fate/present of love   作:A H

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一度上げたのですが、気に入らず書き直させていただきました。
読んでいた方、いらっしゃればすみません。
遅くなりましたが、楽しんでいただけると幸いです。

投票、お気に入り、感想本当にありがとうございます。
嬉しいです。嬉しすぎてニヤニヤしました。
端から見たらきっと不気味なほどニヤニヤしました。
感想にお返事した方が良いのかもしれませんが、あいにく私には気の利いた返事など思い浮かばなかったので、前書きにてお礼を言わせていただきます。
こんな駄文ですが、これからも読んでやってくださるとありがたいです。
それでは、今回も楽しんでいただけると幸いです。


ここならば

クラスの皆が見つめる中、三人は殺せんせーに指定された一番後ろの窓側の席から順に、美綴綾子、柳洞士郎、そして柳洞一成と横並びに座っていく。

その様子を見ていた一人の潮田渚は、ふと疑問に思った。

なぜこの並びなのだろうと。

名前順であれば、美綴綾子の次にくるのは柳洞一成の筈だ、なにか深い理由でもあるのだろうか。

そんな渚の考えはある意味当たっている。

柳洞一成と美綴綾子、二人が士郎を真ん中にしたのは、かつての記憶の中で天敵だった相手が隣であることに違和感を覚えるからだ。おかげで士郎は歩くときまで真ん中にされる。

実にくだらないが、前世なんてものが絡んでいるので、ある意味では深い理由と言えるだろう。

ともかく、そんな渚の疑問など置き去りに、いつも通り授業は始まった。

 

 

 

 

 

授業後、そこには予想通りの光景が広がっていた。

E組に新しく入ってきた三人の周りに人垣が出来ているのだ。

転校生などの新参者には必ずと言っていいほどに課せられる出来事だろう。

普通ならある程度で人垣を抜けるものなのだが、三人は生来の真面目さから抜け出せずにいた。

そんな様子を見かねたのか、イケメンと称されるであろう黒髪の少年が声をかける。

「みんな、その辺にしといたらどうだ?三人も困ってるし。」

黒髪の少年に、背の高い髪を一つに括った少女が同意を示す。

「そうだよ、聞きたいことは明日にして、今日は終わりにしよう。」

二人の言葉に三人の周りにいた生徒達は散らばっていく。

「すまない、助かった。」

一成が二人に礼を言うと、気にするなと首を振り、黒髪の少年が名のる。

「俺は磯貝悠馬、これからよろしく。」

「私は片岡メグ、よろしくね。」

磯貝に続いて片岡も名のる。

何か困ったことがあれば学級委員の自分達に言ってくれと言う二人に、ありがとうと感謝を述べる三人。

真面目な人間が集まっているからだろうか、大多数の中学生らしいキャッキャとした雰囲気というのはあまりないが、楽しそうである。

だが、いつまでも話していては日が暮れてしまう、磯貝がそろそろお開きにしようと促し、五人はそれぞれ帰る準備をする。

鞄に教科書を入れながら、一成は今日のことを振り返っていた。

本校舎の人間に虐げられているE組は、思いの外明るく楽しげな雰囲気で満ちている。

これなら士郎が無理をしたりしないだろう。

これなら、士郎が自分を犠牲にしたりしないだろう。

綾子も一成と同じことを考えていたのか、その口に少しホッとしたような笑みを浮かべこちらを見ている。

それでも安心はできない。

士郎はどこまでも自分を大切にしない、大切にできない人間だ。

自分達で見張っていないと、簡単に命を投げ出してしまいそう、いや、してしまうだろう。

事実、記憶の中の士郎は内乱をおさめるためにその命を捧げてしまった。

もうそんなことはさせたくない。

この教室は暗殺教室だ。

超生物を密かに殺すための場所。

そんな所に居れば、また士郎が自分を犠牲にするかもしれない。

そう思っていた一成にとって、E組が明るく、前向きということは救いだった。

 

E組に来る前、他の生徒からの頼みを嫌な顔一つせずに引き受ける士郎は彼等にとって丁度良い存在だったのだろう。

そのせいで士郎が勉強をする時間が無くっても彼等は気にする素振りも見せなかった。

士郎がE組の生徒をバカにするA組生徒を注意し、口論に発展して殴ったことによりE組に落ちても、彼等は嘲笑うだけだった。

一成と綾子は、そんな彼等を見限ったのだ。

二度目の生をうけた二人は、前の生での心残り、一番の後悔であった士郎のことを、今度こそ幸せにしようと決めたのだ。

だから、E組が彼等と違い、穏やかで優しく、明るい空気だったことにホッとした。

彼らなら、士郎と互いに互いを支え合う、良い友人になってくれるだろう。

 

士郎の、そして自分達のこれからの生活に、二人は期待に胸を膨らませていた。

 

これからも二人は、士郎を縛る旧い運命と戦い、新しい運命を掴もうとしていくのだろう。

以前のように、正義の味方《ひとりぼっち》にはしないと決めたから。




こんな散文を読んでやってくださり、本当にありがとうございます。

唐突ですが…キャラが掴めない!
一成と綾子はあれです、80とかになってから転生した(説明すらしていなかった今更の設定)から、丸くなったんです。たぶんそうです、たぶん。
エミヤがどう見ても士郎なのは、ほら、元は一緒だし?(無茶苦茶すぎる)
暗殺教室のキャラもこれじゃない感が…
…すみません、キャラが掴めなくてすみません。
こんな駄文ですが、これからも読んでやってくださると本当にありがたいです。
それでは、また次回の投稿で。

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