ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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多分タイトルでもう彼奴出る事はだいたいな方なら分かりますね。


エピソード2「現る!虚空の覇者」

ワームホールに入ったベリアルは赤い球体、ダークネスファイブは緑の球体となり赤黒い空間を走っていた。しかし、今ベリアル達は、道を阻まれていた。謎の見えない衝撃により、辛うじてベリアルは無事だが、ダークネスファイブは、今にも吹き飛ばされそうになっていた。

 

ベリアル「チッ。小賢しい。」

 

デスローグ「ゴォーーーーー!!!!」

 

そしてついに耐えれなくなったデスローグは緑の球体から元の姿に戻ってしまいそのまみワームホールの何処かに吹き飛ばされてしまった。

 

グロッケン「デスローグってあーー‼︎」

 

更に続く様にとグロッケンも元の姿に戻ってしまい、そのままワームホールの何処かに吹き飛ばされしまった。

 

スライ「申し訳ありません。陛下ーーーー‼︎」

 

ついにスライまでも耐えれなくなってしまい、元の姿に戻ってしまい、そのままワームホールの何処かに吹き飛ばされしまった。

 

ジャタール「ヌォーーーーー‼︎せめて私だけでも陛下のお側にいなくては‼︎」

 

到頭ダークネスファイブは、ジャタール一人となってしまった。ジャタールは今必死にもがいていた。自分は、ただでさえウルトラマンゼロにあっさりと負けてしまい、長い間留守になっていたのにも関わらず、ベリアルはあっさりと自分を受け入れてくれた。自分を受け入れたベリアルに自らの忠誠心で応え様としていた。

 

ジャタール「陛下!何があろうと私はあなたについて行きます!」

 

だが、現実は甘くなかった。ジャタールも徐々に元の姿に戻ってしまっていた。

 

ジャタール「なっ!」

 

ついにジャタールは、完全に元の姿に戻ってしまい、ジャタール自身も吹き飛ばされるのを覚悟した。だが、ジャタールは一向に吹き飛ばされる様子がなかった。その時ジャタールは今腕が誰かに掴まれていることに気づき、ふと顔を上げた。

 

ジャタール「陛下‼︎」

 

なんとジャタールの腕を掴んだのは、ベリアルだった。ベリアルは、赤い球体から元の姿に戻り、吹き飛ばされそうになったジャタールの腕を掴んでいたのだ。

 

ベリアル「さっさと行くぞ。」

 

するとベリアルは、ジャタールと共に赤い球体となり、ワームホールを目にも留まらぬ速さで走り、ワームホールを突き進んだ。

少しすると赤黒い空間から宇宙空間が見えてきた。

 

ベリアル「やっと出口か⁉︎」

 

そのまま突き進んだベリアルは、宇宙空間に出た。そして、ベリアルはジャタールを離し、元の姿に戻り、近くにあった小惑星の辺り一帯を吹き飛ばし、着陸した。

 

ベリアル「チッ。ようやく着いたか。」

 

ジャタール「陛下ーー‼︎」

 

そして、ジャタールも華麗に着地……は決められずに、勢いよく吹っ飛んでしまった為、そのまま小惑星の岩に頭を思っきし打つけてしまった。

 

ジャタール「痛いです。」

 

ベリアル「知るか!ドジ!」

 

そしてジャタールは、頭を抑えながら立ち上がった。

 

ジャタール「陛下。先程はありがとうございました。世話を掛けっぱなしの私ですが、この身を陛下の盾にしてでも、次こそはお役に立ってみせますって陛下?」

 

世話になりっぱなしだったジャタールは自分の想いを熱く語っていたのに、ベリアルは話を無視し、辺りを見渡していた。

 

ベリアル「何処にもいねーな。」

 

ベリアルは、謎の声の正体がワームホールを抜けた先にいるかと思っていたのだが、そこには、自分とジャタール以外、生命体の影の形も無かった。

 

ジャタール「あの陛下。」

 

ベリアル「わかってる。次から成果を上げろ!」

 

ジャタール「はっ!」

 

その時、突然何処からともなく人間の笑い声の様なものが聞こえた。

 

⁇「キャッホッホッホッホッ。」

 

しかし、よく聞いてみればその笑い声の様なものは、人間が発する様なものでなかった。

流石のベリアルもこの音を聞いて一瞬肝を冷やした。そしてその音はどんどんこちらに近づき、その音が発されている方向に二人は顔を向けた。その音の正体は、紫色に光る球体だった。

 

⁇「キャッホッホッホッホッホッ。」

 

その紫の球体は、ベリアル達がいる小惑星に着陸した。そして、紫の球体は、徐々に消えていき、その中から魔人の様な者が姿を現した。

 

⁇「キャッハッハッハッ。」

 

無機質で常に黄色く発光している頭部、全体的に刺々しいフォルムに背中にあるxと見える木の枝の様な突起物が特徴の虚空怪獣グリーザだ。

 

ベリアル「何だありゃ。」

 

ジャタール「宇宙人ではないですね。」

 

ジャタールは、怯えて震えそうな体を必死に抑えていた。グリーザを一度も見たことがないとはいえ、ここまで不気味な物を見たことがないからだ。

 

グリーザ「キャッホッホッホッホッ。」

 

だが、ベリアルは疑問に思った。一切の感情も感じれず、無機質なグリーザではあるが、よく見てみれば、飛び跳ねてはしゃいでいるなど、まるで嬉しかだっている様な動きをしていた。

 

ベリアル「どゆうことだ?彼奴の身に何かあったのか?」

 

グリーザ「キャッハッハッハッ‼︎」

 

ベリアル達がいることに気づいたグリーザ。だが、グリーザはベリアルと目が合った瞬間怯えているかの様に後ずさりをした。

 

ジャタール「彼奴、陛下を見た瞬間ビビってましたよ。陛下は何か彼奴にしたのですか⁉︎」

 

ベリアル「知らん。俺は、あんな奴今初めて見たぞ!」

 

そうこう話していたベリアル達だが、するとグリーザは、目と思われる箇所から紫色のビーム(グリーザ光線)をベリアルに目掛けて発射した。

 

ジャタール「陛下!ぐわーー‼︎」

 

自ら盾となったジャタールは、吹き飛ばされてしまった。

 

ベリアル「そっちがやんなら、こっちもやるまでだ!」

ベリアルは、ギガバトルナイザーからベリアルジェノサンダーを放った。しかし、グリーザも負けじとグリーザ光線を放ち、互いぶつかり合い、相殺した。

そして、早速ベリアルはベリアルショットを放ったが、ゼットンの声と共にグリーザが火球を次々と飛ばし、互いにまた相殺した。

 

グリーザ「キャッホッホッホッ。」

 

すると、またグリーザがゼットンの声と共に突然ベリアルの目の前に現れ、ギガバトルナイザーを弾き飛ばした。

 

ベリアル「チッ。そうきたか。」

 

グリーザ「キャッホッホッホッホッ。」

 

どうやらグリーザは、ベリアルからギガバトルナイザーを手放させれば、勝てると思ったのだろう。すかさずグリーザは、またゼットンの声と共に火球を放った。

 

グリーザ「キャッホッホッホッホッ。」

 

ベリアル「なめるな‼︎」

 

ベリアルは、瞬時にベリアルクローを生やし、火球を切り裂いた。そしてベリアルは、近くにあった別の小惑星に移動し、カラータイマーから赤い光線(以降:ベリアルレーザー)を次々と辺り一帯に放った。

 

グリーザ「キャッホッホッホッ。」

 

すかさずグリーザは、ゼットンの声と共にゼットンシャッターを展開した。そして、ベリアルレーザーによって、小惑星は大爆発し、残ってるのは、グリーザだけであった。

 

グリーザ「キャッホッホッホッ⁉︎」

 

ゼットンシャッターを解除したグリーザは、辺りを見回した。だがその時、ベリアルはグリーザに飛び掛り、小惑星に叩きつけ、仰向けとなったグリーザに馬乗りとなり、腕に闇の力を纏い、ひたすら殴りまくった。

しかし、グリーザはまたゼットンの声と共に消え、突然ベリアルの背後に現れ、ゴモラの声と共に自身の腕で超振動波をベリアルに流し込んだ。その際今度はベリアルが仰向けとなった。

 

グリーザ「キャッホッホッホッ。」

 

ベリアル「ぐわぁーーーーー‼︎」

 

ベリアルの悲痛な叫び声が宇宙中に響き渡った。そしてグリーザは、超振動波で追い打ちを掛けた。

 

グリーザ「キャッホッホッホッ。」

 

ベリアル「チッ。このやろ!」

 

しかし負けじとベリアルも今度は足に闇の力を纏い、グリーザの腹に蹴りを入れた。流石に効いたのかグリーザは蹴られた箇所をくくり、後ずさりした。その隙にベリアルは立ち上がり、デスシウム光線を発射した。しかし、グリーザは分解吸収光線(グリーザアブソープション)を使い、デスシウム光線を吸収した。

 

ベリアル「やはり、光線技は効かねーか。だったら“あれ”を使うか。」

 

するとベリアルは、デスシウム光線を放つ時と同様に右手に赤黒いエネルギーを纏い、今度は左手にも同じエネルギーを纏い、ベリアルレーザーを次々とグリーザに放ち、飛び掛った。

 

グリーザ「キャッハッハッハッ。」

 

しかし、グリーザはゼットンの声と共にゼットンシャッターを展開した。ベリアルレーザー全てゼットンシャッターの同じ箇所に命中し、そこにベリアルは赤黒いエネルギーを巨大な爪にしたベリアルクロー(以降:デスシウムクロー)でゼットンシャッターを切り裂き、粉々にした。

 

グリーザ「ヒャッハッハッハッ‼︎」

 

そして、ベリアルは左手で手刀を構え、グリーザの胸のコアに手刀を突き刺した。

 

グリーザ「ヒャッホッホッホッ。」

 

グリーザは壊れたコアから虹色の色の光を放出し、苦しみだした。しかしベリアルは容赦なくデスシウム光線を放った。

 

グリーザ「ヒャッハッハッハッ‼︎」

 

デスシウム光線を受けたグリーザは、そのまま耐え切れず、そのまま吹き飛ばされ、小惑星を次々と貫通し、今までよりも大きな小惑星に叩きつられ、そのまま小惑星ごと爆発した。

 

ベリアル「はあはあ。終わったか?」

 

ジャタール「陛下ーーーー‼︎」

 

声がした方を向くとジャタールがギガバトルナイザーを持ち、こちらに来た。

 

ジャタール「あの化け物は一体どうなったのですか⁉︎」

 

ベリアル「さーな。まだ分からん。」

 

グリーザ「キャッホッホッホッ。」

 

振り向くとその場にはまだグリーザがいた。だが、さっきまでの戦いで疲れたのかフラフラしている。

 

ジャタール「ヒョホホホホホホホ。どうやらもう勝負あった様ですね。」

 

ベリアル「その様だな。」

 

そしてベリアルはジャタールが持っていたギガバトルナイザーを取り上げて、トドメを刺す為にギガバトルナイザーをグリーザに向けた。

 

グリーザ「キャッハッハッハッ。」

 

するとグリーザは、赤色の光に包まれ、ギガバトルナイザーの中に入った。

 

ベリアル「何ッ‼︎」

 

ジャタール「陛下。いつの間にかそのギガバトルナイザーをパワーアップなされたのですか⁉︎」

 

今ベリアルが持っているギガバトルナイザーは、ベリアル達が自分達の持っているテクノロジーを使い、作ったいえばクローンだ。オリジナルとは違い怪獣を操るましてや封印できない筈だが。

疑問に思っていたベリアルに、あの声がまた脳裏に響き渡った。

 

⁇「気に入ったか?ベリアルよ。」

 

ベリアル「チッ。やっと来たか!」

 

⁇「まあまあ、そう怒るな。せっかく“それ”をパワーアップさせてやったのだからな。」

 

ベリアル「やはりお前だったのか!」

 

⁇「驚いたか?私の手にかかればそんな物の性能を上げるくらい、造作もないわ。」

 

ベリアル「だが、何故俺にここまでしくれるんだ?そのまま持っていけば良かったのによ。」

 

⁇「それは私には邪魔でしかない。だから返してやっただけだ。」

 

ベリアルは、改めて謎の声の正体が気になった。ギガバトルナイザーはあのウルトラマンキングでも壊せない代物だ。クローンとはいえそんな物をパワーアップさせ、やすやすとベリアル返す辺り、本当に邪魔でしかない様だ。

だが、問題はそこではない。ギガバトルナイザーが邪魔ということは、ギガバトルナイザーを使うベリアルよりも強いということだ。

 

ベリアル「ところで、何時になったらお前に直接会えんだ?」

 

⁇「残念なことに今はまだ会えん。今から“それ”が示す場所へ行け。続きは着いてから話そう。」

 

謎の声が言い終わると同時にギガバトルナイザーが赤黒く光り出すと、その光はそのまま一直線に走っていった

 

ベリアル「どうやらこれを辿れってことか。行くぞ。」

 

ジャタール「ハッ‼︎」

 

彼らは、それぞれまた球体となり、光が差す方向に飛んで行った。するとベリアル達が先程までいた小惑星に突如禍々しい赤いオーラが発生し、オーラは螺旋状に集まり、やがてそれは形を成し、なんとあのレイブラッド星人が姿を現した。

 

レイブラッド星人「フッハハハハハハハ。」

 

レイブラッド星人はベリアル達が行った方向を見ると不敵な笑みを浮かた。

 

ジャタール「陛下!どうやら彼処の様です。」

 

先程から暫くの間飛び続けて、ようやく着いたようだ。

 

ベリアル「あの星か?見たところウルトラ戦士共とは、何かと縁がある地球に似てるが、どうなんだジャタール。」

 

ジャタール「私も話を聞いた事があるだけで実際に見たことはないです。ですが、話に聞く限りだとよく似ております。」

 

ベリアル「まあ良い。この目で確かめれば良いだけだ。着陸するぞ!」

 

ジャタール「ハッ‼︎」

 

大気圏を突入し、ベリアル達は地球によく似た星に間も無く着陸しようとしていた。だが、この星で自分達の人生が大きく変わる事になるとは彼らはまだ知る由もなかった。

 

 

 

 




何故グリーザが最初からエックス本編での最終形態なのかは後に明らかになります。後表現が下手くそですがご了承ください。

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