魂魄妖夢がブラック鎮守府に着任しました。   作:姫桜

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そしてこちらは例のあの人に書いて頂いたものです。
文章力の差に泣きそうになりますねコレ…頑張らねば


初めての勉強会そして鎮守府本部に訪問する

お年の騒動から数日後のある日 執務室にて

 

 

「ハァ~……どうしよう……」

 

「どうしたの妖夢?そんなに難しい顔になって?」

 

陸奥は何故か頭を抱えながら書類を閲覧している妖夢を見て首を傾げながら聞くと、妖夢は自身の悩みの種である『書類』を陸奥に見せながら答えた

 

「……コレを見て下さい」

 

「ん?どれどれ……ッ!?」

 

陸奥は妖夢から渡された書類を読むと先程までの余裕のある笑みが消え、少し呆れながら妖夢に聞いた

 

その妖夢の悩みの種の原因は……

 

「……これが……悩み?」

 

「はい……此処で『海軍の事に関する勉強会』が始まるのです……しかも大本営の総副司令官が認めた拇印まで……嫌だな……」

 

……そう、妖夢達が所属している鎮守府で『勉強会(講習会)』を開く事だったのだ

 

陸奥は書類を見て、あまり乗り気では無い妖夢に微笑みながら言った

 

「あら?良い機会じゃない♪知識を得る事において損は無いわよ♪しかも『総司令官の父親』である『大本営総副司令官』が公認した教官が行うのでしょ?なら大丈夫よ」

 

「……違うんです、確かに知識を得る事については私も賛成です……ですが……問題は……」

 

「問題は?」

 

陸奥は溜め息を吐いている妖夢に優しく質問を問い掛けると、妖夢は自身の悩みの種の『根本的な原因』を陸奥に教えた

 

それは……

 

「……その勉強会の教官が『大将』なんですよ」

 

……その講習会の教官が数日前『お年玉騒動』を起こした元凶である総司令官が今回の講習会の教官を務める事だったのだ

 

陸奥は妖夢の言葉を聞いて……

 

「………ごめん、さっきの発言……撤回するわ……何故、あのチンピラ染みた総司令官に……」

 

……頭を抱え、溜め息を吐いたのは言うまでも無かった

 

陸奥は妖夢達の教官が総司令官だと聞いて物凄く不安になると妖夢もまた溜め息を吐き、嫌そうに陸奥に呟いた

 

「……全くです、彼は昔から破天荒は事を平気で行う人なのに……」

 

「「ハァ……不幸だわ……」」

 

二人は山城の口癖を言いながら愚痴を溢すと『改2になった総司令官側の陸奥』が二人を勉強会の誘いに来たのか執務室に入り、二人の話を聞いていたのか苦笑しながら言った

 

「お邪魔するわよ……あらあら、溜め息ばかり吐いていると幸せが逃げるわよ……妖夢ちゃん」

 

「……その『幸せ』を逃がしているのは『貴女の提督』と『その御父様』が原因だと思いますが……後、ちゃん付けは止めて下さい」

 

「そうよ……今、仕事中よ」

 

二人は総司令官側の陸奥に悪態を吐きながら言うと、総司令官側の陸奥は「そう言われたら色んな意味で反論出来ないわね……」と妖夢達の悪態(意見)を認めつつも苦笑しながら妖夢に言った

 

「……大丈夫よ、妖夢ちゃ……じゃなかった、魂魄少尉でも分かり易く教えると思うから……それに提督は少し前まで横須賀で臨時の教官をしていたのよ」

 

「……あの大将が『まともな内容』を教えれるか不安なんですよ」

 

「それに……これ以上、妖夢に悪い道を歩ませたくないわ……いくら腕が良くても……」

 

二人は自身が思っている事を総司令官側の陸奥に呆れながら言うと、総司令官側の陸奥は二人の不安を一掃するかの様に微笑みながら言った

 

「大丈夫よ♪『元帥(提督の父親)』から聞いた情報だけど生徒には結構評判が良いみたいわよ♪分かり易くて、物の喩え方が面白過ぎるって♪」

 

「その『物の喩え方』が私……いえ私達にとって一番の不安要素なのよ……絶対『下ネタ』やら『昼ドラみたいなドロドロとした喩え』を使うから妖夢には『毒そのもの』だわ……」

 

「……」

 

総司令官側の陸奥は総司令官が臨時の教官を務めていた時の『生徒の評価』を二人に伝えると陸奥は総司令官の教え方に更に頭を抱えながら呟くと妖夢は総司令官の『教官の腕前』を聞いて少し安堵したのか、総司令官側の陸奥を信用し、少し笑みを溢しながら言った

 

「……なら受けましょう、あの厳格で真面目な元帥が総司令官を此処まで評価したのですから……」

 

「え!?妖夢、正気!?いくら厳格な元帥でも教官が、あの総司令官よ!?絶対、録でもない事を教えるに決まっているわ!」

 

陸奥は妖夢の言葉に驚愕し、慌てながら妖夢に聞くと、妖夢は元帥の評価を完全に信用し、陸奥を説得する為に『とある事』について総司令官側の陸奥に質問を問い掛けた

 

「……なら総司令官側の陸奥さん、今『あの人』は?」

 

「そんなに畏まらなくて良いわよ、それに今の時間帯なら鎮守府本部の食堂に居る筈……ッ!?クスス……成程ね♪」

 

「そう言う事です♪」

 

「ねぇ!?私を除け者にして話を進めないで!ってか『あの人』って誰?」

 

陸奥は二人に除け者扱いにされたのか、少し腹を立てながら二人に言うと総司令官側の陸奥は妖夢の考えを完全に理解し、同艦である妖夢側の陸奥に微笑みながら言った

 

「あらあら、ごめんなさいね♪なら貴女も魂魄少尉の保護者として()()()()?」

 

「………駄目ですか?陸奥さん?」

 

「………」

 

陸奥は目を潤わせ、懇願している妖夢に悶絶し、自身の『考え』と『妖夢の可愛い仕草と願い』が陸奥自身の脳内で大喧嘩しているかの様に頭を抱え、そして暫く経った後、自身の答えを二人に言った

 

「……仕方無いわね、そこまで言うのなら私も『妖夢の保護者』として、そして総司令官の『監視者』として参加するわ……但し、総司令官が妖夢に悪影響を及ぼす発言をしたら講習会を中止させるから……」

 

「ッ!?ありがとうございます!」

 

「フフフ……決まりね♪それじゃ私は講習会の準備に戻るから遅れない様にね♪」

 

妖夢は陸奥の言葉に太陽の様な明るい笑顔になり、陸奥に頭を下げると、総司令官側の陸奥は話が纏まった事に少し安堵し、講習会の準備の為、執務室を後にした

 

「陸奥さん、講習会が始まる時間まで鎮守府本部を見学……もとい視察しませんか?時間まで結構ありますので……」

 

妖夢は陸奥に講習会が始まる空き時間を利用し、鎮守府本部を一緒に見学する事を誘うと、陸奥は講習会の事で頭が一杯なのか、少し乗り気では無い重い声で妖夢の誘いに乗った

 

「……良いわよ、此処と一緒だと思うけど……」

 

「ありがとうございます!では、今すぐ行きましょ!」

 

ガシッ!

 

「ちょ!?妖夢!?そんなに急がなくても……」

 

陸奥は年相応に喜んでいる妖夢に引っ張られながら、半ば強引ではあるが、総司令官が所属している部隊『第一前衛基地』もとい『鎮守府本部』に向かった


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