彼女の秘密を知った俺は逃げられない   作:whiterain

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皆様、こんばんはwhiterainです。

今回は小豆ちゃんがメインかな?

とりあえず何か色々影響受けてますね(^_^;)

気にしないでいきましょー!!

あと、小豆ちゃんの設定画です。
Keyさんが触れなかったのでここで出して、私が触れておこうかなと


【挿絵表示】


といっても、私イメージだけ伝えて後はお任せ状態なので語れること殆ど無いんですけど。
The 幼なじみを狙って、それ故に踏み切れない関係です。
そして、それがゆくゆくはヤンデレ化していく予定
まぁ、Keyさんに止められてるのでどうなるかは未定なのですが・・・

これからも、少しずつ絵は変わっていくと思いますね

2人で頑張っていきますよー!
というわけで始まります


11話 ストーカー編-4

数日後の帰り道

 

宮瀬 祈ストーカー事件に進展は全くない。

 

ただ、宮瀬が学校でも視線を感じると言ったことから、恐らくは同じ学校の人物だろうとなった。

悪魔でも・・・間違ったあくまでも多分だが。

 

「悠木、私が言いたいことがわかりますか?」

 

『おぅ、今から考えるわ』

 

宮瀬はいきなり何を言っているんだろう。

いや、何が言いたいことはわかるんだけど、それを素直に言うのも何か嫌だと言うか。

ここは、あの人物を参考にして乗り切ろう。

 

『わかった、俺の格好良さに宮瀬も我慢できなくなったんだな?

 仕方ない、受け止めるから俺の胸の中に飛び込んでこい!』

 

バシンッ

 

「悠木、私は怒っています」

 

『今のビンタはスルー!!

 というか、そんなこと俺に言われてもな』

 

普通に痛い。

いや、やっぱり言動が痛い人物の真似をしたからか?

 

「早く見つけなさい、それと次ふざけたこと言ったら潰しますよ?」

 

『いや、手がかりすら掴めてないのに?

 何言ってるんですか宮瀬さんは・・・そんなの出来るわけ無いじゃんもう、バカなの?』

 

全くやれやれと言ったように今度は美夏風に振舞うと、宮瀬はいきなり立ち上がりこちらへと

 

「裂空十文字!!」

 

『がはっ!』

 

何か後ろに紋章が見えた気がする・・・

いや、感じたのは痛みだけだけど。

 

ていうか、何をされたのかわからなかった。

 

『こ・・・いつ、化け物か・・・』

 

俺の口から思わず漏れた声を聞き逃す宮瀬さんではなかった。

 

「一度では、凝りませんか・・・

 では、更にもう一撃・・・」

 

『え、ちょ、何その紋章?

 何で後ろに浮いてるの、何で足元にも出てるの!?』

 

「獅子王炎神・・・」

 

『何かはわからんが多分、それを受けたら俺は死ぬ気がするよ!!』

 

「大爆破ー!!」

 

『がはぁ!・・・・・』

 

「・・・やりすぎたかしら?」

 

私は焦げた悠木をつんつんと突きながら、ちょっとやり過ぎたかなと後悔していた。

まぁ、家に送り届けてあげれば良いかな?

 

 

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『見慣れた天井だ・・・』

 

何かわからないけど、ひどい目にあった気がする。

本当に何でだろ?

 

身体がとても痛い。

いや、あの光はきっと夢だったんだ。

・・・・現実なわけがないんだ。

 

「陽詩くん大丈夫?」

 

『小豆?』

 

目の前が天井からエプロンをつけた小豆に変わった。

いや、よく似合っていることだ。

 

「廊下で急に倒れたって聞いたよ・・・身体どこか悪いの?」

 

『倒れた・・・俺が?』

 

「うん、宮瀬さんも心配して取り乱してたみたいだよ?

 それでね、そこに偶然通りかかった水田くんが陽詩くんを家まで運んでくれたの」

 

『ミスターには癪だが感謝しなけれなならないのか・・・』

 

「宮瀬さんにもだよ?」

 

『そうねー・・・』

 

いや、あいつが焦ったのは殺害未遂?現場を見られたからだろうから

別に俺の心配をしていたとかじゃないと思うよ。

 

「なんか、久しぶりだね陽詩くんとこうして二人で話すの」

 

『・・・そうか?』

 

「そうだよ・・・最近の陽詩くんはいつもどこかに行ってるから」

 

『あぁ・・・最近は忙しかったかもな』

 

宮瀬のストーカーを早く見つけるためと何だかんだと本当に相手が襲ってきたら笑えない。

もし、そんなことがあったら俺は俺を恨むだろうし、笑ってなんかいられない。

 

「なんか、寂しいな・・・」

 

『・・・』

 

確かに生活は変わってきているのかもしれない。

宮瀬と関わってから、時が目まぐるしく過ぎていっている。

 

昔は小豆とずっと一緒にいたかもなぁ。

 

でも、そこにみんなが加わって、今回はたまたま俺だけが宮瀬と深く関わった。

 

『変わらずにはいられない・・・ってことかな』

 

「でも、私はみんなと変わらずにいたいな・・・それに、、ねぇ陽詩くん、こんな詩知ってる?

陸奥の しのぶもぢすり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに」

 

『・・・小豆、申し訳無いけど俺がわかると思うか?』

 

「あはは、そうだよね・・・なんか変なこと言っちゃったね・・・

 あっ、陽詩くんが寝ている間にご飯作ったから一緒に食べよ?」

 

小豆はそう言って足早に部屋を出ていった。

 

『いつまでも、こんな風に・・・か

 それに、さっきのやつって何なんだ』

 

そう願っていても、いつまでもっていうのは無理なんだろうな。

だから、今を精一杯バカやって生きて、思い出を作っていくんだ。

だが、本当にさっきの何だ?

 

 

「私は・・・このまま離れるなんて認めないよ・・・認められないんだよ」

 

部屋の外で小豆は自分に言い聞かせるように呟いていた。

その表情には若干の影が見えていた。

 

 

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「はい、陽詩くんお茶だよ」

 

『さんきゅ』

 

食後にお茶を貰って、一息つく。

湯飲みを置いて、とりあえず、さっきの言葉の意味が改めて気になった。

何故か知らなければいけない気がした。

 

『小豆、さっきの詩って』

 

「ふふ、陽詩くんも興味持ってくれたの?」

 

『まぁ、ちょっとな』

 

小豆は真っ直ぐこっちを向いて嬉しそうに笑っている。

何か、まだ違和感を感じるんだが・・・気のせいかな

 

「私の口からは教えられないけど・・・陽詩くんが興味を持って調べてくれるんなら

 もう2個足そうかな」

 

『おぅ・・・マジかよ・・・』

 

そもそもさっきのもわかってないのに

あれ詩集の内容か?古文か何かか?

 

「じゃあ・・・しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで」

 

『・・・?』

 

全くわからん。

俺には理解できない分野だ。

 

「もう1つは、かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを・・・かな」

 

『ごめん、全くわからん』

 

「じゃあ、私からの宿題!期限は付けないけど・・・早く意味を知って欲しいな」

 

『努力はするよ・・・』

 

とりあえず、宮瀬の問題を解決したら、次はこれか。

 

『俺、でも今の覚えられないんだけど?』

 

紙に書くなりしてくれないとさすがに無理なんだが。

 

「紙は嫌だなぁ・・・あ、そうだ陽詩くんもう一度だけ言うから

 スマホで録音してくれる?」

 

『まぁ、それでも良いけど』

 

「やった、じゃあ、もう一度だけ言うからちゃんと録音してね」

 

小豆は小さくガッツポーズをして嬉しそうにしている。

何がそんなに嬉しいんだか・・・

とりあえず、スマホのボイスレコーダーを起動して

 

『じゃあ、頼むわ』

 

「うん、それじゃあ1つ目!

 陸奥の しのぶもぢすり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに

 2つ目は、しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで

 最後だよ、かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを・・・だよ

 頑張って陽詩くん」

 

『はい、オッケー』

 

「うん!」

 

『嬉しそうだな?』

 

「ちょっとね・・・陽詩くんが私の声を何度も聞いてくれると思うと嬉しいなんて言えないよ・・・」

 

『まぁ、良いけどさ』

 

「陽詩くん、楽しみに待ってるから」

 

『あ、あぁ』

 

宮瀬にでも聞いたら、わかるかな?

え?自分で調べて解かないのかって?

 

無理に決まってるじゃん、俺の頭の出来じゃ

 

「じゃあ、私そろそろ家に帰るね」

 

『おぅ、気を付けてと言っても俺も外に出るし、すぐ横なんだけどな』

 

「それでも、ちゃんと外に出てくれるし心配してくれんだね」

 

『そりゃあな、小豆になんかあったら目覚め悪いだろ』

 

「ふふ、自分のため?」

 

『そ、そりゃ、勿論』

 

別に悪ぶる気も無いけど、何か素直にもなれない思春期の心か。

 

「それでも嬉しいけど、陽詩くんは素直じゃ無いね

 じゃあ、またね」

 

『おう』

 

そのまま、小豆が家に入っていくまで見守ってから、家に入る。

 

『やっぱり何か、いつもと違う感じだったな・・・』

 

いや、そんな日もあるか

きっと、気のせいだろう。

 

この時、

もしかしたら、みんな変わらずにいられないと言っておいて、変わることは無い変わらないと思っていたのは

俺の方だったのかもしれない。

 




こんにちはKeyです!
どうもお久しぶりです!
出すのは約一ヶ月ぶりですね〜!新年度にもなりまして毎日が忙しいかぎりです(-o-;)


【挿絵表示】


今回はあんまり描けてなかった小豆ちゃんです!始めの絵と同じように出来なかったのでちょっと修正させていただきました笑
前回の小豆ちゃんよりは可愛く描けたかなぁと思っています(´▽`)
今後も修正させていただくことがあるかもしれませんがそれでもうまく描いていくために必要だと思っているのでこれからもよろしくお願いします!
それでは皆さんまた次回で!!」

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