色々と完治して「よし!調子いいぞ!」ってなった途端忙しくなるのは一体…
会食が開始した同時刻 佐世保鎮守府本部 特設ドック内の休憩室にて
「……」
モキュ……
モキュ……
「んまぁ~い!!これ、本当に魂魄少尉が作ったのですか!?提督とタメ張れる
「ああ……しかし、私がアレンジを加えても、この鶏肉の旨味を此処まで引き出すなんて……艦長と同じく少尉も良い仕事をするな……んで『夕張』……何故、
コンゴウと
まぁ、感の良い読者の皆様も感付いていると思うが侵入した動機とは……
「だって!!あの大本営以上の設備を誇る『此処の特設ドック』の内部を一度でも良いから見たかったのですよ!!それ以外、何があると言うのですか!!それに私も『夕張』ですよ!!こんなチート染みたドック……私にとって此処は『ネズミ王国』に遊びに行くのと一緒で心踊るのですよ!!だから本部の方の私の認証コードを
「馬鹿者!開き直るな!著作権に
……彼女自身の知的好奇心を満たす為だった
コンゴウは夕張の浅はかな動機に堪忍袋が切れ『総司令官側の
「そうですよ!!たかが『そんな理由』で私は死にかけたのですよ!!これが提督に耳に入れば軍法に則り、貴女は
「勿論、艦長……いや上城総司令官に報告するつもりだ……
「ッ!?……す……すみません……か……解体だけは……」
夕張は総司令官側の
「それは、お前ではなく総司令官が決めるんだ!!総司令官の処罰が下る迄の間、
「………はい」
夕張はコンゴウの
「……ねぇコンゴウさん、本当に『この事』を提督に報告するの?」
「……規則だからな」
「……本当に提督は彼女を解体……処刑するのかな?」
総司令官側の夕張は少し不安そうにコンゴウに聞くと、コンゴウは総司令官側の夕張の不安を一掃するかの様に微笑みながら言った
「そんな訳、無いだろ……あの艦長だぞ?そういうのを
「クスッ……そうでしたね、あの人は基本的に『御人好しの塊』と言われる位『優しい人』ですからね……でなければ少尉側の青葉が広めた
「ッ!?そ……そそそそ……そうだな……だ……だから私達が……アイツらを厳しく律しないと……し……示しが付かないからな……」
コンゴウは総司令官側の夕張の言葉に思い当たる節があるのか、先程までの堂々とした立ち振舞いから貧乏揺すりをし、挙動不審になり、声を震わせ、目を反らしながら総司令官側の夕張の言葉を肯定すると、総司令官側の夕張は挙動不審になっているコンゴウの悪行を察したのか、頭を抱え、呆れながら聞いた
「コンゴウさん……まさか
「……すまない、私も
「……まぁ、この事は提督達には言わないで置きましょ……後が怖いですから……主に
「そうだな……ゴホン!所で夕張、先程の少尉側の夕張についてだが……」
コンゴウは先程までの挙動不審を一蹴するかの様に咳払いをし、謹慎させた方の夕張に気になる箇所が在ったのか総司令官側の夕張に俯きながら聞くと、総司令官側の夕張もコンゴウの考えを察し、コンゴウと同じ様に俯きながら言った
「……話は昨夜、提督から聞きました……彼女の異常なまでの知的好奇心への欲求そして……」
「脅し文句とは言え先程の『解体発言』に対しての過剰反応……私の結論から言って……普通こんな事って
コンゴウは頭を抱え、重い溜め息を吐きながら言うと、総司令官側の夕張もまた
「……そうですね、私だって未だに驚いています………まさか彼女が……」
「……前任達によって『
場所は変わり 特設会食場にて
モグモグ……
「う……旨すぎる!!こ……これが……」
「ヨームが作った料理……凄すぎィ!!」
「……これじゃ今まで食べてきた食事が豚の餌と思っちゃう位、美味しい……」
「フッ……こんな旨い料理を毎日食べれるなんて……生きてて良かった……」
「「うまっ!!提督!!お代わりをお願いします!!」」
此方は先程のシリアスな雰囲気とはうって変わって歓喜そして絶賛の声が会場全体に響き渡ると妖夢は参加者全員が自身が作った料理に満足そうに食べている事に安堵したのか、ポグワーツで流通している子供用のビール『バタービール』を顰めっ面でチビチビ飲んでいる総司令官に微笑みながら言った
「良かった……皆さんに好評で……ねぇ勇人さん」
「ああ……しかし、このバタービール………甘過ぎる!!よく、こういうのをグビグビ飲めるなぁ……まるで大量のカラメルを口の中にブチ込まれた気分だ……水持ってくるけど欲しいか?」
「あはは……まぁ甘い物が苦手な勇人さんは基本的に和菓子しか食べませんからね……しかしコレ、凝縮した砂糖を飲んでいるかの様に物凄く甘いですね……虫歯になりそう……あ!?それじゃ、お願いします」
二人はバタービールの味に辛辣な意見を溢しつつも会食が和気藹々な雰囲気に色んな意味で確かな手応えを感じたのか、総司令官は微笑みながら会食を視察しながら厨房に戻ろうとするとダンブルドアは席を立った総司令官を見付け、妖夢の料理を満喫しているのか、満面な笑みを溢しながら礼を言った
「いや~旨い料理じゃったわい♪Mr.ジョジョ、私達の為に無理難題な事を叶えてくれて感謝する」
「……何故、幽々子がグリフィンドールの教師だと黙っていたのですか?」
総司令官は場の雰囲気を壊さない様に微笑みながら言うとダンブルドアは苦笑しながら黙っていた理由を申し訳無さそうに言った
「Ms.ヤクモとユユコに口止めされてな……ヨームに対しての『サプライズ』をするつもりじゃったが……」
「此方としては
ダンブルドアは二人を庇うかの様に黙っていた理由を言い、総司令官はダンブルドアの言い訳を少し呆れながら悪態を吐くとダンブルドアは申し訳無さそうに「すまなかった」と詫びを入れながら阿修羅の如く会食料理を食べている幽々子を見ながら心配そうに総司令官に聞いた
「……所でユユコの食欲が一向に収まらないのだが……大丈夫なのか?」
「なぁに、心配は要りません……只『アレ』が膨らみ始めるのは少し時間が掛かりますので……気長に待って下さい」
「……だと良いんじゃが……」
総司令官は不安になっているダンブルドアに微笑みながら言うと幽々子は酒のせいで少し頬を赤くし、上機嫌で尚且、陽気な口調で総司令官に言った
「ねぇ勇人、日本酒と御通しの『お代わり』まだぁ~?」
「……あまり取り過ぎると
総司令官は少し酔っ払っている幽々子に『二重の意味』で警告を発すると幽々子は総司令官に甘えるかの様に陽気に、そして妖艶な声で総司令官を誘惑するかの様に自身の大きく実った2つのメロンを彼の右腕を挟みながら抱き着き、微笑みながら言った
ムニュ♪
「相変わらず心配性ね♪大丈夫よ……私、酔っ払ってないから……」
「……あのなぁ、それは
「ユユコ、離してあげなさい……ミセス達が『例の彼』以上に殺気を放しながら見ているぞ……でないとハリーやヨーム達には
「え?『例のあの人』以上に?ダンブルドア校長、一体何を……」
幽々子は呆れている総司令官をからかいつつ、何故か顔面蒼白になっているダンブルドアを見て首を傾げながら辺りを見渡すと……
「……これは頭に来ました……西行寺さんに提督、覚悟は出来ている?」
「……第一前衛基地所属の艦娘達に告ぐ、総副司令官の権限を以て今から艤装の使用を認めます……西行寺さん……でしたっけ?生徒達の前で如何わしい事をするのは止めて頂きたい……そして勇人君、少し頭冷やそうか?」
「あらあら、西行寺さん……教師が
「……よし!!
「あらあら、貴方って意外とモテるわね♪んじゃ会食が終わったら
「オイ、それは冗談とは言え今のコイツらに言っては……」
「「「……ッ!?潰す!!」」」
「……泣けるぜ」
「「ひぇぇぇぇぇ!!アッチの
「ヒィィィィ!!アッチの
「ポィィィ……もう嫌……帰りたいっポィィィ……」
「はぁ~……全く……」
「……泣けますね妖夢さんにハリー君」
「……そうですね」
「……止めなくて大丈夫ですか?モミジさん、アカギさんにヨーム?」
……総副司令官を初め赤城を除いた第一前衛基地に所属している艦娘全員が艤装を展開し、目のハイライトが消え、殺意を醸し出しながら幽々子に警告を発したのだ
椛と妖夢、赤城そしてハリー達は先程の幽々子と加賀の口喧嘩で殺気に対する抵抗力が付いたのか、物凄く呆れながら呟き、ハリーは呆れながらも椛と妖夢に第一前衛基地……もとい総司令官側の艦娘達の
「大丈夫ですよ……今の勇人様には『地上最強のボディーガード』が付いているので……さて、私達は食事を楽しみますか……」
「……そうですね」
「良いのかな……ほっといても?」
椛と赤城は暴走した
その『総司令官に近付いて来る人物』とは……
「そうですね……それにハリーさん、ほっといても大丈夫ですよ、では後は御願いします……」
「……『三笠教官』」
ダン!!!
「「「ッ!?」」」
「ゴルァァァァ!!!何、
「「「ッ!?お……
「ゲ!?あ……朱里!?私は……その……冗談で……」
「誰が『お義母様』よ!!私は貴女達の結婚を認めて無いわよ!!それに此処で講習会の二の舞にさせる気か!!そして海軍元帥の権限を以て艤装の使用を禁する!!分かったのなら、さっさと片付けろ!!そして幽々子!!アンタ仮にも教師でしょ!!少しは教師としての自覚ある行動を持たんかァ!ハリー達が真似したら、どう『落とし前』を着ける気だ?アァ!!」
「「「「は……ハイィィ!!!す……スミマセンでしたぁぁぁぁ!!」」」」
……総司令官の母親である『三笠教官』もとい『朱里』が総司令官に近付き、本部側の艦娘達と幽々子に怒鳴り吐けたのだ
本部側の艦娘達と幽々子は『
「嘘じゃろ……あの図太いユユコが……マダムに……屈しているなんて……」
「……母さんは日本海軍の中で一番怒らせては駄目な人で有名ですからね……貴方も気を付けた方が良いですよMr.ダンブルドア」
「……うむ……そうじゃな……儂は素直に席に戻るとしよう……しかし、マダムやミセス達から発した殺意……『例の彼』以上に禍々しかったぞ……」
「……さて、幽々子の『お代わり』を持ってくるか」
ダンブルドアは総司令官の言葉を聞き、朱里の怒りに触れない様に忍者の如く、そそくさと席に戻ると総司令官は幽々子に出した御通しを持ってくる為、厨房に向かった
そして幽々子は後々、後悔する事になろうとは知るよしも無かった………
そう、先程の『お代わり』は……
「……ゲフッ……お腹が少し膨らんだわね……気のせいかしら?」
「……幽々子、これが最後の警告よ……いい加減、薬を服用して……でないと大変な事になるわよ」
「大丈夫よ紫♪私が勇人と妖夢の策に負ける筈が無いわ♪さぁーて!!ジャンジャン食べるわよぉ!!勇人ォ!!ジャンジャン持ってきて!!」
「わーったよ!!」
「……完成に二人の罠に嵌まっているわね……この暴食亡霊が………もう知らないわ!勇人!私の分も!勿論、普通盛りで!!」
「あいよ!!」
確実に自ら地獄に叩き落とす