ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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そう言えば前回登場したウルトラダークキラーの説明を忘れてました。

ウルトラダークキラーとは簡潔に言うと、タイラントやグランドキングの様に怪獣の怨念で生まれた超人でパチンコ限定のキャラだったが、今年のウルフェスでスーツが出たと聞いたので、もしかしたらいつかはテレビ本編に出るのではないかと作者は思っている。

因みに今日から沖縄の修学旅行に言ってるので、先週放送したウルトラマンジードの「ストルムの光」と同じ舞台に行けてなんか嬉しい。





エピソード14「失われた記憶」

最強の怨念超人と最強最悪のウルトラマンとの戦いが今幕を開けた。

 

ウルトラダークキラー(以降:ダークキラー)は両手から無数の怨念エネルギーの光弾(以降:キラークラスター)を飛ばした。

 

ベリアルは空かさずベリアルクローを生やすと、キラークラスターを切り裂きながら間合いを詰める。キラークラスターは並みの怪獣なら一二発命中すれば倒せる程の破壊力を持っているがベリアルはそれを物ともせず突き進む。すると、ダークキラーは腕に装着している二本のアイススラッガーいやデススラッガーを飛ばした。

 

二本のデススラッガーはそれぞれ赤と青のオーラを放ちベリアルに襲い掛かる。ベリアルはデスシウムクローを生やし、両腕をx字に振るいデススラッガーを弾いた。

 

しかし、弾かれた二本のデススラッガーは重なり合うと、強大な力を持つ紫色の光弾となり、ベリアルに襲い掛かる。 ベリアルは両手をクロスさせ光弾を受け止める。

 

ベリアル「ヌォォォォォォォォ!」

 

だが彼は光弾の威力に押され、堪えようと地面を削りながら幾多ものビルを貫通し巨大なビルに激突。かと思いきやベリアルはその場で踏み止まり、光弾に膝蹴りをし上空へと弾き飛ばした。

 

光弾はその場で消えるとデススラッガーに戻り、ダークキラーの腕に戻る。ベリアルがやってのけた行動にダークキラーは感心した。

 

ダークキラー「ホォ、なかなかやるではないか。」

 

ベリアル「俺の実力はまだこんなもんじゃねえぞ。」

 

そう言うと彼は走り出してダークキラーとの距離を詰める。そしてベリアルはダークキラーに殴り掛かるが、ダークキラーはベリアルの重い一撃を片手で止める。

 

しかしベリアルは怯まずに手を払いのけると、連続パンチを仕掛ける。

 

ダークキラーは暗黒のバリアを張り攻撃を全て防ぐが、ベリアルは押し切ろうと手から赤黒いエネルギーを放ちその禍々しい拳(以降:デスシウムナックル)で暗黒のバリアを粉砕し、強烈なパンチがダークキラーの腹部を貫く。

 

ダ「カハッ。」

 

今の一撃は流石に効いたようで、殴られた箇所を押さえる。ベリアルはその隙を見逃す事無く、奴の後ろへと回り込むと頭を鷲掴みにして、近くにあるビルに叩きつけ、ビルを倒壊させる。

 

奴は体に着いた瓦礫を揺らしながら落とし、体勢を立て直す。

 

ダークキラー「その調子だ、もっと来い。」

 

奴はまるでこの戦いを楽しんでるかのよう声を上げた。

ベリアルは彼の言動に失笑する。

 

ベリアル「さっきお前はこの星の守護神だとか言ってたな?

だったら、何で最初からこいつらを守ってやらなかったんだ?

何故、ゴモラを救わなかったんだ?

それにウルトラダークキラーってのは、確かウルトラ戦士達に敗れた怪獣と宇宙人共の怨念できた存在だろ?そんな奴に何かを守れる訳ないだろうな。怨念によって作られた復讐道具がよ‼︎」

 

ベリアルの言葉にダークキラーは頭を抱え、苦しみ始めた。

 

ダークキラー「違う。俺は、俺は復讐の為の道具ではない。“あいつ”が“あいつ”はそうでは無いと言っん?あいつ?あいつとは誰だ?」

 

貴方ならきっと守れる。私は信じてる。

 

 

そんな言葉がダークキラーの頭の中に木霊した。すると、ダークキラーの眼は赤色から青色へと変わり始めた。だがその時、ダークキラーの頭の中で別の声が木霊する。

 

憎め。全てを憎め。我々以外の者は全て敵だ。

 

 

ダークキラーの眼はまた赤色へと戻る。そこに奴を心配したジャタールが駆け寄る。

 

ジャタール「ダークキラー様。大丈夫ですか?」

 

ダークキラー「問題無い。黒きウルトラの戦士よ。そろそろ決着をつけるぞ。」

 

奴は怨念のエネルギーでポッカリ空いた腹の穴を修復し、デススラッガーを構える。

 

ベリアル「グリーザ、今のうちにあいつらを適当な場所に誘導しろ。」

グ「うん。」

 

彼女はマリナ達の目の前に寄る。

 

グリーザ「みんな、ここは危ないから離れようよ。」

 

マリナ「グリーザちゃん何を言ってるの?」

 

ミヤ「今こそ、あの黒いウルトラ星人を攻撃するチャンスじゃないですか‼︎」

 

グリーザ「そんな事言わないでよ!確かに陛下は本当は正義の味方じゃなくて本当は悪い人だったの事実だよ。

でも、陛下は今まで私達に美味しい料理を作ってくれたり、私達を守ってくれたじゃん‼︎」

 

普段は感情をあまり出さないグリーザ声を上げた事にマリナ達は驚いた。しかしマリナ達は信じられない返事を返した。

 

マベル「何を言ってるんだ?」

 

ダズ「奴が儂等に飯を作った?」

 

ミヤ「私達を守った?」

 

彼女達は心配そうな顔でグリーザを見つめた。彼女達は本気でこちらを心配している目だった。その事にグリーザはショックを受けた。

 

ベリアル「何をしてるんだ!?さっさとしろ!」

 

ダークキラーと激しい斬り合いを繰り広げている中、 ベリアルは内心では傷ついているがそれを敢えて見せずに苛立ち怒鳴り声を上げた。彼女もハッと本来の目的を思い出す。彼女は考えていると突然閃いた。胸にある発光体の様な箇所からグリーザダークライトニングを放った。

彼女の取った行動にマリナ達は動揺してその場から離れる。

 

マリナ「グリーザちゃんどうしたの!?」

 

ダズ「もしや、あの黒いウルトラ星人がグリーザを操っているのかもしれん!」

 

誤解を受けているグリーザはすぐにでも誤解を解こうと話をしたいところだが、彼女はその気持ちを堪えてベリアルに下された命令を実行する。

 

ベリアル「ようやくやってくれたか。」

 

グリーザが自身の下した命令を実行した事にホッとした。

 

ダークキラー「よそ見をされるとは舐められたものだな。」

 

奴はデススラッガーを腕に戻すと、胸のカラータイマーにエネルギーをチャージし極太怨念破壊光線ダークキラーシュート放つ。ベリアルはそれを横に転がって避ける。

 

光線は一直線に空の彼方へと飛んでいった。そしてその光線はこの惑星アルカディアの近くにある星々を貫通し星々を破壊した。

 

破壊された星の風圧にグリーザ達は吹き飛ばさそうになっていた。

そんな中でもベリアルとダークキラーは平然としている。

 

ダークキラーは超スピードで一気に間合いを詰めベリアルに激突する。

流石に今の一撃には彼も怯んだ。その隙にダークキラーはエネルギーをチャージし、ダークキラーシュートをベリアルに浴びせた。

 

ベリアル「グァァァァァァァァ」

 

暗雲がある晴空という奇妙な光景をバックにベリアルの絶叫が響き渡る。

そして追い打ちにと言わんばかりにダークキラーはデススラッガーでベリアルの全身を切り裂いた。

彼は身体中のあちこちから紫の粒子が鮮血のように流れ、激痛が迸る。

 

 

マベル「そこだ!そいつを倒せ‼︎」

 

ダズ「そのままゼットンとエレキングの仇を取るんじゃ!」

 

マリナ・ミヤ・エスナ「頑張れぇぇぇぇ‼︎」

 

今まで一方的に痛めつけられる事が無かったベリアルが苦しんでいる姿は悪夢のような光景だった。そんな悪夢を見せつけられているというのにも関わらず彼女達は何故だかダークキラーを全力で応援していた。

 

グリーザ「みんなやめてよ。何でそんな事言うの?」

 

その様子にグリーザは耳が痛く、心が張り裂けそうだった。

 

グリーザ「陛下、私が今すぐ助けるよ!」

 

彼女は自分が奴に勝てる見込みは全く言っていいほど無いのを。何の助けにもならない事は充実理解していた。しかしいつも自分達を守ってくれた主人のあまりの痛々しい姿に彼女は居ても立っても居られなかった。忠誠心とは関係なく、彼女は自分の守りたいという意思で動いた。

 

彼女はグリーザダークライトニングをダークキラーに浴びせるが全く効果は無かった。

 

グリーザ「何で…何で、何でやめてくれないの。」

 

彼女は涙を流しながら光線を浴びせ続けた。仮にも自分に他者と過ごす楽しさを与えてくれた恩人、そして守るべき主人が痛めつけられるのに何の助けにもなっていない悔しさのあまり涙を流した。

 

しかしそんな彼女の気持ちとは裏腹に、ダークキラーの猛攻は増していた。

 

 

彼は四方八方から来る攻撃に今にでも倒れそうだがそれすらさせない程の猛攻を続ける。

やがて光線はベリアルの重い体を持ち上げ、一直線に空の彼方へと飛び、凄まじい大爆発を起こした。

 

グ「陛下‼︎」

 

彼女は無意識のうちに主人の名を声を上げて叫んだ。グリーザはベリアル元に猛スピードで飛び立った。しかしそんな彼女を目障りに思ったダークキラーはキラークラスターを一発グリーザに向けて放った。

 

マリナ「ちょっと!あんたグリーザちゃんに何をするつもりなの!?」

 

しかしダークキラーは自分に怒鳴るマリナを無視した。

グリーザはキラークラスターに気づいて飛ぶ速度を上げるが、キラークラスターはそれ以上の速さでグリーザを追いかける。

彼女はクラスターに気づくと速度を上げるが、クラスターはそれ以上の速さで彼女に迫り突撃する。

 

上空で小規模な爆発が響き渡る。それにマリナ達は唖然とする。

 

ミヤ「何故、グリーザさんを!?」

 

マベル「そうだ!そりゃ、あいつの味方をしていたとはいえ、操られているだけかもしれかった奴を何で殺した!?」

 

皆グリーザを殺したと思われるダークキラーを批判した。

 

ダークキラー「目障りなのを消しただけだ。」

 

奴は皆の批判を軽く受け流しそのまま歩み出した。

 

マリナ「グリーザちゃんを目障りだなんて。これならあいつの方が良かった……あれ?あいつって誰?。」

 

 

 

黒い稲妻が迸る赤い空間の中でグリーザはプカプカと浮かんでいた。だが彼女はキラークラスターのダメージが大きく瀕死の状態であった。そんな状態の中で彼女は呟いた。

 

グリーザ「私……死んじゃうの…かな。ゴモラ………みたいに。」

 

ベリアル「いや……お前には俺のためにも…まだ生きてもらうぞ。」

 

今までのように荒々しい口調とは一変。彼もグリーザ程ではないが相当応えているのか弱々しい口調で喋る。

 

グ「陛下……生きてたんだ。」

 

ベ「当たり前だ。俺があの程度で死ぬ訳無いだろ。」

 

グリーザ「そう……ごめんなさい。私……貴方の役に…立てなかった。」

 

ベ「謝る必要は無え。」

 

グリーザ「ありがとう。そう……言ってくれると嬉しい。少しは……気が楽になるよ。」

 

 

私はそう言って死んだ様に目を瞑った。その瞬間に私はベッドの上で目を覚ました。

 

グリーザ「あれ?私死んだんじゃ。」

 

ミヤ「どうやら、無事な様ですね。」

 

後ろからミヤの声が聞こえたから私は振り向いた。そこには目を細めてじっくりと私を見ているミヤがいた。しばらくの間、私を見ていたミヤは突然ホッとした顔で私に言った。

 

ミヤ「あの黒いウルトラ戦士はもうダークキラーさんが倒したから、きっと洗脳も解けたのでしょうね。」

 

彼女がそう言うと次の瞬間にグリーザの脳裏に怒りの声が響き渡った。

 

「勝手に殺すな‼︎」

 

あまり感情とかを理解できていないグリーザも流石に今のには驚愕し、辺りを見回した。

 

ミヤ「どうしのですか?」

 

グ「今なんか聞こえなかった?」

 

ミヤ「私には聞こえませんでしたよ。あ、グリーザさんが無事だった事をみんなに言ってくるのを忘れてたので、今すぐ行ってまいりますね。」

 

ミヤが部屋から出て行くと、また先程の声が聞こえた。

 

「これでようやく話せるな。グリーザ。」

 

グリーザ「やっぱり。さっきの声は陛下でしょ?」

 

ベ「その通りだ。」

 

彼女はベリアルを探そうとするが、彼は制止させた。

 

ベリアル「やめておけ。探したところでお前は俺を見つける事は出来ん。俺は今お前と一体化してるからな。」

 

グリーザ「私と一体化!?ってどういうこと?」

 

ベリアル「そうだな。柄に合わない事を言うが、今の俺はお前の心の中にいるって事だ。」

 

グリーザ「うーん。何となくわかった。じゃあ何でこんな事するの?」

 

ベリアル「あいつらの様子を見る限り、俺には敵意を向けてるがお前には全く敵意を向けてない。だから俺はしばらくお前の中にいることにした。その方が色々と行動しやすいだろ。」

 

グ「たしかに。」

 

ベ「とりあえず今から部屋を出ろ。後言い忘れてたが基本動くのはお前だ。そのでかいのをぶら下げてるんじゃ動きにくそうだからな。」

 

グ「はーい。」

 

 

 

 

 

 

 

アルカディアスペース 光の国 王座

 

八つの玉座の間に一人だけポツンと座り込んでいたゾフィーは大きなため息を吐いた。

 

ゾフィー「俺って、何でこんなに弱いんだろうか。ベリアルさんがせっかく俺に合わせて修行を手伝ってくれてるっていうのに全く進歩が無い。おかげでベリアルさんは黒ベリアルとの実力差が出てしまっている。このままだと完全に俺はベリアルさんの足手まといだ。」

 

彼はまたため息を吐くと頭を抱えた。しかしその時、後ろからこちらへと近づく足音が聞こえた。彼は警戒し後ろへと振り向くとそこには奇妙な結晶を持って立ち尽くしているウルトラセブンだった。

 

セブン「我が弟ゾフィーよ。何やら悩んでいた様子だったが。兄であるこの俺が相談に乗ってやろうじゃないか。」

 

ゾフィー「結構です。お気持ちだけいただきます。」

 

ゾフィーは日頃からセブンから酷い仕打ちを受けているため冷たく断った。だが、セブンはそれを予想していたのかように不敵な笑みを上げた。

 

セブン「自分の無力さが腹立たしいんだろ?ベリアルさんの足手まといになってるのが悔しいんだろ?どうなんだゾフィー?」

 

奴はゾフィーを挑発した。そしてゾフィーは挑発に乗ってしまい激怒する。

 

ゾフィー「ええその通りですよ。私は自分の不甲斐なさに……ベリアルさんの足手まといになってるのが悔しいんですよ‼︎

どうせ、何かしてくれる訳でも無いあなたが話しかけないで下さい‼︎」

 

彼の怒り様にセブンはほくそ笑んだ。

 

セブン「おいおい、今回はお前を助けてやろうと思って来てやったのに、その口の利き方はないだろう。」

 

ゾフィー「へえ、セブン兄さんが私に何をしてくれるのですか?」

 

セブンは彼の問いに返事をするかの様に、先程から持っている紫色のクリスタルを掲げた。

 

ゾフィー「何ですか。それは。」

 

セブン「これはデストロイクリスタル。」

 

ゾフィー「デストロイ?デストロイ怪獣と何か関係があるのですか?」

 

セブン「ほお、察しがいいな。その通り。これはデストロイ怪獣達に埋め込まれているエネルギー源そのものだ。それこそこのサイズの物をエネルギー波として撃てば銀河系をも破壊する程の力を秘めている正に究極の力を秘めている代物だ。」

 

ゾフィー「成る程。ん?もしかして、そのデストロイクリスタルを私に使わせてくれるのですか!?」

 

セブン「そうだとも。俺が短気なばっかりにいつもお前に八つ当たりをしてしまって申し訳ないと思っていてな。せめてもの詫びだと思って受け取ってくれ。」

 

セブンの言葉を聞いた途端にゾフィーは感激していた。

 

ゾフィー「…私は今まであなたを誤解していました。詫びを渡さないといけないのは私の方だと言うのに。本当にありがとうございます。」

 

セブン「気にするな。それよりも早くクリスタルを使ってみろ。」

 

ゾフィー「では、これはいったいどうやって使うのですか?」

 

セブン「カラータイマーにクリスタルを掲げろ。そうすればクリスタルは自ずとお前の一部となる。」

 

ゾフィーはセブンの言われた通りにカラータイマーの前でクリスタルを掲げた。クリスタルは禍々しい光を放つと、ドロドロに溶けてしまいカラータイマーに付着する。

 

ゾフィー「これでいいので」

 

彼はセブン問い掛けようとした刹那。抉られる様な痛みが全身を駆け巡り、ゾフィーはその場に倒れ込んだ。

何故自分はこうなっているのかと問い質そうと痛みを堪え、顔を上げるがそこにセブンの姿は無かった。

 

ゾフィー「や…やっぱり、兄さんは……わタしをリよウしタノカ。」

 

彼はセブンに自分は利用された事を悟った。

全身に駆け巡る痛みに耐え切れず、彼はまた倒れ込み悶え苦しむと、彼の銀色の体色がどんどん紫色に変色しだす。すると、ゾフィーはゆっくりと立ち上がる。

 

 

 

グはハははハははハはははハハハはははハハははハははハははハはは

 

 

ゾフィーはデストロイ怪獣と同じ笑い声を上げた。笑い声は王座に、光の国に、m78星雲に、その周りの星々に木霊した。

 

 

 

 

 

 

月明かりに照らされる都市部に一体の怪獣をその怪獣よりも大きな体を持つ怪獣からから守ろうとしているダークキラーがいた。

 

その怪獣とは、二つの青い目と人間でいうと眉間のところに赤い目を持ち、金色の鎧を纏った様な姿、その大きな肩にある赤く光る発光体と無数の棘、4本の三つの爪のあるアーム状の触手を備え持つ。正に破壊と殺戮のためだけに生まれたとも言えるべき存在。【究極超獣Uキラーザウルス】であった。

 

奴は触手を伸ばし怪獣に襲い掛かる。しかしそれを黙って見てはいない。ダークキラーはデススラッガーを飛ばし触手を切り裂く。

 

Uキラーザウルス「ガアオォォォォォンンン!?!?!?」

 

 

奴は自慢の触手が切られた事に驚くが、直ぐに落ち着き肩に無数の棘のミサイルを発射した。

 

ダークキラー「そんな物、片腹痛い。」

 

彼はUキラーザウルスの攻撃に鼻で笑うと、キラークラスターでミサイルを全て相殺し爆散させる。

 

ガアオォォォォォンンンンンンンン

 

ダークキラー「…!?。何が言いたい。」

 

彼はUキラーザウルスの咆哮に動揺した。

 

ガアオォォォォォォォォンンンンンンンンンンン

 

さっきよりも凄まじい咆哮を上げるUキラーザウルス。すると、ダークキラーは突然頭を抱え苦しみ始めた。

 

ダークキラーの様子にUキラーザウルスは嘲笑うかのように雄叫びを上げた。

 

 

キャンオオォォォォゥゥゥゥゥゥ!!!!!

 

 

突然ダークキラーに守られていた怪獣は何やら伝えようとしているのか、ダークキラーに向かって鳴いた。

 

キャンオォォォォォォゥゥゥゥゥゥ

 

ダ「お前。」

 

ガアオォォォォォォォォンンンンンンンン

 

Uキラーザウルスはダークキラーに語りかけている怪獣を不愉快に思い、怒りの咆哮を上げると触手の爪先からエネルギーを生じ爪先からエネルギー波を放ち、怪獣を攻撃した。

 

キャンオォォォォォゥゥゥゥゥゥ

 

叫び声を上げ怪獣は吹き飛ばされ地面へと叩きつけられる。

 

ダークキラー「貴様、よくも。」

 

その時、彼は奴への激しい殺意憎しみが生まれた。

 

ヌウウウウウウオワワワワァァァァァ

 

彼は野獣のような雄叫びを上げると、ダークキラーの体から禍々しい紫色の炎が燃え盛る。そしてUキラーザウルスへと飛び掛った。

 

ガアオォォォォォォンンンンンン!!!!!!

 

Uキラーザウルスは自身にしがみついてるダークキラーを離そうと暴れるが、怒りで我を忘れているダークキラーには全く効果が無かった。

 

キャンォォォゥゥゥ!!!

 

怪獣の声に彼はハッと気がつき我を取り戻すが時既に遅し。ダークキラーは膨大なエネルギーを辺り全体へと放ってしまう。

 

都市は紫色の爆炎に包まれ、Uキラーザウルスと守ろとしていた怪獣までも包み込んでしまう。

 

 

 

 

 

アルカディアスペース 基地内

 

彼女は…ザンドリアスは目を覚ました。

 

ザンドリアス「今の夢は、何だったんだろう。」

 

彼女は何故さっきの夢を見たのかを考えた。普通ならただの夢として受け流すと思うが、彼女の中ではあの夢が妙に気になったのだ。

 

ザンドリアス「……まあ、考え込んでもしょうがない。」

 

彼女は考えるのを止めると部屋を後にした。

 

 

 

 

ベリアルside

 

俺はグリーザにあいつらが俺の事をどう思ってるのかを聞かせてみたら、あいつらは俺を「自分達を騙した嘘つきの黒いウルトラ戦士」「ゼットンとエレキングの仇」って言いやがった。前者は分からないことはないが、後者については一体何のことだ?ゼットンはエスナが自分で倒したはずなのにはにあいつらはまるで俺が全部やったみたいに言いやがって。しかも、ジャタールに至ってはあのダークキラーが主人とか言いやがったんだ。

だから俺は今機嫌が悪いんだよ!!!

 

グリーザ「これ美味しい。(ベリアル陛下の料理ほどじゃないけど。)」

 

顔だけ見れば嘘をついている様にしか見えないが、グリーザは幸せそうにラーメンの麺をズルズルという音を立て啜っていた。

 

ベリアル「(どうでもいいがこいつどんだけ食うんだ?これでたしか19杯目だぞ。)」

 

ミヤ「グリーザさん、今日も凄い食べっぷりですね。今ので20杯目ですよ。」

 

ベ「一つ数え間違えたか。しかし、あいつはいつまであそこに居る気なんだ?」

 

彼がグリーザの中から見た目の先には、腕を組んで立ち尽くしているダークキラーがいた。

 

ジャタール「ダークキラー様は食べなくてもいいのですか?」

 

ダークキラー「俺は体内の中にあるキラープラズマがエネルギーを生成してるからな。だから、俺にはお前達のように食事を摂取する必要は無いんだ。」

 

ジャタール「では、何故わざわざここに居るのですか?」

 

ダークキラー「お前達をいつでも守れるようにここで見張っているんだ。」

 

ジャタール「流石はダークキラー様。そのお気遣いは正に守護神の鏡ですよ。」

 

ベリアル「(あいつ、その内しばく。)」

 

彼はジャタールの胡麻擂りに余計に腹が立った。そして、皆夕食を食べ終わると皿を洗い綺麗に片付けた。

 

マリナ「じゃあ、片付けも終わった事だし、お風呂に入りましょう。」

 

グ「ハァーイ。」

 

ベリアル「(ハッ!?ちょっと待て‼︎まさかこのまま行く気じゃねえだろうな!?)」

 

グリーザ「別にいいじゃん。ベリアル陛下も偶にはいっしょに入ろう。」

 

ベリアル「(一緒のベッドで寝ると、風呂を一緒に入るのは訳が違えんだよ!)」

 

グリーザ「そうなの?でも、もう浴場の目の前に着いちゃったよ。」

 

ベリアル「(ハアァァァァ!?もう着いたのか!?と、取り敢えずこの事は絶対に言うなよ。何があってもだ!)」

 

彼の要求にグリーザは頷いた。悪名をつけられるのは平気でも変態流石にというか誰でも嫌である。

 

しかし、彼女達はなんと何も脱がずに浴場に入ったのであった。この行動にベリアルは絶句した。

 

ベリアル「(おい、服は脱がねえのか?)」

 

グリーザ「(服?もしかして私達が今まで服着ていると思っての?)」

 

ベ「(違うのか?)」

 

グリーザ「(私のこの格好っていうか、これは服じゃなくて皮膚だよ。)」

 

ベリアル「(ハッ!?皮膚だ!?もしかして全員そうなのか!?)」

 

グリーザ「(そうだよ。)」

 

ベリアルはグリーザの言葉に内心少しだけショックを受けた。

だが、その落胆は一気に吹き飛ぶ事になる。当たり前だが彼女達は体を洗うためにシャワーを浴びるのだが、その時に彼女達の可愛さ美しさを引き立てる自慢の髪がいい感じに濡れていた。それに気のせい?かもしれないが皮膚がまるで服が濡れているかのようになっていたのもあり、これを見れば興奮しない男なぞ絶対にいない様な光景である。

 

ベリアル「(こういうのも、アリだな。)」

 

 

 

〜男性浴場〜

 

残っている男性陣は人間態になっており、何やらニヤニヤしていた。

 

ダズ「グフフフフフフフ。ジャタールよ。ここが手頃じゃぞ。」

 

ジャタール「ヒョホホホホホホホ。お前も随分と悪だな。」

 

彼等は覗き穴を開け女湯を覗こうとしていたのだ。

 

ダークキラー「何をやっているんだ?」

 

突然ダークキラーに後ろから話し掛けられ彼等はビックリした。

 

マベル「決まってるじゃないですか〜。女湯を覗くんですよ〜。」

 

ダークキラー「何故、覗くなどという事をするんだ?」

 

ダズ「そりゃ、濡れた女を見たら興奮するのですじゃよ。」

 

ダークキラー「では、覗くのではなく堂々と見ればいいではないか。」

 

男性陣「ダメに決まってるじゃないですか!!」

 

 

〜女性浴場〜

 

一方、こっちはこっちは大変な事になっていた。

 

ベリアル「(なあ、お前良いのか?)」

 

グ「(何が?)」

 

ベリアル「(お前、さっきから胸を揉まれてるぞ。)」

 

彼の言う通り、グリーザは今マリナに自身の大きな胸をいやらしい手つきで揉みしだかれていた。

 

マリナ「ハァ、ハァ、グリーザちゃん♡今日も、この素敵な物を洗ってあげる♡」

 

彼女は息が上がり、顔を赤らめ、泡をつけた手でグリーザの胸を揉みしだく度に彼女の乳肉がはみ出てて、マリナの息がより一層に息が上がる。

 

ベリアル「(おい、こいつ今今日もって言ってたぞ!毎日こんな事されてるのか!?)」

 

グリーザ「(そうだけど、なんか問題あるの?)」

 

ベリアル「(あるだろ!!!どう考えてもこの手つきはまずいだろ!!!!!)」

 

そしてマリナは行動をどんどんエスカレートしよう、その片手をグリーザの股に伸ばす。

 

ベリアル「(まずい!!!このままだとこの小説が別物になっちまう!!!おい!体貸せ!!!)」

 

彼がそう言うとグリーザの漆黒の瞳が赤色に変色した。すると、グリーザはマリナの手を払い除けると無言でマリナに迫る。

 

マリナ「えっ?ど、どうしたのグリーザちゃん?」

 

無言で迫り来るグリーザに彼女は恐れおののき後ずさる。そしてグリーザはマリナを壁際に追い詰めると、グリーザは壁をドンと叩いた。いわゆる壁ドンというやつだ。(なお、本人にマリナを口説こうとかそうゆう思いは一切無い。)

 

グリーザ「これからは気安く私に触れるな。」

 

そう言われるとマリナは尻餅をついた。それをグリーザは鼻で笑いシャワーを浴びたいた場所へと戻った。

 

ミヤ「だ、大丈夫ですか!?」

 

マリナ「さっきのグリーザちゃん。カッコよかった//」

 

ミヤ「えっ???」

 

その様子を見ていた改造ベムスター達は絶句していた。

 

改造ベムスター「いったい、グリーザさんどうしちゃったんだろうね。ゴモ。」

 

彼女が話し掛けたのは三日月状の角を生やしスクール水着を着用している少女ゴモラであった。

 

ゴモラ「そうだね。ベム。」

 

そう言うと彼女はニヤリと口角を上げほくそ笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼラス「次回予告!!!遂にキラーちゃんとの決着が決まるのか。そしてキラーちゃんの過去が明らかに!そしてベリちゃんとも因縁のあるあのウルトラ戦士が登場!!ちょっとだけ期待してあげてね。」

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