ベリアル物語   作:ヴァンパイア

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最初のいらなくね?と思っても目を瞑って下さい。

後、話し変わりますけど、ジードメチャクチャおもろしろいです。


エピソード10「光と闇」

殺風景な部屋の中にある数少ない家具のベッドの上にあるゼットンのぬいぐるみを見て、グリーザはベリアルの背に隠れ怯えていた。

 

ベリアル「これがあいつがお前にキレた原因か。」

 

〜回想〜

 

エスナはグリーザのダークサンダーエナジーがどうゆう仕組みなのかを聞くために、グリーザを部屋へと招き入れた。

 

グリーザ「此処がエスナの部屋なんだ。」

 

エスナ「そうだ。やっぱ、殺風景でつまらないか?」

 

グリーザ「いや、別に。」

 

話が少し脱線するが、ベリアルの部屋も殺風景な場所なため、ベリアルの部屋を行き来しているグリーザはそれが普通と思っているため、特に気にしてはいない。

 

部屋を見渡しているとある物が目に入った。ボロボロになっているゼットンのぬいぐるみだ。そして、彼女はぬいぐるみに指差しそれが何なのかを問う。

 

グリーザ「ねぇ、あれ何?」

 

その質問を聞いた瞬間、先程まで上機嫌だったエスナは薄ら笑いを浮かべているがが明らかに不機嫌になっていた。

 

エスナ「人の妹に向かって、“あれ”はないだろう。グリーザ。」ふ

 

グリーザ「えっ!?妹?でも、あの人?って、どう見ても生き物じゃな」

 

彼女が言いかけると、エスナは懐から光線銃を取り出し、なんと引き金を引き光弾を発射した。幸いにも頰を掠っただけで済んだが、グリーザはすっかり恐怖で怯えていた。

 

いや、光弾の方にはそれほど怯えてはいない。グリーザは殺気に満ちた目でこちらを睨むエスナに怯えていたのだ。

 

エスナ「どうして皆んなゼットンの事をそんな風に言うの?ゼットンはこの通り、ちゃんと生きているのにさ。もしかして、グリーザの目は目は節穴なのか?なら、そんな目を今すぐくり抜いてあげよう。」

 

このままでは無事では済まない

 

悟ったグリーザは瞬間移動をし、その場から消えた。

 

〜回想終了〜

 

グリーザは静かに頷いた。すると、ベリアルはそのゼットンのぬいぐるみを持ち上げた。

 

ベリアル「しかし、もうこれ崩れてもおかしくねえぞ。」

 

その刹那、光弾が一直線にベリアルに目掛け発射された。だが、ベリアルは掌から紫色の光弾を放ち相殺させる。

 

光弾が放たった犯人は殺気で満ちた目でこちらを睨むエスナだった。

 

エスナ「陛下、あなたが私達を守ってくれてるのには感謝します。ですが、妹に手を出すようであれば、いくら陛下でも許しませんよ。」

 

今の彼女はグリーザの時のように薄ら笑いを浮かべておらず、眉間にしわを寄せ明らかに激怒していることが伺える。

 

ベリアル「妹だ?お前の目こそが節穴じゃねえか。それはゼットンじゃねえ、ただのぬいぐるみd「黙れ!」

 

エスナは怒鳴り声を上げると彼にその銃口を向け引き金を引こうとするが、ジャタールに銃を掴まれ、銃を取り上げられる。

 

銃を失ったエスナは何もできなかった。身体能力は並の人間より遥かに高いが、ベリアルはそれを上回っているためまず彼とタイマンでは勝てない。更にジャタールとグリーザもいるので、彼女に到底勝ち目は無い。

 

ベリアル「お前がそれをゼットンと思うなら勝手だ。だが、現実から逃げんな。失ったものがあるのはお前だけじゃねえんだよ。」

 

彼は言いたいことを言い終わると扉に歩み寄る。グリーザとジャタールは働きアリのように並び着いていく。

ベリアルはドアノブに手を掛け、部屋を出て行った。

 

 

因みにジャタールは、ベリアルは自分の国のやり方に反対したら、即刻牢獄に幽閉され、何万年もかけようやく出た矢先に、ゼロという悪ガキにやられて別宇宙に飛ばされ、その宇宙で出会った奴らを部下に引き入れ、自分の国を建国した。とここまで話していたら、先ほどの状況になったというわけだ。

 

 

 

 

エスナは今拳を握り締め、扉を睨む。(正確には、出て行ったベリアルを睨んでいる。)

 

エスナ「現実から逃げるなだと。これは嘘じゃない。“あれ”はゼットンだ。そうじゃなかったら私は。」

 

彼女の頬から涙が伝っていた。

 

エスナ「私は、耐えられないんだ。あの子がいないと、私は生きてる意味なんて。」

 

すると、彼女の脳裏にある言葉が走る。

 

 

失ったものがあるのはお前だけじゃねえよ。

 

エスナ「そうか、私は悲しくてみんなの気持ちを考えてなかった。みんなだって悲しかった筈なのに、私は自分の事だけを考えてた。」

 

そして、彼女は何かを決意し、涙を拭う。

 

 

 

 

一方、ベリアル達は廊下を歩き、何やら話をしていた。

 

ジャタール「陛下、一つお聞きたいことが。」

 

ベリアル「なんだ?言ってみろ。」

 

ジャタール「ハッ。先程、エスナを正気に戻そうとしていたのは何故でしょうか?はっきり言ってしまうと、あまり戦闘に支障が出てる訳じゃなさそうですし。」

 

ベリアル「まあ、一応守ってやってる奴らの一人が狂ってだなんて、気持ち悪いだろ。」

 

ジャタール「そうでしたか。要らぬ質問してしまい、申し訳ありません。」

 

ジャタールはお辞儀をしながら謝罪する。そして、ジャタールは丁度自分の部屋に着いたため、ここでベリアル達達と別れることにした。

 

ジャタール「では、私はもう就寝に入りますので、これで失礼します。お休みなさいませ、陛下、“グリーザ様”。」

 

ベリアルはジャタールがグリーザに敬語を使ったことに疑問を抱き、質問する。

 

ベリアル「おい、お前いつからこいつより下になったんだ。」

 

ジャタール「それは、その、グリーザ様は私よりも上になると確信したので、今のうちに慣れておこうと思いまして。」

 

ベリアル「まあ、お前がそうしたいならそうしとけ。」

 

ジャタール「はっ。では改めて、お休みなさいませ。」

 

そして、ジャタールはベリアル達を見届け、部屋に入る。すると、彼は両手を口にそえ何やらニヤつき始める。

 

ジャタール「グフフフフフ。陛下、私は知ってますぞ。あなたがグリーザといやグリーザ様と共に一夜を過ごしたのを。」

 

ジャタールとて、ヒッポリト星人だ。人間態でも耳を澄ませば、10キロメートルぐらいの音は聞き分けられるのだ。

 

ジャタール「あの陛下を押し切るとは、必ずやあのお方は、お怒りした陛下を止めてくれる筈だ。」

 

〜妄想〜

 

ベリアル「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

彼の怒号が地を揺るがし、ダークネスファイブの面々ににじり寄る。怒りに満ちたベリアルに威圧され、彼等は逃げることすらままならず、ただただ震えているだけであった。

 

その時、突如グリーザ(擬人化している方)がベリアルの前に現れ、彼の腕に抱きついて止めに入る。

 

グリーザ「まあまあ、怪獣百体紹介はまた今度でいいでしょ。」

 

すると、ベリアルの怒りが収まった。

 

ベリアル「たく、しょうがねえ。また今度にしてやるよ。」

 

その様子を見て、ダークネスファイブの面々はホッとした。

 

〜妄想終了〜

 

ジャタール「流石にこうはいかなくても、きっと陛下のことを止めてくれる筈だ。それにグリーザ様は美人だ。あわよくば陛下も気に入り、マリーさん(ウルトラの母)の事を諦めて、グリーザ様と結ばれてくれれば一石二鳥だ。」

 

そう言うと彼は高笑いを上げた。しかし、この後彼はうるさいという理由で部屋の前を通りかかったマリナにぼろ雑巾のようにされたとか。

 

その頃、ベリアルとグリーザは何やらもめていた。

 

ベリアル「あんな女共如きにいつまでもびびってんじゃえよ。とっとと自分の部屋で寝て来い。」

 

グリーザ「流石にエスナはもう大丈夫だけど、やっぱマリナが怖いの。お願い、私と一緒に寝てちょうだい。」

 

ベリアル「大体な、お前俺を男だって事を分かってんのか?俺だって男なんだ。お前を襲っても、一緒に寝ることをせがんで来たのはお前なんだから、何も言えねえぞ。」

 

グリーザ「そんな………じゃあ、私が女でなければ良いの?」

 

そう言うと彼女は紫色に輝きいた。そして光が消えると、そこに立っていたのは確かにグリーザではあるが、今までの姿とは異なっていた。

 

先程までは、プリンセスのような衣装から、グリーザの第三形態を元となっているだろう、王子の衣装を着ており、手には元の姿と酷似している手袋をはめており、髪もロングヘアからショートカットになっており、その姿は正に白馬の王子様と言ってもいい程の美少年だった。因みにも声も心なしか低くなっている。

 

グリーザ「あれ?私男になりたいって思った瞬間にこんな姿になってる。」

 

どうやら、彼女いや彼も自分の意思ではなく、自然となったようだ。

 

グリーザ「でも、これなら一緒に寝ても大丈夫「なわけねえだろ。」

 

その後、結局ベリアルはせがんでくるグリーザに心が折れ、あの後直ぐに女性に戻ったグリーザと一緒に寝ることになった。

 

そしてもう慣れたのか、何事も無かったかのように起床したベリアルは特訓場所の岩山へと向かう。

 

 

 

〜岩山〜

 

ベリアル「お前達を集めたのは、ちょっとした実験に付き合ってもらう為だ。」

 

ゴモラ「実験って、何の?」

 

ベリアル「グリーザが出す、ダークサンダーエナジーっていったか?あれをお前だけに効くかどうかを試すんだ。」

 

ゴモラ「え?でも、それなら僕必要無いと思うんですけど。」

 

ベリアル「お前には俺の特訓相手になってもらうんだよ。グリーザ、ダークサンダーエナジーを俺達に向けて放て。」

 

グリーザは頷き、天高く飛び上がり、目が赤く光ると掌からダークサンダーエナジーを彼等に発射した。

 

ゴモラはEXゴモラへと変化した。コントロールできるようになったため、常に白目をむいた状態である。一方、ジャタールは目の糸目部分が無くなり、目が一色になっただけで、ベリアルに至っては何も変わってなかった。

 

すると、ジャタールは頭を抱え、苦しむ。

 

ジャタール「何なんだ?この闘争心は、暴れたい暴れたい!!!!」

 

頭の中にダークサンダーエナジーが迸り、彼は徐々に呑み込まれそうなる。しかし、彼は頭を横に振り、自分の顔を叩く。

 

ジャタール「グヌヌヌ。私が私で無くなってきてる。だが、こんな物に負ける程、私はやわじゃない!!」

 

そう言うとジャタールは、フンッと力を込めどこぞの超古代戦士のように両手を額に交差し、左右に降ろす。

 

そして、頭からダークサンダーエナジーと思われる紫色の稲妻が出て行く。

 

ジャタール「ハアハアハア、何とか耐えきった。」

 

流石にというべきか、ジャタールは息切れを起こし、疲れていた。

 

ベリアル「疲れているようだが、早速俺の変化したところを言ってくれ。」

 

ジャタールは了解をし、ベリアルが変わってないかを確認するが、何処も変わっていなかった。

 

ジャタール「何処も特に変化した様子は見られません。」

 

彼の報告にベリアルは少し驚いた。

 

ベリアル「もしかたら、姿形は変わらないで強さが上がったのかもしれないな。よし、ジャタール。早速俺のサンドバックになれ。」

 

その言葉を聞いた瞬間、彼はショックで倒れそうになる。

 

ジャタール「そんな。私はまだ生きていたいのですが。」

 

ベリアル「ん?お前は運が良いな。どうやらサンドバッグにならずに済みそうだな。」

 

 

〜惑星アルカディア 都市部〜

 

この星は空が暗雲に覆われているのにも関わらず、太陽の光があるという奇妙な光景である。しかし、今は空を覆うほどの巨大な何かによって、真っ暗闇となっていた。

 

その何かとは白金色の巨大な渦巻き模様で中心に竜の頭みたいな物がある円盤だ。その大きさは直径300メートルはあった。ベリアル達と今回はエスナが不在なためアロマを含めたミヤ達の円盤にマベルと新しく開発された装置により巨大化したダズは駆けつけると円盤を見上げ、唖然とする。

 

すると、巨大円盤から一筋の光が放たれ、その光の中からあのセブンがゆっくりと降り立った。

 

セブン「よお、待たせたな俺の女達よ。」

 

セブンの言葉を聞いた瞬間、女性陣は皆(グリーザとアロマ以外)ドン引きする。

 

マリナ「なんなのあいつ気持ち悪い。」

 

ミヤ「あんまり関わりたくない人ですね。」

 

そんな中、アロアは血走った目でセブンを睨らんでいた。

 

セブン「やっと会えたなアロマ、俺の妻よ。」

 

全員(グリーザ以外)「エェェェ・ハァァァ!?」

 

全員セブンの言葉に驚愕した。しかし、アロアはそれを不快に思い舌打ちをした。

 

アロア「ハア?あんなので結婚したと思ってんの?笑わせないで。他の兄弟達ならまだ我慢できるけど、あんたみたいなキモい男の妻だなんてごめんだわ〜。それに〜私は今はベリアル陛下のお嫁さんなのよ〜。」

 

セブン「なんだと⁉︎貴様はとうとう俺の嫁にまで手を出したのか!」

 

ベリアル「ハア?こいつが言ってるだけで俺はそんな気は全くn「ダーリン、あいついじめてくるの〜だから〜やっつけちゃって。」だからその呼び方は止めろつっただろうが!」

 

二人のやりとりを見ていたセブンは苛立ちを覚えた。

 

セブン「ま、もうお前のことはいいんだ。それよりもグリーザ、お前がまさかそこまで美しくなるとは思わn「あなたの顔は二度と見たくなかったのになんで来たの?とっとと消えて。」なんだと。」

 

セブンは散々な言われように逆上しだした。

 

セブン「てめーら、俺を侮辱するとはいい度胸だな。そんなてめーらにはお仕置きが必要のようだな。」

 

そう言うとセブンはネオバトルナイザー?を取り出し叫ぶ。

 

セブン「デストロイナァァァス!!起動っ‼︎」

 

すると、白金の巨大円盤は渦巻き模様の溝が光ると巨大な円盤はぐるぐる巻きにされた縄が解けるようにバラバラになると1200メートルの白金の金属質の東洋の竜のような姿へと変わった。

 

デストロイナース(以降:Dナース)「ガァァァアアアアァァァ」

 

Dナースは咆哮を上げ威嚇した。

 

ベリアル「ホォー、今回の相手は的がでかくて楽そうだな。」

 

セブン「こいつを舐めていると痛い目を見るぞ。だが、残念ながら黒ベリアルよ、お前の相手はこいつではない。お前の相手はこのお方だ。」

 

その刹那、上空からベリアルにスペシウム光線が一直線に向かって来た。しかし、ベリアルはそれを片手で受け止め、腕を振るい搔き消した。

 

??「ホォー、腐っても俺だけのことはあるな。」

 

すると、上空から赤い光球がベリアル達の前に降り立ち、ベリアル達がおもわず腕で光を遮るほどの眩い光を放つ。

 

そして、やがてその光は人の形へと変わり、徐々に光は消えて、その姿を露わにし、その姿にベリアルを驚愕させた。

 

ベリアル「何っ‼︎まさかお前は、俺⁉︎」

 

その正体は、闇に堕ちる前のウルトラ戦士だった頃のベリアルに酷似していた。

 

ベリアル・アーリースタイル・クローン(以降:ベリAK)「そうさ、悪に堕ちた俺。俺はレッドマンから採取されたお前のウィルスを光の力に変え、作り出されたお前のクローンだ。」

 

ベリAKの発言に全員目を丸くした。

 

グリーザ「エッ?堕ちたって、どういう所に落ちたの?」

 

ミヤ「いや、そっちの落ちたではないかと。」

 

ベリアル「あいつの言ってることをを真に受けるな。」

 

そう言うと彼は首を回し咄嗟にデスシウム光線を放つ。しかし、ベリAKも首を回し右手に緑色のエネルギーを纏い、手を十字に構え緑色の光線(以降:ライトニングスペシウム)を放ち、互いの攻撃がぶつかり合い、数十kmにわたる爆発が起こる。

 

爆発にその場にいた全員吹き飛ばされそうになるが何とか堪える。爆煙の中でベリアルの目が禍々しく光り、足で地面を強く押し、その勢いでベリAKの元まで飛び立ち、ベリアルクローを振るう。

 

しかし、ベリAKはそれを難無く避け、腹に蹴りを入れ、ベリアルを後退させる。その隙を突こうとベリAKは腕を交差させるとベリアルクローを思わせる緑色の爪(以降:ライトクロー)を生やした。

 

ベリAKはライトクローを突こうとするが、ベリアルはそれを腕を掴むことによって防ぎ、ベリアルもお返しにとベリアルクローを突こうとするが、ベリAKもベリアルと同様な方法で攻撃を防ぐ。

両者は取っ組み合いになり、お互いを睨む。

 

ベリアル「俺のクローンとかでかい口叩いた割には大した事ねえな。」

 

ベリAK「そっちこそ、もっと本気を出したらどうだ。」

 

お互いを挑発し、両者はそのままの状態で駆け出すと、猛スピードで飛び去って行った。

 

Dナース「ガアアァァァアァァア」

 

すると、Dナースは咆哮を上げ、尻尾を振るうが、その攻撃をEXゴモラが受け止める。しかし、Dナースは目からデストロイサンダーを放ち、攻撃を仕掛けるがジャタールがヒッポリトビームを放ち、相殺させる。

 

ジャタール「凄い。これがダークサンダーエナジーで強化された力。感謝しますよグリーザ様。」

 

そう言うとジャタールは宙に浮き、瞬時にDナースの周囲を翻弄するように飛び回り、ヒッポリト・フャイヤーボムを放つが、Dナースは何事も無かったようにジャタールに突進しようとするが、尻尾を掴んでいるEXゴモラがDナースを振り回すことにより、突進を中断させる。

 

しかし、Dナースは槍のような尻尾の先端から赤い光線(以降:デストロイ光線)を放つ。

 

EXゴモラ「ウォギャォォオオォォン」

 

デストロイ光線を浴びたEXゴモラは吹き飛ばされ、ビルを倒壊させる。更にDナースは狙いをジャタールに定める。すると、体の一部の部位が穴が開くと、そこから無数のミサイルを発射する。

 

ジャタール「ホォー、そう来たか。」

 

ジャタールはミサイルを次々に避けるが、追尾型のミサイルのためすぐに追ってくる。しかしジャタールは余裕の笑みを浮かべると、上空に向かい加速を上げミサイルとの距離を広げる。

 

そして、ジャタールは急降下をし、Dナースがいる方向へとミサイルを誘導する。だが、Dナースもただ見てるだけではなく、何と手を猛スピードで伸ばし、ジャタールを捕まえる。

 

ジャタール「パワーアップした私をナメるな!」

 

そう言うと彼は力ずくで拘束を解こうとする。すると、Dナースが握っている手がどんどん開かれてく。だが、Dナースは手から電流を流す。

 

ミヤ「ジャ、ジャタールさんを離しなさい!」

 

震えながらもミヤはそう言うとマリナとアロアの円盤と並ぶと、レーザーシュートを放つ。しかし、Dナースは何事も無かったように佇んでいた。その様子に彼女らは驚愕した。

 

彼をミサイルの大群に投げ飛ばす。彼にミサイルの雨が降り注ぎ、爆煙が生じる。更にDナースはデストロイサンダーとデストロイ光線で追い打ちをかける。

 

爆煙の中からジャタールは墜落して、地に叩きつけられる。フラフラになりならがらも彼は体を起こし、体勢を整える。

 

ジャタール「なかなか手強い奴だな。マベル、ビームサーベルを貸してくれ。」

 

マベル「それが、今手が離せないんです。」

 

マベルが今手が離せない理由は、セブン戦っているからだ。

 

【BGM:ウルトラセブンの歌】

 

セブン「デュワッ」

 

掛け声を上げ、構えるとセブンはダズの腹にヤクザキックを浴びせ、彼を怯ませせるとアイスラッガーを構える。

 

ダズ「おのれ、セブン。」

 

マリナ「セブン‼︎」

 

ミヤ「セブン。」

 

アロア「セブン。」

 

ジャタール「セブン!セブン!セブン‼︎貴様、邪魔立てしよって!」

 

セブンは駆け出すとアイスラッガーでダズを切り裂こうとするが、マベルが両腕にマグマサーベルを取り出し、それを受け止める。

 

だが、セブンは逆水平チョップをかまし、マベルを後退させる。更にセブンはアイスラッガーを頭に戻し、追い打ちにとエメリウム光線を放つ。

 

マベルはエメリウム光線をマグマサーベルで受け止めるが、何とマグマサーベルは爆散してしまい、その衝撃でマベルは吹き飛ばされ、地に叩きつけられる。

 

ダズ「よくも、マベルをやってくれたな。これでも喰らえ!」

 

そう言うと彼は光線銃を取り出し、その光線銃をバズーカに変形させると、巨大な光弾を発射した。

 

セブン「ダァァァァァァ!」

 

掛け声を上げると、アイスラッガーを投げ飛ばし、光弾を切り裂く。だが、それだけは終わらずアイスラッガーはダズの左手を切り落とした。

 

ダズ「グアアアア!!!!」

 

激痛が走り、叫び声を上げ血が垂れる。

 

セブン「見てくれてるか?グリーザ。」

 

自分をアピールするセブンだが、グリーザはミヤの円盤に乗っており、更にはダズ達の事を気にかけているため、全くもって見ていない。

 

セブン「畜生!こうなったら、てめーらで八つ当たりだ!」

 

そう言うと彼は彼らににじり寄る。その様子を見て、焦り出す。

マリナ「まずい!あんた達出て来て!」

 

そう言うとマリナはキングパンドンとアロンのカプセルを取り出し、それを嵌め込むような窪みに嵌る。

 

すると、マリナの円盤から光が放たれ、そこから【双頭怪獣キングパンドン】と【豪力怪獣アロン】が現れる。

 

キングパンドン(以降:KP)「ガァアア!ガァアア!」

 

アロン「グォォアアア‼︎」

 

二体の怪獣は咆哮を上げ、威嚇する。

 

 

 

 

場所は変わって、ベリアルとベリAKはお互いほぼ同時に蹴飛ばし、赤い球体になると火花を散らしながら激突し合う。

 

やがて、戦いの場は溶岩地帯へと変わる。そしてベリアルはベリAKをマグマの中へと叩き落とした。しかし、マグマの中からライトニングスペシウムが放たれ、ベリアルは元の姿に戻り、マグマの中へと落ちていった。

 

体に着いたマグマを払い、佇んでいるベリAKを睨む。両者はファイティングポーズを取り、掛け声を上げる。

 

ベリアル「ヘアッ!」

 

ベリAK「シュアッ!」

 

両者は拳を握り締め、駆け出してお互いの顔に拳がぶつかる。

そしてベリAKはヤクザキックを浴びせ、ベリアルを後退させ、飛び乗って馬乗り状態になると、彼の顔を集中的に殴り続ける。

 

しかし、ベリアルはベリAKの腕を掴み右に転がることにより立場を逆転させた。そしてベリアルはトドメにとベリアルクローを生やし、ベリAKの胸に突き刺さうと腕を振り下ろす。

 

だが、ベリAKも咄嗟にライトクローを生やし、ベリアルクローを受け止める。するとベリアルは後ろに飛び跳ね距離を置いた。ベリAKも立ち直り体勢を整える。

 

両者は同時に駆け出し、爪で切り裂こうと腕を振う。赤い一閃が走り、互いの爪が砕ける。そして、ベリAKの顔の左側とベリアルの顔の右側に斬撃が走り、そこから亀裂が入り、それぞれ痛々しい傷が出来てしまう。

 

ベリアル・ベリAK「よくもやりやがったな!」

 

お互いに傷付いた箇所を押さえ、怒りの声を上げる。すると、両者はまた赤い球体になると何処かへと飛び去る。

 

 

 

一方、ジャタール達とセブン達との戦いを熾烈を極めていた。

 

KPは双頭撃炎弾を放つが、セブンはそれを難無く受け止める。しかし、背後からアロンが殴りダメージを与える。

 

セ「小癪な!」

 

彼はアイスラッガーを投げる。だが、KPはアイスラッガーをキャッチし、それを投げ返し、セブンにまたダメージを与えた。

 

 

Dナースはとぐろを巻いて円盤形態に戻ると、下部からエネルギー弾連射をし、更にミサイルとデストロイ光線を次々と放つ。

 

ジャタール「味方を巻き込むつもりか!?」

 

Dナースの攻撃が雨の様に降り注ぐ。セブンはウルトラバリヤーを展開し、攻撃を防ぐ。

 

KP「ガァアア!ガァアア!」

 

アロン「グォォアアア‼︎」

 

EXゴモラ「ウォギャオオォォン‼︎」

 

正しく死の雨が飛べないもしくは逃げ遅れた怪獣達に降り注ぐ。しかし、そこに攻撃を避けながらアロアとマリナの円盤が怪獣達に目の前に着くと、マリナはKPとアロンとマベルの前にアロアはダズとEXゴモラの前でバリヤーを展開し、怪獣達を守る。

 

ジャタール「いい加減にやめろ!」

 

彼はブレストクラッシャーを放ち、Dナースを止めようとするがそれでも効き目が無い。そしてDナースは咆哮を上げデストロイサンダーを放つが、ヒッポリトビームで相殺させる。

 

その隙にとミヤの円盤がレーザー光線がDナースの口の中に当たる。

 

Dナース「ガァアアアアア!」

 

すると、今までノーダメージだったDナースは明らかにダメージを受けている様子だった。その様子を見たジャタールは不信感を抱く。

 

場所は打って変わって、Dナースの攻撃が止み、セブン達はまた戦闘を開始しようとする。すると、それぞれの円盤の中にエスナのメッセージが鳴る。

 

エスナ「みんな、待たせてすまなかった。」

 

エスナの円盤は戦闘の場からおよそ500m離れた所に佇んでいた。そして、彼女は円盤のハッチを開けると、中からサイバーチックなバズーカ砲を取り出した。狙いをセブンに定め、粒子状のエネルギーが幾つも集まり、バズーカ砲から円盤よりも巨大な光線が発射された。

 

エスナ「我ながら凄い威力だ。」

 

しかし、バズーカ砲の威力が強すぎる余り狙いが逸れてしまい、なんと光線はアロンに直撃してしまい、アロンは消し炭と化した。

 

マリナ「アロン!」

 

マリナは仲間のアロンを失ってショックを受ける。しかし、一番ショックを受けたいたのはエスナであった。最愛の妹を失って、仲間を守る為に作った平気で仲間の一人を葬ってしまった事に唖然としていた。

 

エスナ「私は、ただみんなを守ろうと、ゼットンとの思い出の場所であるこの星を守ろうとしたのに、私は仲間を殺してしまった。」

 

全身の力が抜け、膝をついたまま固まってしまう。

 

 

場面はジャタール達の戦いに変わる。

 

猛スピードで彼は地上に降り立つ。

 

ジャタール「ゴモラ、協力してくれ。」

 

すると、彼はEXゴモラの耳元でゴニョゴニョ話す。EXゴモラは頷き、ジャタールはゴモラを抱え、飛び立つ。

 

ジャタール「お前達、いくぞ!」

 

そう言うと彼は猛スピードでDナースにと向かう。Dナースは迎え撃つ為に無数のミサイルを発射するが、ミヤの円盤から放たれたレーザーシュートにより全て爆発する。ジャタールは爆炎の中から飛び出し、尚進み続ける。

 

Dナースは彼らを確実に撃ち落とす為に、エネルギーを貯め、最大出力のデストロイ光線を発射した。彼も対抗し、ブレストクラッシャーとヒッポリトビームを同時に放ち、それを融合させ、ヒッポリトビームを纏ったブレストクラッシャー(以降:ヒッポリトクラッシャー)を放った。

 

デストロイ光線とヒッポリトクラッシャーがぶつかり合う。そして、徐々にデストロイ光線が押し上げると数十キロにわたる爆発が起きた。

 

Dナース「ガァアアアアア!!!!」

 

Dナースは勝利の雄叫びを上げる。すると、上空からEXゴモラのEX超振動波が一直線にと向かって来ていた。そして漸くDナースは攻撃に気づくも、時既に遅し。EX超振動波は奴の口の中へと入り、風船が膨らむみたいに少し膨らむとDナースは大爆発した。

 

 

地上にいる者達は、Dナースの撃破された事を確信すると喜びの声を上げた。

 

しかし、まだセブンが残っている事に気づくと全員身構える。そんな中、セブンはアロアの円盤を見詰めると瞬時にその場へと移動し、円盤を掴み上げる。

 

アロア「離して!」

 

すると、セブンは小声で何やら話し始める。

 

セブン「……………」

 

アロア「それは本当なの⁉︎」

 

セブン「本当さ。」

 

すると、背後からダズの光線銃の光弾が直撃する。流石にこれ以上は無理だと悟った彼は飛び立つ。それと同時にベリAKが赤い球体の状態で戻って来た。

 

セブン「その傷はどうしたのですか?ベリアルさん。」

 

ベリAK「気にするな。それよりも今回は撤退するぞ。」

 

ベリAKがそう言うとセブンも赤い球体になり、宇宙へと飛び去った。

そこに漸くベリアルは追いつき、逃げられた事を悟ると球体から元の姿に戻る。

 

ジャタール「どうしたのですか⁉︎そのお怪我は!」

 

上空から彼は話しかける。

 

ベリアル「今は面倒だから後でな。」

 

その後、彼らは基地に戻り、ベリアルはボロボロになっていながらも、料理(今回は親子丼)を作り、さっさと食べ終え、食堂を出て行った。

 

マリナ「エスナさん、アロンのことは気にする必要無いから元気出して下さい。」

 

基地に着いてからもまるで人形の様に全く喋らなくなり、まともに食事も取らずに、食事を出て行った。

 

ゴモラ「エスナさん、次頑張ろうよ。僕だって、最初はダークサンダーエナジーを使いこなせなかったけど、今はあの通り「ゴモラ。」ハ、ハイ?」

 

エスナ「あれは君だから出来た事なんだよ。もう私は何も出来ない。生きてる価値なんて無いダメな奴なんだ。」

 

そう言うと彼女は走り去って行った。

 

ゴモラ「さっきの戦いから、陛下とエスナさん全然話してくれなっちゃった。しかも、エスナさんに至っては生きてる価値が無いだなんて言ってましたよ⁉︎」

 

マリナ「どうすれば、どうすればいいの?」

 

彼女達は頭を抱えてしまう。

 

 

 

 

燃え盛る街の中心に一人の美女が仰向けの状態で倒れていた。その美女はなんとあのゼットンを思わせる格好をしていた。

 

エスナ「ゼットン⁉︎」

 

颯爽とエスナは美女の元へと走るが、突如目の前に爆発が起きる。やがて、爆炎が消えると美女の姿はゼットンの姿になっており、そしてその上にはベリアルが馬乗り状態で乗っていたのだ。

 

エスナ「えっ?陛下⁉︎」

 

すると、ベリアルはあろうかと突如ゼットンを殴り始めた。そして、今度はベリアルクローを生やすと、顔や胸を切り裂き始める。

 

エスナ「何をするのですか⁉︎何故ゼットンを殺そうとするのですか⁉︎やめて下さい‼︎」

 

しかし、ベリアルはエスナの訴えを無視し、尚且つ攻撃をやめない。

 

ゼットン「ゼッッットォォン」

 

ゼットンは助けを求めてるかのように声を上げた。

 

エスナ「ゼットン!!!!」

 

彼女はそう叫ぶと共にゼットンを助けようと手を伸ばす。しかし、いざ触れてみるとそこにあったのは、ベリアルでもゼットンでもなかった。

 

エスナ「これは、何?」

 

それは2mはある巨大な石でだった。それはとある“ストーンフリューゲル”と呼ばれている物だ。

 

 

 

 

 






ゼラス「次回は、なんと日常回だ!ベリちゃん達はウルトラ戦士達が来ない時はどうゆう感じに過ごしているのか?お楽しみに‼︎」





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