ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。 作:生徒会長月光
皆さんも体調には気を付けましょう。それでは第7話始まります。
レイチェルの城を出て2日たちようやく目的の研究所にたどり着いた。獣兵衛が言うには子供たちは研究所の奥の方にいるとのことだ。
獣兵衛が早速研究所に正面から入ろうとしていたので、連れ戻して作戦を練ることにした。
「獣兵衛いくらなんでも正面から堂々と入るのはないだろう。」
「いや、しかし他に入れるところが見付からなかったからならば正面突破と思ったんだが?」
「それよりももっと良い作戦がある。」と言って俺は懐からモンスターボールを幾つか取り出して、サクラに渡す。
「多分研究所のシステムで扉とかのロックが掛かっているだろうから、子供たちを連れ出そうとしても足止めをくらっているうちに増援を呼ばれる危険性があるから、
先ずは先に気付かれないように侵入してから子供たちのところまで急いで行き、出るときはバレなければ
そのまま脱出しバレたら俺が引き付けてその間に二人が子供たちと脱出ってところかな。」と言うと、
サクラは「祐希さんはその後どうするんですか?」と聞いてきたので、「ある程度連中を倒したら合流するつもりだ。
サクラに渡しているライブキャスターには位置がわかる機能を搭載しているから問題ない。」そして作戦がまとまったので研究所に侵入することにした。
先ずは正面の見張りに対して、見張りの死角になる位置に音のでかい花火ならぬジャスタウェイを投げる。
その間にザフキエルの一の弾〈アレフ〉(撃った相手の時間を速めるもの)をサクラに全員に
撃ってもらい、見張りが目を離した一瞬に気絶させそのまま研究所に侵入した。そして、この
研究所の中は電子ロックになっていて無理に開けると警報がなるようになっているのがわかったので、サクラに渡したボールの一つを出してもらう。
「ポーリリィー」とポリゴン2が出てくる。
「ポリゴン2この研究所のシステムの電脳空間に入って扉を開けてきてくれ。」と言うとポリゴン2はすぐに電脳空間に入っていき、
しばらくすると扉が開いたので俺たちは先を急ぐ。
そして目的の部屋まで辿り着くことができたのだが一つ問題があった。それは、
「何でこの部屋だけ鍵になってんだよ!!!」
そう何故か知らないが最後の部屋だけ鍵になっていた。ひとまずどうするか考えようとして下の方に通気孔があるのを見付けたので、ボールからピカチュウを出す。
「ピカチュウこの通気孔を通って先の部屋に子供がいるか確認して来てくれ。」
「ピカッチュー」とピカチュウが通気孔に入っていくの確認する。そして俺は、ワイヤーと細長い針金をだす。
「二人とも少しの間、周りを警戒していてくれ。少し時間があれば開けてみせる。」と言い意識を集中して鍵をピッキングし始めた。
ラグナサイド
俺たちがここに来てどれぐらいになるだろうか?
毎日実験で薬を飲まされたり変な機械で色々調べられたりしている。弟のジンと妹のサヤにもやっていて、食事も多くないのでジンとサヤに分けて生きている。
二人は外に出てみたいと言っていたが、そんな日が来るのかわからない毎日を過ごしている。今日も同じ日々が続くかと思っていたら、
部屋の出口の近くの通気孔から何か音が聞こえてきた。
俺とジンは身構えたがサヤは好奇心で通気孔に近付いて行き、唐突に通気孔が開いたので近寄ったサヤを引き寄せようとした。
「ピカチュー」しかし出てきたのは、小さい動物だった。
「かわいい~おいで。」と言って、サヤはその黄色い動物を抱えようとしたが重かったからか、頭を撫でていた。そしてサヤが撫で終わると、扉に向かって何か言っているようで、「ピカチュピカ」といっていた。
そしてまた俺たちの方に向いて、場を和ませようとしたのか
「ピーカッチュ!!」と何かの物真似をし始めた。
サヤは凄い、凄いと喜んでいてジンも笑っていて俺も顔には出さなかったが、面白いと思った。
ひととおり物真似をやり終えたとき、
カチャッと鍵の開く音がした。
また実験かと思ったが、俺たちはまず黄色い動物を急いで隠れられるところに移動させようと行動しようとしたが、
入ってきたのは、猫とコートみたいなのを着た女と脇に剣を差した男だった。そして黄色い動物が、男の方に向かって抱きついていたので、
こいつが飼い主なのかと納得したが、男たちが何をしに来たのかわからなかったので、二人を後ろに庇いながら
「何なんだあんたら。今度はどんな実験をしに来たんだ!」と言うと、猫の方がお前たちを助けに来たと言っていたが、俺はまだこいつらを信用することはできなかった。
そんなことをいってまた俺たちを騙すつもりなんだ。そしたら女の方が、「今まで痛いこととかあっただろうけどもうそんなことしなくて良いように、外に出ましょ。」と言っていたので、
俺は「あんたらに俺らの何がわかるって言うんだよ!!」といったら、
「わかるわ。私も昔貴女たちと同じようなことをされていたから。貴女たちが大人を信用できないのは、良くわかるわ。私も最初そこの男の人、祐希さんって言うんだけどね、 助けてもらった時私は誰も信じられなかったわ。
でも祐希さんは生まれた命には必ずしも意味が有るって言ってくれたの。それに外の世界にはまだ知らないことや楽しいこともあるのよ。今まで辛いこともあったけどその分良いことがないとおかしいでしょ。」
その言葉に、ラグナは幾分か警戒を解いて、此処から出るか二人に聞こうとしたがその前に
サヤは、女の方に抱き付いていてお外に行きたいと言い、ジンも外の世界に興味を示しているようで猫と話をしていた。
そして剣を腰に差している男が
「弟と妹を守りたい気持ちは解る。でも二人の気持ちも大事だが、お前の意思はどうなんだ。外の世界に出て自分の目で世界を見たいのか。お前の素直な気持ちを教えてほしい。」と聞いてきた。
俺は「二人を守りたい。俺自身まだ世界を見たことがないから出てみたいんだ。」
と言ったら、任せろと言った。
こうして俺たちは研究所を出ることになった。
祐希サイド
鍵を開けた俺が最初見たのは兄だと思われる子供が二人の弟妹を守ろうとしている光景だった。此方を警戒しているのでどう警戒を解こうかと考える前に、
サクラが兄だと思われる子供に近寄りサクラにとっても思い出したくないことを話始めて警戒を解いていた。
娘が成長する姿を見た親のような気持ちが俺の中を駆け巡った。そうしてサクラは妹と思われる子供に抱きつかれていて、獣兵衛の方は弟が話をしていたので、俺は兄の方へ話し掛けて本人の強い意思を聞かせてもらった。
そしてポリゴン2をボールに戻したときに、警報が鳴り響いた。どうやら侵入したのがバレたようだ。とりあえず獣兵衛は弟のジンを背負い、
サクラが妹の方サヤを背負ったので、兄のラグナを俺は担ぎ上げ出口に向かって走り始めた。しかし電子ロックが一斉に閉まりだして、
俺たちの走っていたところも閉まってしまい、閉じ込められてしまった。そしてこのままだと子供たちだけでなくサクラや獣兵衛も危険になると考えた俺はラグナを獣兵衛に任せて、
壁の方に向かって詠唱破棄で鬼道を放つ。
破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲!!!
ドォカーンと研究所の外にまで貫通させた穴が出来上がる。
そして俺は
「獣兵衛、サクラ二人は子供たちと一緒に逃げてくれ。ここは俺が足止めをする。」と言うと
獣兵衛は「バカを言うな。ここにいる衛士の数は調べていたときだけでも500人はいた。今は警報のせいでもっと増えてるかもしれない。そんな大量の衛士をお前一人にさせることはできない。俺も残る。」
「獣兵衛、俺たちの目的はその子供たちの救助だ。何心配はいらない。危なくなったら俺も離脱する。それで良いだろ。」
だか獣兵衛はまだ納得していない様子で「イヤしかし」というがそこでサクラが「獣兵衛さん行きましょう。
祐希さんなら大丈夫です。信じてあげてください。それに祐希さんが負けるはずないですから。」と言うとようやく獣兵衛も
「分かった。絶対生きて帰ってこい。またあとで合流しよう。」と言った。
「待ってくれ。あんたは行かないのか?」とラグナが言うので
「このまま行くと追っ手が来るからな。俺が少し足止めしてから合流する。大丈夫だ。この二人も強いから追手程度は容易く撃退できる。」
それでもラグナは信じきれていなかったので俺は
「許せ、ラグナまた会いに行くから少し待っていてくれ。」と言いラグナも約束だからなと言ってくれた。こうして二人と子供たちを逃がした俺は即座に仮面を被って足音のする方に体を向ける。
「いたぞ侵入者だ。」
「待てあれはまさかヴァイザード!?何故やつがここにいるんだ。」と衛士が言っている間に斬魄刀を持ち一気に始解する。
「霜天に坐せ氷輪丸」
そして俺は氷輪丸の能力である天相従臨を使い研究所周辺の天候を変えてそして、手加減をしてある技を放つ。
「氷天百華葬」
そして数時間後に到着した、応援部隊が目にしたのは研究所全てと衛士500人が氷漬けにされている光景であった。
祐希サイドアウト
サクラサイド
時は遡り獣兵衛と一緒に逃げているサクラは獣兵衛に目的地には空からでも行けるのかを聞いてみると、可能だと言っていたので途中で少し停まってもらい祐希さんにもらったむげんのふえを吹いた。
そして大空から二匹のポケモンが来てくれた。ラティオスとラティアスの兄妹の姿だった。
「ラティオス、ラティアス私たちを乗せてある場所にまで連れていって」と言うと快く引き受けてくれた。
ラティオスの方に獣兵衛とラグナとジンが乗りラティアスには私とサヤが乗った。そして道案内は獣兵衛に任せることにしたので、
ラティオスに着いていくことした。二匹が大空を飛び綺麗な景色が眼前に広がっていた。サヤは、お外ってこんなに広いの?と聞いてきたので、
「えぇこの他にも海というのがあってとても綺麗と聞いたことがあるわ。」と言うと、凄い綺麗なんだねと言っていた。
そうして色々な話をしていたらサヤにどうやら私は物凄くなつかれたようで、姉様と呼ばれるようになった。
そしてはしゃぎ疲れたのかサヤは眠ってしまったのでサヤが落ちないように抱えてあげる体勢になった。
そして何時間か飛んでいると目的地に着いたようでラティオスが高度を落としていたのでラティアスにも高度を落としてもらった。
そうして降りた先は森が深くなっていて、迷いやすい印象が出てきたが獣兵衛にとってはそうでもないようで、俺についてきてくれと言いジンを背負って歩き始めた。
ラグナはサヤは俺が連れていくと言いサヤをおんぶして獣兵衛の後について行った。私は周りを気にして追っ手がいないかの確認をしつつ後をついていった。そうして15分位歩くと拓けているところに出た。
そこには小さいながらも立派な教会が建っていた。その教会の外に人影が見えてどうやらこちらに気付いたようで近付いて来た。
「久しぶりね。獣兵衛さんどうしたの?そこの子供たちは一体?」
と言い獣兵衛は
「悪いが説明している時間がない。この子達を預かってはくれないか?この教会で育ててやってほしい。」
と背負っていたジンを渡そうとした時にラグナが獣兵衛さんの肩を掴んでいた。
「大丈夫だ。シスターならいや…シスターでないといけないんだ。ここ以上に安全な所はない。心配するなラグナ。」と言うと
そのシスターという人物は驚いたようで、ラグナの名前を呟いていた。そうしてラグナと目線を合わせてもう一度ラグナの名前を聞いていた。
そしてラグナもその人が自分達を害さない人だとわかったらしく警戒を解いていた。そして獣兵衛からジンを預かり腕に抱く。
そして獣兵衛がジンたちの名前を言うと、まだ言っていないのに弟と妹だと気付いていたようだ。
そして私の方を向くと更に驚いたような顔をしていた。
私はこの人とは初めて会うので何故そんなに驚かれるのかわからなかったが、
シスターは小声で「そういうことだったのね。」と言っていた。
そしてシスターは獣兵衛さんにこの子たちを守る役目を私にちょうだい」と言っていた。そして獣兵衛さんはまたどこかにいくようで、
私にこれからどうするか聞いてきたので、祐希さんが来るまでここにいますと言いそこで獣兵衛さんと別れた。
そしてシスターにしばらくここで待たせてもらっても良いか聞いたところ
むしろ大歓迎と言われたので好意に甘えることにした。
そうして教会に上がらせてもらった。暫くすると祐希さんがこちらに着いたようで、シスターと話をしていた。
話し終わったのかこちらに来ると、暫くシスターと一緒に三人の面倒を見てもらっていても良いかと聞かれたので何故かと聞くと、
シスターだけでも平気だろうがもしもという不足の事態があっても大丈夫のように護衛をしてほしいと言われた。
どうしようかと考えていたが、ふと服を引っ張られる感覚を感じて、振り向くと眠っているサヤが私の服を掴んでいた。
それを見て私は決意した。わかりました。任せてください。と了承した。こうして私は暫く教会で手伝いをしながら暮らすことになった。
サクラサイドアウト
祐希サイド
俺は研究所と衛士を全て氷漬けにしたあとライブキャスターのGPS機能を使いサクラがいるであろう場所にリザードンを出して向かっていた。
暫くするとサクラの反応が停まったのでそこに居ると思いリザードンに近くまで行くように頼んだ。そうして近くまで行って途中の森でリザードンに降りるように言い、
ボールに戻した。そして暫くすると教会が見えてきて、外に人がいたので声をかける。
「すいません。こちらに、サクラと言う子が来てないですか?」と聞くとその声に気付いたのか此方を向くと、ひどく驚いた様子で
「もしかして祐希さん……なの?久しぶりね。元気にしてた。今までどこにいたの?」と言われた。俺はこの人にであったことはないはずなのに、
何故かあちらは此方を知っているようであった。そこで俺はある可能性に気付いたので時空を操る程度の能力で自分の未来の記憶を覗いてみると、俺はこの女性と会っていたのが分かった。
「久しぶりだな。と言ってもいいのかはわからないな。セリカ。」と言うとどう言うことかと聞いてきたので俺は
「多分セリカが昔に会った俺は今の俺よりも未来の存在で今俺はその未来の記憶を同調させたんだ。」と言うとそうなのねとセリカは言った。
「それにしてもまたラグナと会えるなんて夢にも思わなかったわ。」
「これからラグナやジン、サヤには多くの困難が待っていると思う。だから今はセリカあの三人のこと任せても良いか?」
「もちろん任せて、この子たちは私が守って見せるから。」と言うが
正直何かしら不足の事態があるといけないからとサクラの方に行ってシスターと三人のことを暫く頼めるかと聞くと了承してくれた。
そして俺は一度反転世界に戻ってサクラのガイアメモリを完成させるため反転世界内に作った工房に行き作成を始めて更に試作段階中の自動人形の作製も平行して行い始めた。
そしてガイアメモリを4つほど完成させてもう一度、
教会に戻ってサクラにロストドライバーと4本のガイアメモリ、ナスカ、スカル
タイム、エターナルを渡し使い方を教えた。
そして俺は元気になった子供たちと遊んでいた。ラグナはサヤがよほど心配なのかずっと側にいてジンが寂しそうな気配を出していたので俺はジンに声を掛けて教会の裏側に来た。
「ジン今からちょっとしたものを作るから手伝ってくれるか?」と言うと何を作るんですかと聞いてきたので、まず俺は結構でかい氷を氷輪丸を使い作り出した。
そして「今からみんなの彫刻を作ろうと思ってな。ジンには今そこに置いた道具をとって俺に渡してほしいんだ」と言い、
アイスピックとハンマーを出して作り始めた。作ってる途中で何で彫刻を作るのかをジンが聞いてきたので、俺は
「お前たちもここにきてから、2ヶ月はたつだろう。だから記念に何かを作ろうと思ってな。
ジンに手伝ってもらったのはお前は手先が器用だからこういう細かい事が得意だと思ったのさ。ラグナだと派手に壊しそうだからな。」と言うと
ジンも笑いながら
「そうですね。兄さんはなんでも大雑把にやるし不器用ですしね。」と言った。
「やっと笑ったな。」と言うと
「えっ、どういうことですか?」と言った。
「ジンは気づいてなかったかもしれないが最近ラグナはサヤにばっかり構っているだろう。だからかな。
お前もラグナに迷惑を掛けないようにずっと感情を押し込んでいたように見えてな。ジン。シスターにも言いづらくて、本当に辛いなら俺に言いな。そしたらお前も気分的に楽になるだろ。」
と言うと本当敵わないなとジンは言い、それから何かある度に俺のところに来ては色々話してくれるようになった。
後日氷の彫刻を二人で作ったと皆に見せたところ皆嬉しそうにしていてジンはラグナやサヤにシスター、サクラに誉められていた。
そして記念にと俺はカメラを出して皆で写真を撮った。
そして人数分写真を全員に渡した。それからラグナにはサヤだけではなくしっかりとジンも見てやりなと言ったら、
それからはジンもしっかりと気にかけながら毎日を過ごすようになった。そして暫くして俺が試しに木刀を出してジンに剣道を教えてみた所、ジンは飲み込みが早くて、俺の技術をどんどん吸収していった。
たまにラグナにも稽古をつけたりして二人とも切磋琢磨して己を磨いていった。
こうして俺は三人の子供を助けることに成功した。
しかし平穏というのはつかの間で、非日常はすぐそこまで忍び寄っていたことに俺はまだ気づいていなかった。
今回も読んでくださりありがとうございます。生徒会長月光です。祐希がガイアメモリを作っていた期間は大体2ヶ月ほどです。
その間サクラはセリカ=シスターと生活して子供たちを見守っていました。特にサヤはサクラになつき一緒に寝ていたりとしていて、とても仲が良いです。
ジンは上に兄がいて下に妹がいるので、自分が迷惑をかけてはいけないと感情を押し込んでいましたが祐希のお陰で少し本音で話せるようになりました。
ジャスタウェイは銀魂に出てきていたものです。
それからラグナにもポケモンを持たせようと思っています。今のところ3体は決まってます。
何かご要望あればアンケート設置するのでそちらまでお願いします。
次回は少し日常を挟んでから少しずつ進めていこうと思います。
感想、コメントなどしてもらえると助かります。それではまた読んでいただけると嬉しいです。