魂魄妖夢がブラック鎮守府に着任しました。   作:姫桜

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全然パソコンに触れられない…
色々と完治して「よし!調子いいぞ!」ってなった途端忙しくなるのは一体…


欲に溺れし亡霊(幽々子)の失態

会食が開始した同時刻 佐世保鎮守府本部 特設ドック内の休憩室にて

 

「……」

 

モキュ……

 

モキュ……

 

「んまぁ~い!!これ、本当に魂魄少尉が作ったのですか!?提督とタメ張れる腕前(レベル)じゃないですか!?」

 

「ああ……しかし、私がアレンジを加えても、この鶏肉の旨味を此処まで引き出すなんて……艦長と同じく少尉も良い仕事をするな……んで『夕張』……何故、()()()()()()()()()()()()()を無断に使用し、此処に来たんだ?」

 

コンゴウと本部の方(総司令官側)の夕張は妖夢が作った会食料理である『鶏の照り焼き』もとい『和風チキンステーキ』をハンバーガー用のパンズに副菜(サラダ)と共に挟んだアレンジ料理である『照り焼きバーガー』を作り、ヴィンテージの赤ワイン『ピノ・ノワール』の『ブルゴーニュ・ルージュ クーヴァン・デ・ジャコバン』と『カナダドライ ジンジャーエール』を1:1でグラスに注ぎ、ステアし(掻き混ぜ)、ワインのカクテル『キティ』を作りだし、豪快無欠な総司令官の影響なのかコンゴウの外見印象(アイデンティティー)である『上品な御令嬢(マドモワゼル)キャラ』は何処へ行ったのやら、只の『紫色のジャージを着た田舎のヤンキー娘』の如く優雅さ(キャラ)を捨て去る様に総司令官側の夕張と共に豪快に照り焼きバーガーを頬張り、キティを飲み、正座している『妖夢の方の夕張』を睨み付けると夕張は自身が特設ドックに入れた事に興奮しているのか、目を光らせ、興奮しながらコンゴウと総司令官側の夕張(同艦)に『特設ドックに侵入した動機』を自身の平べったい胸を主張するかの様に胸を張って言った

 

まぁ、感の良い読者の皆様も感付いていると思うが侵入した動機とは……

 

「だって!!あの大本営以上の設備を誇る『此処の特設ドック』の内部を一度でも良いから見たかったのですよ!!それ以外、何があると言うのですか!!それに私も『夕張』ですよ!!こんなチート染みたドック……私にとって此処は『ネズミ王国』に遊びに行くのと一緒で心踊るのですよ!!だから本部の方の私の認証コードを拝借(無断使用)し、お邪魔したのですよ!!」

 

「馬鹿者!開き直るな!著作権に五月縄(うるさ)い会社のテーマパークに遊びに行く様なノリで来るんじゃない!それに此処は本来『特別防衛機密取扱者』以外『立ち入り禁止』なんだぞ!!お陰で()()()()()が侵入者対策として扉に仕掛けていた機銃に撃たれそうになったんだぞ!!」

 

……彼女自身の知的好奇心を満たす為だった

 

コンゴウは夕張の浅はかな動機に堪忍袋が切れ『総司令官側の夕張(同艦)』が特設ドックのセキュリティが誤作動を起こし死に目に遭いそうになった事を夕張に怒鳴り吐けながら言う彼女が先程の『誤作動』のせいで酷い目に遭った事と夕張(同艦)の浅はかな動機を聞き、コンゴウ同様、堪忍袋が切れ、般若の様に激怒し、胸ぐらを掴みながら怒鳴った

 

「そうですよ!!たかが『そんな理由』で私は死にかけたのですよ!!これが提督に耳に入れば軍法に則り、貴女は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!自身が犯した事の重大さに気付いていないのですか!!幸いにも見付けたのは提督ではなくコンゴウさんが見付けたから良かったものの……コンゴウさん、どうします?」

 

「勿論、艦長……いや上城総司令官に報告するつもりだ……アッチ(少尉側)夕張(お前)は軍法に則り、ほぼ確実に『解体』されると思うが……」

 

「ッ!?……す……すみません……か……解体だけは……」

 

夕張は総司令官側の夕張(同艦)に自身が行った『事の重大さ』に気付き、更に『解体』言わば艦娘で言う『処刑』という言葉を聞き、先程の興奮した表情は消え、身体を震わせ、顔面蒼白になりながら二人に謝罪しながら懇願するとコンゴウは夕張の懇願を一掃するかの様に強い口調で夕張に言った

 

「それは、お前ではなく総司令官が決めるんだ!!総司令官の処罰が下る迄の間、夕張(お前)は自室で待機しろ!!分かったか!!」

 

「………はい」

 

夕張はコンゴウの一喝(言葉)に完全に精神的に参っているのか、この世の終わりと言わんばかりに強い絶望感に浸りながら特設ドックを後にすると『総司令官側の夕張』は夕張(同艦)の浅はかな動機に呆れながらキティをチビチビ飲みながらコンゴウに聞いた

 

「……ねぇコンゴウさん、本当に『この事』を提督に報告するの?」

 

「……規則だからな」

 

「……本当に提督は彼女を解体……処刑するのかな?」

 

総司令官側の夕張は少し不安そうにコンゴウに聞くと、コンゴウは総司令官側の夕張の不安を一掃するかの様に微笑みながら言った

 

「そんな訳、無いだろ……あの艦長だぞ?そういうのを()()()()のは()()()()()()()()()()()()()()()()()()だろ?」

 

「クスッ……そうでしたね、あの人は基本的に『御人好しの塊』と言われる位『優しい人』ですからね……でなければ少尉側の青葉が広めた()()()()を不問にしませんからね……全く、提督と言い少尉達と言い……皆さん艦娘達(私達)に優し過ぎるのですよ……そう思いませんかコンゴウさん?」

 

「ッ!?そ……そそそそ……そうだな……だ……だから私達が……アイツらを厳しく律しないと……し……示しが付かないからな……」

 

コンゴウは総司令官側の夕張の言葉に思い当たる節があるのか、先程までの堂々とした立ち振舞いから貧乏揺すりをし、挙動不審になり、声を震わせ、目を反らしながら総司令官側の夕張の言葉を肯定すると、総司令官側の夕張は挙動不審になっているコンゴウの悪行を察したのか、頭を抱え、呆れながら聞いた

 

「コンゴウさん……まさか()()()?」

 

「……すまない、私も妄想(夢の中)でも良いから()()()()()()()()()()し、()()を求めたかったんだ……ってか夕張、お前もか……」

 

「……まぁ、この事は提督達には言わないで置きましょ……後が怖いですから……主に本部(私達側)艦娘達(みんな)に『粛正(フルボッコ)』される意味で……」

 

「そうだな……ゴホン!所で夕張、先程の少尉側の夕張についてだが……」

 

コンゴウは先程までの挙動不審を一蹴するかの様に咳払いをし、謹慎させた方の夕張に気になる箇所が在ったのか総司令官側の夕張に俯きながら聞くと、総司令官側の夕張もコンゴウの考えを察し、コンゴウと同じ様に俯きながら言った

 

「……話は昨夜、提督から聞きました……彼女の異常なまでの知的好奇心への欲求そして……」

 

「脅し文句とは言え先程の『解体発言』に対しての過剰反応……私の結論から言って……普通こんな事って()()()()()だろ……まさか『こんな事』が現に起こるなんて……」

 

コンゴウは頭を抱え、重い溜め息を吐きながら言うと、総司令官側の夕張もまた夕張(同艦)が隠している『事情』を予め総司令官から聞いており、未だに信じられないのか、動揺しながらコンゴウに言った

 

「……そうですね、私だって未だに驚いています………まさか彼女が……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……前任達によって『解体(処刑)』された『先代の夕張の記憶の全て』を受け継いだ状態で建造されたなんて……前代未聞ですよ……こんな事……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり 特設会食場にて

 

モグモグ……

 

「う……旨すぎる!!こ……これが……」

 

「ヨームが作った料理……凄すぎィ!!」

 

「……これじゃ今まで食べてきた食事が豚の餌と思っちゃう位、美味しい……」

 

「フッ……こんな旨い料理を毎日食べれるなんて……生きてて良かった……」

 

「「うまっ!!提督!!お代わりをお願いします!!」」

 

此方は先程のシリアスな雰囲気とはうって変わって歓喜そして絶賛の声が会場全体に響き渡ると妖夢は参加者全員が自身が作った料理に満足そうに食べている事に安堵したのか、ポグワーツで流通している子供用のビール『バタービール』を顰めっ面でチビチビ飲んでいる総司令官に微笑みながら言った

 

「良かった……皆さんに好評で……ねぇ勇人さん」

 

「ああ……しかし、このバタービール………甘過ぎる!!よく、こういうのをグビグビ飲めるなぁ……まるで大量のカラメルを口の中にブチ込まれた気分だ……水持ってくるけど欲しいか?」

 

「あはは……まぁ甘い物が苦手な勇人さんは基本的に和菓子しか食べませんからね……しかしコレ、凝縮した砂糖を飲んでいるかの様に物凄く甘いですね……虫歯になりそう……あ!?それじゃ、お願いします」

 

二人はバタービールの味に辛辣な意見を溢しつつも会食が和気藹々な雰囲気に色んな意味で確かな手応えを感じたのか、総司令官は微笑みながら会食を視察しながら厨房に戻ろうとするとダンブルドアは席を立った総司令官を見付け、妖夢の料理を満喫しているのか、満面な笑みを溢しながら礼を言った

 

「いや~旨い料理じゃったわい♪Mr.ジョジョ、私達の為に無理難題な事を叶えてくれて感謝する」

 

「……何故、幽々子がグリフィンドールの教師だと黙っていたのですか?」

 

総司令官は場の雰囲気を壊さない様に微笑みながら言うとダンブルドアは苦笑しながら黙っていた理由を申し訳無さそうに言った

 

「Ms.ヤクモとユユコに口止めされてな……ヨームに対しての『サプライズ』をするつもりじゃったが……」

 

「此方としては()()()()で驚かされましたよ……ったく、そういうのは事前に言ってくれないと困りますよ」

 

ダンブルドアは二人を庇うかの様に黙っていた理由を言い、総司令官はダンブルドアの言い訳を少し呆れながら悪態を吐くとダンブルドアは申し訳無さそうに「すまなかった」と詫びを入れながら阿修羅の如く会食料理を食べている幽々子を見ながら心配そうに総司令官に聞いた

 

「……所でユユコの食欲が一向に収まらないのだが……大丈夫なのか?」

 

「なぁに、心配は要りません……只『アレ』が膨らみ始めるのは少し時間が掛かりますので……気長に待って下さい」

 

「……だと良いんじゃが……」

 

総司令官は不安になっているダンブルドアに微笑みながら言うと幽々子は酒のせいで少し頬を赤くし、上機嫌で尚且、陽気な口調で総司令官に言った

 

「ねぇ勇人、日本酒と御通しの『お代わり』まだぁ~?」

 

「……あまり取り過ぎると()()()()()()()()()……それでも良いか?」

 

総司令官は少し酔っ払っている幽々子に『二重の意味』で警告を発すると幽々子は総司令官に甘えるかの様に陽気に、そして妖艶な声で総司令官を誘惑するかの様に自身の大きく実った2つのメロンを彼の右腕を挟みながら抱き着き、微笑みながら言った

 

ムニュ♪

 

「相変わらず心配性ね♪大丈夫よ……私、酔っ払ってないから……」

 

「……あのなぁ、それは()()()()()()()()()が言う台詞だぞ……それと冗談(ジョーク)とは言え俺を誘惑すんな……後で血を見る羽目になるぞ……主に『アイツら(俺の所の艦娘達)』が阿修羅(ヤンデレ)化する意味で……」

 

「ユユコ、離してあげなさい……ミセス達が『例の彼』以上に殺気を放しながら見ているぞ……でないとハリーやヨーム達には()()()()()()が起こるからな……」

 

「え?『例のあの人』以上に?ダンブルドア校長、一体何を……」

 

幽々子は呆れている総司令官をからかいつつ、何故か顔面蒼白になっているダンブルドアを見て首を傾げながら辺りを見渡すと……

 

「……これは頭に来ました……西行寺さんに提督、覚悟は出来ている?」

 

「……第一前衛基地所属の艦娘達に告ぐ、総副司令官の権限を以て今から艤装の使用を認めます……西行寺さん……でしたっけ?生徒達の前で如何わしい事をするのは止めて頂きたい……そして勇人君、少し頭冷やそうか?」

 

「あらあら、西行寺さん……教師が()()()を行うのは子供に悪影響を及ぼすから止めてね……でないと……()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「……よし!!戦争(クリーク)よ!!」

 

「あらあら、貴方って意外とモテるわね♪んじゃ会食が終わったら勇人(カレ)を頂くわよ♪」

 

「オイ、それは冗談とは言え今のコイツらに言っては……」

 

「「「……ッ!?潰す!!」」」

 

「……泣けるぜ」

 

「「ひぇぇぇぇぇ!!アッチの加賀さん(わたし)に……ほ……本部の皆さん、お……おおおお落ち着いて下さい…………それに西行寺さん、冗談とは言え彼女達を煽らないで下さい……」」

 

「ヒィィィィ!!アッチの陸奥(わたし)に総副司令官!!艤装(ぶき)を仕舞って!!これは本当に洒落にならないから!!総司令官に本部の方の赤城!!何とかしてよ!!」

 

「ポィィィ……もう嫌……帰りたいっポィィィ……」

 

「はぁ~……全く……」

 

「……泣けますね妖夢さんにハリー君」

 

「……そうですね」

 

「……止めなくて大丈夫ですか?モミジさん、アカギさんにヨーム?」

 

……総副司令官を初め赤城を除いた第一前衛基地に所属している艦娘全員が艤装を展開し、目のハイライトが消え、殺意を醸し出しながら幽々子に警告を発したのだ

 

椛と妖夢、赤城そしてハリー達は先程の幽々子と加賀の口喧嘩で殺気に対する抵抗力が付いたのか、物凄く呆れながら呟き、ハリーは呆れながらも椛と妖夢に第一前衛基地……もとい総司令官側の艦娘達の阿修羅(ヤンデレ)化についての解決策を椛に聞くと、椛はハリー同様、呆れながらもハリーの質問に答えた

 

「大丈夫ですよ……今の勇人様には『地上最強のボディーガード』が付いているので……さて、私達は食事を楽しみますか……」

 

「……そうですね」

 

「良いのかな……ほっといても?」

 

椛と赤城は暴走した本部(総司令官)側の艦娘達を無視し、気を取り直して食事を楽しんでいると妖夢は総司令官に近付いて来る『とある人物』を確認し、その人に任せ、食事を楽しんだ

 

その『総司令官に近付いて来る人物』とは……

 

「そうですね……それにハリーさん、ほっといても大丈夫ですよ、では後は御願いします……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……『三笠教官』」

 

ダン!!!

 

「「「ッ!?」」」

 

「ゴルァァァァ!!!何、一般人(カタギ)相手に艤装を構えているんだぁ?それに幽々子!!私の目の前で息子をナンパしてんだぁ?アァ!!」

 

「「「ッ!?お……()()()()!?」」」

 

「ゲ!?あ……朱里!?私は……その……冗談で……」

 

「誰が『お義母様』よ!!私は貴女達の結婚を認めて無いわよ!!それに此処で講習会の二の舞にさせる気か!!そして海軍元帥の権限を以て艤装の使用を禁する!!分かったのなら、さっさと片付けろ!!そして幽々子!!アンタ仮にも教師でしょ!!少しは教師としての自覚ある行動を持たんかァ!ハリー達が真似したら、どう『落とし前』を着ける気だ?アァ!!」

 

「「「「は……ハイィィ!!!す……スミマセンでしたぁぁぁぁ!!」」」」

 

……総司令官の母親である『三笠教官』もとい『朱里』が総司令官に近付き、本部側の艦娘達と幽々子に怒鳴り吐けたのだ

 

本部側の艦娘達と幽々子は『某英雄を殺す強力若本(バルバド〇・ゲーテ〇ア)』と表したかの様に阿修羅化した朱里に脅えながらも艤装を仕舞い、黙って席に座ると、それを見ていたダンブルドアは皆の反応に戸惑いながら呟いた

 

「嘘じゃろ……あの図太いユユコが……マダムに……屈しているなんて……」

 

「……母さんは日本海軍の中で一番怒らせては駄目な人で有名ですからね……貴方も気を付けた方が良いですよMr.ダンブルドア」

 

「……うむ……そうじゃな……儂は素直に席に戻るとしよう……しかし、マダムやミセス達から発した殺意……『例の彼』以上に禍々しかったぞ……」

 

「……さて、幽々子の『お代わり』を持ってくるか」

 

ダンブルドアは総司令官の言葉を聞き、朱里の怒りに触れない様に忍者の如く、そそくさと席に戻ると総司令官は幽々子に出した御通しを持ってくる為、厨房に向かった

 

そして幽々子は後々、後悔する事になろうとは知るよしも無かった………

 

 

 

 

そう、先程の『お代わり』は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ゲフッ……お腹が少し膨らんだわね……気のせいかしら?」

 

「……幽々子、これが最後の警告よ……いい加減、薬を服用して……でないと大変な事になるわよ」

 

「大丈夫よ紫♪私が勇人と妖夢の策に負ける筈が無いわ♪さぁーて!!ジャンジャン食べるわよぉ!!勇人ォ!!ジャンジャン持ってきて!!」

 

「わーったよ!!」

 

「……完成に二人の罠に嵌まっているわね……この暴食亡霊が………もう知らないわ!勇人!私の分も!勿論、普通盛りで!!」

 

「あいよ!!」

 

確実に自ら地獄に叩き落とす悪手(トドメ)だと言う事に……


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