講習会が開講した頃 鎮守府本部 総司令官室もとい『本部専用執務室』にて
「あー!!もう!!妖夢ちゃんのは兎も角、何で私が椛ちゃんの仕事をしなくちゃいけないの!!私だって参加したいわよ!!」
本部専用執務室には『
「仕方無いじゃん、これも提督の命令だから……」
「それに『副提督』も人の事が言えないぞ、私達も
伊勢型の二人は自身の
「ウグッ!?そう……言われると……その……泣けるわ……マジで……」
「……提督の口癖を溢す暇があるのなら、手を動かして……書類が山の様にあるんだから……」
伊勢は総副司令官の机と足元に置かれている大量の書類を指差しながら言うと、総副司令官は自身の秘書艦である二人に助けを求めるかの様に嘆いた
「だからって、この量を私独りで、尚且つ1日で終わらすのは無理ゲーよ!!勇人君じゃあるまいし!!だから手伝って二人共!!」
「……仕方無いわね……日向、優花さんを補佐して……残りは私がやっておくから」
「……ああ」
二人は総副司令官の助けに応じ、少々呆れながら総副司令官の仕事を手伝い始めた
場所は変わり 大型講習場にて
「これより、今回の講習内容である『陣形』及び『海軍用語』について説明を行う……まぁグリフィンドールの生徒達にとっては、あまり活用しないかも知れないが、聞いてくれ」
「「「はい!宜しくお願いします!」」」
「お!?元気過ぎるな……んじゃ、まずは陣形だが……加賀、画像を頼む」
「分かりました」
総司令官は陽気な笑みを溢し、今回の講習内容を伝え、参加者全員が元気よく返事をすると、総司令官は元気過ぎる参加者全員に少し驚いたが、笑みを崩さず、そのまま部屋を消灯し、加賀に指示を出すと、加賀はパソコンを弄り、パソコンに写っている画像を
「……これは普段、私達『日本海軍』が使う主な陣形である『単縦陣』『複縦陣』『輪形陣』『梯形陣』『単横陣』そして『警戒陣』の6つです、魂魄少尉と犬走少尉にとっては、お馴染みの陣形ですが……」
「そうですね」
「私達にとって、馴染みのある陣形ですね」
妖夢と椛は加賀の言葉に同意するかの様に頭を縦に振ると、総司令官は加賀が言っていた陣形について、深く説明をし始めた
「そう、この6つの陣形は、それぞれ海戦やポグワーツのスポーツ『クイディッチ』において色んなメリットとデメリットがあるんだ……まずは海戦についてのメリットは出撃編成や任務によって『単縦陣』『複縦陣』そして『単横陣』で最も発揮する砲撃や雷撃等『攻撃に特化した艦娘が遺憾無く発揮出来易い陣形』にさせたり、『輪形陣』『梯形陣』そして『警戒陣』の主とした要である『装甲や速度に特化した艦娘が敵を欺く事』や『防御に徹する事が出来る陣形』に変える事が出来るんだ……そしてデメリットは『敵の編成や陣形に対しての対応に追い付かない事』だ……クイディッチに関しては予めMr.ダンブルドアと共に映像を客観的に見た限りでの話だが、メリットは常に守りを重点的に置き、敵を欺く事が出来る体制になり、
「陣形だけでも……こんなに……」
「ニンジャか……これはクイディッチに使えそうかも……しかも『ニンジャ』という響き……なんか格好いいな……ハリーも、そう思わない?」
「そうだねロン」
「成程、デメリットとメリットを組み合わせば……こういう戦法が出来上がるのか……物は使い様じゃな……流石、Mr.ジョジョ……貴方らしい合理的な戦略じゃ……是非とも彼を我がポグワーツの教師としてスカウトしたいもんじゃな……」
総司令官と加賀の説明にハリー達は基本的な陣形の多さ、そしてクイディッチの
「はい、ジョジョ先生にミセス……質問をしても?」
「許可します………えーっと……ごめんなさい、お名前は?」
「加賀、彼女は『ハーマオニー グレンジャー』だ……グリフィンドールの生徒でハリー達の友人……で合っているか?」
加賀は金髪の少女『ハーマオニー』の名前が分からなかったのか、すぐに謝罪し、総司令官はハーマオニーに優しく聞くと、彼女は「はい、そうです」と微笑みながら肯定し、先程、総司令官が説明した海戦での内容について質問を投げ掛けた
「先程、先生が言っていた『敵の編成等による対応に追い付かない』と言っておりましたが、それはどういう意味ですか?」
ハーマオニーは自身の疑問点である『敵の対応に追い付かない事』について首を傾げながら聞くと、総司令官は先程まで笑みが消え、神妙な表情になりつつもハーマオニーにも分かりやすく説明した
「敵も己の戦法を
総司令官はハーマオニーの質問に分かりやすく、そして戦場の
「はい、あれは『佐世保鎮守府の要』である総司令官が別任務で不在になった情報を深海棲艦……言わば『私達の敵』が聞き付け、攻めてきた事ですね……確か、あの時は政府に『裏切り者』いえ『敵の
「正解だ妖夢……ハーマオニー、
「……分かりました」
ハーマオニーは二人の『戦場の
「あははは……ポグワーツの連中にとって『刺激が強すぎる
「分かりました……えーっと……確か、このフォルダーだったかしら……」
カチッカチッ……
「「「ッ!?」」」
「……しまった!?間違えたわ」
「ん?どうしたんだ?そんなに驚いた
加賀は総司令官の命令でパソコンを弄り、フォルダーを探すが、どのフォルダーに入れたのか度忘れをしたのか、少し悩みながら適当にフォルダーを開くと、モニターを背にしている総司令官以外全員がモニターに写されている画像に驚き、皆を代表として幽々子が今現在モニターに写されている画像について呆れながら言った
「勇人、モニターを見て……」
「へ?モニターを……な!?」
総司令官は幽々子の言葉を聞き、モニターを見ると先程までの陽気な笑みが消え、少し怒りを露にしながら『写されている画像』について加賀に怒鳴った
その『写されている画像』とは……
「オイ、何でテメェのパソコンに『妖夢と椛の寝顔』や『筋トレ中の俺』の写真が大量にあるんだ?白状しろ加賀!」
「す……すみませんでした!!じ……実は鎮守府の各前衛基地に所属している青葉さん達に御願いして貰いました……」
「「恥ずかしいので今すぐ消して下さい!!加賀さん!!」」
「……出来ません」
「……まさか貴女も姉さんと同じく『定期購入者』だったとは……同情するわ総司令官……」
「……スマン、ウチの馬鹿が……加賀、後で『御話し』だ」
……そう『モニターに写されている画像』は佐世保鎮守府に所属している全ての前衛基地の青葉が盗撮した『健全な方でリアルな日常を過ごしている妖夢達の姿』だったのだ
陸奥は先程の加賀の言葉を思い出し、呆れ返り、妖夢と椛は顔を赤面しながら加賀に強く言うが加賀は開き直ったのか、何時ものポーカーフェイスで答えるとグリフィンドールの女生徒及び幽々子を除いた女教師全員そしてダンブルドアが盗撮された画像を見て興奮しながら言った
「「「キャー♡妖夢と椛さんの寝顔かわいい!!それにジョジョさんのワイルドな顔付きに似合ったセクシーな『
「「「本当に天使の様な寝顔だわ~♡此方まで癒されるわ~♡それに随分、ワイルドでエロs……ゲフンゲフン!逞しい肉体を持っていますわねMr.ジョジョ♡それを消すなんて勿体無いわ!!これは福眼だわ♡ミセス、後で御花を摘みに行く時に貰えないかしら?」」」
「ウホッ!良い
グリフィンドールの女生徒及び幽々子以外の女教師全員そして何故かダンブルドアまでもが佐世保鎮守府に所属している全部隊の青葉が仕入れた盗撮写真を見て黄色い声を上げたり、鼻血を出したり、挙げ句の果てには、この健全な小説では表現出来ない所業を行おうとする
「「泣けますね……総司令官」」
「「……相当、餓えているわね……みんな……」」
「……妖夢と椛に台詞を奪われたが……泣けるぜ……」
……と