ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。   作:生徒会長月光

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今回で教会襲撃編の後日談が終わり次の物語へとステージが移ります。ラグナとサクラはもう一度立ち上がることができるのだろうか?それとも......今回も楽しく読んでもらえていると嬉しいです。それでは閑話2始まります。


閑話2 未来への決意 廻り始める運命

ラグナサイド

教会が炎に包まれて右腕のない身体を起こして動かないシスターを見て何で、こんなことになったのか。俺から何もかも奪い去った奴が何が目的だったのかなんてどうだって良い。

 

 

でもこんな理不尽で何もかも失うなんて俺は納得ができなかった。そうして場面が代わりそこは何処かの町のようなところだった。

 

そこではでかい竜が世界を救うために今いる世界を滅ぼそうとしているというのはラグナは知らなかった。

 

そしてそこでは命が次々に喪われていく様子が見てとれた。しかしそんな理不尽に立ち向かうように武器を持った人々は向かっていく。

 

どうしてこんなに頑張れるのか。世界が滅ぶような理不尽に立ち向かうことができるのかラグナは不思議でならなかった。

 

そしてラグナの近くで白い籠手を填めた二人の男女がいることに気が付く。そして男の方が周りに聞こえるように声を張り上げた。

 

 

 

「ーーー諸君!」

「今こそ証明しよう。・・・佐山の性は悪役を任ずると。」「私は命令する。彼らを失わせるな。そして彼らを失うな。誰かが失われればその分世界は寂しくなるのだかからだ。解るな!?ならば進撃せよ(アヘッド)進撃せよ(アヘッド)進撃せよ(ゴーアヘッド)馬鹿どもが馬鹿をする前に強く殴って言い聞かせろ!そして此方に連れてこい。それが解ったら言うがいい!「さあ・・・理解し合おうではないか。」「Testament!!!!!!」そうして各々で戦闘をして行く。

 

 

こんな理不尽で暴力的で絶望的な場面で、戦うことができるのかと俺は思った。

 

 

「それはな誰も諦めてないからさ。」

 

 

俺の後ろから急に声が聞こえたのでそちらを向くと2メートルを越えるだろう金髪の男が立っていた。

 

「あんたは誰だ。それにここは一体?」

 

 

「今は俺のことは別に良いだろ。とりあえずここは何て言うか夢みたいな所っていうかあれだ。記憶の世界とでもいうかな。」

 

「記憶の世界?」

 

 

「そうだ。ここは概念の入り交じった法則の世界で今やっているのは概念戦争というものでな。え~とな簡単に言うと10の異世界が自分の世界が滅びちまって残った世界で自分達の主張をしていてな。

 

それを有る奴が交渉で自分達の世界で仲良く暮らそうと言って交渉してたわけだ。それで全部の世界を理解したんだが何やかんやで別の世界にあった世界を救おうとした奴が暴走し出して止めようとしているところだな。」

 

 

「何やかんやってなんだよ。」

 

「まぁその部分は今はどうでも良い。重要なのは皆が諦めていないってことだ。どんなに理不尽なことがあってもどんなに不幸なことがあっても最後には立ち上がって前に進むそうじゃないとそこまでに至るまでに死んでった奴か報われないからな。」

 

 

ラ「何であんたはそんなことが言えるんだ。俺は只ジンやサヤにシスターそれから祐希とサクラの姐さんがいた平穏な毎日が続くと思っていた。

 

それなのにいきなりその日常を壊されて壊した奴に復讐するのは悪いことなのかよ!!」

 

 

「別に復讐をするなとは言ってない。復讐っていう一つのけじめをつけるためにもな。でもな憎しみにとらわれちゃダメだろ。だからこそ、お前だけの答えを見つけるんだ。」

 

 

「俺だけの答えって何だよ。」

 

 

「例えば自分の周りを守るとか、大切な人を守るためだって良い。あとは自分のような理不尽なことで不幸になっていく者たちを守るだって良いだろう。」

 

 

「じゃああんたは何か目的が有るのかよ?」「俺か?俺はな自分の嫁とイチャイチャして 子供に囲まれて最後を迎えるために家族を守るために戦ってる。」

 

 

「それにな少年。この世の中じゃ理不尽なんてどこでだって起こっている。自分だけがこんな理不尽にあってるとか考えるな。

 

理不尽つうものはな誰にでも起こるものだ。だがな人はその理不尽に立ち向かわないといけない。それはどこの現場でも同じことだ。

 

もしかしたら死んじまう奴もいるかもしれない。でもなそれはどこだって同じことなんだよ。死ぬときは死ぬ。だったら思う存分楽しんだ方が良い。何もせず楽しい現場はない。本当に楽しいところがあると言うのなら。」

 

「言うのなら?」

 

「それは大事な奴と一緒にいるときだ。そして理不尽に対抗するなら理不尽に立ち向かう勇気と守りたいものを背負う覚悟だ。」

 

 

「それがあれば俺は守れるのか?」

 

 

「それはお前次第だ少年。だからこそ力の使い方を学べ。力をもつ責任を知るんだそれができたらお前の大切なものを守れるはずだ。」

 

 

「わかったよ。俺はもう挫けない。そして拐われたジンとサヤを取り返してみせる。」「ちょうど良かった。お前が起きる前にこう話せたのは。あとは相棒を宜しく頼むぜ。「相棒って?」

 

 

「目が覚めれば自ずとわかるさ。じゃあな少年。その心意気忘れるなよ。」「待ってくれあんたの名前を聞いてない。頼む教えてくれ。」「俺は出雲覚 嫁一筋の会社の社長だ。」 

 

 

その言葉と共に俺の意識は途切れた。そして目が覚めるとそこは教会があったところの跡地のようなところだった。辺りを見回すとスタークがいて体が重いと思ったリリネットが俺に寄りかかっていた。

 

 

俺が起き上がったタイミングでスタークも気付いたようで誰かに連絡していた。暫くすると祐希がやって来た。そして俺に何があったのかそしてシスターの様子も話し出した。 

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

祐希サイド

 

スタークからラグナが目を覚ましたという連絡がきた俺は反転世界からすぐに教会跡地に向かった。そしてスタークの姿を確認すると同時にラグナが起き上がっている姿も見えた。祐

 

 

「体の具合はどうだラグナ何処か不自然なところはないか?」ラ「体は何ともないんだが俺の記憶だと確か右腕をなくしたはずだ。なのに右腕がある。あれは夢だったのか?」祐「夢じゃない。

 

 

今のお前の右腕は蒼の魔道書というものが擬態したものだ。まぁあともうひとつお前の右腕に同化したものがある。」V-Sw「オキタ?」

 

 

ラ「おぃぃぃぃぃぃぃ何か虚空で喋りだしたんですけどまさか幽霊か。一体どこにいる。出てこい(^_^;)」

 

 

祐「落ち着け。ラグナ今の声はお前の右腕からだぞ。」

 

 

ラ「何言ってんだ。祐希、腕がしゃべるわけV-Sw「ヨンダ?」ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーう、

腕が喋ったーーーーなんじゃこれ呪いか呪いなのか」

 

 

祐「だから落ち着けって。そいつはお前の命の恩人でもあるんだぞ。死にかけのお前の命を繋いでさらに暴走していた蒼の魔道書を停止させて自分が同化することによってお前を助けたんだよ。」

 

 

ラ「そうだったのか。えっとV-Swだったかサンキューな。」

V-Sw「ドウイタシマシテ。」

 

 

祐「さてラグナ。あのとき何があったのか大まかだが説明しよう。あの日教会に攻めてきた奴の名はユウキ=テルミかつて黒き獣を滅ぼした六英雄の一人。詳細は知らないが此れからの実験に邪魔なシスターを殺しに来たらしい。

 

 

正直なんでジンとサヤが拐われたかはわからない。だが奴を追えばあの二人に辿り着けるかもしれない。そこでラグナお前が強くなりたいなら今までの修行にここにいるスタークと獣兵衛もお前を鍛えようと思う。」

 

 

ラ「なぁ祐希その修行をすれば今度こそ俺は守りたいものを理不尽なものから守れるのか?」祐「それはお前次第だ。だが確実なことは俺たちの修行を受ければ今よりも強くなれる。それだけは保証する。」

 

 

ラ「頼む祐希。俺を強くしてくれ。もう大事なものを失わないようにしたいんだ。」

 

 

祐「わかった。だがまずは体を休めることだ。完全に体が治ったら修行を始めよう。その前にシスターに会いたいか?」ガバッ

 

 

ラ「シスターは無事なのか!?」

祐「傷は癒えたんだがまだ意識は戻ってない

それでも会いに行くか?」ラ「当たり前だ。」

 

 

祐「それならここにいる全員を連れていこう。今入り口を開ける。」そして俺は反転世界の入り口を作りそこにその場にいたスターク、リリネット、獣兵衛、ラグナそして最後に俺が入り反転世界の入り口を閉じた。

 

 

祐希サイドアウト

 

 

ラグナサイド

 

俺は祐希から大まかな説明を聞きそれからシスターの居るところに向かっていた。途中で道が逆さまになってたり上と下が反対になってたりと疲れたがようやくシスターの居るところに辿り着けた。

 

 

祐「ここからはラグナだけ連れていく。まだ大人数で行っても迷惑だからな。」

と言い俺と祐希だけが建物の中に入る。

 

 

 

入ってすぐの手前の扉にシスターがいると聞いた俺は建物に入った瞬間に走り出して扉を乱暴に開けた。そこにはシスターの周りで看病しているポケモンたちがいた。

 

 

祐「今、回復技を使える子達に見てもらっているがまだ目を覚まさないんだ。ラグナもしかしたらお前の声で微かに意識が戻るかもはしれない。」

 

 

 

祐希が言葉を言い切る前に俺はシスターに話しかけていた。

 

 

ラ「シスター俺だ。ラグナだ。シスターのお陰で生きてるよ。まだ俺はあんたに何も返せてないんだ。だから起きてくれよ。起きてまた俺の名前を呼んでくれよシスター。」ポタッポタッと涙を流すラグナが声をかけた時、シスターの指が微かに動く。そして

 

 

シ「そ…の声は……ラグナ…なの?」

 

 

ラ「シスター!?」

 

 

祐「意識が戻ったのか!!よしハピナスはたまごうみでシスターの体力の回復をルカリオは波動を使ってシスターの精神が衰弱しないようにするんだ。」

 

 

そう言って慌ただしくなる室内でラグナはシスターに声をかけた。ラ「シスター俺守れなかった。兄貴なのにジンとサヤをまもれながっだ。」

 

 

シ「フフフ、ラグナったら……泣き虫なのね。…良いラグナ…あなた一人で背負おうと……しないで…私もあの子達を…守れなかった。だからあなた一人……の責任じゃないのだから…もっと私たち……大人を頼って。」

 

ラ「シスター俺はジンとサヤを助ける。そしてシスターをこんな目に合わせたユウキ=テルミは絶対に許さない。見つけたらぶっ飛ばしてやる。」

 

シ「ラグナきつい…言い方をするだろう………けれども絶対に……復讐に囚われてはいけ……ないわ。そうでな…いと自分の視野………が狭くなって大事な……ことを忘れてしま…うからでもね。私も復…讐っていうけじめを……つけて、前に進むの…は止めないわ。だか…らこそ自分を…見失わな…いように…するの……よ。」ラ「わかったよ。シスター俺頑張るからだから早く良くなってくれよ。」

 

 

シ「大丈夫よ…ラグナを…おいていったり…しないから。」と言いシスターはまた意識を失った。

 

ラ「シスター。おいシスター。」

 

 

祐「まだ体力が戻ってないから今は意識を失ったが大丈夫だ。ラグナ。俺が責任を持って治す。信じてくれ。」

 

 

ラ「わかった。祐希を信じる。それと俺意識がないときに夢を見たんだ。そこでどうしようもないぐらいの理不尽に立ち向かう人たちを見てあとそこで金髪のでかい男で出雲 覚って奴に会って色々話しをして決めたことがあるんだ。」

 

 

 

祐「何を決めたんだ?」

 

 

ラ「俺強くなって、俺みたいに理不尽に会う奴等を少しでも減らしたい。そして、いつかまたジンやサヤと仲良く暮らしたい。勿論シスターやサクラの姐さんに祐希たちもだけど。そのためにまずは自分の周りを守れるようにしたい。」

 

 

祐「そうか。その気持ちを絶対に忘れないようにしてくれ。」

 

 

ラ「あとその出雲 覚が相棒を宜しくとか言ってたんだけどもしかして。」

 

 

祐「そうだ。出雲 覚はV-Swの

前の担い手だ。だからこそお前も負けないようにしないといけない。」

 

ラ「当たり前だ。絶対に強くなってやる。」そして俺にとって強くなるという意思を再確認したその日から祐希たちの修行が始まった。

 

 

そして俺はこの数年後に統制機構から

指名手配されSS級賞金首不殺の死神と

呼ばれることになるのだがそれは今の時点では、誰も知らないことである。

 

 

ラグナサイドアウト

 

 

サクラサイド

私はラグナたちを守ると会ったときに約束したのに守れなかった。あれから私は色んな人に修行をしてもらい強くなったと思っていた。

 

 

少なくとも自惚れていなかったし努力も怠らなかった。それでも守るには足りなかった。考えれば考えるほど分からなくなってくる。そんなとき部屋にスタークさんが入ってきた。

 

 

ス「怪我は大丈夫か?」

 

 

サ「はい。もう大分怪我は治ってきました。これならあと1週間あれば完治するので修行することができます。」

 

 

ス「そうか。ひとつ聞いても良いか?」

 

 

サ「なんでしょうか?」

 

 

ス「何でそんなに強くなろうとイヤ何でそんなに生き急いでるんだ?俺からしたらもっとゆっくり生きて強くなっていけば良いと思うんだがな。」

 

 

サ「元々私は祐希さんに助けてもらわなければ死んでいました。だから私は強くならないといけないんです。強くならないと私は何のために生きているのか判らなくなってしまうんです。スタークさんは元から強いからそんなことが言えるんですよ。それに比べて私は……」

 

 

普段の私なら絶対言わないであろう言葉をこの時言っていた。普通ならこんなことを言われれば誰だって怒ると思う。けれどもスタークさんは怒るわけでもなくまるで諭すような言い方で

 

 

「確かに俺は生まれた時から強かった。

それは間違いない。でもなサクラそれで

何か守れたかって言うとそうでもない。

 

 

俺の周りに居た奴等は俺の強すぎる霊圧に耐えられず皆死んでいった。それから俺は自分の魂を二つに分けた。そのときに生まれたのがリリネットだ。」

 

 

サ「リリネットさんが!?と言うことはスタークさんはリリネットさんの父親のようなものなんですか?」

 

 

ス「いや。正確に言うと同じ魂を二つに分けたから人に例えるなら双子みたいなものさそれでな俺はリリネットがいたから他に仲間がいなくても良いって考えたときがあったんだ。だってよ俺の周りにいる奴等は俺らをおいて死んでいく。

 

 

だから俺はリリネットがいれば良いと考えた。そんなときだ。俺はあるお方に出会った。そのお方はとても強くてな俺が戦っても勝てないぐらい強かったんだよ。

 

 

そんなお方が仲間を探しているって言って俺を誘ったんだよ。それでな俺はそのお方に付いていってある組織に入った。

 

 

そしてそのお方がある組織に戦争を仕掛けて俺も戦った。だが俺は敵に敗れて死んだはずだった。だがおれ次に目を覚ました時に目の前には祐希がいた。その時に俺の力を貸してほしいって言われたんだよ。

 

 

一度死んだ命だ。救ってくれた礼もあったし何よりあのお方以外に俺を必要と言ってくれた。

 

 

まぁそれから俺たちの霊圧で周りを殺さないように祐希が俺たちに作ってくれた賢石のお陰で普通に暮らせている。

 

 

つまり何が言いたいかと言うと強さって言うのは人によって違うが必ずしもそこには意思がある。自分の野望の為や何かを守りたいやそれらは様々だ。だけど例え相手より劣っていたとしても気持ちや覚悟で負けちゃいけない。

 

 

どんなときも諦めない気持ちが大切だ。だが生き急いで自分の体を壊しちゃいけないたまには立ち止まって周りを見渡すのも必要ってことだな。さて長々と話して悪かったな。」

 

 

サ「そんなことありません。確かに私は生き急いでいたのかもしれません。ジンやサヤを守れなかったと暗い気持ちが私の心を占めていました。

 

 

私はあの子達を救えるように強くなります。それにラグナも守れるようになりたい。なので今は体調と体を休めて万全の状況にして修行することができるようにします。」

 

 

ス「それが良いと俺は思うぜ。じゃあ俺はそろそろ帰るぜ。退院したら俺もサクラとラグナの修行を見るからそのつもりで頼むぞ。それじゃあ また。」と言いスタークさんは行ってしまいました。

 

 

先程まで悩んでいた時に感じた虚無感はなくなっていました。スタークさんが言った言葉のお陰で私はまた、前を向くことが出来た。こうして私は自分の体を大事にする大切さを教わった。

 

 

そして1週間がたって私にとって新たな一歩をである修行が始まった。

 

 

サクラサイドアウト




今回で閑話は終わりになり次回から新章である過去編であるフェイズシフトへと移っていきます。そしてラグナはV-Swの所有者であった出雲と出逢いました。

ただあの独特な価値観を出せたのかが不安なところです。あと出雲は原作だともっとエロにこだわりを持っていますが、作者の想像で原作から数年後を予想して、結婚してたら性格も少し丸くなるかなと思いました。

それでも嫁にゾッコンな気はします。あと佐山も特徴的というか終わクロのメンバーは大分キャラが濃いと思いますが。

まだキャラの特徴を上手く掴めないところがあり違和感があるところがありますがそれは作者の技量不足のためです。


すいません。フェイズシフトの他に祐希ともう一人はあるところにまずは向かいます。なので祐希ともう一人は後から合流することになります。今回も駄文ですが読んでくださりありがとうございました。

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