突然の着任
幽々子「妖夢、あなた提督やりなさい。」
妖夢「…は?」
幽々子「もちろん、最低限の学習をしてからだけどね。」
妖夢「いやいやなんで突然!?」
幽々子「そんなの、やらせたかったからに決まってるじゃない!」
妖夢「まあ、幽々子様の命令ですし、やりますけど…。」
幽々子「それでこそ妖夢!勉強がんばってね!」
妖夢「はい…」
はぁ…と私はため息をつきながら、さっそく本を持ってきた幽々子様に連れていかれ、しばらく勉強することとなった。
頑張ろう…。
〜一週間後〜
幽々子「妖夢、提督の仕事は全部わかったわね?」
妖夢「はい!」
幽々子「もちろん、その世界のことも、わかったわね?」
妖夢「はい!大丈夫です!」
幽々子「よろしい。じゃあ紫、あとよろしく。それと妖夢、お弁当、ここに置いておくからね。」
妖夢「はい!」
紫「さあ、いいかしら?さっそく行くわよ。忘れ物はない?」
妖夢「少々お待ちを………大丈夫です!」
紫「そう。それじゃあ、行ってらっしゃい、妖夢。一応、あなたはすでに今日鎮守府に着任することになっているわ。そこら辺は安心して。刀は…持ってるわね。じゃあ、今度こそ、行ってらっしゃい。」
〜鎮守府正面〜
スタッ
妖夢「この大きな建物が鎮守府…頑張らないと。私も。」
私の服装は、いつもの私服…ではなく、白い、この世界の提督が着る服と、おおきなカバンに、服などを入れて、やってきた。
もちろん腰には刀、楼観剣と白楼剣をつけている。
でも、鎮守府を近くで見て、驚く。
妖夢「すごく…ボロボロ…。」
その鎮守府はとてもボロボロで、廃墟かお化け屋敷だった。
妖夢「…お、お化けなんて…いません…!」
私は自分でわかるほど涙目になって入ろうとする。
だが、すぐに怖いという感情は消える。
??×2「死ねぇぇぇぇ!!」
妖夢「てい!」
キィィィィィン
上から突如きた刀二つを私は楼観剣、白楼剣で防いだ。
??「くっ!引き上げるぞ!木曾!」
木曾「わかってる!」
ダダッ
二人は建物の中に入って逃げようとする。
だが私も黙ってそれを見ているわけにはいかない。
妖夢「待て!」
といいながら、素早く二人の襟首を掴み、逃走を阻止する。
??「うわ!」バタン
木曾「うお!」ドタン
二人は派手に尻から転ぶ。
??「いったぁ…」
木曾「大丈夫か?天龍。」
妖夢「…仲間思いですね。」
天龍「…なんだ、俺達を解体でもするか?」
妖夢「…え?」
私は思わずそんな声をあげる。
そんなことをする必要があるのか?
提督を殺そうとはしたが、さすがにそれは艦娘を殺すのと一緒だし、なにより私は生きてる。
そんなことをする必要はない。
妖夢「しませんよ…代わりに、総務室に案内してください。」
天龍「チッわかったよ…」
木曾「それだけでいいのか?」
妖夢「いいですよ…まず、そんなことをする必要もないですし」
はぁ…問題は多そうですね…何度目わからないため息をつきながら、私は総務室に案内される。
次回、ピンチ!?長門vs妖夢