今回から、一言のだけの時はキャラの名前は省略させてもらいます。
レッドマン達との戦いで傷を負ったベリアルは今基地の治療部屋でミヤの治療を受けていた。
ベリアル「いって!もう少し、丁重にやれ!!」
ミヤ「す、すみません!!」
怒鳴ったベリアルに怯えるミヤ。すると、それに突っかかるようにマリナが話しかける。
マリナ「あんた、手当てしてもらってるのに、随分と上から目線ねぇ。」
ベリアル「ああん?俺はてめーらを守ってやったんだ。それぐらいの気遣いは当然だろ。」
すると、マリナは失笑した。
マリナ「あんたあれで私達を守れたと思ってんの?」
そう言うとマリナはベリアルの胸倉を掴む。
マリナ「あんたがもっと早く彼奴と戦っていれば私達は、幼いゴモラちゃんが傷付く事は無かった!何より、サータンは死ななかった!」
そして、それを止めようとミヤは慌てて、マリナを押さえる。
ミヤ「マリナさん、落ち着いて下さい!」
ミヤがそう言うとマリナはベリアルを離した。
マリナ「ミヤちゃんに感謝しなさい。何にも守れなかったあんたをここまで庇ってくれるなんて、せいぜい自己満足を楽しみなさい。」
そう言うとマリナは治療部屋を出ていった。
ミヤ「その、マリナさんをあまり悪く思わないあげて下さい。」
するとベリアルの形相が変わり怒りのオーラを露わにした。その迫力にミヤは圧倒され、腰の力が抜けてしまい、顔も血の気が無くなったように青ざめる。
そして、運が悪く部屋の扉が開かれた。扉を開けたのはジャタールだ。その後ろにグリーザもいた。
真っ先にジャタールは睨まれおののいた。だが、黙っているわけにいかない為、勇気を振り絞って恐る恐る話し始める。
ジャタール「へ、陛下、何やらご機嫌斜めのようですね。」
ベリアル「逆にこれが上機嫌に見えるか⁉︎」
グリーザ「全然見えない。」
ベリアル「だろうな、たく!あいつ、一体何なんだ!」
グリーザ「何があったの?」
ミヤ「実はその」
〜説明中〜
ジャタール「なんて無礼な奴だ!!せっかく、陛下がお怪我をしてまで、戦ったというのに!」
グリーザ「そうかな、私は彼女の言ってることは、三分の一は合ってると思うわ。」
ベリアル「ああん!言ってみろ!一体何が不満なんだ?」
グリーザ「あなたが最初から戦っていれば、サータンが死ぬことも彼女達も怪我をすることも無かったよ。助けてられたかもしれないのに、あの時暫くただ見ていただけでしょ。」
ミヤはそれを聞いた瞬間驚愕した。だが、そんなミヤに構わず二人は話を続ける。
ベリアル「それはこいつらがどれ程の力を持っているかどうかを確かめる為にだな。」
グリーザ「それでも見殺しにしたようなものでしょ。まぁ、一緒に見ていた私が言えた事ではないけど。」
それを言われた瞬間ベリアルは何も言えなくなった。すると、グリーザはまた何か言い始めた。今度は何を言われのかと思うとベリアルはそっぽを向いた。
グリーザ「でも、同時にあなたはゴモラやマリナ達の命を救った。」
その言葉にベリアルは耳を傾ける。
グリーザ「あなたが戦ったおかげでああして彼女達は生きている。だから、あなたは決して全て守れなかったんじゃない。」
すると、グリーザはベリアルの手を両手で優しく握る。
グリーザ「これからは全員の命を救いましょう。あなたならきっとできるよ。」
そう言うとグリーザはベリアルに笑みを見せる。すると、グリーザだけにはいい格好をさせまいと、ジャタールが割って入る。
ジャタール「陛下だけでも十分こなせる筈ですが、万が一という事があれば、私も全力でサポートしますぞ。いや、そもそも陛下にその様な事をさせぬよう、この私が」
ベリアル「そうか……………ミヤ。グリーザの言う通り、俺はサータンを見殺しにした、お前らの力を図る為にな。だが、お前らの力はもうわかった。次からは、指一本触れさねぇ、ましてや誰も死なせたりしねぇよ。これで文句は無いだろう。」
ミヤ「えーとその」
ベリアル「それにだ。もしかしたら、サータンは後に蘇る可能性もあんだ。」
その言葉にミヤは目を見開き驚愕した。
ミヤ「それは本当なんですか⁉︎」
ベリアル「確信は持てねぇがあの時、サータンが光に包まれた事を覚えてるか?」
ミヤ「覚えてますけど、それとサータンさんが蘇る可能性と一体何が関係あるのですか?」
ベリアル「俺のギガバトルナイザーは、中に入れた瀕死の怪獣を回復させる効果があんだ。現にグリーザもそれで回復したんだ。ひょっとしたら、死んだ怪獣を蘇えらせる機能がある可能性もあるってことだ。」
ミヤ「そういう機能がある可能性あるとはどういうことですか?ご自分の武器なのにその全ての性能をしらないのですか?」
ベリアル「あれはある奴に渡された物だ。はっきり言っちまうと今俺がフル活用出来ているかどうかは分からん。」
ミヤ「ベリアルさんはそんな物を扱っているんですね。」
そうこう話していると突然何処からか誰かの腹の虫が鳴く音がし、ベリアルは何故かジャタール睨む。だが、音を出した本人は意外にも自分から手を挙げていた。グリーザであった。
グリーザ「今の私。」
仮にミヤが音を出した本人だったら今頃顔を真っ赤にしてるだろうが、彼女は堂々と言った。その堂々ぶりに全員唖然とした。
ベリアル「お、俺もそろそろ腹が減ってきたし、なんか食うか。」
ジャタール「そ、そうしましょう。」
そう言うと全員食堂へと向かった。食堂に到着し、厨房に入るとエスナが何やら困り果てた様子が目に入った。
ミヤ「エスナさん、どうかしたのですか?」
エスナ「いやー実は自動調理機が壊れてしまってな。仕方なく私が作ることにして、何を作ろうか考えているところなんだよ。」
ミヤ「絶対に駄目です!!」
普段健気なミヤがいきなり大声を上げたことにジャタールとベリアルとエスナは驚いた。
エスナ「どうしたいんだミヤ。一体何が駄目なんだ?」
ミヤ「エスナさんが作る料理なんかとても食べられな……じゃなくて、先程のお怪我がまだあるでしょうから、無理をなさらな方が良いですよ。」
エスナ「傷ならこの通りすっかり良くなったさ。ミヤこそ今日は色んな人の治療をしたんだ。ゆっくり休みたまえ。」
ミヤ「私のことは構いません、ですが絶対に料理を作っちゃダじゃなくて、安静にして下さい!」
エスナ「わ、わかったよ。その代わりミヤも休むんだ。じゃないと私が料理を作る。」
ミヤ「えっ!?………わ、わかりました。」
渋々だがミヤはエスナの言う通りにした。エスナが席に座った事を確認すると、ミヤは頭を抱え悩み始める。
ベリアル「おい、どうしたんだ?何だか揉めてたみたいだが。」
ミヤ「そのー自分で言うのもなんですが、ここでまともな料理を作れる人って、私だけなんです。」
ベ・ジャ「はっ⁉︎」
ミヤ「先程から何度も言いかけているのですが、エスナさんのは食べた瞬間に仮死状態になりますし、私とマリナさん以外の人達は料理できませんし、肝心のマリナさんは料理の腕は良いんですが男の人にはわざと不味く作ったり、女の人のには変な薬を入れてる時がありまして。」
ベリアル「で、肝心のお前はエスナに料理を作らせない為に今日は作れないってわけか。」
ミヤ「そうなってしまいます。」
その言葉を聞いた瞬間ベリアルは苛立ち始める。
ベリアル「グリーザ、てめー料理作れるか?」
グリーザ「作ったことない。」
ジャタール「まったくしょうがない。陛下ここは私が陛下のお食事を作りましょう。」
その言葉を聞いた瞬間ベリアルは大声を上げた。
ベリアル「ふざけるなぁぁぁぁ!!てめーの作った飯は二度と食わねぇつったらだろが!」
ジャタール「たっ確かにそうは言っておられましたが、この場合やも得ずということで。」
ベリアル「ああん?てめーの飯を食うぐらいなら、餓死した方がマシだ!!」
【チーン】
ジャタールは壁の端っこで体操座りをした。しかし、ベリアルはそんなジャタールをガン無視し、話を続ける。
ベリアル「つーか、どいつもこいつも使えねぇな!!こんなんだったら俺がで作った方が早いわ!!グリーザ、てめーも一緒に来い。」
そう言うとベリアルはグリーザの腕を掴み厨房向かった。
グリーザ「えっ?何で私?」
ベリアル「取り敢えず今日は俺が一緒に作ってやるよ。俺はめんどくさいことが嫌いなんだよ。次からお前だけで作れるように調理器具の使い方を覚えろ。」
グリーザ「わかったけど、ベリアル陛下は料理作ったことあるの?」
ベリアル「流石に作り方が書いてる本ぐらいあるだろ。それを見ながらやるんだ。」
そう言うとベリアルとグリーザは料理本を探し始めた。
この宇宙のとある星から一筋の光が放たれた。その光が一つの別の銀河系にまで辿り着いた瞬間にその銀河系は白い光に包まれた。光が消えた先には何も無かった。元々何も無かったかの様に。
そして、光が放たれた星から突然、生物と金属音が混ざった様な咆哮が鳴り響いた。
「ウォォオィイィィィィィン」
すると、その星から赤い光球が飛び立った。赤い光球が向かう先にはあのゾフィーがネオバトルナイザーと酷似した物を掲げていた。赤い光球はそのままネオバトルナイザー?の中に入った。
ゾフィー「なんて奴だ。銀河系を消し去るとは。兄さん達が反対したのも納得がいく。クククッ、これ程の強さなら必ずやベリアルを倒してくれるだろう。期待してるぞ“デストロイゴメス”よ。」
ゾフィーがそう言うとネオバトルナイザー?からデストロイゴメスがまるでゾフィーに答えるているかの様な咆哮が宇宙中に木霊する。
俺とグリーザは料理本を見つけて一番簡単そうなカレーライスってやつを作った。本当は俺の分だけ作るつもりだったんだが、ゴモラの奴がつまみ食いしやがったんだ。最初は頭をブン殴ろうと思ったが、あいつが妙に幸せそうな顔しながら食ってるところを見たら何でかわからんが嬉しくなっちまった。
ベリアル「飯を作るのって、案外楽しいもんだな。」
無意識にそう言いったベリアルは気づいたら一人で勝手に作り出していた。グリーザは手伝おうとするがベリアルは一人で作ると言い、グリーザを追い出した。
グリーザ「せっかく手伝ってたのに追い出された。」
ゴモラ「まあまあ、元気出してよ。きっと、陛下はグリーザさんに気を使ってくれたんだよ。」
グリーザ「それならいいんだけど。ところで、あなたさっき私達が作ってたカレーを美味しそうに食べていたけど、そんなに美味しかったの?」
ゴモラ「うん!すごく美味しかったよ。」
マベル「助けてくれて更に飯まで作ってくれるだなんて、世話になりっぱなしでもう訳ない無いな。」
マリナ「何言ってんのよ!あいつはサータンを見殺しにしたのよ!それぐらい当然じゃない。」
ダズ「まぁ、その事に関しては良くないが、結果的に助けてもらったんじゃ。サータンには悪いが大目に見ようじゃないか。」
マリナ「わかったわ。」
マリナは渋々だが了解した。
ザンドリアス「あのーところでほっといていいのかなあの人。」
ザンドリアスが指差したのは、壁の隅っこで文句を言い、ドス黒いオーラを放っているジャタールだ。
ジャタール「陛下もあんまりだ。そりゃ私の料理は不味いかもしれないけど、あんな言い方は………あんまりだ!!!」
彼の様子に皆ドン引きした。
ダズ「ああいうのは、ソッとしておくもんじゃ。」
そんな事を話している食堂の扉を開ける音がした。ふと見ると、そこにはグリーザと同じプリンセスの様なドレスを着ており、茶髪の長い髪と青い目、全てにおいてスタイリッシュな体型でサファイアの様な宝石が付いている首飾りをつけている美少女だった。
少女「あれれ?もしかして〜〜来てなかったの私だけ?」
ゴモラ「アロアちゃん⁉︎病気治ったの?」
アロア「この通り、すっかり元通り!そんな事より新しく来た人の活躍見たよ!なんて言うか〜乱暴で〜〜素敵な人だね(//∇//)」
マリナ「そうよね。乱暴で素敵な………ん?素敵な人⁉︎あいつが⁉︎」
ベリアル「ホォー、お前嬉しい事言ってくれるじゃねぇか。」
突然ベリアルは会話に割って入った。自分の半分ぐらいの大きさはある鍋を平然持ちながら。
アロア「やっと会えた!ダーリン♡」
ベ「はっ!?」
アロアは目をハートとなり、呆然としているベリアルを見つめる。当然この場にいる全員(グリーザ以外)も驚愕している。
アロア「ダーリン、それ私達の為に作ってくれたんでしょ。」
ベリアル「あっあー、そうだ。お前らに飢え死にしてもらったら困るからな。仕方なく作ってやったんだ。ありがたく食え。」
その後、全員美味そうに俺の作ったカレーを美味そうに食ってくれた。何だか、こういうのって、悪くねーな。
ベリアル「皿洗いはお前らでやっとけ。後どうでもいいんだが一つ言わせろ。」
アロア「何?ダーリン。」
ベリアル「さっきから、腕に抱き付いてんじゃねぇ!邪魔なんだよ!」
アロア「もう、ダーリンったら、照れちゃって。(なわけあるか!)」
〜厨房〜
皿洗いはマベルとダズとミヤとマリナがやり、残りの全員は食器を拭いていた。
ザンドリアス「ねぇ、ジャタールさん。ベリアル陛下って、王様なのに料理が上手なんですね。」
ジャタール「そりゃ、ベリアル陛下は基本何でもこなす人なんだ。料理ぐらい朝飯前だ。」
ゴモラ「強いうえに手先が器用、いいなぁベリアル陛下は、僕もせめて強くなりたいよ。」
グリーザ「あなた強くなりたいの?」
ゴモラ「今のところ女の子で元の姿に戻れるのは、僕だけだもん。だから僕がみんなを守らなきゃ。」
全員(グリーザ以外)「ゴモラ。」
この場にいるゴモラに感心した。あのジャタールまでも。
グリーザ「じゃあ、私があなたを強くしてあげるよ。」
ゴモラ「えっ⁉︎それ本当⁉︎」
グリーザ「でも、あなたに扱える?私の力を。」
ゴモラ「絶対に使いこなしてみせるよ!」
グリーザ「ふふっ、頼もしわねぇ。 」
その後、全員後片付けを終え、全員で(男女はちゃんと別れてる)風呂に入り、歯磨きをしてエスナ以外は就寝に入った。因みにエスナは、監視室で何か以上が無いのを確認しており、三時間ごとに誰かと交代するという決まりだ。
その日は、特に何も起きなかった。まるで、嵐の前の静けさのように。
ドゴォォォォォォォォン
翌朝、突如轟音がこの星に鳴り響く。気持ちよくグッスリ寝ていたもの達は一部を除いて、起き上がった。
その際、ベリアルとグリーザとジャタール以外の者達は、皆監視室にむかう。
ベリアル達は外に出て、ビルに飛び乗り、辺りを見回した。すると、この都市から離れた海から巨大な水柱が噴き上がっていた。
監視室に来た者もモニターに釘付けとなる。そして、水柱が止むと突如あの咆哮が海から鳴り響く。
「ウォォオィィイィィィン」
咆哮と共に、巨大な頭会場から姿を現わす。
ジャタール「あれは、ゴメス⁉︎」
ベリアル「いや、確かにあれはゴメスだが、どうやら俺たちが知っているゴメスではないな。」
海上から姿を現わしたのは【古代怪獣ゴメス】であるが、姿が我々の知っているゴメスではない。
まず、大きさが元のゴメスの比ではない。最大級の大きさでも40メートルだが、この個体に至っては元のベリアルの二倍以上の大きさがあり、姿も少し異なっている。
左目は緑色のモノアイに覆われ、右目は蒼く血のような赤い重瞳になっており、左腕は無機質な黒い鉄で所々には緑色の波紋が迸り、右腕の爪も緑色になっており、腹はマグマのように赤くなっており、背中の甲羅も黒い鉄で出来ており、腰部も左腕と同じ様な構造になっており、尻尾は自分と同じくらいの長さで棘は変わらないが先端に樽のような黒い鉄の塊が付いており、右足も左手と腰部と同じ構造になっていた。
Dゴメスは、海水を滝のように落とし、上陸した。すると、上空からベリアル達には聞き覚えのある高笑いが聞こえた。
ゾフィー「フッハハハハハ。こないだは世話になったな。」
ベリアル「ゾフィー!大方あの怪獣はお前の差し金だな。」
ゾフィー「その通り、こいつは怪獣共を我等ウルトラ星人の科学で改造してやった“デストロイ怪獣”の一体だ。そいつはその第1号で初めての実験体だった為、不備が所々あってな。だから、あいつは体の半分が機械なんだよ。」
ベリアル「聞いてもいないことを随分ペラペラと喋るんだな。」
ゾフィー「そりゃ、これでお前と会話するのが最後だからな。せめて、ちょっとぐらいは喋ってやってもいいと思ってな。さて、そろそろ始めるか。デストロイゴメスよ!!この惑星アルカディアの全てを滅ぼせ!!」
そして、ゾフィーがネオバトルナイザー?を掲げると、デストロイゴメスの目が煌めき、咆哮を上げる。
「ウォォオィィイィィィン」
すると、デストロイゴメス(以降:Dゴメス)の甲羅に所々に穴が開くと、そこから無数のミサイルを発射した。
ミサイルはベリアル達に全て命中し、爆煙が生じる。モニターでその様子を見ていた者達は皆ショックを受ける。
ゴモラ「そんな、陛下が」
しかし、爆煙の中から元の姿に戻っているベリアルとジャタールが飛び出た。グリーザもバリヤーでミサイルを防いでいた。
ジャタール「でかい。私と陛下の大きさを足しても足りない程ですよ。」
ベリアル「ふん、でかけりゃいいってもんじゃねぇんだよ!」
ベリアルはDゴメスの足に殴り掛かるが、Dゴメスは平然していた。すると、Dゴメスは二つのモノアイを球体として出し、その球体(以降:ゴメスビット)からエメリウム光線と酷似したレーザー光線(以降:ゴメススラッシュ)を発射した。空かさず、ベリアルは横に転がり、ジャタールは飛んでレーザーを回避する。
Dゴメスは周辺を飛び回るジャタールを撃ち落そうとまた無数のミサイルを発射した。空かさずジャタールはヒッポリト・ファイヤーボムでミサイルを全て相殺し、胸からブレストクラッシャーを放つ。
「ウォォオィィィィイィィン」
見事にDゴメスの顔に直撃するが、全く効いておらず。しかし、その隙にベリアルは左足をベリアルクローで切り裂いた。その瞬間にDゴメスの左足は瞬時に再生して何事も無かったかのよう元戻りになった。
ベリアル「一瞬で再生するとは。」
Dゴメスの性質にベリアルは感心した。
ジャタールは頭の突起物と胸にエネルギーを溜めるが、ゴメスビットがジャタールを囲むと一斉にゴメススラッシュを発射し、ジャタールを撃ち落とした。
落ちてしまったジャタールは、悶え苦しんだ。Dゴメスは、ジャタールの様子を確認すると、ターゲットをベリアルに切り替えた。
そして、Dゴメスは尻尾をベリアルにと振るう。ベリアルはそれを受け止め、持ち前の怪力でDゴメスを振り回すが、突如尻尾の棘が紫色に発光すると尻尾の先端から極太の熱線が放たれ、ベリアルは吹き飛ばされ幾多ものビルを貫通し、巨大なビルに叩きつけられ、その衝撃でベリアルはビルの下敷きになってしまった。
ゾフィー「想像以上の強さだ!奴等にとどめを刺せ!」
そう言われるとDゴメスは左手を回転させ、腕の中に手を入られると、新たにドリルを出す。そして、Dゴメスはドリルを回転させ、ベリアルがいる倒壊したビルににじり寄る。
その時、突如Dゴメス顔にレーザー光線が次々と直撃した。振り向くとそこにはこの場まで駆けつけたマリナ達の円盤であった。
ミヤ「ゴモラさん、頑張って下さい!」
すると、円盤から光が放たれ、その光の中にはゴモラがいた。
ゴモラ「君も、僕と同じ怪獣なんだったのに、そんな姿にされてしまって。残念な事に、君を戻す手段は無いそうなんだ。僕は、皆んなを守らないといけないんだ。ごめんね。」
そう言うと、ゴモラは元の姿に変身した。
ゴモラ「キャオォォォォォン!」
ゴモラは凄まじい咆哮を上げた。そして、ゴモラは超振動波を放った。見事Dゴメスに命中するが、Dゴメスは何事も無いかのように歩き続ける。
ゾフィー「チッ、Dゴメス、まずはそいつから片付けろ!」
Dゴメス「ウォォオォィィイィィン」
Dゴメスは左手のドリルを元に戻すと、ゴモラを持ち上げ、右手を手刀に構え、爪を突き刺そうとする。その時円盤からDゴメスの右目にレーザー光線を直撃させた。流石に目をやれるのは効いたのか、ゴモラを離し、右目を押さえると動きが止まる。
その隙に、ゴモラは起き上がり、前転して自分の尻尾をDゴメスの右足に叩きつけるが、Dゴメスには効き目が無く、逆にゴモラが尻尾を痛めて、押さえている。
マリナ「ゴモラちゃん、私達も手伝うよ。」
円盤で援護しようとするマリナ達であったが、Dゴメスは何かに命令するかの様な咆哮を上げた。すると、先程までジャタールを攻撃していたゴメスビット達がターゲットを円盤に変え、猛スピードで向かってくる。
エスナ「危ない!」
瞬時にゴメスビットの突進を避けるが直ぐ様こちらに向かって来た為、ゴメスビットを攻撃しつつ、上空にと上がった。
ゴモラ「キャオォォォン」
Dゴメスにゴモラは殴る蹴るを仕掛け、超振動波を浴びせるが、どれも全く効果が無い。
グリーザ「苦戦しているようね、ゴモラ。」
ゴモラはグリーザを見つけると彼女を見つめた。
グリーザ「それじゃあ、頑張ってね。」
そう言うとグリーザは目が血の様に真っ赤に光ると、掌から黒い稲妻を生じ、それをゴモラに浴びせた。
ゴモラは頭を抱え苦しむ。すると、ゴモラの全身が刺々しい黒い鎧の様な皮膚に変わり、目が真っ赤に輝いた。
EXゴモラ「ウォギャォオォォン」
EXゴモラは先程の咆哮が小さく感じる程の咆哮を上げた。
その時、ミヤが乗っている円盤が二つのゴメスビットに追いつかれそうになっていた、EXゴモラは、尻尾を伸ばしゴメスビットを破壊した。
ミヤ「ゴモラさん⁉︎それがグリーザさんが言っていた力なんですね。」
EXゴモラ「ウォギャォオォォン」
EXゴモラは腹を発光させ、EX超振動波をDゴメスに放った。
Dゴメス「ウォォオォィィイィィン」
なんと、先程までの攻撃に微動もしなかったDゴメスがEX超振動波の威力に大きく後ずさった。
ゾフィー「何だと!」
その様子にゾフィーは驚愕した。
ミヤ「凄いです!!ゴモラさん!」
マリナ「流石だね、ゴモラちゃん。」
エスナ「私達もゴモラに負けていられないな。」
ゴメスビットを倒して、駆けつけたマリナとエスナもEXゴモラに感心した。
すると、EXゴモラはまた腹を発光させ、EX超振動波をDゴメスに発射する………………………と思った瞬間であった。
EXゴモラ「ウォギャォオォォン」
EXゴモラはそのままミヤの円盤に振り向くと、EX超振動波をミヤの円盤に目掛け放った。
ミヤ「えっ」
ミヤは驚愕して思考が一瞬止まってしまった。ハッとミヤは意識を取り戻すが、時既に遅し。EX超振動波が目の前で禍々しく、輝いていた。
ドゴォォォォォォォォォォン
ミヤの円盤の周囲は爆炎に包まれた。
エスナ「ミヤ!!!!」
マリナ「ミヤちゃん!!!!」
二人の叫び声が爆音と共に鳴り響いた。
ゼラス「さぁー遂に登場!!この宇宙のウルトラ戦士達によって改造され、破壊神となった怪獣、その名もデストロイ怪獣!!こんな奴に果たして勝てるのか⁉︎そして、ゴモラちゃんは暴走したままなのか⁉︎ミヤちゃんは無事なのか⁉︎次回をお楽しみに‼︎」