ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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お知らせした通り、書き換えました。展開は結構変わりましたが、衝撃的な展開は前と同じです。これで楽しんでいただけたら幸いです。


後、話が変わりますが、自分は決してウルトラマン達のアンチではないですよ。敵にした理由はこうした方が面白いのでは、と思いやっただけなのです。
ウルトラマンシリーズはどの作品も自分は愛してますよ。




エピソード12「私にできること」

〜都市部〜

 

本来、今は朝である筈なのに夜のように真っ暗になっていた。

そんな中、ベリアルとゴモラとマベル達は立ち尽くしているベリAKとジャックを睨み合っていた。

 

特にゴモラに至っては、普段の(今は元の怪獣の姿とはいえ)純粋な少女とは思えない程の怒りの表情を浮かべていた。

 

そこにジャタールとグリーザにマリナ達が駆けつけた。すると、マリナ達もゴモラと同様に怒りの表情を浮かべた。

 

ミヤ「あいつは、あの時の。」

 

マベル「貴様!よく俺たちの前に堂々と現れたな‼︎」

 

ベリアル「何だ?お前達あいつになんかされたのか?」

 

マリナ「こいつはゼットンちゃんとエレキングさんを誘拐して張本人よ。」

 

ベリアル「そうか。戦う前に一つだけ聞くがゼットンとエレキングはもう殺したのか?」

 

ジャック「そんなの態々敵に教える程、俺はバカじゃねえよ。」

 

彼はネオバトルナイザーを出現させ、天に掲げる。

 

ジャック「出でよ。デストロイプリズ魔ァァァ!!!!(以降:DP魔)」

 

アァァァァアアアアアアアアア

 

女性の歌声のような音が闇に包まれた都市部に響き渡ると、空か、オーロラが現れると同時に霧が発生し、やがてその霧が晴れると、そこには80メートルはある凹凸状の紫色に輝いている結晶のような物が現れた。

 

ベリアル「意外なのが出て来たな。」

 

彼はクローを生やしDP魔の元まで走る。しかし、突然背後から何者かの火球が炸裂した。

 

ベリアル「チッ新手か。俺に不意打ちとはいい度胸だ……なんだと。」

 

彼に攻撃をしたのは、大きさこそ変わらないものの色が元の個体とは異なる【デストロイゼットン】(以降:DZ)だった。

 

顔の発光体が紫に胸の発光体が赤にそれぞれ発光しており、体の白い部分も青色になっており、元の姿とはかなり違う印象を受ける姿だった。

 

みんなゼットンの変わり果てた姿に唖然としていた。

 

マリナ「ゼットンちゃんなの。」

 

ミヤ「酷い、ゼットンさんと戦わないいけないだなんて嫌です!」

 

ベリアル「生きているなら好都合だ。姿が変わってるとはいえ、エスナの妹である事は変わらねえ。こっちに戻らせてあいつに会わせれば、あいつも戦闘に復帰するだろう。」

 

と彼はゼットンの元まで駆け出しとDZにクローを突き刺し、ベリアルウィルスを注入する。だが、DZを取られそうになっているのにも関わらず、彼らは何もして来ない。

 

それに違和感を感じた彼はウィルスを注入するのをやめ、試しに命令を下す。

 

ベリアル「……おい、俺と共に奴らを倒せ。」

 

だが、DZは微動も動かずそれどころか先程ベリアルにくらわせた火球を放たれ、彼はもろに火球をくらってしまう。

 

ベリアル「俺のウィルスが効かないだと⁉︎」

 

ジャック「いつまでも対策を取らない俺たちではないわ。お前のウィルスは例えこいつらを倒せても今後来るデストロイ怪獣にも一切通用せんぞ。」

 

ジャック達はベリアル達を高笑いを上げた。

 

ベリアル「めんどくせえ事しやがって。まずはてめぇから始末してやる‼︎」

 

彼はデスシウム光線を放つ。しかし、ベリAKがライトニングスペシウム(以降:Rスペシウム)で相殺させる。

 

ベリAK「俺がいることを忘れるなよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かが目を覚ました。まだ寝ぼけているのか、周りの景色がボヤけていた。

彼女は、エスナは目を擦った。そして、彼女は自分が燃え盛る炎の様な空間の中にいる事に気がつき、驚きを隠せずにいた。

 

エスナ「ここは、いったい。」

 

その時、突如目の前にウルトラ戦士達が現れた。だが彼らはある一点の方向を向いていた。彼等が視線を向けていたのは、エスナが最愛に思ってるゼットンだ。

 

彼女は真っ先にゼットンの元に向こうとするが、別の方向でなんとボロボロになったマリア達にウルトラ戦士にトドメを刺そうとしていたのだ。

 

エスナは悩み出した。マリア達の方へと向かうかゼットンの方へと向かうかを。

 

エスナ「(どうすればいいんだ。どっちかを選ぶだなんて、私には)」

 

すると、彼女はある言葉を思い出した。

 

数時間前の事だ。実は彼女はみんなを足を引っ張っているという思いを抱き、そんな自分に嫌気が刺し自殺をしようとしていたのだ。

 

当然みんなでそれを止めようと必死に声を掛けた。その中でグリーザの言葉が今彼女の頭の中に走っていた。

 

グリーザ「貴女が貸してくれた小説に「あいつは死んだけど、子供達とこの場所。そして、俺があいつを忘れない限り、あいつはいつまでも生き続けている。」っていうセリフがあるの。

 

仮にゼットンが死んでても貴女やみんなが、そしてこの星がある限りゼットンはいつまでも貴女の中で生き続けると思うよ。

だから、生き続けようよ。」

 

 

 

彼女はゼットンを見つめた。すると、彼女は涙声を発した。

 

エスナ「ごめんね。」

 

そして、彼女はマリナ達の方へと駆け出した。

 

エスナ「ヤメロォォォォ!!!!!」

 

彼女が喉が潰れるのではないかと思う程の声を上げた。その瞬間に彼女は目を覚まし、ベッドから起き上がった。

 

エスナ「夢だったのか。」

 

そう言うと彼女は拳を握り締め、意を決して扉を見つめた。

 

エスナ「みんなの所に向かおう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベリアルvsベリAK

 

彼らは空へ飛ぶとベリAKがウルトラスラッシュと酷似しているカッター光線のライトギロチンを手裏剣を投げるように放つ。

 

ベリアルも負けじとベリアルリッパーで反撃。そしてベリアルリッパーがライトギロチンとぶつかり合うと突如爆発を起こした!

 

彼等の周囲が爆煙に包まれ互いが見えなくなる。しかし、ベリAKは体勢を直すとRスペシウムを放った。ベリアルも負けじとデスシウム光線を放ち、二つの光線がぶつかり合った。

 

 

 

 

 

DZvsEXゴモラ&マリナ&ダズ

 

DZは顔の発光体からデストロイサンダーで攻撃を仕掛けるが、EXゴモラが腕をクロスさせマリナとダズを守る。だが、DZは追い打ちに波状光線を放つ。しかし、それを円盤からのレーザーシューターとダズの光線銃の光線で相殺させる。

 

彼女らは、相手がDZである以上攻撃ができずに唯々攻撃を防ぐ事しかできなかった。

 

DP魔vsジャタール(ダークサンダーエナジーver)&ミヤ&マベル

 

ジャタールは早速DP魔にパンチのラッシュを仕掛けた。しかし、キンキンという音がするだけでダメージは見られない。あまりの硬さにジャタールは手を振って痛みを和らげる。

 

マベル「悪いが、俺はお前がどれだけ硬かろうが怖くないんだよ。」

 

彼はマグマサーベルをビームサーベルに変えるとDP魔に切り掛かるが、DP魔は中央の丸く盛り上がった部分から赤い光線(以降:Dプリズ魔光線)を放つ。

慌てて彼はビームサーベルでDプリズ魔光線を防ぐとビームサーベルはDP魔の中に吸収されてしまい、マベルは驚愕する。

 

DP魔「アアアアアアアアアアア」

 

今度はマグマサーベルを取り出して再び切り掛かるが、またもDP魔はプリズ魔光線を放った。空かさずマベルはそれを避けた。

そして光線はDZに向かっていたのだ。

 

すると、EXゴモラはDZの前に立つとEX超振動波で迎え撃ち。

DZ「ゼットーーン。ピポポポポポポ」

 

だが、DZはEXゴモラに光弾を放った。マリナ達はまた先程と同じやり方で相殺させようするが爆発を起こしてしまい、逆に視界を見えなくしまう。

 

DZは顔に腕をクロスさせ紫色の炎を生じると、それを火球(以降:デストロイ火球)として発射した。

デストロイ火球はEXゴモラに当たり、EXゴモラは怯んでしまうとEX超振動波が無くなり、Dプリズ魔光線を浴びてしまった。

 

EXゴモラ「ウォギャオォォォン」

 

弱々しい鳴き声を発すると、EXゴモラは光に包まれて少女の姿に戻り、倒れ込んでしまう。

 

 

ベリアル「ゴモラ!」

 

彼はデスシウム光線の出力を上げてライトニングスペシウムを押し返した。そしてベリアルは両腕を伸ばし掌を広げるフンッと力を込めると、なんとバニシングゾーンが現れベリAKを吸い込もうとした。

 

 

彼は必死に逃げようとした。その隙にベリアルはゴモラの元へと駆け寄り、彼女を拾う。

 

彼女の体は既に殆んどが結晶化しており、もう虫の息状態だった。

 

ゴモラ「師匠。僕、師匠の弟子でいれて良かったよ。」

 

ベリアル「バカ言ってんじゃねえ!俺の弟子はこんなもんで死ぬ程ヤワじゃねえぞ‼︎」

 

ゴモラ「僕のことを弟子だって思ってくれてたんだね。ありがとうございます。」

 

すると彼女は涙を流した。

 

ゴモラ「ベム、遊んであげられなくてごめんね。」

 

そしてゴモラは全身が結晶化すると、跡形も無く消滅してしまった。

 

皆、ゴモラが消滅してしまった事にショックを受けた。すると、ミヤの円盤から涙を浮かべているグリーザがベリアルの元に寄ってきた。

 

グリーザ「ベリアル陛下、大丈夫?」

 

ベリアル「お前こそ、泣いてるじゃねえか。」

 

グリーザ「ねえ、これが悲しみっていうの?」

 

ベリアル「そうだな。………なあ、グリーザ。」

 

グリーザ「どうしたの?」

 

ベリアル「やっぱり、俺が“誰かを傷つけずに守る”だなんて、無理だったようだ。」

 

グ「えっ?」

 

そう言うと彼は立ち上がり、DZを睨み付けると体の赤いラインと目が赤く輝き、地が揺れるほどの野獣のような雄叫びを上げた。

 

彼はDZの元まで走り出した。しかし、DZも負けじと光弾を連射するがベリアルは微塵もダメージを受けていなかった!

 

ベリアルはDZに殴りかかるがDZはテレポートで回避する。すると彼はデスシウム光輪を右手に生じる。

 

そしてDZが出現する場所を予測した彼は後ろ蹴りを仕掛けるが、また瞬時にテレポートで攻撃を回避する。

 

すると、彼はデスシウム光輪を何故か目の前に投げる。次の瞬間デストロイ火球を発射しようとしていたDZがベリアルの予測通りに現れ、デスシウム光輪がDZの左腕を切り落とす。

 

DZ「ゼットーーン!!!!」

 

左腕に突然激痛が走ったDZはその場に倒れ込む。そして、ベリアルは馬乗り状態でDZに乗り掛かるとひたすらに殴りかかった。

 

マリナ「ちょ、ちょっと何やってんあんた!何んでゼットンちゃんを襲ってんのよ‼︎」

 

ベリアル「ああん?うるせえんだよ!!!」

 

今度はクローを生やし、切り裂き始める。

マリナ達はベリアルを止めようとするが、いつも頼りになるベリアルとは一変したベリアルに威圧されて慄く。それにジャックまでもアタフタしていた。

 

ジャック「予定が全てパーだ。ベリアルさん、一時撤退しますよ。」

 

そこにバニシングゾーンからようやく逃げれたベリAKが来た。彼はジャックの提案に了解した。そして、ジャック達はDP魔を回収すると、上空へと飛び立った。

その際に都市部の暗闇が晴れたが、もう既に夕方になっていた。

 

 

すると、そこにエスナの円盤が来てしまった。

 

エスナ「みんな、待たせてすまなかった。えっ?もしかして、今ベリアル陛下が襲っているのは、ゼットンなのですか⁉︎」

 

ベリアル「エスナか?まあその通りだ、俺は今からこいつを殺す。」

 

彼はクローをしまうとまたひたすらに殴りかかった。

 

エスナ「あの時見た夢は、正夢だったのか。」

 

彼女がその様子に呆気に取られているとDZは胸の発光体を光らせるたと、なんと自分の分身を召喚した。ベリアルは軽く舌打ちをした。

 

ベリアル「チッ。流石に二人相手となると少し部が悪いな。」

 

エスナ「陛下!私にやらせて下さい。ですから、貴方は分身を倒していただけませんか!?」

 

ベリアル「……頼んだぞ。」

 

マリナ「エスナさん、どうして。」

 

仲間達が疑問に思ってるの中でも、彼女はゼットンを見つめた。

 

エ「ゼットン。」

 

そして、DZはテレポートで体勢を一瞬で立て直した。すると、DZはデストロイ火球をなんとマリナ達に向けて発射した。

 

エスナは慌てて、円盤を火球の近くに移動させるとレーザーシュートで火球の速度を落とした。

 

エ「今のうちに逃げて!」

 

マリナ「で、でも」

 

エ「速く行け!」

 

ミヤ「わ、わかりました。」

 

彼等はエスナの迫力に圧倒され、逃げ出してしまった。そして無慈悲にも火球は速度を取り戻し、円盤とマリナ達に向かっていた。

 

エスナは時間を稼ごうとレーザーの出力を上げた。

 

エスナ「ゼットン、私に君のためにも、君からこの星とみんなを守るために、君を倒す‼︎」

 

次の瞬間、彼女の目の前に短剣の様な物が現れると無意識で鞘を右手で抜き、短剣の本体を天に掲げると眩い光を放った。

 

火球は円盤を爆発させ、この星から離れた星を破壊した。

 

ミヤ・マリナ「エスナさぁぁぁん!!!」

 

マリナ達はショックのあまり叫んだ。マベルとダズとジャタールとベリアルも動揺した。

すると、DZはテレポートでマリナの円盤との間合いを詰めると、右手を上げチョップを仕掛けた。

 

マリナが目を瞑ったその時、突如巨大な光の柱が現れた!

DZも攻撃をやめてこの場にいる全員がその光の柱を凝視する。

 

やがて、光が消えると、そこにはウルトラマンネクサス(アンファンス)が右腕を天に掲げて佇んでいた。

 

この場にいる全員がネクサスの登場に警戒体勢をとった。

だが、ネクサスはいやエスナは自分がどうゆう状態なのか把握できておらず、辺りを見回しているとビルに夕焼けの光に照らされているアンファンスを凝視する。

 

ベリアルもネクサスを警戒するが、先程からの様子に違和感を感じていた。アンファンスの様子は遥か昔にM78星雲人がウルトラマンに初めてなった時の反応と同じであったからだ。

 

ベリアル「お前はエスナか?」

 

アンファンスは静かに頷いた。すると、マベルとダズはアンファンスの側による。

 

マベル「さっきは見てるだけですまなかった。」

 

ダズ「どうやってその姿になったかは知らんが。お主がゼットンと戦うのであれば、儂等も共に戦うぞ!」

 

しかし、アンファンスは手を出なという合図なのか右腕を彼等の前に出した。彼等も静かに頷くと円盤を守るためにそれぞれ円盤の前へと向かう。

 

ベリアル「ジャタール、お前もあいつらの元へ行け。こいつは俺一人で十分だ。」

 

ジャ「は、はっ!了解です。」

 

彼は敬礼すると、ダズ達の元へと走る。

 

【BGM:ネクサスーHeroic】

 

アンファンス「ショアッ」

 

アンファンスは土柱を立てながら走り出すと、跳び上がりDZの胸を殴ろとするが、テレポートで避けられ、背後に現れるとそのままアンファンスにヤクザキックを入れ、アンファンスを後退させる。

 

しかし、体勢を直しアンファンスも負けじと体を光らせると目にも留まらぬ速さで高速移動をして、DZの間合いを詰め取っ組み合いとなる。すると、アンファンスはそのまま巴投げしてDZにダメージを与えた。

 

その隙にアンファンスは抜刀の様なポーズを取り、腕を十字に構えアンファンスの必殺光線クロスレイ・シュトロームを放った。

DZはテレポートで体勢を整えると、右腕でクロスレイ・シュトロームを吸収した。

 

そしてDZは右腕を突き出し、波状光線を放とうとしたその時、なんと自分の頭を抑え始めた。

 

アンファンス「ショアッ‼︎」

 

アンファンスはいやエスナは気づいた。まだゼットンの自我が残っていたんだ。

 

DZ「ゼットーーン。ピポポポポポポ」

 

自分を殺してくれ。アンファンスは確かではないが、ゼットンがそんな事を言っている気がした。

 

そしてアンファンスはゼットンを見詰めると、全身が光り出した。やがて光が晴れるとそこには先程とは違う姿のネクサスがいた。

 

今の姿をわかりやすく言うと、ジュネッスのが赤い部分が緑色になり、黒いラインが黄色になっていた。

このネクサスの名は【ウルトラマンネクサス ジュネッスグリン】と言ったところだろうか。

 

ジュネッスグリン(以降:ジュネッスG)は、右腕を前に出して掌をDZに向け、掌から緑に輝く粒子(キャニング・コンフォート)をDZに浴びせる。

 

すると、DZは徐々に力が抜けているのか、フラフラと体が揺れていた。そしてジュネッスGは右腕から緑色の光の帯キャッチングビュートでDZの縛り付け動きを止めた。

 

すると、ジュネッスGは目から水色の粒子を放出し始めた。それはまるで泣いている様に見えた。

 

そしてジュネッスGは目を拭い、両腕を下方に交差させ、ゆっくりと広げエネルギーを生み出し、腕をL字に構える。すると、虹色に輝く光線【ヒール・シュトローム】をDZに向けて発射した。

 

DZはそれをゼットンシャッターと酷似したデストロイシャッターで防ごうとするが、なんとヒール・シュトロームはデストロイシャッターをすり抜けてDZに直撃した。

 

その様子に、マリナ達はジュネッスGを止めようと必死に声を掛ける。

 

ミヤ「エスナさん!やめて下さい‼︎」

 

マリナ「まさか、あれ程大事に思っていた妹を自分の手で殺すのですか⁉︎」

 

しかし、ジュネッスGはそれでも攻撃を止めようとはしない。その様子をベリアル達は唯々見ることしかできなかった。

 

ゼットン「ゼットーーーーン。」

 

ゼットンは叫ぶと爆散した。悲愴なる戦いは終わった。普段なら歓喜の声が上がっている状況だが、誰もその気になれなかった。

その時、ジュネッスGの体が光り出した。

 

エスナが目を開けると、彼女は光り輝く空間に浮かんでおり、目の前にいるネクサスを見上げていた。

 

エスナ「ありがとうございます。貴方のおかげで、私はみんなを救うことができました。」

 

ネクサスは頷くと全身が光り、周りの空間も視界が見えなくなるほどの光を放った。

 

光はエスナを残して飛び立った。

 

 

 

一方、ベリアルは何やら落ち込んでいた様子で彼女達を見ていた。彼女達もベリアルの様子に気がつくと、彼女達はベリアルのそばによる。

 

マリナ「どうして、どうしてあんな事したの?答えてよ!」

 

ベリアルは彼女の問いに答えず、無言のままでいた。

 

すると、高笑いをしながらまたベリAKが現れた。

 

ベリAK「そりゃそうだろうな。今まで、そうやってやってきたんだからなぁ。」

 

マベル「えっ?」

 

ダズ「今まで、こうやってきたじゃと⁉︎」

 

ベリAK「どうやら、お前ら何も知らないでそいつと一緒に居たんだなぁ。なら教えてやるよ。」

 

ジャタール「止めろ‼︎」

 

ジャタールはベリAKを黙らせようと飛び立つが、ベリAKはそれでも喋り続ける。

 

ベリAK「そいつは、別の宇宙の出身の正義のウルトラ星人にして、自分の欲望のあまり悪に堕ちた奴だ!」

 

マリナ達はベリAKの言葉に驚愕した。

そして、ジャタールはタールハンドでベリAKをブロンズ像にしようとするが、ベリAKは腕からイナズマ状の光線スペシウムサンダーをジャタールに浴びせる。

 

ジャタール「アババババババババババ」

 

彼は煙を上げて地へと叩き付けられる。

 

ベリAK「そいつは何の罪も無い奴らを虐殺しては、あらゆる者を力と恐怖で支配してきた奴だ。大方、お前らもそいつに利用されたんだよ。」

 

ミヤ「ベリアル陛下がウルトラ戦士達と同じ事を。そんなデタラメ誰が信じるものですか!」

 

マベル・ダズ「そ、そうだ/そうじゃ‼︎」

 

ベリAK「信じないのは勝手だ。だが、そいつの反応を見れば、一目瞭然だと思うがな。」

 

そう言われベリアルの顔を見ると、彼は何も言い返せず無言でいた。

 

ベリAK「フッハッハッハッハッハ。お前の計画もこれで終わりだな。」

 

そう言うと彼は赤い球体となり、飛び立った。

 

マベル「ベリアル陛下、どうなんですか⁉︎答えて下さいよ‼︎」

 

ミヤ「さっきウルトラ星人が話していた事は本当なのですか⁉︎」

 

ベリアル「(もう、無理な様だな。)」

 

二人の質問に彼は頭の中で思った。

 

すると、ベリアルは突然笑い声を上げ始めた。

 

ベリアル「ああ、その通りだ。俺はあいつの言う通り、別宇宙では力と恐怖であらゆる者を支配してきた恐怖の銀河皇帝ベリアルだ!」

 

皆、彼の言葉にショックを受けた。それでも尚ベリアルは喋り続ける。

 

ベリアル「お前達のことも、役に立ちそうな奴等だと思っていたのだが、こうなった以上ここに用は無えな。あばよ。」

 

彼は笑い声を上げ続け、赤い球体となり何処かへ飛び去った。

 

ジャタール「へ、陛下!待って下さい‼︎」

 

彼も緑の球体となり、ベリアルの後を追う。

そして、グリーザはベリアル達が行った方向とマリナ達の方をどっちにしようかなという感覚で交互に見て、彼女はマリナ達にお辞儀をすると、紫の球体となり飛び去ったいった。

 

マリナ達はその様子に唖然としながらベリアル達が行った方向を見続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼラス「次回予告!!!遂にベリちゃんがやってきた悪行がマリナちゃん達に知られてしまった‼︎一体どうなってしまうのか⁉︎次回をちょっとだけ楽しみにしてあげてね。後、実は予定を変更してある戦士達が登場するよ。」

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