久しぶりなので文が酷いことになっているかも…
番外 桃色鎮守府の聖夜準備
クリスマス
それは年に一度の大きな行事であり、恋人と過ごすもの、家族と過ごすもの、友達とともに過ごすもの達が屯する日。
そんな大きなイベントを、この鎮守府の、特にこの者達が見逃すわけがない。
「そういうわけで、第一回妖夢提督に相応しいプレゼントを考える会を始める。」
妖夢親衛隊隊長のポジにいるビックセブン長門がそう宣言する。
そこにいるのは天龍、木曾を筆頭に大和や陸奥、武蔵、蒼龍等の戦艦、空母がほとんど揃っていた。
ちなみに妖夢提督は既にご就寝である、九時には寝るため会議の時間は有り余っている。
「さて、まずは候補を決めよう。全員最低一つずつ何がいいか言ってくれ。天龍からだ。」
「おう。俺はそうだな…着物なんてどうだ?似合うだろ、絶対。いや似合わないものなんてないな。」
その言葉に全員が頷き、着物、がまずホワイトボードに書き込まれる。
その後も髪飾り、ゴスロリドレス、マフラーやジャンバー等がでてきた。
その結果、ここは会議から戦場へと姿を変えた。
それぞれが似合うと思ったものを候補に出した故に誰も譲ることが出来ずにこうなったのだ。
その中でゴスロリを提案した長門は圧倒的な戦力を誇った。
戦艦の中でも最強の一角と言える長門はそれこそ全員が束にならねば勝てなかった。
また空母組は自身が空母ということも忘れ周りと同じように盛大に殴り合いをしていた。
同じ二航戦でも、ガチで殴り合う飛龍と蒼龍。
譲れないとばかりに取っ組み合いをする翔鶴と加賀。
一航戦がなんぼのもんじゃいと赤城に挑みかかる瑞鶴。
そうここは自身の理想(妖夢の姿)を見たいがためにそれこそ死ぬ覚悟で戦う紳士(ロリコン)の戦場。
木曾と天龍は二人一組でペアを組んでいたが、途中からは仲間割れを起こし結局相打ちで気絶し、長門は物量に倒れ、大和と武蔵はその強い防御力で耐えていたが姉妹同士の戦闘になると大和が真っ先に負け、その後消耗した武蔵を陸奥が気絶させる、等の戦闘が続いた。
そして最後に残ったのは
「「「「「「………」」」」」」
誰もいなかった。
結局次の日の朝目を覚ました彼女らはぶっ壊れた机の残骸や椅子の残骸を片付けつつ、妖夢にこの惨状はなんだと怒られた。
会議室の物は全て買い換えることになり、妖夢は怒って出撃停止(しかし彼女達からしたら御褒美、なにせ妖夢と居られる時間が増えるのだから)を下した。
ちなみに、妖夢に贈るプレゼントは各自自由になった。
クリスマスの日にならずとも、妖夢がプレゼントの山に埋まるのは目に見えている。
だが彼女たちは紳士だ、こうも考えた。
その姿が見ていたいと。
過去のことなど忘れて完全に妖夢にゾッコンな彼女たちが、またブラック鎮守府の脅威に怯えることあるのだろうか