Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章   作:純白の翼

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今回は、短めです。


第19話 クィディッチ決勝戦

 イースター休暇の時に3年次の科目選択の時期が来た。追加科目は『魔法生物飼育学』『占い学』『数占い』『古代ルーン語』『マグル学』の5つ。少なくとも、2つは選べとの事だ。

 

「何にする?」エリナから相談を受けた。

 

「魔法生物飼育学と古代ルーン語かな?マグル学はパス。マグルの世界の事は既に知っているからな。占い学は、先輩たちの反応が両極端過ぎるから却下。数占いは、評判は良いが所詮占いだから。」

 

「ハリーは、消去法で選んだんだね。」

 

「結果論だよ。」

 

「マグル学か。マグルの世界にいる俺には必要ねえな。」グラントが言った。

 

「ハーマイオニーは……何!?全部だと!?」ゼロが大声をあげる。

 

「ええ。全てやるつもりよ。」ハー子は誇らしげに言った。

 

「パーシーが言ってた様に魔法生物飼育学と占い学にしようかな?」

 

 ロンが呟く。兄からアドバイスを貰ったらしい。

 

 結局、エリナ、ロン、グラントは魔法生物飼育学と占い学を、俺は魔法生物飼育学と古代ルーン語、ゼロは俺のやる科目に加えて数占い、ハー子は全部という事になった。

 

 ゼロに、あの事聞いておくか。

 

「そう言えばゼロ、俺がクリスマスプレゼントにやった世界の蛇百科事典はどうだ?」

 

「実在する物から魔法生物、挙句の果てに幻獣種まで乗っているアレか?まあ、楽しく読ませて貰ってるわ。」

 

宿題を終わらせている者が終わってものを見るという事をやっているのだ。それが終わった後、全員の名の陸上の打ち合わせをしておく。それで、今日は解散した。

 

 部屋に戻ると、ハー子が悲鳴を上げていた。

 

「どうした?」

 

「ハリーから預かった日記が無くなってるの!」

 

 ようやく来たか。

 

「やはり、操られているのはグリフィンドールの女子生徒だな。」

 

「どうするんだよ!」

 

「このまま泳がせる。ハー子の部屋の住人はシロ。ここ以外で、ある程度俺達と通じてる人間だな、恐らくは。」

 

 とりあえず、話は保留になった。俺も、休暇明けすぐの決勝戦に向けての準備をしなくちゃいけないからだ。

 

 イースター休暇が終わり、期末に向けての勉強が始まるしな。

 

 そして、クィディッチ決勝戦当日。早く寝てグッスリとした。バッチリだ。オリバーからの演説が来た。

 

「ついに決勝戦まで来た、相手はハッフルパフだ。だが、去年までの奴らと舐めてかかると、逆にこちらが惨敗する。エリナ・ポッターはクアッフルによる得点を取るのが得意だ。ハリーのレッドスパークと対を成すプラチナイーグルを持つ。俺でも守り切れるかは分からない。だが、ここまで来たなら絶対に2連覇を達成するぞ!!」

 

 皆、オー!っていう言葉を放つ。競技場に向かった。さあ、約束を果たす時が来たな。始めようぜ、高みって奴を!

 

エリナ視点

 いよいよ決勝戦の日。キャプテンからの演説を聞く。

 

「僕は、今年が最後になる。ここで勝てない様なら、絶対に優勝は出来ない!グリフィンドールには、切札と呼ばれるハリー・ポッターがいる!!前のフリントが使っていたレッドスパークを使う。事実上、フリントよりもその扱いは上だ。暴走は殆ど無いと思って良い。彼自身は、このチームの中で一番上手いエリナよりも強力だ!だが、こちらはチームワークで勝つ!これで最後だ!今日までの苦労が報われる時!皆、頑張るぞ!!!」

 

 最高潮の状態で、競技場へ向かう。試合が始まった。クアッフルを早速つかんでシュート。決まった。と思いきや、キーパーに止められた。彼からは、そう簡単にはやらせないという表情をされた。

 

 さっきは失敗したけど、不可能じゃない。あのキーパーの人も間一髪と言った所だろう。何度もやっていくだけ。ディゴリー先輩がスニッチを掴むまでね。

 

ハリー視点

「両チーム、正々堂々と戦え!それでは……始め!!」

 

 一斉に飛び立ち、俺は、早速スニッチを探す。超感覚呪文で探す。だが、中々見つからない。エリナがシュートを決めようとしたが、オリバーに阻止された。初めてだろうな。止められるのは。

 

 僅かなスニッチの音を掴む。音を頼りに、スニッチを追う。だが、セドリック・ディゴリーも来た。成る程。俺をマークする作戦に出たか。だが、フリントみたいな仮の力じゃない。レッドスパークの真の力を見せてやろう。俺は急降下してから、急上昇する。セドリックはそれについて来れなかったようで、バランスを崩した。彼を巻いたは良いが、スニッチを見失ってしまう。仕方ない。また探ってみるか。

 

 エリナが得点を入れている。本当に、強くなったな。

 

 そうしている内に3時間経った。一向にスニッチが見つかる気配が無い。

 

「ハッフルパフ。また点数を決めました!エリナ・ポッター、強い!強すぎるぞー!」

 

 今の所、320対280でハッフルパフが推している。試合が始まった時点での持ち点は、ハッフルパフ500点、グリフィンドール440点だ。

 

 勝つには、ハッフルパフがグリフィンドールより140点以内多い形で、俺がスニッチを取る事。今スニッチを取れば、勝てる。グリフィンドールは、やや防戦気味。防いではいるものの、得点を入れるどころの状態では無い。魔力感知呪文も併用して、スニッチを探す。

 

 あった。競技場の真ん中を彷徨っているではないか。誰も気付いていない。チャンスだ。スニッチ目掛けて進む。

 

 スニッチが目視出来る距離に詰めた。呪文を解除する。今度は逃がさない。これにセドリックが気づいた。間合いを詰めようとする。しかし、完全にレッドスパークの力を引き出している俺には到底かなわない。詰めるどころか、どんどん開く。

 

 3メートル以内まで詰めた。2、1、そして。

 

 パシッ!スニッチを掴んだ。ゲームセット。ここまで長時間プレイしたのは初めてだ。

 

 グリフィンドールは優勝した。だが、去年と違って辛勝と言った所か。ハッフルパフが強化され過ぎだな。スリザリンもニンバス2001を7本揃えて来た。そして、来年からはレイブンクローもまた、変わってくるだろう。3連覇は難しそうだね、これは。なのでまた、グリフィンドールも変化せざるを得ないわけだ。

 

 優勝杯を手にする。寮に戻り、パーティーを行おうとした。が、それは中止になった。そして、俺とロンが呼び出されたのだ。マクゴナガル先生に。

 

「2人犠牲者が出ました。ペネロピー・クリアウォーターと…………ハーマイオニー・グレンジャーです。」

 

 とうとう恐れていた事態が起こってしまった。ハー子が、継承者の餌食にされてしまったのだ。

 


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