唖然としたベリアルとジャタールであったが、すぐに我を取り戻し、少女に問いただした。
ベリアル「誰だお前は?つーか、俺は感謝される様な事をした覚えは無いぞ。(こいつの姿、どっかで見た事がある気がすんな。)」
少女「まぁわざわざ、囮になっただなんて、自分から言う訳ないもんね。」
この少女は、先程ベリアルがビルに着地したのは、自分の囮になってくれたのだと勘違いをしている様だ。
少女「あっ!自己紹介が遅れたね。僕の名前は【古代怪獣ゴモラ】。」
ベリアル・ジャタール「ゴモラ!!!!」
ジャタール「ゴモラって、もしかしてあの【古代怪獣ゴモラ】なのか⁉︎」
ゴモラ「うん。そうだよ。」
ジャタール「たしかに、よくよく見れば面影があるな。」
ゴモラ「それよりもさっきのおじさん達の戦いずっと見てたよ!僕達が苦戦したゾフィー達を一方的に懲らしめるだなんて!」
少女は再度ベリアル達をキラキラしてる目で見つめた。
ベリアル「おい、もしかするとお前の様な怪獣は何体もいるのか?」
ゴモラ「うん。僕も含めて、一部の怪獣は何故か僕みたいに姿を変えられるんだよ。」
ベリアル「そういうことか。」
ジャタール「なるほど!という事は、あのゾフィーは…………」
ベリアル「この宇宙のゾフィーという訳だな。」
ゴモラ「もしかしておじさん達、相手の事を分かって無いのに、やっつけちゃったの⁉︎」
ジャタール「正当防衛だから別に構わないだろ。て、誰がおじさんだ‼︎私にならまだしも、陛下に向かってその様な口の聞き方は何だ!」
ゴモラ「えっ!?陛下って、黒いおじさんは、何処かの王様なの⁉︎」
ベリアルは、帝国の皇帝であった為、確かに間違ってはいない。彼は自分が一国の皇帝であった事をふと懐かしんだ。しかし、ここは話を合わせようとベリアルは、その事に表情を出さなかった。
ベリアル「まあ、そうだな。」
ゴモラ「そうだったんだ。」
ベリアル「そんな事はどうでもいい。まず、あいつらの事とこの星についての事を詳しく教えしてもらうぞ。」
ベリアルの質問によって、言おうかどうか迷っているのか、困っている様な素振りを見せた。暫くしてもゴモラは、迷っている様子であり、ベリアルも苛立っている素振りを見せた。
しかし、次の瞬間、突如何処からか、黄色の光線がベリアル達に降り注ぐ。とっさにベリアルは幾つかの光線を片手で弾き、弾ききれなかったのは、そのまま受け止めた。 そして、空かさずグリーザで傘で光線を防いで、当たった光線を球体に変え胸に吸収した。
続く様にジャタールも口(と思われる箇所)からヒッポリト・ファイヤーボムを連射し、光線を相殺させたが一つだけ当たらずにそのまま真っ直ぐこちらに向かって来た。
ジャタール「えっ」
そして、光線は見事にジャタールの顔に直撃した。
ジャタール「ギャペャーーーー!!!!」
顔に直撃したため、流石にジャタールも顔を押さえた。だが、そんなジャタールの事は無視をし、光線が飛んで来た方向に全員顔を向けた。
⁇「ゴモーーーーーー!!!!」
光線が飛んで来た方向から突如ゴモラの名前を叫ぶ声が響いた。
ゴモラ「あっ。あの声は、まさか。」
すると、空から突如『何か』が猛スピードでこちらに向かって来ていた。ベリアルは、向かって来たそれを撃ち墜とそうとギガバトルナイザーを構えるが、ゴモラが止めに入った。
ゴモラ「待って!あの娘は、僕の友達なの!」
ベリアル「何っ⁉︎」
そうこうしているとその『何か』はゴモラをかばう様に現れた。その正体は、褐色の肌にファーコートを纏いショートブーツを履いており、ファーコートで覆われても大きさが分かる胸にへそが五角形になっており、高身長な美女、改造ベムスターだ。
改造ベムスター「ゴモには、指一本触れさせない!」
ベムスターは、元々鋭かった目つきを尖らせベリアルを睨んだ。
ゴモラ「ベム、違うのこの人達は「ゴモラは下がってて、こいつらは私が相手するから、その間に逃げて。」だから、ベム」
ベムスターは、どうやら何か勘違いをしてる様だ。ゴモラは、ベムスターを説得しようと声を掛けるも、ゴモラをベリアルから守ろうと興奮しているベムスターは、聞く耳持たなかった。その様子を見て、グリーザが呆れていた。
グリーザ「何か、暫く時間掛かりそうね。」
ベリアル・ジャタール「そ、そうだな。」
グリーザの発言に二人はグリーザが喋れる事に若干驚きながら、同意した。
その頃、宇宙に無数に浮かぶ星の中でも必ず目を疑う程、輝いている星があった。しかし、その星の輝きは恒星や太陽の様な光ではない。妖しく紫色に輝いているのだ。そして、その星には一人の宇宙人が向かって来ていた。
ゾフィー「なんて奴だ。この事を一刻も早く、“お爺様”に報告せねば。」
その正体は、先程ベリアルと戦い敗れたゾフィーであった。ゾフィーは、ベリアルとの戦いでかなり傷ついており、カラータイマーも点滅していた。よろよろで今にも倒れてしまいそうな体を必死に起こしながら、紫に輝く星へと向かった。
⁇「ゾフィー様!!」
突然ゾフィーの前に、ウルトラランスを持っている一般のウルトラ戦士が二人現れた。どうやら彼らは、ゾフィーの体勢が見て、慌てて駆けつけ様だ。
ウルトラ戦士A「ゾフィー様、そのお怪我はどうなされたのですか⁉︎」
ゾフィー「俺の……事は……どうでもいい。早く………お爺様に」
そう言うとゾフィーは、ゆっくり倒れてしまった。
ウルトラ戦士B「ゾフィー様!!しっかりして下さい。」
ウルトラ戦士A「急いで、治療せねば!ゾフィー様は、俺が保健所に連れてくぞ。」
ウルトラ戦士B「分かった!」
Bはゾフィーを担ぐと、すぐさま自分の星へと向かった。
ウルトラの星。それがこの星の名だ。しかし、この宇宙にあるウルトラの星は、我々が知っている様な場所ではなかった。緑色のクリスタル状で神秘的な物を漂わせる建物も、此処では紫色のクリスタル状で妖しいオーラを放っていた。だが、そこ以外は全て我々が知っているウルトラの星に酷似していた。
Bは巨大な建物の間を猛スピードで飛び、同じく飛んでいたウルトラ戦士を避けながら、ウルトラクリニック78へと向かう。すると、紫色のクリスタル状で出来ている如何にも病院の様な建物が見えた。どうやらこれがウルトラクリニック78のようだ。
Bはゆっくりと降り、ウルトラクリニック78の扉を乱暴に開けた。
突然凄い勢いで扉を開けられた事により、中にいた者たちは驚いた。すると、上から不機嫌そうな声が聞こえた。
⁇「どうした?扉は静かに開けろと言った筈だが。」
Bは、頭上に顔を向けた。その声の正体は、表地が鮮やかな赤で裏地が銀色の毒々しいマントを着用していたウルトラセブンであった。
ウルトラ戦士B「セブン様!大変です!ゾフィー様が。」
セブン「あーやっぱ、お前が担いでるそれゾフィーか。」
姿こそは我々が知っているセブンだが、性格そのものは我々の知っているセブンでなかった。実際、無惨にボロボロな姿になってるゾフィーを壊れたか物の様な扱いしていた。
セブン「まったく、こいつは強奪すらまともに出来ないのか?」
セブンは、ゾフィーに追い打ちを掛ける様に冷たい発言を吐いた。
セブン「おい!取り敢えず、こいつを医務室に運べ。」
ウルトラ戦士B「ハッ!」
Bは敬礼をし、医務室へと向かった。すると、セブンはどうやって回収したのか、ゾフィーが使ったカプセルと怪獣ボールをじっと見つめた。
セブン「しかし、あいつこいつら使ったのに負けたのか。此処は、怪獣退治専門の“あいつ”に任すか。」
セブンは呟くと不敵な笑い声を上げ、クリニックにいる者達を戦慄させた。
一方、とある子惑星の上では
「ギャハハハハハハハハハハハハハハ」
謎の巨人が一体の怪獣に馬乗りをし、自身の持っている槍を何度も突き刺し、狂った様な笑い声を上げていた。
しかし、謎の巨人は自身の腕につけている腕時計の様な物から突然(ピコンピコン)とカラータイマーが鳴ってる様な音がしだすとすぐさま惨殺をやめ、腕時計の様な物にあるスイッチを押した。すると、そこからモニターが現れ、モニターにはあのセブンが映っていた。
セブン「飽きずによくやるもんだ。惨殺すんのはそんなに楽しいか?」
巨人「えぇ、貴方にも是非オススメしますよ。この快感は、一度覚えてしまうとやめらないんですから。」
セブン「そうか。まぁ、今度暇な時にでもやるわ。それよりもどうだ?お前に今すぐ“惑星アルカディア”に向かってほしいのだが。」
巨人「惑星アルカディアに⁉︎是非とも行かせ下さい!!あそこには、前々から目をつけていたのですよ!!」
巨人は、惑星の名を聞いた瞬間、興奮した。先程怪獣を惨殺をするのを楽しんでいたので、おそらく怪獣が沢山いるのだろう。セブンは巨人の様子を見て、彼に忠告をした。
セブン「怪獣共は幾らでも殺していいが、首飾りをつけている怪獣とは違う奴は殺さずに引っ捕らえろ。」
巨人「それくらい、わかってますよ。」
セブン「そうか、では期待してるぞ
“レッドマン”。」
レッドマン「了解しました。」
セブンがそう言うとモニターは消えた。すると、レッドマンは顔に手を当て、紫色の目が不気味に光り、レッドマンは狂った様に笑い出した。
レッドマン「ギャハハハハハハハハハハハハ」
レッドマンの狂った笑い声は広大な宇宙に響き渡った。
一方、ゴモラはようやく改造ベムスターを説得し、ゴモラは(勘違いだが)助けてくれた礼ということで自分達の隠れ家を紹介する事になり、ベリアル達は飛んで向かっていた。因みにゴモラはジャタールの手に乗っており、ギガバトルナイザーはきちんとベリアルが回収してる。
改造ベムスター「ねぇゴモ。本当にこいつら連れてっても大丈夫なの?」
ゴモラ「ベム、人を見た目で判断しちゃいけないよ。確かに、陛下はちょっと悪そうな顔してるけど、僕を助けてくれたんだよ。きっと、良い人だよ。」
改造ベムスター「そう。それよりもゴモ、あの、そのー」
ゴモラ「どうしたの?」
改造ベムスターは、顔を赤らめもじもじし始めた。
改造ベムスター「いつも通り、私に乗っても、良いんだよ////。」
ゴモラ「あぁーいつもベムには乗せてもらってばっかだし、今日はいいよ。」
その時、改造ベムスターはまるで絶望の淵に突き落とされ様な感覚に襲われ、顔も真っ青になった。
改造ベムスター「えっ‼︎⁇わ、私は大丈夫だから、ゴモはいつも通り遠慮なく私に乗ってもいi「ベム!少しは、体をリラックスしなきゃ。」うー。」
彼女は血涙を流し、歯を食いしばるとジャタールを睨んだ。ジャタールの全身に悪寒が走る。
今にも殺して来そうな改造ベムスターを見てジャタールの頭の中に死の文字が浮かんだ。しかし、その恐怖は一人の天使によって打ち消された。
ゴモラ「ベム。しっかり、休んでね。」
ゴモラは満面の笑みで改造ベムスターに言った。その笑顔は、まるで天使の様ないやそれ以上かもしれないくらい可愛らしかった。その笑顔により改造ベムスターは鬼神の形相から恋する乙女に変わった。
改造ベムスター「うん。」
その様子を見てグリーザは、訳が分からずキョトンとした。
グリーザ「ねぇー、あのこなんで顔赤くしてんの?」
ベリアル「さあな。」
グリーザ「ネエネエ。」
ベリアル「何だ?」
グリーザ「あの子達、食べていい?」
ベリアル「用済みになったら、好きなだけ食っておけ。」
グリーザ「ハァーイ。」
ゴモラ「あっ!見えて来た。あそこら辺に降りて。」
ゴモラが指差した方向にベリアル達も顔を向けた。しかし、ゴモラが指差した場所は何も無い大きな空き地であった。強いて言うなら、大きなドラマ缶が数個置いてある程度だ。
ジャタール「隠れ家など無いじゃないか。まさか、貴様ら我々を騙したのか⁉︎」
ゴモラ「まあまあ、降りればわかるよ。」
ベリアル達は、ゴモラの言う事を聞き、ゆっくりと降り立った。ゴモラはジャタールの手から飛び降り、見事に着地した。すると、ゴモラは先程上空から見たドラム缶の元まで小走りで向かい、その場に着くとゴモラは一つの黄色のドラム缶の中に入った。
ゴモラ「エスナさーん。開けてくれない?」
ドラム缶の中でゴモラが話し掛けると目の前にモニターが現れた。そのモニターには緑の長髪に右目ら辺に大きな黄色のフェイスポイントに頭に触覚の様な物を付いている美女、ゼットン星人エスナだ。
エスナ「ゴモラ!無事でよかったよ。今すぐ開けてあげるよ。」
エスナがそう言うとモニターは消え、ゴモラもドラム缶の中から出て行った。すると、突如地響きが鳴り、ベリアルとジャタールは警戒したがそれをゴモラがなだめた。
ゴモラ「そんな警戒しなくても大丈夫だよ。」
すると、空き地は二つに分かれ、中からベリアル達よりも倍の大きさを持つ、鉄の箱の様な物が現れた。
ゴモラ「付いて来て。」
ゴモラがそう言うと箱の様な物の扉が開いた。どうやらこれは巨大なエレベーターのようだ。ベリアル達はゴモラの後に続きエレベーターの中に入りと扉は閉まり、エレベーターは下に降り、空き地は元の形に戻った。
エレベーターの中は、とてつもなく広くベリアル達の大きさを持つ者が後5人ぐらい入っても余裕で入れる程だ。ベリアルはエレベーターの大きさに感心していた。
ベリアル「こんな物を作るとは、大したもんだな。」
ゴモラ「着いたよ。」
ジャタール「早っ!」
ジャタールはあまりの速さに驚いた。因みにベリアルはこの速さにも感心した。
すると、エレベーターの扉が開いた。そこには、一定の場所だけに整った道があり数個程の建物が並んでいた。後はそれらを取り囲むゴツゴツした岩がある程度だ。どうやら此処は地帯のようだ。
ゴモラ「ようこそ。僕達の隠れ家へ。」
ゴモラはベリアル達を歓迎した。しかしその時、今までの戦いの疲れが溜まった所為なのか、ベリアルはフラフラとし、膝をついた。
ベリアル「流石に今日は疲れた。寝る場所は何処にあんだ?」
ゴモラ「此処では大きい人たちはみんなカプセルに入ることになってて、カプセルならあそこの建物にあるけど。」
ゴモラが指を刺そうとしたその時、ベリアルはそれを止めた。
ベリアル「やめろ。カプセルの中に入るなんざごめんだ。」
ゴモラ「でも、そうしないと寝れる場所が無いんだよ。」
ベリアル「じゃあ、これなら文句ないだろ。」
すると、ベリアルはみるみると縮小し、人間に擬態した。
その姿は、真っ黒な髪に赤色の瞳に恐ろしくながらも整った顔に高身長でガタイが良く、元のベリアルの模様と似ているスーツを着こなしていた。一言で言えばダンディーな雰囲気を漂わせていた。
ゴモラ「へえー陛下って、僕たちのような姿になっても大きんだ!」
ゴモラはベリアルの人間態に驚いた。しかし、ベリアルはそんなゴモラに構わず、何処に寝れる場所があるかを聞き出した。
ベリアル「おい、それで寝る場所は何処だ。」
ゴモラ「あっ!ごめんごめん宿泊施設ならあそこだよ。」
ゴモラが指差した方向を見るとそこには宿泊施設というよりもホテルの様な建物があった。
ゴモラ「ところで、陛下はどんな部屋がいいの?」
ベリアル「一人で過ごせる部屋が欲しい。」
ゴモラ「だったら、078室がそうだからそこに行ってね。」
ベリアル「そうか。おい!ジャタール。俺は一旦寝ることにする。お前はグリーザに部下がいったいどうゆう事をすればいいのかきっちりと教えておけ。」
ジャタール「御意っ!!!!」
そして、ベリアルは宿泊施設に入り、078を見つけ早速中に入り、どんな部屋なのかも確かめず、ベッドに横倒れ眠りについた。
ベリアルは今寝たのにも関わらず何故だか目が覚めた。目をこすり辺りを見回すといつの間にか本来戻っており、今彼は廃墟と化した町に立っていた。
彼は急な出来事に唖然とし、暫し静寂が走った。だがその時、その静寂を破るかの如く、背後から無機質な機械音の様な咆哮が鳴り響いた。
「ギィィィィィィィィィィィ」
ベリアルが背後に振り向くと、そこにはかつてウルトラ戦士達を苦しめたジュダ・スペクターが召喚したスーパーグランドキング・スペクター(以降:sgキング・s)が右腕の大剣を上げ、ベリアルに振り下ろそうとしていた。咄嗟にベリアルは背後に飛び、大剣の直撃を避けた。
すると、大剣は地面に直撃し、巨大な亀裂が走り、その余波によりボロボロになっていたビルは崩れ、亀裂はおよそ1000kにも及んだ。
ベリアル「不意打ちとは、いただけんな。」
すぐさまベリアルはデスシウム光線を発射し、負けじとsgキング・sも胴体の発光部分を光らせ、赤い破壊光線を発射した。デスシウム光線と赤い破壊光線はぶつかり合いデスシウム光線が徐々に押し返した。だが、sgキング・sは光線の出力を上げて一気に押し返し、デスシウム光線を掻き消すと破壊光線は無数に分裂し、ベリアルに直撃した。
ベリアル「グァァァァァァァァ」
悲痛の叫びを上げベリアルは爆炎の中に呑まれた。しかし、ベリアルは爆炎の中から飛び上がり、sgキング・sの頭に殴りかかった。しかし、sgキング・sには効果がなく、その様子を見たベリアルはデスシウムクローを生とりそのまま斬りかかろうとしたその時、………突如sgキング・sが消え去った。
すると、ベリアルの背後から妙な気配を感じ振り向くとそこには右腕の大剣を振り下ろしたsgキング・sがいた。
流石のベリアルも対処しきれず、大剣はベリアルに直撃し、ベリアルは吹き飛ばされ、ビルに直撃した。ベリアルは、倒壊したビルから立ち上がり、雄叫びを上げ、デスシウムクローを生じ、sgキング・sへと向かった。
すると、sgキング・sはまた何処かに消え去った。どうやらこのsgキング・sは瞬間移動が使えるようだ。
しかし、やられてばかりでいるベリアルではなかった。咄嗟にベリアルは背後に現れたsgキング・sの攻撃を避け、デスシウムクローを斬りつけた。
だが、sgキング・sに傷を付けるどころか、逆にベリアルクローが折れてしまった。それでもベリアルは、sgキング・sの腹に前蹴りをし、またも頭と顔を集中的に殴りかかるがsgキング・sには全く効果が無い。
sgキング・sはまた瞬間移動をし、ベリアルの背後に現れ、sgキング・sはまたも大剣を振り下ろした。咄嗟にベリアルは大剣を避け、大剣を掴みそのまま投げ飛ばした。すると、sgキング・sはまた瞬間移動をし、ベリアルの背後に現れた。
sgキング・s「ギィィィィィィィィィィ!!!!」
だが、移動した先には突如デスシウム光線が現れ、そのまま直撃した。どうやらベリアルは先読みをしめデスシウム光線を発射したようだ。しかし、現実は無慈悲であった。sgキング・sには今だに傷一つ付いておらず、対してベリアルはそろそろ疲れが溜まってきた。だが、そんなベリアルに御構い無しにsgキング・sは今度は目の前に現れ、エネルギーを纏った左手の鉤爪で攻撃をした。
吹き飛ばされたベリアルが起き上がろうとしたその時、sgキング・sがベリアルの腹に大剣を突き刺した。
ベリアル「グァァァァ!!!!離せ!!」
ベリアルは全身に激痛が走り、今にも虫の息状態になった。すると、sgキング・sがトドメと言わんばかりに口にエネルギーを溜めだした。
こんな状態になったら誰もが死を覚悟するだろう。だが、ベリアルは諦めなかった。ただ一つの野望を叶える為に。
ベリアル「俺は……全宇宙……を手に入れるまで……こんな所で…死ぬ……訳には………いかねんだよ!!!!」
そして、遂に放たれると思ったその時、突如sgキング・sが動かなくなり、sgキング・sはまるで持ち上げられ様に飛び上がった。すると、何処からともなくsgキング・sに黒い光弾が直撃した。そして、sgキング・sは爆発し、跡形も無く消え去った。
その瞬間、何処からか聞き覚えのある声が聞こえた。
⁇「フハハハハハハハハハハ。私の助けが無かったら、今頃死んでいたな。」
ベリアル「この声は、お前ひょっとして、俺にギガバトルナイザーをくれたり、俺をこの宇宙に来させた奴だな!」
ベリアルは辺りを見回すが、声だけが聞こえて、他は何も無かった。
⁇「ご名答。ようやく直接話ができて、嬉しい限りだ。」
すると、ベリアル目の前に声の主が現れた。鬼の様なツノに血のような真っ赤な目。まるで嘲笑っているように並んでいるキバの様な棘。雪の様に美しい純白な体色。禍々しい姿をしているが、体色のせいもあり、何処と無く神々しさすら感じてしまう。
⁇「お初にお目にかかる。我が名は、“ゼラス”。全宇宙創造の前より存在する者だ。」
因みに、何故セブンがウルトラクリニック78にいたのかというと、劇中ではやってませんが、看護師達を口説いてる為にいたんです。口説いてる最中にBが現れ、不機嫌になったという訳です。