ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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前置きに言いますと、今回決着つけようとしたのですが、色々あって今回は決着つきません。誠に申し訳ありません。


エピソード16「絶望ーヤプール」

 

ベリアル「ここからが本番だ。」

 

 彼がそう告げるとジャタール達はデルタの横を通り過ぎダークキラーザウルス(以降:DKザウルス)の元へと向かう。その場に残ったデルタとベリアルは睨み合う。

 

 デルタ「…そんな物を持ったところで、俺には勝てん。」

 

 デルタは破壊光線をベリアルに向けて発射。ベリアルはデルタの元へ跳び間合いを詰めながら、ギガバトルナイザーを回転させ光線を掻き消す。そしてベリアルはデルタにギガバトルナイザーを押し当て電流を流し込んだ。

 

 デルタ「…おのれ。」

 

 苦しみながらもデルタはベリアルを剛腕で殴り体勢を崩させる。その隙をデルタが見逃すはずも無く、宙を横一直線になぞり複数の光弾(以降:キラークラスター・デルタ)を並べるとそれらを一斉に放った。

 

 だがベリアルはすぐに体勢を立て直し、デスシウムクローで搔き消す。

 

ベリアル「どうした?お前の力はこんなものか?」

 

デルタ「思い上がるな!」

 

 デルタは背中のデススラッガーを全て飛ばす。ベリアルはギガバトルナイザーで全て弾く。次にデルタは破壊光線を放つのだが、なんとデルタは破壊光線をベリアルがいる所とは全く別の方向へと放った。

 

 ベリアル「バカめ。何処を狙っている。」

 

 彼はデルタを嘲笑う。しかしデルタはなんと破壊光線をデススラッガーで反射させていたのだ。いち早くそれに気づいたベリアルはその場から飛んで躱し、そのまま上空へと向かった。デルタもベリアルを追う。

 

 

 

 一方、ジャタール達もDKザウルスとの死闘を繰り広げていた。

 

 ミヤ達の円盤とグリーザは一斉にレーザーシュートとグリーザダークライトニングをを放つ。しかしDKザウルスにはまるで効いていない。DKザウルスはダークフィラーショックでミヤ達の円盤を撃ち墜とそうとする。

 

 しかし、その攻撃はマガオロチのマガ迅雷により相殺されてしまう。

 

  カルルルウォイイイインンン

 

 咆哮で威嚇をしてマガ迅雷を再び放つ。ミヤ達の円盤はマガ迅雷に当たりそうになったが間一髪で避けた。

 

 ミヤ「やっぱり、私達を助ける気は無い様ですね。」

 

 彼女は苦笑しそう呟いた。それにマリナは同意した。

 

 

 ジャタールはDKザウルスの顔へと向かう。

 

  グゴガォォォォォォォォン

 

 彼はダークキラーザウルスの威嚇に圧倒されそうになるが、それを堪えてヒッポリトクラッシャーを浴びせる。ダメージを負わせるが決定打には至らず。鬱陶しいと感じたDKザウルスは触手でジャタールを捕え、自身の目の前に移動させ彼を睨む。

 

  ジャタール「離せ!離すんだ!」

 

 彼は必死にもがくが触手は固定された様にビクともせず、目からダークキラーアイレイを発射しようとするが、偶然にもマガオロチのマガ迅雷により軌道が逸れてしまう。ダークキラーアイレイは宇宙へと向かい別の星に直撃するとその星は塵と化した。

 

 マベル「ジャタールさん、今助けるぜ!」

 

 彼はその場から跳び上がり触手の元まで辿り着くとビームサーベルで触手を斬りジャタールを救出する。彼もマベルを受け止めその場から一旦距離を置いた。

 

  ジャタール「なんて奴だ。我々の攻撃がどれも決定打になっていない。」

 

 ダズ「今のところ精々マガオロチの攻撃が少し効いてる程じゃぞ。」

 

  マベル「あの触手なんて斬っても斬っても生えてきやがる。」

 

 今の様子をモニターで見ているザンドリアス達は懸念を抱いた目で見詰めていた。すると突然ザンドリアスは頭痛がすると脳裏に前に見た夢の光景が浮かんだ。

 

改造ベムスター「ザンドリアスちゃん?どうしたの?」

 

彼女はザンドリアスを心配し側による。

 

 

 

 〜アルカディアスペース 宇宙空間〜

 

  一方、タロウからの連絡を受け、ベリAKと通常の姿になっているこの宇宙のウルトラマンいやウルトラウーマンゼロは惑星アルカディアに向かっていた。

 

  ベリAK「ゼロ。もう時期着くぞ。用意は出来てるか?」

 

  ゼロ「ああ。準備は万端だ。」

 

  彼女はベリAKにサムズをアップ向けた。

 

 

 

  アタイはようやくこのライザーを手に入れたことにより、ケンの爺さんの同期であるベリアルにすら渡り合えた。この力を使って今度こそアタイは今度こそ認めてもらうんだ。親父の娘であることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  暗雲の中でベリアルとデルタは火花を散らし激しく激突していた。

 

  デルタはキラークラスター・デルタを無数に発射。ベリアルはギガバトルナイザーの先端に金色の光に纏わせそれを回転させクラスターを搔き消しそのままデルタとの間合いを詰め、ギガバトルナイザーを振るいベリアルデスサイズを放ち、デルタを切り裂いた。

 

  デルタ「………やはり俺は…何も守れはしないのか。」

 

  デルタはダークキラーの姿に戻るとそのまま地上へと落下していった。その時の彼の目は憎悪を抱いた真紅の瞳の色は消えた。

 

 

 

ダークキラーザウルスはマガオロチにダークフィラーショックを直撃させ四散爆発。マガオロチは光の粒子となりカプセルへと戻った。ミヤはこの状況に顔を青ざめた。

 

  グゴガォォォォォォォォォォン

 

  勝利の雄叫びを上げ、6本足で地を揺らしながら歩行する。ジャタール達は身構えた。しかし、上空からダークキラーザウルスの顔面に赤黒い稲妻が直撃する。すると、上空からベリアルもジャタール達の前へと降り立つ。

 

  ベリアル「あいつは片付けた。後はあのデカブツだけだ。」

 

  そう言うと彼はダークキラーザウルスに飛び掛かる。だが、突如上空から一つの光線がベリアルに直撃し彼は後退した。また攻撃を遮られたことに腹を立てた彼は怒鳴り声を上げた。

 

  ベリアル「次々からへと、今度は何処のどいつだ!?」

 

  その時、空から赤い球体とエメラルド色の球体が降り立った。やがて球体は消えるとそれぞれの球体からベリAKとゼロが姿を現したのだ。

 

  ベリAK「やはり居たか。黒い俺。」

 

  彼はほくそ笑みベリアルを見つめた。ベリアルも嫌悪感を露わにし軽く舌打ちをした。

 

  巨大ヤプール「何故お前達が此処に!?俺は応援なぞ頼んではいないぞ!!!!」

 

  ベリAK「安心しな。俺とこいつは手柄なんざ要らねえよ。ただ実力を試したいだけなんだ。だから、手柄は全部お前のものだ。」

 

  彼の発言にヤプールは態度をコロリと変えた。

 

  巨大ヤプール「そうか。では、頼んだぞ。」

 

  ヤプールがそう言うとDKザウルスは後ろへと下がる。

 

  ベリAK「いくぞゼロ。俺達の力を知らしめてやろうじゃねえか。」

 

  ゼロは何度も声を掛けられても反応しなかった。ベリAKはゼロが何かを見つめていることに気づき彼女の目線の先を見ると彼女はベリアルを見て固まっている事に気づいた。

 

  ゼロ「あ……ああ」

 

  ベリAK「もしかしてあの野郎に怖気付いたのか?なら安心しr」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ゼロ「ベリアル様だぁぁ♡♡♡♡♡///////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ベリAK「ハッ??????」

 

目にハートを浮かべ顔を赤らめている彼女の言い放った事に動揺したベリAKは間抜けな声を上げた。

 

  ジャタール「陛下!!よく見てみれば我らが憎っくきウルトラマンゼロが居ますよ。」

 

  先程からベリAKに気を取られていたため、ようやくゼロがいることに気づくとベリアルはニヤリと笑いゼロに歩み寄る。

 

  ベリアル「よお、会いたかったぞぉ。ゼロ。俺は“お前に会えて嬉しいぜぇ”。」

 

  ゼロ「えっ!?…(トゥンク)……会えて嬉しい!?!?!?///////」

 

  そう言われるとゼロは顔から湯気が出るほど顔を赤くした。ベリアルはゼロの様子を見て疑問に思う。

 

  ゼロ「ア、ア……アタイも会いたかった。……ベリアル様ァァ♡♡♡♡/////」

 

  また目にハートを浮かべ叫んだゼロはベリアルに飛び付き力一杯抱き締め、頭をスリスリとベリアルの胸筋に押し当てる。ベリアルもゼロの言葉に呆然と立ち尽くしまい、何も出来ずにいた。

  そしてそれはベリアルだけでなく、この場にいる全員も呆然とし、暫し沈黙が続いた。

 

 

 

 

 

 

  一方、ザンドリアス達は戦場となっている都市の中をビルの物陰に隠れて低空飛行で飛んでいた。

 

  改造ベムスター「ザンドリアスちゃん!悔しいけど、私達が行っても足手まといになるだけだよ。早く基地に戻ろうよ!」

 

  彼女はザンドリアスを止めようと必死に声をかける。しかし、彼女は猛スピードで何処かへと行ってしまい見失ってしまう。

 

  先程モニターでベリアルがダークキラーを倒したと聞いた瞬間にザンドリアスは顔を青ざめ、急に駆け出したのだ。因みに改造ベムスターはザンドリアスを連れ戻そうと追いかけているのだ。

 

  ザンドリアスは辺りを見回しているとビルを下敷きに倒れているダークキラーを見つけると、その場に降り立ち彼の側に寄り添った。

 

  ザンドリアス「大丈夫?キラーさん。」

 

  彼女のまるで子を心配する母の様な母性を感じる声に反応するかのように、ダークキラーは瞳を光らせ弱々しい声で返事をした。

 

  ダークキラー「…何だ?…負けた俺を…笑いにでも来たのか。」

 

  ザンドリアス「違うよ。ただ、確かめたい事があるの。」

 

  ダークキラー「何だ?」

 

  ザンドリアス「あなたは本当にあのヤプールの手下なの?

 私達を守るって言ったのも嘘だったの。」

 

  返ってくる返事が質問した事と一致していた時の事を考えると、彼女は怖くて震えてしまう。

 

  ダークキラー「…信じては…もらえんだろうが。……俺は…お前達を本気で……守ろうとは思っていた。」

 

  彼の回答にザンドリアスは顔に喜色を浮かべた。しかしダークキラーは彼女とは対照的にそっけない態度を取っていた。

 

  ダークキラー「……だが…結局俺は…いいように利用されただけだった。…まあ、それもそうだな。………“たった一体の怪獣ですら………守れなかった”この俺が………誰かを守るわけがなかったんだ。」

 

  ザンドリアスはダークキラーのある言葉が気になり、彼女は彼に質問した。

 

  ザンドリアス「その怪獣って、誰なの?」

 

  ダークキラー「お前が…それを知ったところで何になる?……まあ、…いいだろう。……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ベリアル「………って、お前何言ってんだ!?!?」

 

  ゼロ「あんな事言っといて今更照れるなよぉ。ベリアル様はかわいい一面もあるんだなぁ♡」

 

  ベリアル「だから、お前本当にどうしたんd…ん?」

 

彼はある事に気付いた。グリーザ程ではないが、胸に女性特有の大きな胸が当たってることに気づいた。そして彼は察した。このゼロはベリアルが知ってるゼロでないことを理解した。

 

  ベリアル「サッサと離れろ!さっきのは人違いで言っただけだ!!!それにテメェの顔なんざ二度と見たくねえ!!!!」

 

  ゼロ「え………」

 

  テメェの顔なんざ二度と見たくねえ テメェの顔なんざ二度と見たくねえ テメェの顔なんざ二度と見たくねえ

 

 彼女の脳内にベリアルの言葉が何度も木霊した。ショックのあまりその場に四つん這いに倒れると、目から光の粒子を涙のように流した。

 

  ゼロ「そりゃ、アタイらは敵同士だし、ベリアル様が人違いで言っちまった事を、アタイも勘違いして馴れ馴れしくしちまったのが、悪いとは分かってるけどよ………あんな言い方はあんまりじゃねえか。」

 

  彼女はそのまま泣きじゃくってしまう。そんなゼロにマリナ達は同情してしまった。

 

  ミヤ「陛下、今の断り方は酷いですよ!!!」

 

 

ベリアル「ハッ?」

 

 

  マリナ「敵とはいえ、女の子を泣かせるなんて、あんたやっぱ最低ね。」

 

ベリアル「ハッ!?」

 

 

エスナ「今すぐにでも、謝った方がいい思いますよ。」

 

  アロア「いくらダーリンでも、今の許せない!速く謝って!」

 

  ジャタール「と、取り敢えず、サッサと、謝りましょう。」

 

 

 

 

 

ベリアル「ハッ!?!?!?!?」

 

  マベル「陛下、今のは流石に酷いぜ!最低だ!」

 

  ダズ「最低じゃな。」

 

  ベリAK「最低だな。」

 

  グリーザ「最低?」

 

  巨大ヤプール「最低だ!!!」

 

  ベリアル「五月蝿えんだよ!!敵に謝れとかお前らお人好しか!!!つーか、ヤプール!!!貴様だけには一番言われたくねえ!!!!」

 

  ベリAK「ゼロのためにも、お前を倒す!」

 

  ベリAKは掛け声を上げ、ライトクローを生やし切り掛かるがギガバトルナイザーで脇腹を殴られ、その隙に腹にヤクザキックの重い一撃を喰らい、吹き飛ばされてしまう。

 

 しかし、ベリAKは空中で急停止し、ライトギロチンを無数に発射。 ベリアルはギガバトルナイザーを回転させ、ライトギロチンを搔き消した。そしてベリアルはギガバトルナイザーを肩に乗せ右手をくいくいと振るい、ベリAKを挑発する。ベリAKは彼の行動に軽く舌打ちした。

 

  一方、ゼロは泣きじゃくっているところをエスナ達に慰められていた。

 

  ミヤ「大丈夫ですよ。その、えーと、こんな状況ですから、陛下もピリピリしているだけですよ。」

 

  エスナ「きっとチャンスはあるぞ。」

 

  ゼロ「う、うう、……ありがとよ。」

 

  ゼロは彼女達からの言葉に癒され元気を取り戻す。だが、その時に自分が何のためにこの星に来た事を思い出し、涙をぬぐい、彼女達を振り払った。

 

  ゼロ「ドケ!気安くアタイに話しかけんじゃねえ!」

 

 彼女はベリアル達の頭上よりも高く跳び上がり、ウルトラゼロキックを仕掛ける。しかし、ベリアルはそれをなんと片手で受け止めると、そのまま投げ飛ばされてしまう。

 

  ベリAK「大丈夫なのか?ゼロ。」

 

  ゼロ「ああ、おかげさまでな。」

 

  ベリAK「そうか。それじゃあ、行くとするか。」

 

ベリAKは腕を十字に、ゼロはゼロスラッガーをカラータイマーに装着しエネルギーを溜め、それぞれRスペシウムとゼロツインシュートを放った。ベリアルはギガバトルナイザーからデスシウムジェノサンダー(以降:DZサンダー)で迎え撃つ。

 

ゼロ達は気合いの掛け声を上げる。しかし、次第にベリアルが押していき、彼等は苦悶の表情を浮かべながらも声を上げ続けた。

 

巨大ヤプール「このままでは奴等が負けてしまう。それなら……」

 

ヤプールの目から閃光が走ると、ゼロ達の両脇の光景がそれぞれ二つずつ割れ、4人の宇宙人達が現れた。

 

ゼロの隣には、赤い四つ目が特徴の青い宇宙人、その隣には角と牙と背びれが赤い結晶の様な物になってるのが特徴の怪獣、ベリAKの隣には、黄土色の五角形の様な肉体と頭部にある赤い発光体と尻尾の生えている宇宙人、本来は地球人と変わらない大きさなのだが何故か三者と同じ大きさになっている細身で機械の様な体と畳まれている蝙蝠の様な翼が特徴の宇宙人達が並び立った。

 

ベリアル「ダークゴーネ!ザウラー!アイアロン!グラシエ!」

 

ジャタール「なんと!という事は、あの三方が旧ベリアル軍の幹部なのですか。それにグラシエまで。」

 

ジャタールはベリアルが言い放った発言に目を見開いた。すると、ダークゴーネ達は苦しみながらも喋り出した。

 

ダークゴーネ「カイザーベリアル陛下、申し訳ありません。」

 

ザウラー「グルルルルル。ヤプール、必ズ殺シテヤル!!!」

 

アイアロン「ブルアアアアアア!陛下ぁぁ!面目ありません!」

 

グラシエ「陛下、我々の事は気にせずにご自分の目的を果たして下さい!」

 

ベリアルは憤怒の形相でヤプールを睨み付けた。その様子にヤプールは高笑いを上げ、残酷な命令を下す。

 

巨大ヤプール「さあ、ベリアルを殺せ!」

 

彼等は心を激しくを痛める。だが、それとは裏腹に無情にも体が勝手に攻撃体制に入ってしまう。

 

ダークゴーネは胸の発光体から赤い破壊光線ゴーネビーム、ザウラーは口から熱線、アイアロンは赤い発光体から衝撃波アイアロンソニック、グラシエは剣を取り出し斬撃、それぞれの得意技が放たれ、ベリAK達と共にBZサンダーを押し返す。

 

咄嗟に彼はギガバトルナイザーで防ぐが、そこにダークキラーザウルスがダークキラーアイレイでギガバトルナイザーを吹き飛ばされ、彼は集中砲火を受けてしまう。

 

ベリアル「ぐうわぁぁぁぁぁ!!!!!

 

彼の絶叫が辺りに木霊する。ジャタール達は助けに向かおうとするが、ダークキラーザウルスの触手に捕らえられてしまう。

 

巨大ヤプール「どうした?お前らはベリアルに見物しておけ言われたんだ。女達は兎も角、ヒッポリト星人にグリーザは主人の言いつけはちゃんと守らないといかんなあ。ヌハハハハハ。」

 

奴はジャタール達を嘲笑った。

 

 

 

 

 

一方、ザンドリアスはダークキラーからある事を聞き出していた。

 

ダークキラー「……俺は…かつて…ウルトラ戦士達と戦いに負けま後…気づけば…見知らぬ星に居た。その当時、俺は……自分が…何者であった事を忘れ、目に入る物……全てに恐怖した。………そんな俺に、優しく……接してくれた奴がいた。

そいつこそが…俺が初めて守りたい思った相手……お前と同じ種族の“ザンドリアス”だ。」

ザンドリアス「私と同じ種族。」

 

彼女はダークキラーの話に怪訝な顔をした。

 

ダークキラー「……そんなある日…ヤプールが現れ……俺が今まで……何をしてきたかを……何者であるかを…告げられた。けど、それでも……あいつは俺の事を受け入れてくれたんだ。」

 

ザンドリアスは彼の話を聞いてある事を思い出した。

 

ザンドリアス「(確か前にママが、「私はある人に助けてもらったんたのよ。そのおかげで今のあなたがいるんだよ。」って言っていたことがあったけ。)」

 

ダークキラー「…その後…ヤプールの奴は…再び俺と共に……ウルトラ戦士達への復讐を…果たそうと誘った来た。……当然、俺は…そんなものには…興味が無くなった事を言った途端に…あいつはザンドリアスを殺そうとした。……俺は…あいつを守るために戦った…だが……ヤプールは倒せたが…あいつを守ることは出来なかった。」

 

彼はそう言い切るとまた瞳の輝きが消えてしまった。

 

ザンドリアス「……しっかりして!!!!あなたなら、きっとできる。」

 

彼女に掛けられた言葉に驚愕した。

 

ダークキラー「何故、その言葉を」

 

ザンドリアス「ママから嫌ってほど聞かされたからね。」

 

ダークキラー「お前の母親……!?!?まさか、お前はあいつの子なのか!?!?」

 

ザンドリアス「うん。あなたが“守った”ザンドリアスは、私のママだよ。小さい頃、旅をしてる時によく聞かれたんだ。昔悪い事をしていた人から守ってもらったって。」

 

ダークキラー「(ザンドリアス。お前はあの爆発から生き延びていたのか。)」

 

ザンドリアス「その時、聞いた話ではママはあなたが起こした爆発でこの宇宙に飛ばされただけで済んだの。」

 

そう言うと彼女は彼の頰に寄り添う。

 

ザンドリアス「やっぱり、キラーさんは強いんだね。あなたがママを守ってくれたおかげで、私はこうして生きている。本当にありがとう。」

彼女は満面の笑みで感謝の言葉を告げた。すると、ダークキラーの瞳は憎しみ燃え上がる血の様な赤色から優しさと何処か悲しさを青色へと変色した。

 

ダークキラー「俺は恨みで生まれた存在。だから、俺は恨みを晴らす事が、自分の使命と言い聞かせて戦った。だが、こんな俺でも…大切な存在を守ることができた。

俺はこんなにも気分が晴れたのは初めてだ。

俺の方こそありがとう。ところで、お前の母は何処にいるんだ?」

 

彼女は彼から質問を受け、顔を曇らせた。

 

ザンドリアス「それが…」

 

 

 

一方、ベリアルはダークゴーネ達の集中砲火にカラータイマーを鳴らし苦しんでいた。

 

巨大ヤプール「さて、そろそろ終わりにしてやろう。ダークキラーザウルスよ。ベリアルに止めを刺せ!!!!!」

 

ヤプールに命令を下されたダークキラーザウルスは、6本足のある下半身の目の様な部分に膨大なエネルギー溜めると、ヤプールは不敵な笑みを浮かべた。

 

巨大ヤプール「お前は我々の脅威。永久に復活できぬよう消し去ってやろう!!!」

 

ヤプールの叫びに反応し、ダークキラーザウルスは自身の究極必殺光線【ザウルス・ダーク・フルバースト】を放出した。

 

そこに触手をブロンズ化させたことにより抜け出したジャタールが猛スピードで触手を避けながらベリアルの元へと向かう。

 

ダークキラーザウルスの光線がすぐそばに来たのを見たベリAK達は攻撃をやめてその場から離れる。ベリアルもボロボロになった体を奮い立たせ回避しようとするがもう間に合わない。

 

だがしかし、ベリアルは突然誰かに突き飛ばされた。それはジャタールであった。

 

ジャタール「あなたにお仕え出来た事を、誇りに思います。」

 

彼は感謝の言葉をベリアルに伝える。そして、彼は光の中に消えていった。 光線はなんとこの星を飛び出し、別の銀河系に降り注ぐと跡形も無く消え去った。

 

グリーザ達「ジャタール!!!!!」

 

ジャタールの死にショックであのグリーザですら叫んだ。

ベリアルも唖然とし、攻撃により出来たクレーターを凝視した。

 

巨大ヤプール「おのれ!あんな虫ケラごと如きが邪魔をしよって!!!!!まあ、よい。お前達もあの虫ケラ同様に消し去ってやろう。」

 

奴は高笑いを響かせる。笑い声を聞いたベリアル達は憤怒の形相で睨みつける。すると、グリーザが普段からは全く想像出来ないドスの効いた声で喋り出した。

グリーザ「よくも、よくも……ジャタールの事をバカにしやがって。私は……お前を許さない。」

 

次の瞬間、彼女の瞳が燃え上がる憎しみの様な赤色に染まり、全身が光り出した。

 

 

 

 




ゼラス「次回予告!!!!!
ジャなんとかのまさかの死。そしてグリちゃんにいったい何が起きたのか?次回こそ決着が着くのか!!少しだけ、期待して上げてね。」

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