような…」

「マーレちゃん、今日はちょっと辛口過ぎない…? いや、私自身でも似合わないとは思うけどさ…」

「デハ、ワタシモ姫ト…」

「ええっ!?」

「ワタシモズット言オウト思ッテイタノデス。 ソシテ一ツオネガイガ有ルノデスガ」

「え、何?」

「ワタシノ事ハ爺ト、オヨビクダサイ」

「じ、爺…?」

「オオ…良キ響キ…姫! 爺ハ姫ノ為ニ必ズヤ、最適ナ装備ヲ選ンデオ見セシマショウッ!」

「お、おう…宜しく頼むよコ…爺」

「コキュートス殿は流石でござるなぁ!」

「フ、オマエノオ陰デ言イダス事ガデキタノダ。 感謝スルゾハムスケ」

「おお! 嬉しいでござるなぁ!」

 

アインズは何が何だか良く分からないが、皆が仲良さそうなので何も突っ込まない。 突っ込めなかったとも言える。

 

「ん? 誰が的になるか…だったか」

「あ! そうそう」

「私に決まっているだろう」

 

「「はぁっ!?」」

 

アインズの言葉に全員が足を止め、目を丸くしてアインズに向き直った。

 

「矢張り、戦力と言うものは直に見せてもらうに限るからな」

「お、御身を的にするなど止めておくんなまし!」

「そ、そうですよ! な、何か有ったら…」

「アインズ様、どうかお考え直し下さい!」

「…クク、お前はどう思う? コキュートスよ」

「私ハ、アインズ様ノオ考エニ賛同イタシマス」

「な!? コキュートス!?」

「オ前達、姫トアインズ様ノレベルノ差ヲモウ一度考エテ見ロ。 ソレデアインズ様ニ何カ有ッタラ等ト言ウノハアインズ様ニ逆ニ失礼ダロウ。 オ前モソウ思ウノダロウ、アウラ」

「「え…」」

「そーそー。 それに大丈夫だって…兄や姉より優れた弟や妹なんて存在しないんだから!」

「うっ…お、お姉ちゃん…」

「ぐ…チ、チビ助…」

 

アインズはそれを見て、やっぱり茶釜さんの子だなぁ…と関心しつつ、皆を見回せばどうやら納得してくれたようだった。

 

「では、皆納得したようだし…良いか? クレマンティーヌ」

「しっかたないなー。 まあ兄さんなら怪我とかしないか!」

「ふむ…一応お前にはこれを〈光輝緑の体/ボディ・オブ・イファルジェントベリル〉」

 

アインズが魔法を発動させると、クレマンティーヌの身体がぼんやりと緑色に輝いた。

 

「お! な、何これ?」

「殴打系のダメージを減少、更に一度だけ殴打系のダメージを無効化する魔法だ」

「……待って待って、え? それを私にかけるって事は…」

「何度か見せて貰おうと思うが、まあ一度目は私は無抵抗で受けさせて貰う」

「…に、二度目は?」

「まあ、簡単に…〈上位道具創造/クリエイト・グレーター・アイテム〉」

 

再びアインズが魔法を発動させると、アインズの身体はクレマンティーヌとしては、少し懐かしい全身鎧と、その両手にはとてもごついグレートソードが装備されていた。

 

「これじゃ、お、殴打じゃない…いや…これ刃が潰れて…げぇ…」

「簡単に、迎撃行動をとらせてもらう」

「お、お手柔らかに…」

「案ずるな。 怪我などさせんさ」

「シャルティア姉さん、もし腕とか吹っ飛んだら治してね…」

「任せるでありんすよ。 それにアインズ様なら問題は無いでありんしょう」

「く、クレマンティーヌ様、が、頑張って下さい」

「クレマン頑張れー!」

「姫、頑張るでござるよ!」

「クレマンティーヌ様、応援させて頂きます!」

 

「デハ姫、シカトコノ目デ見サセテイタダキマス」

 

クレマンティーヌは観念したようなのでアインズは距離を取り離れた所で立ち止まる。

 

 

 

「この辺りで良いか?」

「もう、三メートルぐらい離れて!」

「分かった」

 

そうして、離れて行く中、シャルティアが疑問に思った事を口にした。

 

「クレマンティーヌちゃんの武技、初めてお会いした時にアインズ様は見たんじゃ無かったでありんすか?」

「あ、そう言えば…」

「うげ…ば、バレてたの?」

「ソウ言エバソウダッタナ」

「あ、あれ? じゃあ何で今更?」

 

「ばっかだなー」

 

皆の疑問の声に、アウラが答えた。

 

「どういう意味でありんす? チビ助」 

 

「だからー、あの時見たのなんてまだまだ何て事は無かったから忘れたって事でしょ? 今度は本気で来いってクレマンティーヌを挑発してるのよ!」

「オオ、成ル程ナ。 アインズ様ナラソウ言ウカモシレンナ」

 

守護者達はその挑発された張本人で有るクレマンティーヌに向き直った。

 

「へぇ〜まあ、あんときは武器も抜いてなかったし…確かにねぇ…ほんじゃあ今度は本気で行かせてもらいますよー…アハハハ!」

 

クレマンティーヌは非常にいい顔をしていた。 異形種目線でだが…

ハムスケは毛を逆立たせて震えていた。

 

「こ、怖いでござるよ…」

「何言ってるんでありんすか…うふふ、クレマンティーヌちゃんはその顔が一番可愛いでありんすなぁ」

「姫、良キ気合ノ入ッタオ顔デスゾ」

「おお、本気になったね!」

「う、うん! ア、アルベド様みたい!」

「矢張り、アインズ様の妹君はこうでなくては…素晴らしいお顔です」

 

アインズの挑発?で、やる気の無かったクレマンティーヌに火がついた。

 

 

 

アインズは三メートル進み、ゆっくりと振り向いた。

 

(…何あの顔…凄い怖いんですけど…いや、でもマジになってくれたって事か。 そうでなくっちゃな!)

 

「ここで良いかな? 妹よ」

「うん♪ 良いよ! お・に・い・ちゃ・ん!」

 

その、狂気走った顔と声に背中にゾクッとしたものが走る。

しかし…アインズはそれを見て、一つ安心した。 オーバーロードの妹、それに見合うだけの面構えだったからだ。…そんな事を言ったら多分怒るだろうけど。

 

「…クク、そうでなくてはな。 それでこそ(アインズ・ウール・ゴウン)の妹だ!」

「アハハハ! 嬉しい! それじゃ、行きますよー」

 

「ああ…見せて貰おうか…私の妹の武技の、性能とやらを!」

 

もしかしたら有ったかもしれない、アインズVSクレマンティーヌの兄妹対決(練習試合)が、瓢箪型の湖の畔で、ひっそりと始まった。

 

 




「ナザリックを侵略するでありまぁす!」(即死)

カエルの軍曹さんは確かにガンダムに乗っていた…タグには違反していない筈だ…(言い訳)
でも何だかハーメルンの小説のタイトルに有りそうな台詞ですねw
誰か書ry

兄妹対決はクレマンティーヌと…まあアインズの兄妹揃っての強化イベント?的な何かです。 次回はアインズの、モモンガS型の新たな戦法を出せたら良いなと思います。


PS 

国家試験…受かってた…皆様その節はご声援ありがとうございました…

これで私は何の悔いも無く、祖父の元へ召されるであろう…


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