ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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今更ですがジードが終わって寂しい。





































ネタバレ注意

ベリアル陛下からレイブラッド抜けたけど、正直いつか平然と蘇りそうで怖い。.ダークネスファイブの方々戦死してしまったのかな。ツイッターでも言ったけど、そうだったら物凄く悲しい。




エピソード15「一つとなる意思」

ゴモラは誰もいない都市部の中を一人で歩いた。すると、彼女は周りを見回し本当に誰もいないのを確認するとひざまづいた。

 

ゴモラ「ご報告があります。ヤプール様。」

 

突然目の前がガラスの様に割れその中には、肩に無数の棘を生やし右手が鎌状になっているカニと閻魔大王を合わせた様な姿をしている【異次元超人巨大ヤプール】(巨大といっても今のゴモラのサイズに合わせてか人間大の大きさ)が居た。

 

巨大ヤプール「早速聞かせてもらおうか。」

 

ゴモラ?「ハッ。現状は一部を除いて全員記憶の塗り替えは完了しており、戻っている様子は見られません。」

 

巨大ヤプール「やはりな。この宇宙のエースとタロウから授かった改造した【宇宙化け猫】を使った作戦は上手くいったな。」

 

ゴモラ?「ええ。奴らは完全にベリアルがゼットンとエレキングを殺したと信じ込んでます。そして更には、あのダークキラーでさえ自分はこの星の守護神と思い込んでいます。」

 

巨大ヤプール「そうか。しかしあのデストロイクリスタルをエネルギー源にしてデストロイ怪獣を作っている様だが、本来あれは並みの怪獣そして我が超獣ですらエネルギー源にしたら肉体が朽ちてしまう代物な筈だ。それを朽ちること無く兵器として完成させる辺り奴等は恐ろしいものだ。」

 

ゴモラ?「まったくです。」

 

巨大ヤプール「では、引き続き奴等の監視は任せたぞ。“バキシム”。」

 

バキシム「御意。」

 

そして割れたガラスの破片が集まり巨大ヤプールと異次元空間は姿を消した。

 

 

 

 

 

一方、とある辺境の惑星である者達が闘っていた。

 

??「クアトロスラッガー。」

 

四つの光の刃がベリAKに直撃し彼はダメージを受ける。

 

ベリAK「やるな。なら、これでどうだ!!」

 

そう言うと彼はライトギロチンを降り注ぐ雨の様に無数に発射。

 

⁇「ワイドビヨンドショット!!!」

 

金色の破壊光線がライトギロチンを全て爆発させ搔き消す。

 

⁇「さあ、次はどうくる!」

 

爆煙が晴れるとその場にベリAKはいなかった。

 

ベリAK「背中がガラ空きだぞ!」

 

なんと彼は地中からライトクローを生やした状態で??の背後から現れるとライトクローで切り掛かったが……

 

??「甘い!」

 

そう言うと銀をベースに青紫のラインがある体、頭に四つのスラッガーと三つのビームランプを持ち、両肩には槍の様なアーマーを装着している“ゼロビヨンド”は懐からゼロツインソードを出しベリAKの腹を切り裂いた。

 

ベリAK「カハッ。」

 

彼は傷口を押さえ地に膝をついた。そして懐から薬品を取り出すと傷口に塗り傷を癒した。

 

ベリAK「今回は俺の完敗だ。特訓に付き合ってくれてありがとよ。」

 

ゼロビヨンド「あんたも中々の強さだった。アタイからも礼を言わせてもらうよ。」

 

両者は固い握手を交わした。

 

ベリAK「さて、光の国にそろそろ戻るとするか。」

 

彼らはこの星から去ろうとすると、突然タロウがテレパシーを送った。

 

タロウ「(ベリアルさん、至急惑星アルカディアに行ってもらえませんか。)」

 

ベリAK「(ホオ、何故また?)」

 

タロウ「(今の奴等では何も出来ないでしょうが。念には念を入れようと思いまして。)」

 

ベリAK「(了解した。)」

 

タロウ「(ありがとうございます。)」

 

ベリAK「ゼロ。」

 

ゼロ「今の話は全部聞いていた。早速行こうぜ。惑星アルカディアに。」

 

 

 

 

惑星アルカディア 基地内

 

ザンドリアス「な、な、何をしてるの////////」

 

彼女は目覚めたら自分を抱き締めてるダークキラーに動揺した。

 

ダークキラー「何故だか私にも分からぬのだが、お前の事は放って置けなくてな。だからこうやってお前と離れないようにしてるんだ。」

 

ザンドリアス「いい、いいいから早く離れて!////////」

 

そう言われるとダークキラーはザンドリアスを離しベッドから降りた。そして彼女も顔を真っ赤にしたままベッドから降りようとすると、ダークキラーはなんと彼女をお姫様抱っこで持ち上げたのだ。

 

ダークキラー「では、食堂に行くぞ。」

 

ザンドリアスは湯気が出るほど顔を真っ赤にした。

 

ザンドリアス「この分からずやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!。」

 

彼女の叫び声が基地全体へと木霊した。

 

 

 

〜食堂〜

 

アロア「まあーまあ、キラーちゃんだって〜反省してるだろうし〜許してあげよ〜よ。」

 

ザンドリアスは先程ダークキラーにされた事に腹を立てそっぽを向いていた。

 

ザンドリアス「だって!あの場で降ろしてくれればまだ良かったのに。「遠慮するな」なんて事言ってそのままここに来たのですよ!本当に恥ずかしかったんですから!!!」

 

ダークキラー「いったい、何がいけないんだ?」

 

ザンドリアス「ほら見て下さい!反省の色なんて何処にも無いじゃないですか!」

 

アロアはその様子に苦笑いをした。

 

ベリアル「(まったく、少しはこっちに身にもなって欲しいもんだ。)」

 

自分が会話の輪に入れないのに彼イライラしだした。その時…突然いつかの時のように周りの時が止まり、気がつくとベリアルは元の姿の状態で森に立ち尽くしていた。すると、何処からか聞き覚えのある声が響き渡った。

 

 

「ピンポンパンポーン。緊急速報です。只今から落ちてくるギガバトにご注意下さい。」

 

そして頭上から降りてくる何かに気がつくと彼はそれを片手で掴んだ。

 

ベリアル「これはギガバトルナイザーじゃねえか。」

 

パチパチパチパチ

 

拍手の音が鳴り響くとスゥーと現れたのはゼラスだった。

 

ゼラス「ナイスキャッチ!あ、どもお久〜。」

 

ベリアル「めんどくせえ奴だな。用件を言え。」

 

ゼラス「つれないな〜。まあお望みならさっさと言うよ。いやね、最近ベリちゃんもギガバト無しで頑張ってるからそろそろそれ返そうかなっと思ってね。」

 

ベリアル「だがタダでは返さん、だろ。」

 

ゼラス「流石ベリちゃん察しが良いねえ。勿論それだけじゃないよ。一回ギガバト持ったベリちゃんの実力が知りたくてねえ。だから今から私と戦ってちょっとでも傷を付けれたらそれを返して上げるよ。後、サービスでご褒美もあげちゃうよ。」

 

ベリアル「そうか。なら容赦はせん!」

 

彼は間合いを詰めゼラスをギガバトルナイザーで殴りまくる。しかしゼラスは何事も無かったかのように立ち尽くしており、ベリアルは舌打ちをした。

 

ベリアル「一筋縄ではいかねえか。ならこれでどうだ。」

 

彼はデスシウムクローを生じゼラスにその爪で連続攻撃を喰らわせ、後ろへ跳び間合いを開けると、ベリアルの腕からギガバトルナイザーに赤黒いイナズマが迸ると、ギガバトルナイザーの先端をゼラスに向けると赤黒いイナズマ(以降:デスシウムジェノサンダー)を放った。

 

その余波で木々は薙ぎ倒され、ゼラスの周りは巨大なドーム状の爆発が生じた。それに巻き込まれないようにとベリアルは更に後ろへと飛んた。

 

ゼラス「君の攻撃はこれで終わりかい?」

 

爆炎が晴れるとそこにはクレーターが生じているにも関わらず、一切のダメージを受けていないゼラスがいた。

 

ゼラス「じゃあ……今度は私の番だ。」

 

今の声はいつもの軽い口調とはかけ離れており凄まじい威圧感があった。その様子に彼は呆然とし気づいた頃にはゼラスの重たい拳が腹にめり込む。

 

ベリアルはあまりの衝撃に口から血反吐を吐いた。そして彼はいくつもの木々を潰しながら倒れてしまう。

 

ベリアル「……まだ……だ。」

 

彼はフラフラの状態で立ち上がり腹を押さえながら武器を手に取ろうしたが、なんと先程の一撃だけでギガバトルナイザーごと折られて吹き飛ばされた事を知り絶句した。

 

だがそれでも彼は折れたギガバトルナイザーを杖代わりにして立ち上がろうとするが、そこで力尽きてしまい倒れてしまう。

 

ゼラス「あらぁちょっとやりぎたかな。まあそれでも凄いよ。試験は合格だ。まさか、こんな所に傷を付けられるとは。」

 

彼の三つの目に0.1センチの傷が出来た自分の指が映っていた。

 

 

 

 

 

 

惑星アルカディア 基地内 廊下

 

また景色がガラスの様に割れると空間の中に巨大ヤプールが叫んだ。

 

巨大ヤプール「今こそ実行する時だ。」

 

ヤプールの声に反応するかのように空が暗くなり突然大地が揺れた。

都市部の中央に地割れが発生。そして地の底uキラーザウルスが姿を見せた。しかし、なんと下半身が六本足にクワガタの様な顎がある生物に変化になっていた。この姿は奴が強化されたuキラーザウルス・ネオだ

 

ガオォォォォンンンン

uキラーザウルス・ネオは凄まじい咆哮を上げ、触手から破壊光線フィラーショック、目からキラーアイレイ、無数の生体ミサイルキラー・ウォーヘッド等を放った。降り注ぐ死の雨に都市部は一瞬にして焦土と化した。

 

ダークキラー「これ以上好き勝手はさせん。」

 

そう言うと彼はuキラーザウルス・ネオに無数のキラークラスターを全て命中させ奴にダメージを負わせた。だがヤプールはその様子を異次元空間の中で嘲笑っていた。

 

巨大ヤプール「ヌハハハハ。お前の守護神の役目は終わった。今度こそ私の復讐道具として働いてもらうぞ。」

 

ヤプールは不吉な事を呟くと急にダークキラーの動きが止まった。

その様子に心配したマリナは円盤の拡声機で話し掛ける。

 

マリナ「どうしたの?まさかあの怪獣を怖がってるわけないでしょうね。」

 

ダークキラーはマリナの声に反応しこちらへと顔を向けた。すると彼は掌に一つのキラークラスターを生じるとそれをなんとマリナの円盤へと発射した。

 

彼女は突然の出来事に体が固まってしまうが直ぐに我を取り戻し直撃は免れたが円盤のハジ部分には当たってしまい、円盤は墜落してしまった。

 

ミヤ「キラーさん!?あなた何したのか分かってるんですか!?!?」

 

ヌハハハハハハハハ

 

ヤプールは今度はミヤ達にも聞こえる高笑いを上げた。

 

マベル「テメェはヤプール‼︎」

 

巨大ヤプール「ヌハハハハ、その通り俺がヤプールだ。そしてそのウルトラダークキラーの主人だ。」

 

アロア「えっ!?!?」

 

ダズ「どうゆうことなんじゃ?」

 

巨大ヤプール「俺はこの宇宙のウルトラ兄弟達と手を組み全宇宙の制服を実行する事にした。そしてそいつは邪魔な貴様らを抹殺する為に送り込んだ工作員だ。」

 

このやり取りを円盤からの中継で見ていたザンドリアス達は驚愕の表情を露わにした。

 

ザンドリアス「そんな。…キラーさんが…スパイ。それじゃあ、今朝のアレも嘘だったて事なの。」

 

 

 

 

 

 

 

巨大ヤプール「こいつのおかげで貴様らの戦力は全て把握した。

まあそもそもベリアルがいないこの星を征服することなぞ元々造作もない事だったのだがな。」

 

ヤプールは異次元空間から大量のカプセルを取り出し、更にミヤ達の失望をマイナスエネルギーに変換しそれらを集めたエネルギーの球体を生じた。

 

ミヤ「あれは、怪獣さん達を入れてるカプセル。」

 

ダズ「どうやら盗まれたようじゃの。」

 

巨大ヤプール「さあuキラーザウルスよ。怪獣供とこいつらのマイナスエネルギーを喰らいさらなる進化を遂げるのだ。」

 

そしてヤプールはカプセルをuキラーザウルスの口の中へと放り投げた。uキラーザウルスはカプセルを飲み込み、体から禍々しいエネルギーをメラメラと燃え上がる。

 

巨大ヤプール「ウルトラダークキラーよ。用済みとなったそいつらを始末しろ。」

 

下された命令に返事をする様に目をギラリと光らせると、ダークキラーはマベル達にゆっくりにじり寄る。

 

マベル「た、た、例えあんたが敵でも俺だって男だ!く、く、来るなら来やがれ‼︎」

 

彼は迫り来るダークキラーの迫力に圧倒され、怯えながらもミヤ達を守ろうとマグマサーベルの刃先をダークキラーへ向ける。

 

ダークキラー「散れ。」

 

冷酷に彼への処刑宣告を告げると、ダークキラーはデススラッガーを二つに合わせて怨念光弾として放った。

 

ダズ「避けるんじゃマベル。」

 

マベル「こ、腰が抜けちまって動かねえんだよ。」

 

彼は恐怖のあまりその場から離れる事も動く事も出来なかった。自分の死を覚悟した。しかしその時、一つの影が現れ怨念光弾を弾いた。

 

マベル「あ、あんたは。」

 

ダズ「昨日の黒いウルトラ戦士。」

 

ベリアル「1日ぶりだな。」

 

巨大ヤプール「ベリアル!?貴様、死んでいなかった様だな。」

 

ベリアル「生憎だ、俺は死んでも死ねない奴なんでな。」

 

巨大ヤプール「まあ良い。ならば貴様をこの場で捕らえ我が超獣へと改造してやろう。殺れウルトラダークキラー‼︎」

 

ダークキラー「…今度の俺は…一味違うぞ!」

 

真紅の目に閃光が走ると全身に力を込め雄叫びを上げると、二つの光となりやがて光が消えるとそれぞれ異なる姿となって現れた。

紫色の体色にスリムかつ邪悪な風貌を漂わせている【ウルトラダークキラーシャドー】。もう一人は赤色の体色に屈強な巨躯を誇る。悪魔の様な風貌を漂わせている【ウルトラダークキラーマイト】。

 

マイト「存分に楽しませてもらうぞ。闇のウルトラの戦士よ。」

 

シャドー「ヒッポリト星人よ。貴様も戦え。」

 

ジャタールは拳を握り締めベリアルを睨みタールハンドを構える。しかし彼は何故だか分からぬ罪悪感に囚われその場から動こうとはしなかった。だが、意を決して彼は突起物からヒッポリトビームを放った。

 

ジャタール「申し訳ありません!!(何故だ?こいつは敵の筈なのに何故私は謝っているんだ。)」

 

ベリアルはジャタールの攻撃を片手で受け止め、腹にヤクザキックを喰らわせジャタールを怯ませ彼の首を鷲掴みにし持ち上げた。

ジャタールは苦しみながらもベリアルの腕に触れ、彼の腕を少しずつブロンズ像にしていった。

 

ジャタール「ヒョホホホホ。貴様はもうブロンズ像へとなるのだ。今の内に好きなポーズでも取っているんだな。」

 

ベリアル「よくもそんな事が言えたもんだな。さっきからお前は攻撃を躊躇っている様に見える。それは何故だ?」

 

ジャタール「そそ、そ、それはお前の気の所為だ!」

 

ベリアル「じゃあ何故ブロンズ化がここまで遅いんだ?いつもならとっくにブロンズ像になってる筈だぞ。」

 

彼の言葉にジャタールは驚愕し声を上げた。

 

ジャタール「なっ!そ、そんな事を何故お前が知っているんだ!!」

 

ベリアル「そりゃあ、俺はお前の主人だ。お前の事はよく知っている。」

 

ジャタール「何を言っている。私の主人はダークキラー様だ!!!」

 

ベリアル「お前は俺が見込んで入れてやった奴だ。そんな奴がいつまでも俺の事を忘れてんじゃねえ!!!!!」

 

怒鳴り声を上げたベリアルはブロンズ化した手で腹を殴った。あまりの痛さにジャタールは腹を押さえ地に膝を着いた。

 

 

 

 

 

 

ミィヤアアアアアアアアアアアア

 

月に猫の様な悲鳴が上がった。月に鳴き声を響き渡らせているのは、球体状の黒い100メートルの巨体に至るところに聳え立つ棘があり、細長く鋭利な鉤爪がある手足に外見からして違和感のある猫の様な尻尾に巨大な一つ目に赤い瞳孔に青い目を持った【宇宙化け猫デストロイリン】(以降:Dリン)がいた。

 

実はベリアルは皆の記憶が消えたのはもしかしたら何か裏があるのではないかと睨み、グリーザにこの星と別の星を探す様に命じた。

 

なので惑星アルカディアから出たことによって元の姿に戻ったグリーザと交戦していた。

 

キャーホッホッホッホッホッ

 

グリーザは笑い声の様な鳴き声を上げると、グリーザ光線をDリンに浴びせる。Dリンは大量の火花を散らし悲鳴を上げた。

 

ミィヤアアアアアア!!!!!

 

ダメージを負わされた事に激怒したDリンは電流を纏った鉤爪でグリーザを引っ掻くが、火花が散るだけでグリーザには全く効いていなかった。

 

ミィヤアアアアアアア!!!

 

ダメ押しにDリンは破壊光線を連続で放つ。グリーザはそれらを球体状のエネルギーに変え胸のコアに吸収し、禍々しいエネルギーに変化した破壊光線をため、巨大な光弾にして発射した。

 

ミィヤアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

 

Dリンは耳が潰れそうなほどの悲鳴を上げ、大爆発した。

 

 

 

 

 

マイト・シャドー「纏めて散れ!」

 

マイトは破壊光線を最大出力で放ち、ダークキラーはジャタールをベリアル諸共消し去ろうとした。

 

ベリアルは空かさずデスシウム光線で迎え撃った。その光景をジャタールは凝視した。

 

ジャタール「禍々しい赤き光。私は何処かでこの光を目にした。」

 

そして彼は次々と記憶が蘇った。生きる目的を失った事。そして、自らの命をベリアルに救ってもらった事を。

 

ジャタール「ヌォォォォォ!!!!これ以上陛下に手を出すなぁぁぁぁ!!!!!」

 

そう叫ぶとジャタールは立ち上がりベリアルの横に立ちヒッポリトクラッシャーを放ち破壊光線をベリアルと共に押し返し、シャドー・マイトにダメージを負わせた。

 

ベリアル「……ジャタール。お前の主人は誰だ。」

 

ジャタール「私の主人は…あなた様。ベリアル陛下ただ一人です。」

シャドー「小賢しい奴らめ。」

 

マイト「纏めて倒す。」

 

シャドーは高速移動でベリアルに飛びかかるがそれをジャタールに遮られる。

 

ジャタール「貴様の実力がどれ程のものか試させてもらうぞ。」

 

シャドー「なら、俺も試させてもらうぞ。」

 

目で捉えられない速さでシャドーはジャタールを攻撃する。反撃にジャタールはヒッポリトビームとヒッポリト・ファイヤーボムを次々と発射するが、高速移動で悉くジャタールの攻撃を避けた。

 

ジャタール「おのれ。ちょこまかとすばしっこい奴だな!」

 

若干イライラしながら攻撃を続けるジャタール。

そして背後へと回り込んだシャドーは胸のカラータイマーから紫色のレーザ光線(以降:ダークキラーシュート・シャドー)を次々と放ちジャタールを吹き飛ばした。

 

 

 

一方、ベリアルもマイトと互角の勝負を繰り広げていた。

 

マイト「お前を倒す。」

 

ベリアル「言う事はそれだけか。」

 

互いの拳がぶつかり合いその余波で幾多ものビルが揺れ窓が割れた。

 

マイトに先手を取られベリアルはアッパーカットをモロに受け、更に腹を殴られる。

 

攻撃に苦しむベリアルに容赦無くマイトは近づき彼の首を腕で締め付け苦しめるが、ベリアルはデスシウムクローをマイトの目に突き刺した。

 

マイト「ぐあああああ!!!…目が…見えん。」

 

失明し悶え苦しむマイトにベリアルは容赦無く攻撃を続ける。

足払いでマイトを転ばせると、自分の頭上まで持ち上げそのまま放り投げビルに激突させた。更にベリアルはマイトを背負い投げで何度も追い打ちをかける。

 

さっきよりも苦しんでいるマイトにトドメを刺そうとベリアルはデスシウムクローを生やし躙り寄る。しかし目の前にシャドーが現れ攻撃を遮られる。

 

シャドー「よくも俺をこんな目に遭わしたな。」

 

分身とはいえ自分が完膚なきまでに酷い目に遭わされた事に憎悪を抱き、眼光に真紅の閃光が走る。だがその時、ダークキラーよりも恐ろしい存在がいよいよ覚醒してしまう。

 

 

グゴガォォォォォォォォォォォォォン

 

 

メラメラと燃え盛る禍々しいオーラの中から星を揺らす咆哮が上がり、ベリアル達はたまらず耳を塞いだ。

 

巨大ヤプール「ヌハハハハハハハ。uキラーザウルスは遂に進化した!出でよ、【ダークキラーザウルス】!!!!!」

 

咆哮で禍々しいオーラを払うと、外見こそ元のuキラーザウルスと大差が無いが金色の部分が骨のように白くなっており両目も青から真紅の色に染まっていた。

 

巨大ヤプール「ダークキラーザウルスよ。全てを壊せ!!!」

 

ヤプールの冷酷な命に応えるかのように真紅の目に閃光が走るとダークキラーザウルスは咆哮を上げ、一つの触手の爪から破壊光線ダークフィラーショックを発射。

 

ベリアルはそれを迎え撃とうとするがそこにジャタールが現れヒッポリトクラッシャーでダークフィラーショックを受け止める。

 

ジャタール「私がこいつをなんとか食い止めます。陛下はダークキラーを先に倒して下さい。」

 

ベリアル「分かった。この場は任せるぞ。」

 

 

ジャタールside

陛下はそう言って元主人の方へと向かった。少しでも私は陛下のお役に立たなければならん。記憶失った時の陛下への無礼な数々。陛下が許してくれていてもスライ達に殺される。だから私はせめての詫びに今まで以上に陛下のお役に立たなければいけないんだ。

 

ジャタール「す、凄い力だ。このままでは押されてしまう。」

 

なんて力だ、たった一つの触手だけでこの力。私はまだ何もしていない触手の数を見て戦慄した。

 

 

そしてダークフィラーショックの出力が上がりジャタールはどんどん押し返されていく。だがその時彼の隣で一つの影が跳び出し触手を切り裂いた。

 

ジャタール「マベル。お前何故私を。」

 

マベル「あんたが例えゼットンとエレキングを殺した奴の仲間でも、ダチを助けるのは当然だろう。」

 

ダズ「そうじゃよ。儂らは友じゃ。改めてこれからもよろしくの。」

 

ジャタール「マベル。ダズ。…全くバカな奴らだな。」

 

彼は口でそう言いつつも嬉しさのあまり涙が出ていた。

 

 

シャドー「こうなったら、俺の究極の姿を見せる時だな。」

 

そう言うとシャドーはマイトをカラータイマーの中に吸収すると、バキリゴキリと鈍い音を立ててデルタの姿となった。

 

デルタ「お前の力の全てを示せ。」

 

デルタは三つの金色の光弾と後光のような背中にある翼のような構成をしているデススラッガーを放つ。

 

攻撃は全てベリアルに命中しあまりのダメージにベリアルも膝をついた。

 

ベリアル「これでも喰らいな!!!!」

 

反撃にデスシウム光線を発射。だがデルタはその屈強な肉体で受け止める、更にシャドーよりも早いスピードで間合いを詰め、その豪腕でベリアルを吹き飛ばす。

 

巨大ヤプール「ダークキラー、ベリアルは後回しにしてこのクズどもを始末しろ!」

 

デルタは高速移動で素早い動きでダークキラーザウルスの攻撃を避け続けているダズをはたき落とし、更にジャタールとマベルを持ち上げ、はたき落したダズの方へと放り投げ光弾で彼らを撃ち落とす。

 

アロア「あわわわわ。どうするの〜!?」

 

エスナ「ダークキラーザウルスがもうすぐ側まで来ている。」

 

迫り来るダークキラーザウルスを見て、ミヤは悶々とコックピットにあるスイッチを見つめる。そして覚悟を決めスイッチをパソコンのキーボードを押すように押した。

 

ミヤ「……こうなったら、この人を出すしかありません。」

 

マリナ「……ん?えっ!?!?ミヤちゃん何をやってるの!?!?そいつ出したら、この星が食い尽くされるかもしれないのよ!!!」

 

ミヤ「あの悪魔を倒さなかったら、どちらにしろこの星は滅びます。この人に賭けるしか無いんです。」

 

最後のスイッチを押すと目の前に、黒いカプセル怪獣カプセルが現れた。

 

ミヤ「あなたのお力を、お借りします!」

 

怪獣カプセルを怪獣カプセルと同サイズの穴にセットした。

そして円盤から光が放たれ、光の中から翼の様な突起物と腹に六つの目玉の様な模様が特徴の【大魔王獣マガオロチ】が現れた。

 

 

カルルルウォイイイイイイン!!!!!

 

 

 

人の金切り声の様な鳴き声を上げると、マガオロチは口から雷マガ迅雷を放ち、ダークキラーザウルスの体勢を崩した。

 

 

ミヤ「マガオロチさんがあいつの相手をしている間に、ジャタールさん達を援護しましょう。」

 

そしてミヤ達はジャタール達にとどめを刺そうとしているデルタを目の当たりにする。

 

デルタ「終わりだ。」

 

アロア「やめて〜!!!!!」

 

二機の円盤からレーザーシュートを放ちデルタを攻撃する。

 

デルタ「忌々しい奴らめ。先にくたばれ。」

 

効いてはいないものの彼女等の攻撃を鬱陶しく思ったデルタは破壊光線を円盤に向けて発射した。

 

アロア・ミヤ・マリナ・エスナ「ッ!!!!」

 

避ける間も無い速度で迫り来る破壊光線に彼女達は声にならない絶叫を上げた。誰もが自分の終わりと思ったその時、一つの影が聳え立った。

 

ベリアル「さっさと失せろ。」

 

なんとベリアルは腕をクロスさせ破壊光線を受け止めていたのだ。その光景に彼女達は凝視した。

 

ミヤ「私は前にも、この人にこんな風に助けてもらった事がある。」

 

彼女は前にEXゴモラの攻撃から守ってくれた記憶が蘇る。

 

マリナ・エスナ・アロア「私達は、あいつ・あの人にこうやって守ってもらっていた。」

 

彼女達もこれまでベリアルが戦って来た光景を思い出した。

 

ベリアル「だから、さっさと失せろって言ってんだろう!!!」

 

しかし彼女達はベリアルが言っている事とは逆に円盤を前へと出る。すると円盤からベリアルを包み込むバリヤーが展開され破壊光線から身を守ったのだ。

 

マリナ「あんたにいつまでもいい格好させる訳ないでしょう。」

 

エスナ「そうですよ陛下。私達はいつもあなたに守られているばかりでした。」

 

ミヤ「だから、今度は私達が陛下を守る番です。」

 

アロア「それに〜、私達はダーリンが今まで悪い事していたからといって〜、ぜ〜ぜん気にしてないよ〜。」

 

マリナ「あんたが今までどんな事をして来たは知らない。」

 

ミヤ「けど、陛下は陛下でしょう。」

 

エスナ「今ここにいる陛下が本当のあなたであるのなら、私達はあなた受け入れる。」

 

ベリアル「お前ら……。」

 

デルタ「ごちゃごちゃ忌々しい!」

 

デルタは背中のデススラッガーを飛ばそうとするが、ダークサンダーエナジーを浴びパワーアップしたジャタール達の攻撃を受け、怯んでしまう。

 

ダズ「儂とマベルもようやくお主の事を思い出せた。」

 

マベル「ああ、一緒に俺達の星を守ろうぜ!」

 

ベリアルは彼等の言葉を聞いて、紅い瞳から涙と思わしき紫の粒子を流した。

 

グリーザ「陛下。あんな奴早く倒して、みんなに料理を作ってよ。」

 

ベリアル「……そうだな。さっさと終わらせて、俺が飯をたっぷりと作ってやるよ!!!!!」

 

その時、始めて全員の気持ちが一つなった。自分達の星を守り抜こうという意思が一致した。

 

すると突然赤い雷が降り注ぎ、雷はギガバトルナイザーへと変化した。

 

ベリアル「あの野郎。やっと返しやがったか。」

 

彼はギガバイトナイザーを振り回し、先端をデルタへと向ける。

 

ベリアル「ここからが本番だ。」

 

 

 




ゼラス「次回予告!!!!!いよいよヤプちゃんとキラーちゃんとの決戦が始まる。更にまた乱入者が続出!?!?次回をちょっとだけ楽しみにしてあげてね。」

余談だけど今回のヤプちゃんは初代を意識したそうだよ。

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