魂魄妖夢がブラック鎮守府に着任しました。   作:姫桜

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投稿完了です!
私も早く作らねば…少し次話の内容に行き詰まっているのです…
でもその分拘ってる(当社比)ので、どうかもうしばしお待ちを!


幽々子、死す?

紫が幽々子に最終警告を発してから数分後 厨房にて

 

「ククク……計画通り……」

 

「……提督、何か凄く機嫌が良いですね。何かあったのですか?」

 

総司令官側の間宮は総司令官が上機嫌で呟きながら幽々子達の『御代わり』を作っている所を少々不気味に感じ、顔を歪ませ狼狽えながら問い掛けると総司令は『某新世界の神』を彷彿させる様な悪意丸出しの笑みを溢しながら間宮の問いに答えた。

 

「ん?あぁ……『俺の作戦の効果』が予想以上に進んでいたからな。んじゃ間宮、残りの乾燥ワカメ『全部』持って来てくれないか?幽々子だけではなく紫も御代わりしてきたからな。」

 

「あ……はい……分かりました。」

 

間宮は総司令官の悪意丸出しの笑みに完全にドン引きしながらも総司令官の命令に従い、外に干してある乾燥ワカメを取りに厨房を後にした。

 

「……幽々子には申し訳無い事をしてしまうが、これも俺や妖夢達の為なんだ………そして『その事』を()()()()()()()()()()()を後悔させてやるから今の内に『今』を楽しみな……」

 

総司令官自身の良心の呵責があるのか幽々子に対して申し訳無さそうに俯きつつも今の幽々子の立場を黙秘していた元凶である『とある人』に対して強い怒りが混み上がりながらも、それを抑え込む様に乾燥ワカメとは別に用意した『パチンコ玉の大きさの大量の黒い団子』を荒々しく手に取り、それを小鉢に入れ、黒砂糖をまぶし『紫専用のデザート』の調理に取り掛かった瞬間、総司令官側の夕張が総司令官に悪報を伝えるかの様に俯きながら厨房に入り、総司令官に報告した。

 

「失礼します提督。報告があります……」

 

「ん?どうした夕張?何かトラブったのか?」

 

総司令官は俯いた夕張を見て優しく問い掛けると夕張は俯いた状態のまま先程起きた『不法侵入』の件を総司令官に報告した。

 

「はい、実は『少尉側の私』が私の認証コードを無断使用をし、無断で特設ドックに入って来ました。」

 

「な!?妖夢の夕張が特設ドックにか!?」

 

「……はい」

 

「……細かい経緯を頼む。」

 

総司令官は夕張の報告に驚愕し、狼狽えながら聞き返すと夕張は頭を縦に振りながら答え、総司令官に『不法侵入』の内容を事細かに報告した

 

「……はい、彼女は『先代の少尉側の夕張』の記憶を受け継いでいる事……言わば『記憶を持った状態で転生した事』はご存知ですよね?」

 

「……ああ」

 

「彼女は先代の記憶(トラウマ)のせいなのか、自身の強い知識欲求に負けてしまい……」

 

「……自身の本能(知識欲求)に従う様に、お前の認証コードをパクって侵入した……という訳だな?」

 

総司令官は夕張に優しく問い掛けると夕張は「……はい」と答え、せっかくの会食を壊したく無いのか、不安そうに総司令官に聞いた。

 

「……提督、どうします?今、此処で『侵入事案(この事)』を少尉達に報告するのは……」

 

「……んなモン後回しだ。この事は会食が終わり次第、妖夢に伝えておくから夕張も今は会食を楽しんで来い。」

 

「し……しかし……」

 

夕張は総司令官の言葉に不服があるのか、躊躇いながら言うと総司令官は夕張の内心を察し、微笑みながら言った。

 

「大丈夫だって、上層部は俺が何とかする。だから……な?」

 

「……分かりました。では御言葉に甘えますので御願いします。」

 

夕張は総司令官の言葉を信用し、先程までの俯いた表現が消え、優しい笑みを溢しながら厨房を後にすると総司令官はポケットからスマホを取り出し『とある人』に電話を掛けた。

 

「……もしもし元帥、俺です。実は妖夢……いや魂魄少尉と第三前衛基地の艦娘達の『特別防衛機密取扱証の発行』の件ですが……明日じゃなくて今すぐにでも出来ますか?」

 

総司令官は『某四代目』を彷彿させる様なダンディーな声が特徴の男もとい上官である『元帥』に『今回の件』を伏せながら御願いすると元帥は総司令官の隠し事を見抜いていたのか溜め息を吐き呆れながら総司令官に言った。

 

「……隠し事はいけないぞ勇人、先程『妖夢の方の夕張』が佐世保の特設ドックに不法侵入した情報(信号)が俺のスマホに入って来たぞ。そして発行の件を早める事で妖夢の方の夕張の件を『不問』にさせるつもりで俺に電話してきたんだろ?それに今は勤務外だ。無理に敬語を使わなくて良いぞ。」

 

元帥は総司令官と()()()()()なのか総司令官の名前である『勇人』と呼び、総司令官の考えと夕張の性格を熟知した上で総司令官に聞き返すと総司令官もまた元帥とは()()()()()なのか敗けを認めたかの様に溜め息を吐き、そして本来なら総司令官(部下)元帥(上官)相手にタメ口は軍の規律上いや大人として『御法度』だが今は『上官と部下』ではなく『二人の間柄の関係』の上で総司令官は普段のチンピラ染みた口調で元帥に再度、御願いした。

 

そう、二人の『間柄(関係)』とは……

 

「……やっぱバレてたか……なら話が早い、今すぐ妖夢達の取扱証の発行を急いでくれなかいか『()()』?」

 

「……だろうと思った『()()()()』が……一応『書類上』では昨日の時点で()()()()()()()()()()()()()になっているんだが……何せ人数も人数だ。全員の分を発行するのに時間が掛かるからな。本来なら駄目だが妖夢側の夕張の取扱証の『識別番号(シリアルナンバー)』をメールで教えるからアッチで入力しておけよ」

 

……そう二人の間柄は『親子』であり、総司令官の通話相手は自身の父親であり『大本営総副司令官(日本海軍のナンバー2)』そして今回の企画である『講習会』を企画した元凶である海軍元帥『上城(かみしろ) 一馬(かずま)(以後『上城元帥』)』である。

 

上城元帥は総司令官の懇願に呆れ返りながらも総司令官の考えに同意し、本来なら部下(息子)とは言え防衛の観点により『禁止事項』である『取扱証の識別番号(シリアルナンバー)を教える事』を総司令官に言うと、総司令官は口角を少し上げ、自身の懇願が通ったのか少し上機嫌に答えた。

 

「流石パパ♪頼りになりなぁ~♪」

 

「……茶化すな馬鹿息子。キモい」

 

上城元帥は総司令官のコミカルな台詞に気分を害したのか不機嫌そうに答えると総司令官は「実の息子相手に『キモい』は無ぇだろ。ちょっとした茶目っ気なのに……」と愚痴を溢しつつも笑みを溢しながら言った。

 

「まぁ冗談は置いといて……ソッチ(大本営)の方も妖夢側の夕張の件の処理、頼むぜ親父。」

 

「……泣けるぜ」

 

Pi♪

 

「それ俺の……まぁ良いか……ん?これが例のメールか……」

 

上城元帥は総司令官の軽い口調に呆れ返りながら悪態が籠った台詞を吐き捨てながら電話を切ると総司令官は上城元帥が送った『識別番号(シリアルナンバー)入りのメール』が自身のスマホに届き、内容を確認した

 

「……相変わらず仕事は早いなぁ。そんじゃ可愛い部下達(妖夢達)の為に一肌脱ぎますか……伊良湖、これを妖夢側の一航戦と幽々子に出してくれ!!それと『この事』は口外不出だ……分かったか?」

 

「分かりました」

 

総司令官は気合いを入れ直すかの様に両頬を叩き、紫のデザートの製作に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃 特設会食場では……

 

ブルッ……

 

「ッ!?な……何か寒気が……それに嫌な予感が……」

 

「ん?妖夢さん?どうしたのですか?」

 

椛は原因不明の寒気と嫌悪感に襲われた妖夢を気遣いながら聞くと妖夢は「……何でもありません。」と何かに脅えるかの様に震えながら答えると幽々子もまた腹部に強い違和感を抱えているのか、腹部を抑えながら妖夢に言った。

 

「……貴女にとって『厄介事(トラブル)』が起きたからじゃないの?ほら、こういうの『虫の知らせ』と言うからね」

 

「幽々子様が佐世保(此処)に来た事自体『厄介事(トラブル)』なのですが……主に食糧難的な意味で……」

 

「……同感だ」

 

妖夢と椛は幽々子の言葉に悪態を吐きながら返すと幽々子は「主に対して酷くない!?ソレ!?」と嘆きながら言うと先程、幽々子が注文したであろう『お通しの御代わり』を持ってきた伊良湖が幽々子の前に現れ、お通しを幽々子の前に優しく置き、微笑みながら言った。

 

「西行寺さん、御注文のお通しを持ってきました」

 

「ありがとう伊良湖ちゃん。」

 

「……何かあったのですか?さっきトラブルとか、どうとか……」

 

伊良湖は先程の妖夢達の会話を聞いていたのか、料理に不満(クレーム)があるのかと思い不安そうに聞くと幽々子は不安そうにしている伊良湖を窘める様に笑顔で答えた。

 

「心配無いわよ♪ただ妖夢が『嫌な予感』を感じただけよ♪」

 

「ッ!?そ……そうだったのですか……」

 

「……この様子だと()()()()()()()()()?」

 

幽々子は挙動不審になっている伊良湖の様子を察したのか、神妙な表情になりながら伊良湖を優しく問い詰めると伊良湖は挙動不審になりながらも幽々子に心配掛けない様に笑みを溢しながら嘘を言った。

 

「た……大した事ではありませんよ。ただ食材が無くなりそうになっただけですよ。」

 

「ふ~ん……まぁ良いわ……さて!私は……」

 

幽々子は伊良湖の言葉を信用したのか、はたまた最初から興味が無いのか、微笑みながら伊良湖が持ってきたお通しを食べようとした途端………

 

 

 

 

ブルッ!!

 

 

 

「ッ!?な……何なの……いきなり身体が……()()()……」

 

「ん?どうしたのですか幽々子様?」

 

「わ……分からないわ……いきなり身体が震えて……」

 

「ん?どうしたんだ幽々子?身体を震わせて?」

 

「し……知らないわ……私だって知りたいわ……あ!?勇人!?丁度良かったわ!今すぐに私の身体を診てもらえないかしら?勿論『いやらしい意味』では無く『真面目な方での意味』で!!」

 

「あのなぁ……仮にも教師なんやから生徒の前で『そんな事』を言うな……椛、持っててくれ……どれどれ……」

 

……いきなり身体が震え始めたのだ。

 

妖夢は身体を震わせている幽々子を心配しているのか、優しく声を掛けると、たまたま近くを通り掛かった総司令官を見つけ、診察を御願いすると彼は幽々子の教師として『あるまじき発言』に呆れながらも『とある人』のデザートを椛に持たせ、幽々子の腹と手首そして首を触診しながら聞いた。

 

「……何時から震え始めた?」

 

「今さっきよ……寒気も感じないし変な倦怠感は無いわ……」

 

「ならインフルエンザによる風邪では無いな……ってか、そもそも亡霊が風邪を引いたり五感を感じる事があるのか?元から死んでいるのに………」

 

「……何か言ったかしら?」

 

幽々子は総司令官の呟きが聞こえたのか不機嫌そうにジド目になりながら総司令官に言うと、総司令官は「何でも無ぇ」と答え、そのまま触診を続け、すぐに『原因』が分かったのか、はたまた『自身の計画』が()()()()に入ったのか少し悪意のある笑みを一瞬溢しながらも、すぐに神妙な表情に変わり幽々子を脅す様に忠告をした。

 

その『忠告(最終段階)』とは……

 

「……幽々子、悪い事は言わねぇ……もう()()()()。身体が『()()()()』を起こしているぞ」

 

「な!?わ……私が!?食物アレルギーなんか持っていないのに!?」

 

「え!?あの『底無しの胃袋』を持った幽々子様が『拒絶反応』を!?食物アレルギーなんか持っていないのに何故ですか?」

 

「……勇人様、私達は貴方様みたいに医学に精通していませんので説明を御願いします。」

 

……そう、幽々子は『何かしらの拒絶反応』を起こしたのだ。

 

幽々子と妖夢は総司令官の発言に自身が『食物アレルギー』を持っていない事を驚愕しながら伝え、椛は総司令官の真意を確かめるかの様に幽々子が『原因不明の拒絶反応』について聞くと総司令官は神妙な表情のまま椛の質問に答えた。

 

「……簡単に言えば脳が『危険信号』を送っているんだ……『()()()()()()()』と……まぁ幽々子の場合は脳ではなく『生前培ってきた経験』による『魂』が悲鳴を上げているから拒絶反応が起きたんだ。」

 

そう、幽々子の『原因不明の身震い』もとい『拒絶反応』の原因は胃袋の容量が限界に達した時に脳が発せられる『危険信号』だったのだ。

 

つまり幽々子の胃袋が限界に達していたのだ。

 

そして幽々子は先程の会食による飲酒によって酔っ払っているのか、ふざけながら総司令官の説明を自己解釈をし、自身の解釈を面白可笑しく言った。

 

だが、その『解釈』が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……つまり私の()『もう食べれないぃぃ!らめぇぇ!!』と私に訴えている状態って事?」

 

ブーッ!!

 

ゴホッゴホッ!!

 

「おい!!誤解を招くセリフを吐くのは止めろ!!間違ってないけどさ!!」

 

「そうだ!!子供の前で言うな!!」

 

「勇人さんに椛さん……何故、幽々子様の解釈が間違っていないのに叱るのですか?」

 

「ウッ!?それは……その……」

 

「……大人になったら分かる事だ、気にするな。」

 

……卑猥極まり無い解釈(セリフ)で答えたからだ。

 

会場にいるポグワーツの男子生徒及び教員達は幽々子の解釈(セリフ)に動揺したのか飲み物を吹き溢し、咳き込み、妖夢は幽々子の発言の意味が分かっていなかったのか首を傾げ、総司令官と椛は幽々子に一喝(ツッコミ)をすると妖夢の隣に座っていた陸奥が呆れながら幽々子に言った。

 

「西行寺先生、貴女は仮にも教師だから生徒達や妖夢達の前で醜態を晒さないでくれる?」

 

「あら?私は間違った事は言って無いわよ?それに、これは『時間稼ぎ』よ」

 

「……それ、どういう事よ」

 

陸奥は幽々子が発言した『時間稼ぎ』について触れると幽々子は総司令官と妖夢の作戦の全貌(シナリオ)を完全に把握し、二人の作戦を嘲笑うかの様に微笑みながら答えた。

 

「簡単な事よ♪勇人と妖夢が考えた『私にだけ乾燥ワカメを使った料理を提供する作戦』には『欠点』があるもの♪確かに乾燥ワカメを使えば水分を含む事により膨張し、簡易的に満腹感を得られるわ……ただ、それはあくまでも『()()()』つまり一時的に満たす為の『虚仮落とし』みたいな策よ。それに乾燥ワカメは日本人にとって一番()()()()()()()()()()であり最も()()()()()()()()()()()なのよ♪つまり……」

 

「……今こうして話すのも乾燥ワカメを消化させる『時間稼ぎ』……という訳ね」

 

「そういう事♪」

 

陸奥は幽々子の策に内心、焦っているが、それを隠す様に神妙な表情になりながら聞くと総司令官は幽々子の(言葉)を聞いていたのか、微笑みながらもドスの効いた低い声を発し、勝ち誇っている幽々子の鼻をへし折る様に言った。

 

「……残念だが、その策は()()()()()()()()()()()()()になるぞ幽々子」

 

「……それはどういう事かしら?」

 

幽々子は総司令官の発言に癪に触れ、少し不機嫌になりながら聞くと総司令官は笑みを崩さないまま答えた。

 

「……俺は、あの乾燥ワカメに()()()()()()()()()()()()()()()()()()?亡霊とは言え人間が鶏肉の油や胡麻油等の食用油を大量に摂取すれば、()()()()()()()()()()()()()

 

「『食用油』……ッ!?ま……まさか……貴方の()()()()()は私を『満腹させる事』では無く……」

 

総司令官は幽々子に追い討ちを掛ける様に自身が仕掛けた『もう1つの罠』である『食用油による()()()()()()』について言うと幽々子は『その拒絶症状』を今現在、その『症状』が出ているのか胸を抑え、顔面蒼白になると総司令官は微笑みながら『その症状』の細部を暴露した。

 

その『症状』とは……

 

「……ああ、お前も薄々感じているだろ?今、幽々子の身体は油分を過剰摂取したせいで『胸焼け』と『胃もたれ』を起こしているんだ……」

 

「な!?む……()()()に……()()()()!?」

 

「ッ!?う……迂闊だったわ……まさか『ソコ』を狙うなんて……妖夢……貴女も『ソレ』を分かってて……」

 

……そう、幽々子は油分の過剰摂取によって起きる症状『胸焼け』と『胃もたれ』の双方を起こしていたのだ。

 

幽々子は胸焼けの症状である吐き気を伴う強い不快感を感じながら苦しそうに妖夢に聞くと妖夢は総司令官の『本当の企み』を知らなかったのか椛と共に驚愕し、狼狽えながら答えた。

 

「え!?そうだったのですか!?てっきり乾燥ワカメを使って強制的に満腹感を得られる様に細工したのかと……」

 

「知らなかったのかい!!てっきり『ソレ』を分かってて肉料理を作ったのかと……」

 

「だって此処(本部)の冷蔵庫には野菜と調味料そして勇人さんの好物である『鶏肉』しか入っていませんでしたから……」

 

「……此処は勇人様の管轄だからって冷蔵庫の中身を自身の好物しか入れなかったりする等、厨房を私物化するのは止めてくれませんか?軍法に引っ掛かりますよ」

 

「……前任達の悪行よりかは()()()があるだろ。それに『この程度』なら呉の憲兵部隊『柏木隊』を通じて横須賀の憲兵部隊『ゲイヴン隊』と佐世保(ウチ)の憲兵部隊『白楼隊』を買しゅ……ゲフンゲフン!許可貰っているから問題無ぇし、これは俺の兄弟分であり柏木隊『隊長』である『柏木 疾風(はやて)』の()()で行っているから合法だ♪」

 

「「ウチのは兎も角『呉の憲兵隊(自身のコネ)』を使ってまで横須賀の憲兵部隊を買収しないで下さい!」」

 

「……うん、流石ヤクザ上がりね。根回しが相当悪どいわ……ってか、あの時の『演習の事件』に妖夢を助けに来た憲兵部隊(ゲイヴン)って総司令官の『差し金(命令)』だったんだ……」

 

妖夢と椛そして陸奥は呆れ返りながら総司令官に言うと幽々子は『満腹』と『胸焼け』そして『胃もたれ』から発する3つの『拒絶反応』が起きているのか辛く苦しい表情になりながら総司令官を脅し始めた。

 

「……勇人……私に限らず普通の人間に『そんな事』をさせたら……()()()()()()()()()()?」

 

「やってみろ、只『ソレをやる』って事は『社会的に再起不能になる』だけではなく『お前が負けを認める』って事になるぞ幽々子?」

 

「………ギリッ………」

 

総司令官は幽々子の脅しに乗らず、勝ち誇ったかの様に嘲笑いながら言うと幽々子は悔しそうに歯軋りをしながら俯き、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スッ……

 

 

「………分かったわ。此処は潔く『負け』を認めるわ…………()()()()()()()

 

「ッ!?あの『底無しの胃袋』を持った幽々子様が……」

 

「自ら()()()()()……だと!?」

 

……自身の負けを認め、箸を置き、手を合わせたのだ。

 

幽々子は苦しそうに自身の負けを潔く認めると総司令官は幽々子の発言を聞いて悪意丸出しの笑みを溢しながら幽々子が会食前に言った『ある宣言』について触れた。

 

そう、その『宣言』とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、此処では『お残し厳禁』だって事を()()()()()()()()()♪それについては幽々子も『宣言』しただろ?」

 

「ッ!?ちょっと待って!!私は残してなんか……」

 

……会食前の『誓いの宣言』である『お残し厳禁』について触れたのだ。

 

総司令官は幽々子を止めを刺す勢いで笑みを溢しながら言い、幽々子は狼狽えながら反論すると総司令官は笑みを崩さないままコミカルな口調で答えた。

 

「あるぇ~?なら何故『お前が頼んだお代わり』が()()()()()()()?」

 

「ッ!?そ……それは……その……」

 

「御言葉ですが勇人様、流石にソレは些か『やり過ぎ(オーバーキル)』なのでは……」

 

椛は総司令官の『幽々子の御代わり(オーバーキル)』について穏便に済ませようと優しく窘めながら反論すると妖夢は『残った食材』と『幻想郷時代の幽々子の日頃の行い』を天秤に掛ける様に思考を巡らせ、考えが纏まり、申し訳無さそうに幽々子に言った。

 

「……ですが此処で残すと食材が勿体無いので……幽々子様、大変申し訳ありませんが此処は自前の根性で『ソレ』を完食して下さい」

 

「ちょ!?妖夢まで!?貴女、私を裏切るつもり!?」

 

幽々子は妖夢の裏切り発言に鳩に豆鉄砲を食らったかの様に驚愕し、狼狽えながら言うと妖夢は自身の主である幽々子を叱る様に怒鳴り吐けた。

 

「裏切るも何も、元はと言えば幽々子が生んだ()()のせいで、こんな事になったのですよ!此処は勇人さんみたいに自分が蒔いた種は自分で摘んで下さい!」

 

「そ……そんなぁ~……勇人にダンブルドア、助けて……」

 

幽々子は総司令官とダンブルドアに助けを求めるとダンブルドアは幽々子を守る為に申し訳無さそうに総司令官に御願いした。

 

「う~む……儂かてユユコを助けたいが……Mr.ジョジョ、無理は承知の上だが此処は儂に免じてユユコを許してくれないか?」

 

ダンブルドアは総司令官に頭を下げると総司令官はダンブルドアの御願いに困惑しながら答えた。

 

「そう言われましても……ん!?そうだ……」

 

「……勇人さん、何か思い付いたのですか?」

 

総司令官は『何かしらの案』が思い付いたのか先程の困惑した表情から悪意丸出しの笑みを溢し、妖夢は笑みを溢している総司令官に悪い予感を感じたのか、少し狼狽えながら聞くと総司令官は笑みを溢しながら妖夢の質問に答えた。

 

「ああ、幽々子が頼んだ御代わりを()()()()()()がな……」

 

「ッ!?処分!?食材を捨てるつもりですか!?そんな勿体無い事、私が許しませんよ!!」

 

妖夢は総司令官が発言した『処分』つまり『破棄する』と聞いて血相を変え、総司令官に怒鳴り吐けると総司令官は妖夢を窘めながら先程思い付いた自身の案の一部を妖夢達に言った。

 

「餅突け……じゃなかった、落ち着け、俺が言っているのは『処分』であり『破棄』じゃねぇから安心しろ」

 

「破棄以外の方法で処分……ふむ、成程……そういう事か……」

 

「『処分』であり『破棄』では無い?それは、どういう意味ですか?意味合い的には一緒では?」

 

「全く以て分かりませんが……教えて頂けませんか?」

 

妖夢と椛は総司令官の発言に理解していないのか首を傾げながら聞くとダンブルドアは総司令官の真意が分かったのか、先程の温和な表情から一転し神妙な表情になりながら首を傾げている二人に説明した。

 

「……ヨームにモミジ、彼が言っている『処分』は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を示唆しているのじゃ……そうじゃろ?Mr.ジョジョ?」

 

「……そうです」

 

「何だ……良かった……それで誰が幽々子様の後始末を?」

 

妖夢はダンブルドアの助言があったものの総司令官の真意が分かり安堵しながら聞くと総司令官は悪意丸出しの笑みを溢しながら妖夢と椛に聞いた。

 

「それは妖夢でも知っている奴だ。逆に聞くが二人共、幽々子が『グリフィンドールの教師』だと()()()()()()()()()()()()()()。それは誰だか分かるか?」

 

「勇人さんは一体何を言っているのですか?それはポグワーツの生徒及び教員達そしてダンブルドアさんに……あ!?そういう事でしたか……」

 

「……勇人様、それは流石に無謀では?」

 

妖夢は今現在の幽々子の役職を知っている人達を思い出し、幽々子にとって『一番親交のある人』であり『ポグワーツの連中とは無関係な人』の『2つの()()に当て嵌まる人』を見付け、椛は妖夢の言葉と総司令官の真意を察し、少し狼狽えながら総司令官に聞くと、総司令官は『その人』の隣に座っている自身の母である朱里(三笠教官)に微笑みながら命令した。

 

「大丈夫だ。それは母さんが捕らえてくれるから問題無い♪母さん、すまないが隣の奴を捕まえてくれ。」

 

「……そうだと思って、もう捕まえたわ。連れて来るわ♪」

 

朱里(三笠教官)は遠くからではあるが全ての経緯を盗み聞きをしていたのか総司令官の考えを完全に把握しており、それを先読みしたかの様に自身の錨付きの鎖に縛り着けた人を引き摺りながら連れて来ると総司令官は『幽々子の代わりに後始末を行う人物』である『朱里(三笠教官)に引き摺られて来た人』に微笑みながら言った。

 

その『人物』とは……

 

「……いい加減、解いて頂戴!私は……」

 

「……勿論、解いてやるが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ……さぁ覚悟して貰うぞ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……紫」

 

「ッ!?」

 

……そう、その『人物』とは幽々子の役職を知っていたのにも関わらず、その事を総司令官や妖夢達に黙っていた女性『八雲 紫』だった。

 

紫は総司令官の悪意丸出しの笑みに恐怖を感じ、身を震わせ、総司令官が行おうとする事を完全に把握しているのか顔面蒼白になりながら黙り混んでいると幽々子は『3つの拒絶反応』を起こしているのかゾンビの様に這いつくばり、苦悶の表情を見せ、紫に申し訳無さそうに言った。

 

「ゆ……紫……も……申し訳無いけど……後の事は……御願いね……」

 

「はぁ!?ちょっと待ちなさい!!そもそも貴女が()()()()()()()()()()()()()()()()でしょ!?何で私が!?」

 

紫は幽々子の責任転嫁に強い口調で反論すると妖夢は紫の発言について少し強い口調で問い質した。

 

「『助言』?それって、どういう事ですか紫様?」

 

「ッ!?そ……それは……」

 

紫は妖夢の質問に狼狽えていると総司令官は今までの紫の発言を思い出し『とある結論』を纏め、その『結論』を妖夢達に分かり易く説明した。

 

「……簡単に言えば紫は幽々子の『悪巧み』に乗ったんだよ。そうだろ?」

 

「ッ!?そ………それは……」

 

紫は図星なのか目を反らし、先程以上に狼狽えながら言うとダンブルドアとハリーは紫独りで『幽々子の後始末』をさせる事が不憫に思えてきたのか、申し訳無さそうに総司令官と妖夢に言った。

 

「あの……Mr.ジョジョにヨーム、その事については黙っていた儂達にも非があるんじゃ……」

 

「だから僕達もサイギョウジ先生の御通しを食べますので許してくれませんか?ジョジョさんにヨーム?」

 

「……どうします勇人さん?」

 

妖夢は二人の優しい気持ちを理解し、少し戸惑いながら総司令官の指示(判決)を促せると総司令官は二人の優しさに少し戸惑いを見せながら二人に言った。

 

「……二人の気持ちは分かりが駄目だ、他の食材なら兎も角、コレは日本人しか消化出来ない特殊食材だから外国人である二人が食べると自身の体質による『強い腹痛』が起きるからな。これは医者としての忠告だ……悪く思うなよ。」

 

「「そ……そんな……」」

 

総司令官は軍医として二人が幽々子の御通しを食べさせない様に強い口調で答え、幽々子の御通しを持った椛が紫に近付きながら紫に言った。

 

「……という訳で、アンタには確りと幽々子の後始末(ケジメ)を着けさせて貰うからな……さぁ!御覚悟を!!」

 

「ちょ!?止めなさい白狼天狗!!幽々子!!貴女も食べなさい!!私独りでは無理よ!!元々は……」

 

紫は身を震わせながら幽々子に言うと幽々子は……

 

 

「…………」

 

「……死んでも尚、吐かないとは……食に対して凄い執念だな……アイツ……」

 

「「……そうですね、南無……」」

 

「気絶してないで、さっさと起きなさいよ!!この暴食亡霊!!ってか幽々子を勝手に殺さないで三人共!!」

 

……完全に事切れているのか、死者の如く地面に倒れていたのだ。

 

まぁ元から死んではいるのだが……

 

紫は気絶している幽々子を起こそうと怒鳴り吐けていると総司令官は悪意丸出しの笑みを溢しながら紫に言った。

 

「幽々子が『こんな状態』だ……紫、さっさと腹を括りな。椛、手伝え」

 

「分かりました。これを……」

 

「ッ!?ねぇ……御願い……止めて……」

 

総司令官は紫に恐怖感を与える様にゆっくりと近付き、使い捨てのゴム手袋を装着しながら椛から御通しを受け取り、身を震わせ涙目になっている紫の目の前に移動し、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……開口器、装着完了……今から経口摂取による紫の手術(ケジメ)を行う。さぁ、腹一杯に………食らいやがれぇぇぇぇぇ!!!

 

ドボボボボボ!!!

 

「アバババババ!!」

 

……そのまま幽々子の御通しを、自身のポケットから口の開口を固定する小型の医療器具『開口器』を紫の口に装着させ、幽々子の御通しを開口器を通して紫に大量に投与したのだ。

 

そして数十秒後………

 

「……投与完了、後は口をグリップで閉じて……」

 

パチン!

 

ギュゥゥ………

 

「ッ!?んー!!んー!!」

 

「………そのまま飲み込め!!」

 

ベチン!!

 

「ッッッッッ!?」

 

……ゴクン!

 

「……手術(ケジメ)終了」

 

大量の幽々子の御通しを口に含んだ紫が嘔吐しない様に書類を挟む強力なグリップで口を塞ぎ、風船の様に膨らんだ紫の両頬を蚊を叩き潰す様に両手で強く平手打ちをし、軍医とは思えない位のかなり強引で冷酷極まりない方法で紫の口内にある御通しを胃袋に叩き込んだのだ。

 

勿論、そんな強引な方法は紫にとって……

 

 

「も()………(ふぁ)めぇ……しかし此処で吐いてたまるか……」

 

 

バタン!!

 

「あ……あの大賢者である……ゆ……紫様を……()()()()()()()()()()()()()()……」

 

「……お見事です勇人様、では私は二人を別室に……」

 

「すまんな……しかし、こいつも醜態を晒したく無いのか幽々子より強い執念だけで気絶しても尚、耐えるとは……」

 

「……そうですね」

 

……耐え難い手術(ケジメ)だったのか上を見上げる様に白目になり、涙を流し、目の光が消え、幽々子の御通しが胃袋の中で膨張したのか妊婦顔負けの風船の様に膨らんだ腹部を総司令官に見せ付ける様に背中から地面に倒れ、そのまま気絶したのだ。

 

妖夢は紫の敗北に驚愕し、椛は総司令官を讃えるかの様に微笑みながら言い、気絶している二人を別室に運ぶ為、会場を後にした。

 

その一連の経緯を全て見たポグワーツ組と陸奥は……

 

「「「………『例のあの人(ヴォルデモート)』以上に恐ろしい人だ……この人だけはポグワーツに来たら駄目な人だ……」」」

 

「……うん。それは正しい判断だわ。多分、彼がアッチに行ったら色んな意味で崩壊するから……」

 

……『子供』いや『普通の神経を持った人間』にとって相当冷酷な方法(ケジメ)だったのか心底、身体を震わせ、顔面蒼白になったのは言うまでも無かった。

 

そして……

 

「……さて!後始末(俺の仕事)が終わった事だし……ポグワーツの皆様、再び会食をお楽しみ下さい♪私と妖夢は一端、失礼しますよ♪優花『本部の艦娘達(ウチの酔っぱらい共)』と後の事は頼んだ」

 

「モグモグ……ゴクン!分かったよ♪」

 

「……え!?私もですか!?何でですか!?」

 

総司令官は何故か泥酔している本部(自身)の艦娘達と会食の事は総副司令官(自身の部下)に任せ、妖夢と共に席を外す事を伝えると妖夢は総司令官に呼ばれた事に驚きながら聞くと、総司令官は先程までの笑みが消え、神妙な表情になりながら周りの人に聞き取れない様に小声で妖夢に言った。

 

そう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お前の夕張が無断で特別ドックに侵入したから説教だ。今すぐ夕張を連れて岬に来い。これは命令だ」

 

「ッ!?わ……分かりました……」

 

妖夢自身の部下のケジメを取らせる為に……




・こちらがダンブルドア先生の『ヨーム』をみてふと思いついたこと

ダ「ヨーム、古い友よ。カタリナの騎士ジークバルト、約束を果たしに来たぞ。薪の王に太陽あれ…」
ヨ「なんの話しでしょうか…」

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