朝の校内探索を終え───というか、朝から色々と濃い時間を過ごした結果、探索が終わる頃には既に、学園全体がランチタイム・ムードへと突入していた。
食堂では多くのマスターが購買またはカウンターに並び、各々の昼食を調達しているようだ。
校舎内だけではない。外のグランド周囲、教会前の噴水広場、そして屋上と、ピクニック感覚で昼食を摂っているマスターはそれなりには存在していた。
気分転換の意味合いもあるのだろう。同じ風景や場所ばかりでは、気分も滅入ってくるというものだし。
とまあ、色んな場所で、色んなマスターがランチタイムを過ごしていた訳だが、やはりと言うべきなのだろう。サーヴァントと共に昼食を摂るマスターの姿はほとんど見られなかった。
いや、それはまあ、例外的にレオのように、明らかにサーヴァントな人物とペアでランチタイムな人も居るには居たが、それはレアなケースだ。
情報を奪われないよう懸念してか、単独、または対戦相手ではないマスター同士といった具合で、昼食を摂るマスターが多かったのだ。
いくらお昼時とはいえ、ここは聖杯戦争の地。すなわち戦場だ。用心深い者、自信のない者といった魔術師達は、間違ってもサーヴァントと一緒に人前で昼食を……という訳にはいかないのだろう。
それこそ、自信に満ちた者や、少しズレたマスターくらいしか、そんな愚行ともとれる行いはしていないのだ。
──そして私はと言えば……。
「いくぞ焼そばパン…。
マイルームにて、購買で買ってきた焼そばパンを前に、いざ
「………」
鉄板で焼けてソースにより肌の茶色くなった麺は、芳ばしい香りを放ち、キャベツは炒められても瑞々しい輝きを持ち、細かく切られた玉ねぎや人参が全体に更なる彩りを与え、それらを中心に切れ目の入ったパンが聖母のごとく優しく包み込んでいる。
これは一種の、完成されたカタチだ。無駄がなく、乱雑に詰められたそれは、ある意味美しくさえある。
どうにもこうにも、私の食欲を刺激してたまらないのだ。
「…………」
私は口が大きい方ではないので、先端から口に含み、少しずつ噛みちぎって食べていく。
口に入れた途端、口内に広がるソースの味と匂い。どこか刺激的で、それでいて懐かしささえ感じる、その旨味。麺は程良く炒められ、簡単に噛み切れる柔らかさでありながら、少しコシがあって食べ応えもある。
キャベツのシャキシャキとした食感が、古き文明に新しい風を取り入れるかのような、口の中で文明開花が行われているような、不思議な感覚。
そして、紅生姜のピリリとした辛味が目を冴えさせる。
これは当に、お口の中の、フランス革命や~!!
「………、ていっ」
「あいたっ!?」
私が焼そばパンを堪能していると、いきなりアヴェンジャーが私の頭を小突いてきた。
危ないな、舌を噛んだらどうするんだ!
「貴方は阿呆ですか? それとも痴呆ですか? 何を呑気に食レポみたいな真似をしているのですか? たかが焼そばパンでしょうに……」
深く溜め息をつきながら、アヴェンジャーはもう一度、残念そうに溜め息をつく。
……二回も、目の前で本人を前に溜め息をつかれると、少し傷つきます。
「ラーメンならまだ分かるけど、そんなどこでも買えそうなパンで一喜一憂しないでくれる? 私のマスターが焼そばパン程度で喜ぶ安いマスターだと思われるじゃない。いや、安いマスターなのは事実だけれど。せめてラーメンの食レポをしなさいな」
呆れ顔でラーメンの食レポなら許すと宣うアヴェンジャー。いや、それではポピュラーすぎてツマラナいと思うのだが。
どうせなら、誰もしてこなかったものにチャレンジしてみたいと思うし。
「……妙なところで挑戦したがるわよね、貴方って。それも、かなり微妙な事に」
口調は感心している口振りなのに、顔が呆れ顔のままなので、バカにされているようにしか聞こえない。
「そういうアヴェンジャーは、何か好きな食べ物とかないの?」
「私? 私はラーメン屋の食べログ? とかいうのをやった事があるわよ。ラーメン屋を巡っては、如何にまずかったかをしっかり書いてやるのが楽しいのよね」
うわぁ……。アヴェンジャーの事だ、まずかったらありのままの事実を隠さず書くだろうから、ラーメン屋専門の
というか、サーヴァントがラーメン屋の食べ歩きって……。
「…なによ。サーヴァントが食べ歩きしちゃ悪い? 世の中には、腹ペコ王とか、戦車男とか、愉悦倶楽部のメンバーとか、色んなサーヴァントが居るのだから、別に私だけが変だという事ではないわよ」
な、なんだ、その頭の悪いネーミングの連中は……。聞いてるこっちの頭が痛くなってくる。特に、愉悦倶楽部メンバーのサーヴァント、絶対にロクなサーヴァントじゃないはずだ。
英霊にまでなって愉悦倶楽部ってなんだ、なんなんだホントに。
「……どうでもいいけど、こんな下らないやり取りのせいで、我慢していた私まで余計にお腹が空いてきてしまいました。罰として、その焼そばパンの半分を頂きます」
「ああっ! 私の焼そばパン!!」
暴論を吐き捨てると同時、目にも留まらぬスピードで、アヴェンジャーは私の手から焼そばパンをひったくると、かじりかけだった私の焼そばパンを、言葉通り元々の大きさの半分程をパクパクと口に入れてしまう。
「もっきゅ、もっきゅ……意外に、もっきゅ、イケるわね、これ……もっきゅ」
「うう…私の焼そばパン……」
なけなしの小遣いで買った焼そばパンは、あっという間にアヴェンジャーのお腹へと消えていった。
というのも、主に回復薬などでPPTを消費するため、こういった娯楽や嗜好品のようなものは、極力コストカットせざるを得ないのだ。
そもそも、この電子の海で何かを食べる必要性は無い。要は気分の問題である。地上では食事が当たり前の習慣となっていたから、ほぼ全てのマスターが習慣に倣い、この月の世界でも食事を欠かさないのである。
しかし、全く意味が無いかと問われれば、そうではない。むしろ、食事をする事により、マスターもサーヴァントも、少し程度なら魔力を蓄える事が可能なのだ。食事量=魔力量の増加へと繋がっているのである。
ただし、やはり胃袋の限界は当然ながら存在する。この身体を構成しているのはデータ化された魂だという事らしいが、データとはいえ侮るべからず。地上の肉体と寸分違わぬ性能と機能を兼ね備えており、生命活動に必要な要素が幾つか不必要になった程度で、ほとんど変わらないのだから。
とは言いつつも、やはり人間にとって食事とは楽しみの一つなもので、私は焼そばパンを奪われた悲しみから、座っていた机に伏せり盤面を涙で濡らしていた。
「……っ。そんなに泣くほどの事? …仕方ないわね」
諦めと共に、アヴェンジャーはとあるブツを私へと、ぶっきらぼうに差し出してくる。そのブツとは───
「アヴェンジャーの昼食用に買った……カップラーメン?」
まだ蓋がされているが、少し開いた隙間からは熱そうな湯気が漏れ出している。その少しの隙間から漂ってくる、カップラーメン特有の美味しそうな香り。その匂いだけでよだれが出てきそうな錯覚がしてくる。
「一応、理不尽な理由で貴方の昼食を奪った訳だし、貴方には復讐の権利が当然ながらあります。遠慮せずに私の昼食を奪い返して、復讐を完遂しなさいな。それが復讐者への第一歩でもあるのだし」
いや、どんだけ小さな第一歩なんだ、それ。でも、そうか……、よし。
「じゃあ、復讐じゃなくて、お互いのお昼ご飯をシェアしよう。私はアヴェンジャーのカップラーメンを半分、アヴェンジャーは私の焼そばパンを半分食べる。ね? これでお互いフェアなトレードの成立だよ」
アヴェンジャーの提案を歪曲しただけの折衷案だが、復讐なんかよりはよっぽど良いはず。復讐は復讐しか生まないと、どこかの誰かが言っていたと思うし。
私の提案に対し、アヴェンジャーは面食らったような表情をした後、その黄金色の瞳を揺らせて、動揺しているようだった。
「復讐を……そんな風に塗り替えてしまえる、なんて。考えた事もなかった……。同じ事柄、同じ内容であるはずなのに、考え方一つ変えれば、全く異なるものに変わってしまうなんて……」
「?」
唖然として私を見つめるアヴェンジャーだったが、そのまま固まってしまって動かないので、差し出されたカップラーメンを遠慮なく受け取る。
だって、そろそろいい時間だし、ほっといたら麺が伸びてしまう。
「じゃあ、いただきます。…ふー、ふー。ズズ、あちゅ!」
さ、冷ましても熱い!
もっと冷まさないと、とてもではないが味わえない。
「……。別に慌てて食べなくてもいいから、ゆっくり冷まして食べなさい。ラーメンは熱いうちが美味しいけど、無理して食べては火傷をしてしまいます」
我を取り戻したアヴェンジャーは、なんとも言えない目つきで、私の姿を眺めている。何か思うところでもあったのか、先程の私のシェア発言にケチを付けてくる事もなく───不思議と、いつもは険しい黄金の瞳も、今だけは和らいでいるように見えた。
改めて見ると、アヴェンジャーの色素の薄い身体に、その黄金の瞳はまるで宝石のように映えている。
普段の様子からは禍々しく映るそれも、暖かな雰囲気には美しく思えるのだから、不思議なコトだ。
「それと、忘れないように。食べていいとは言いましたが、半分だけですからね。もしそれ以上食べようものなら、焼そばパンの残りは私がもらいますから。当然、残ったカップラーメンも奪い返した後で」
途端、挑発的な言葉で、手に持った焼そばパンを人質のつもりなのか、ゆらゆらと揺らしてみせるアヴェンジャー。
きたない、復讐者さすがきたない。
別にそんなセコい事はしないのに、どうにも彼女は、素直に人へ優しく出来ないらしい。だからこうして、わざと私から好かれまいとするし。
「食べ終わったら、アリーナに行きますからね。あのワカメの口振りからして、十中八九アリーナにサーヴァントに関する資料を隠しているはず。図書室から持ち出せても、勝手に処分出来ないのが幸いしたわね、マスター」
ちゅるる。うん、確かに。ムーンセルの権限様々だ。閲覧の自由は許すが、勝手な削除は認めない。
流石、管理の化け物と言われるだけはある。聖杯戦争下の全てのマスターの行動は、セラフには筒抜けなのだから。下手な反則や違反は、よっぽど腕の立つ
ずず。それにしても旨い、このラーメン。伊達に月印と銘打っていないという事か。
「本当に半分で終わるのかしらね……ハア」
昼食を終え、私達はマイルームを出た。すると、それとほぼ同時に、
『::
端末へとトリガー生成の連絡が届いた。決戦まで残り三日しかない。出来る限り早急に取得しなければ……。
しかし、凛は第二層からが本番だとも言っていた。これは気合いだけでなく、注意も払って探索に臨まねばならないだろう。
『トリガーが生成されたようですね。さあ、キビキビと回収に参りましょう』
「うん。……げぷぅ」
『……だらしないわね。半分ずつとはいえ、パンとラーメンは食べ過ぎでしたか』
それは仕方ないというものだ。目の前に美味しそうなものがあれば、食べたくなるのが人間の道理。
食べ過ぎたっていいじゃない
だって、にんげんだもの
はくの
『バカ言ってないで、行きますよ』
もうっ。冷たいなぁ、アヴェンジャーは。
そして、私達はアリーナへとやってきた。
『一の月 想海 第二層』
周りの風景は第一層とは打って変わって、殺風景なものから変質を遂げていた。
まるで海の深く深く、一握りの生物しか生きる事の許されない海の底───原初の海底をそのままに、時が止まってしまった深海。
その名残ともいうべき、当時を生きたであろう原生生物達の亡骸、その骨格のみが綺麗に残った状態で海を漂っている。
この光景をほぼ生身の状態で目にする事が出来るのは、この月の聖杯戦争に参加したマスターのみに許された特権だ。地上では、何年掛かるかも分からない、原初の神秘。それが、私の目の前に果てしなく広がっていた。
「…ふん。この苛つく気配……どうやらワカメ共もアリーナに居るようね」
いち早く、慎二のサーヴァントの気配を察知したらしいアヴェンジャー。
ふむ、やっぱり慎二達も来ていたか……。
「帰還の隙を突かれるのは面倒だし、奴らをどうにかするまでは、学園に戻るのはやめておきましょう」
うん。それには私も賛成だ。
いくらムーンセルによって私闘が禁じられているとはいえど、この前の一件から、アリーナでは完全に禁止している訳ではないと分かった。
制限以内に致命的なダメージを受けてしまっては、ムーンセルの介入があったところで手遅れ。もはや意味すら為さないだろう。
「まずは奴らに感づかれる前に、あのクソワカメが隠したという本を見つけるとしましょうか、マスター」
宝探しにワクワクする子どものように、その黄金の瞳をキラキラと輝かせて、チロリと舌なめずりするアヴェンジャー。
獲物をいたぶるSっ気がバンバン溢れ出しているが、私はあえて指摘しない。触らぬ神に祟り無し、だ。
進んでみて分かったが、このアリーナは至る所に沈没船と思しき船が浮かんでいた。ともすれば、化石のような骨よりも、船の残骸の方が圧倒的に多く確認出来る。
まるで船の墓場だ。過去の遺物が、暗い海の底で還らぬ主を待ち続けている。いつか、戻ってきてくれると信じて、いつか、直してくれると信じて、いつか、もう一度──航海の旅へと旅立てると信じて。
しかし、それは叶う事のない夢幻。彼らにはそれを許されない。この聖杯戦争が終われば、アリーナごと解体される運命にあるのだから。
何より、彼らの主なんてとうの昔に死滅しているのだから。
「幻想的……でも、この海には悲しみが満ちている。もう海を渡る事は叶わず、かといって日の目を見る事もない。閉ざされた海の虜……それが、
どこかポエムじみた語りではあるが、私はそれを否定しない。むしろ、同感さえしていた。
この海には希望が存在していない。あるのは沈み往く
こんな寂しい海に、あまり長居したいとは思わない。早くトリガーを手に入れて、学園に帰りたいとさえ思う。
「……これは」
少し進んだところで、私は通路を塞ぐものを発見する。扉…というには取っ手がなく、これは侵入者を拒む柵に近い。
厳重なセキュリティーという、スパイ映画で出て来そうなイメージの赤外線センサー。それの物理版とでも言おうか。こちらはセンサーではなく、物理的に侵入を拒んでいるようで、触れても何も起きないが、破壊するのも無理そうだ。
「どこかに解除キーが設置されているはず。探しますよ、マスター」
「ん、了解」
となれば、それを守るように配置されたエネミーが居るはずだ。探し出すのは良いが、おそらくそれなりに強いエネミーを倒さないといけない。
戦闘になると覚悟しておくべきだろう。
そして──
「見つけた! エネミーと、その後ろのアレが……」
地面から操作盤のように突き出た、細長い小さな柱状のスイッチ。あからさまな設置からして、おそらく扉を開く鍵だ。
当然のようにスイッチの前に漂うエネミーは、頭部の大きな蛇のような形をしている。あれがここを守る番人の役割を担っているのは明白。
敵もこちらに気づくと、這うように宙を泳いで突進してくる。
「アヴェンジャー、初めて見るタイプのエネミーだよ。警戒を怠らないで!」
「ふっ。誰にそんな口をきいているの? 当たり前でしょう! 慢心するのはどこぞの金ぴかだけで十分よ!」
どこの金ぴかなのかは知らないが、エネミーはすごい勢いでこちらに来ている!
「指示を! 従ってあげるわ!」
旗を構えたアヴェンジャーが、私に指示を仰ぐ。よし、応えてみせよう───
「見た目からして、直線的な攻撃はかわされやすい。フェイントを交えつつ、変則的な軌道で攻撃! それと同時に、相手の動きをよく観察して!」
「ウイ。やるわよ!」
アヴェンジャーは返答するとすぐに、迫るエネミーへと駆け出した。旗は長い分、リーチがあり有利に戦える。
彼女は片手で旗を横に凪ぎ、エネミーへ叩き付けようとするが、宙を泳ぐだけあり、エネミーはスイと上に避けてしまう。
が、それは囮の攻撃。本命は、もう片方の手に握られたアヴェンジャーのサプウエポン、漆黒の直剣だ。
横に凪いだ右手はそのままに、左手を大きく下から振り上げる。二段階に渡る攻撃に、エネミーは察知しきれず剣による斬撃をその身に刻み込まれる。
「チィ!」
しかし、それは浅く、決定打には届かない。エネミーは身をよじると、長い尾を遠心力に任せてアヴェンジャーへと叩き付けてきた。
それをまともに肩へと打ち込まれ、アヴェンジャーは堪らず片膝をつく。
「この…!!」
ただでは転ばないのが復讐者。膝をついたと同時に、アヴェンジャーは地に手をつき、燃え盛る火炎を大地から噴出させる。
想定外の攻撃方法に、エネミーは尾を灼かれるが、それだけしか当たらない。回避の間に合わなかった尻尾だけが黒く焦げたのみで、エネミーは身を翻してアヴェンジャーから距離を取った。
「ツッ……。蛇のような体だけあって、身のこなしが優れてるってワケ? 上等よ、ならその全身をバラバラに刻んでやる……!!」
帯刀し直し、肩を押さえるアヴェンジャー。ダメージを負わされた事に、頭に血が上ってしまっているらしい。
短気を起こしては、戦闘全体に影響を及ぼしてしまう。こちらが彼女の
「アヴェンジャー、戦闘だけに集中! 恨みに目先を奪われすぎないで!」
「…! チッ。分かってるわよ、そんな事」
ビクンと肩を震わせて、振り返る事なく旗を構え直すアヴェンジャー。いや、これは絶対に分かってなかったな。
警告して正解だった……。
「それで、次はどうします?」
エネミーは炎を警戒してか、私達の周りをぐるぐると遊泳しながら、こちらの動きを窺っているようだ。
「……」
少しだが、今の一連の動きを見ていて分かった事がある。体が蛇のようにしなやかに動くため、攻撃が回避されやすいが、頭部が大きいために、そこだけは移動時、攻撃時と共に動きが鈍い。
「狙いは頭部に絞って攻撃。多分攻撃は体全身を使った体当たりと、遠心力を使った尻尾の振り払い。あとは噛み付きくらいだと思う。狙いは噛み付き攻撃の時。来たら上手く弾いて攻撃。他は防ぐか受け流して!」
「いいでしょう。その戦術で行きましょうか」
相手は様子見に徹している。ならば、こちらから仕掛けるに限る。時間は有限なのだから、足踏みなどしてられない!
「仕掛けて! まずは相手の攻撃を誘発させるよ!」
私の掛け声と共に、アヴェンジャーが走り出す。周囲を回遊していたエネミーも、それに合わせてクネクネとアヴェンジャーへと飛来する。
金の瞳を輝かせ、復讐者は獲物を狩らんと、禍々しき旗を振るわんとする。
当然ながら、獲物たるエネミーも、黙っている訳もなく、身をかわしながら復讐者へと武器でもある全身を以て戦おうとしていた。
ここで勝たねば、道は開けないというのなら───無理矢理にでも押し通るのみだ!!
第7特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』。つい先程クリアしました。
林檎使わず、回復待ちでようやくクリアですが、報酬の聖杯2つも貰えるとか、運営の大盤振る舞い、よろしおすなぁ…。
今回苦労したのはオルタ丸ちゃんの二戦ですね。狂戦士6体戦は令呪一画のみで済みましたが、?の増殖時は参画使わされました。
流石はオルタ。オルタニキといい邪ンヌといい黒乳上といい、元祖オルタといい……四つの特異点でボス級として出るとか、やはりオルタは良い文明……。