ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。 作:生徒会長月光
祐希サイド
月読の所に世話になりだして丁度2ヶ月がたった。
あれから永琳に最近の資料を見せてもらったが、何も異常はないので都市の防衛軍に稽古をつけている。最初に来たときは余所者である俺に今まで都市を守ってきた自分達に、稽古などいらないと言っていたが戦ってみると、
殆どが武器に頼りすぎていて個人の実力が低かった。しかしある一人の少女はまだ未熟ではあったが他に比べると確りとした意思を持っていると感じられた。
それから度々俺の所にきては勝負を挑んでくる。毎回良かった所と長所を言い悪かったところと短所を指摘している。その度に言われたところを直してきて挑んでくるのでこちらとしても教える価値があり最近の楽しみにもなっている。
そしてココノエは永琳の造っていた武器を見るなり自分も手伝おうと言い永琳の所で研究をしている。
あとで聞いたところどうやら
その技術のノウハウを得ようと頑張っている。因みに家事のほうは俺はソーナンスに、ココノエは家事と研究の手伝いでバリヤードに手伝ってもらっている。
バリヤードはマネネがココノエになつき、研究の合間にバトルなどしていたら進化したらしく、
それ以来バリヤードはココノエの周りの掃除などをやったり食事も、ソーナンスに教わるなどして家事のスペックがどんどん上がっていっている。
そして今日は永琳がまた薬の材料を外に取りに行くらしいので俺が護衛としてついていくことになった。
永「悪いわね。祐希貴方にもやるべき事があるのに私の用事に付き合わせてしまって。」
祐「今は何も異常がないからな。余り気を張っても疲れるし此方としても気分転換になるから丁度良かったから気にするな。」
こうして話していると薬の材料となる薬草を見つけて十分な数を確保して都市に帰ろうとしたとき後ろに何者かが降り立つ。
俺は永琳を抱えてその場を飛び退くとさっきまでいた位置に大剣が刺さっていた。
????「へぇこれぐらいは避けれるのね。今までの奴は不意打ちに気づかないで死んでいく奴ばっかりで詰まらなかったのよね。」
永「貴方は常闇の妖怪!!!!何故ここに!?貴方の縄張りはここより離れているはずでしょう。」
????「あらあなた都市の薬師じゃない。それはね、ここ最近この周辺でバカでかい霊力を感じられたから見に来たのよ。そしたら目の前にその霊力を感じられたのよ。
だから実力を計る目的も含めて不意打ちしたのよ。結果は大当たり霊力も大きく実力も高いあんたを食べれば私は更に強くなれて満たされるわ。」
なるほど。前に永琳の言っていた戦ってはいけない妖怪か。確かに実力も俺に気配を感じさせずに近づきその上で不意打ちでき相手の実力も計れる。一番厄介な相手だな。
祐「ところであんたの名前は何なんだ?常闇の妖怪なんてあんたの通り名みたいなものだろう。」
????「あら、そこに気付くなんてやっぱり今までの奴とは違うのね。私の名は常闇の妖怪ルーミアよ。そこの貴方は?」
祐「俺は出雲祐希だ。」
ル「そう。それじゃあ挨拶も終わったことだし殺し合いましょう!!!!」と言い大剣を振りかざしてきたので、此方も斬魄刀で受け止める。
そしてその受け止めた瞬間に霊力を纏った足でルーミアの胴目掛けて蹴りを放つ。しかしルーミアはそれを何かで受け止めた。俺は瞬歩ですぐに距離をとる。
ル「あら良い判断ね。そのままだったら足を食べれたのに。」
祐「それはあんたの能力か。確か闇を司る程度の能力だったか。」
ル「その通りよ。私の能力はどんな形にでも変えることもできるの。だから服に能力を纏わせればそのまま攻撃にも転用させることもできるわ。」
祐「応用の効く能力だなそれは。なら今度はこっちからいこう。」と祐希はルーミアに向かって左半身を後ろに捻り、左手を限界まで引き絞り左足を前にし、剣を水平にし右手を添え、重心を少し下にした。そしてそのままルーミアに狙いをつけて放つ。
祐希「牙突」
その一撃に脅威を感じたルーミアは迎撃しようとしたが、すぐに回避に専念した。そのあまりにも速すぎる一撃で心臓付近を狙い済ましたかのような放たれたものは、
回避したことにより受けずには済んだが肩に浅い傷を負うことになった。
ル「随分速い一撃ね。避けていなかったら危なかったわ。私が傷を負うだなんて久しぶりだわ。」
祐「良く言うぜ。交わしたと同時にこっちに反撃してきたくせに。」という祐希の右肩に浅い切り傷ができていた。
ル「貴方とはもっと戦っていたいけどそれはまた今度にするわ。次会ったときは存分に死合いましょう。」と言い闇と同化していき、姿を消した。
永「祐希大丈夫だった!?っ肩のところ怪我してるわ。少し待ってて今治療するから。」と永琳の治療を受ける。
祐「治療してもらって悪いな。永琳やっぱりあのルーミアって妖怪只者じゃなかった。それに応用の効く能力も厄介だ。これは帰ってから対策を練らないと次会ったときは不味いかもしれない。」
永「そうね。はい。治療し終わったわ。それにしてもあの常闇の妖怪と互角に戦えるなんて凄いわ。」
祐「まぁあっちはまだ実力の1割も出していなかったみたいだがな。様子見できてた分まだ良かった。都市まで急いで帰ろう。月読がまた心配するだろうからな。」そうして都市まで帰った俺たちは月読に道中有ったことを報告し自分の部屋に戻る。
祐希(今回はまだ様子見だったから良かったが次来るときは本気で来る。その前にあれを完成させなければいけないな。)そうして部屋に入ると部屋の中は凄まじいほどの機材と書類の山で埋め尽くされていた。その中でココノエは作業をしていた。
祐「ココノエまだ作業していたのか。少しぐらい休んだ方が良いんじゃないか?」
コ「ん、あぁ祐希か。今漸くなぜこの時代で事象兵器が必要なのか解りそうでな。」
祐「事象兵器は黒き獣対策で造られたものなんじゃないのか?」
コ「暗黒大戦のときはそれであっている。しかしこの時代ではまだ黒き獣は確認されていない。しかしそれとは別にあるものが確認されている。
障気といわれるものらしい。これは私たちの世界の魔素よりも濃度が高く、1時間もその障気当てられていると死に瀕するほどだ。そしてその障気はある存在が出しているようなんだ。」
祐「その存在って何なんだ?」
コ「まだそこまでは把握できていない。だか、このまま行くとあと数年でここら一帯は障気に包まれた死の都市になるだろう。
だから私は月読たちにここでの研究を手伝う代わりに月にまで行けるロケットの開発を手伝っている。」
祐「まぁ作業も程々にするんだぞ。俺も造らないといけないものがあるからそんなこといってる場合でもないけどな。」
コ「何かあったのか?」
祐「実はな常闇の妖怪に遭遇してな。その時に奴の能力を見る機会があったんだがかなり応用の効く能力でな。だからそれ対策であるものを造るのさ。」
コ「祐希がそこまで言うとなるとかなりの強敵というわけか。勝算は当然あるだろう。」
祐「対策をとらなければ5割対策すれば7割に上がるな。」
コ「………祐希絶対に死ぬなよ。お前がいなくなると悲しむやつがいるからな。勿論私もその一人だ。」
祐「わかってるよ。十分気を付けるさ。」
コ「わかっているのなら良い。」
バリリーとコーヒーを持って部屋にバリヤードが入ってきた。
コ「おぉバリヤード悪いな。そこに置いておいてくれ。」バリバリとバリヤードはそこへコーヒーを置く。そして続いてソーナンスも料理を持って入ってきたので作業を1回止めてご飯にする。
今回はどうやら2種類の麻婆豆腐のようであった。4人で食べ始めたが一つの皿ばかりが減りもう一つの方が減ってないことに気付いた俺はもう片方を口に含む。
「辛っっっら」すると口のなかで辛さが拡がり始めハバネロや唐辛子に、何か更に辛いものが合わさりすぐに水を飲むが一向に辛さが取れず何を入れたかをソーナンスにいうと、
「ハバネロや唐辛子を刷ったものにデスソースを混ぜたんだよ。ちょっとアレンジをしてみたけど予想以上に辛くて普通の奴も作ったんだ。」とのことだ。
因みにココノエが食べなかった理由は見た目と匂いで分かったそうだ。そうして食事も終わり俺はまだ完成していないあるものを造り始めた。
人間以外のものなら何でも切れるように改造した対人外専用武器、妖刀心渡りと調整中のG-Sp2の製作、
ガイアメモリの強化アダプターの出力調整と、あるメモリの開発に取りかかる。
G-Sp2 は全体の強度を上げて概念核の出力に耐えられるように、そして心渡りはもし斬魄刀の能力と概念の力を無効化されたときの保険と確実に止めをさせるように造っている。
強化アダプターはこの先の敵を予想しメモリを使える俺やサクラが耐えれるような出力へと調整する。
こうして俺とココノエの二人は研究を進めていき遂に月読主導の月移住計画の日を迎えるそして妖怪と人間の最後の決戦の日となる。
祐希サイドアウト
さて今回は祐希たちサイドである古代編を書きました。あと2、3話で古代編を終わりにし暗黒大戦へと合流する予定です。
因みに祐希は神様に様々な武術を習いその中には牙突なども入っていてこれからもアニメの技など出していこうと思います。
東方からルーミアEXを出しました。実際ルーミアは封印前はとても強かったと思いますのでこの時点では斬魄刀卍解前の祐希と互角の実力としています。
EXルーミアは書いていた当初から出そうと思っていたキャラのひとつです。今後も読んでくださっている皆様に楽しんで見てもらえるように頑張っていきます。
デスソースは一度かけて食べてみましたが、余りの辛さに悶絶し30分は辛さが残るほどでした。
それではまた次回も読んでもらえると嬉しく思います。